魔法科高校の『触れ得ざる者』   作:那珂之川

355 / 551
何処に居ても苦労する性分

 顧傑の事件が収束し、非常事態が解除されて一応は落ち着きを取り戻しつつあった。国会をはじめとした政府機関では、テロ事件の再発防止策だけでなく魔法師に関する法律の見直しも進められている。

 異例とも言える若さでの天皇の生前譲位も含まれているが、国の象徴たる存在の進退を自ら判断して次代に繋げる動きはこの国の組織の新陳代謝を促しつつあった。尤も、魔法師に対する恐怖を煽ろうと活動する輩が一定数いるのは人間の性とも言えるが。

 

 将輝は当初事件が収束次第金沢に戻る形だったが、一条家当主の意向を受けて3月10日まで居残ることになり、将輝の愚痴を真紅郎経由で聞かされた悠元の感想は「知らんがな」の一言に集約した。

 その絡みで将輝の妹である茜が2月24日に東京へ来て、その観光案内を悠元がする羽目となった。尤も、それ以前に東京へ来ていた愛梨と沓子(表向きは家の都合)が同行する形となったことは茜も少し不満を見せていた。茉莉花とアリサのことがあったとしても、二人と茜では置かれている前提条件が根本的に異なるためだ。

 そのことが分からない茜ではなかったため、渋々受け入れる代わりに悠元の傍から離れようとしなかったことに、愛梨と沓子は揃って苦笑を漏らした。

 

 将輝と深雪の件だが、流石にデート云々というのは目立ってしまうため、エリカらにも協力を頼み込んだ。具体的にはレオとエリカ、幹比古と美月に佐那の五人を将輝と深雪、水波に付き合わせる形にしたことにより、仲の良い男女の友人同士が遊んだようにしか見せなくした。

 費用は全額「下らん茶番に付き合わせる慰謝料」として予め渡しているが、最初一人あたり100万円ぐらい払おうとしたらエリカから「確かに悠元の言い分も理解するけど、それだけは勘弁して」と言われた。解せぬ。

 

 結局、将輝は深雪に告白したが、深雪はしっかりと丁重に断った。これで将輝が素直に諦めてくれればいいが……と思っていた次の日の月曜日、将輝から模擬戦の申し出を受けた。こちらから条件をあれこれ付けるのは面倒だったため、将輝の望む条件を全部呑んだ上で勝負に挑んだ。

 

 勝負自体はモノリス・コードで見せたような遠距離からの空気弾の打ち合いだが、今回はほぼ無制限である(但し『爆裂』は除く)。その状況下で悠元は将輝からの攻撃を全て『ファランクス』で凌ぎ切り、更には将輝の圧縮空気弾の魔法式と逆の作用を引き起こす魔法式を重ねることで強制定義破綻による魔法発動を封じた。

 攻撃の手段を封じられた将輝に対し、悠元は『攻撃型ファランクス』を展開して将輝を吹き飛ばし、気絶に追い込んだ。その模擬戦の結果を見た達也曰く「あれは俺でも心が折れると思う」とのことだった。

 言っておくが、天神魔法を含めた古式魔法は一切使わずに相手と同じ現代魔法の範疇で戦っている。『ファランクス』の多重魔法展開・断続的な魔法保持の技術は元々第三研で開発された技術なので、別にこちらが『ファランクス』を使えたとしても文句を言われる筋合いはない。

 

 模擬戦の後に禍根を残さないという悠元の言い分を将輝は呑んだが、これで諦めないというのなら今度は本気で心まで折りに行くつもりだ。そんな一幕が過ぎた3月10日、悠元は横浜の日本魔法協会支部に赴いていた。千姫から神楽坂家の家督を継承されたとはいえ、社会的には未成年であるために当主としての本格的な仕事は表に出ない部分が大半となっている。そもそも、面会が秘匿を求められる相手だからこそ、悠元は特に異論を唱えなかった。

 

「ごめんなさいね、悠元君。この場合は神楽坂殿とお呼びすべきでしょうか」

「他に誰か見ているわけでもありませんので、言葉遣いに一々注文は付けませんよ。それに、四葉家の置かれている状況は理解しておりますし、私自身の用事もありましたので」

 

 悠元はテーブルを挟んで向かい側に座る真夜、その背後に控えている葉山を見つつ傍に置いた鞄から封筒をテーブルに置いた。真夜の指示で葉山が封筒を受け取り、中身を精査したところで真夜に手渡した。真夜はその中身に目を通して封筒に仕舞ったところで溜息を吐いた。

 

「…はぁ。顧傑の一件が片付いた矢先にこれですか。でも、悠元さんなら直接たっくんに頼めるでしょう?」

「そうすると、貸し借りの勘定を持ち出してくるんですよ。幸い、今年は5年の節目となるので彼岸の法要もありますし、私も関係者―――三矢家代理として赴きますので」

 

 悠元が渡したのは大亜連合からの脱走兵―――日本との講和条約に反対を唱えていた勢力の兵士が今月下旬に久米島沖の人工島で行われる竣工記念パーティーの妨害工作を計画しているというもの。

 脱走兵の詳細については紙媒体として渡す形とし、5年前の事件に関与している達也と深雪の協力を仰ぐのではなく、あくまでも四葉家としての“公務”という形で関わらせるつもりでいた。それが達也の当主就任への箔付けの意味合いもあることは真夜も気付いている為、そこに触れることは一切なかった。

 それに、悠元は当時三矢家の人間として戦闘に参加している。三矢家の関係者ならば元治も該当するが当時四葉側だった穂波と結婚しているし、その彼女は今大事な時期にある為に悠元が三矢家代理として出向くことになっている。

 

「そういえばそうでしたね。悠元君はこの妨害が成功すると思っていますか?」

「……講和状態を拗らせるには些か手が弱いです。せめて、公海上から大亜連合の潜水艦が首都に向けてミサイル攻撃をするレベルでないと無理でしょう」

 

 ある程度の装備を有していたとしても、調べ上げた内容では決定打に欠けている部分が多い。仮にオーストラリアによる戦略級魔法の攻撃を仕掛けたとしても、使われた魔法で当事国の責任追及は免れない。

 “原作”を知っているからこそというのもあるが、この作戦はあくまでも失敗を前提としたものと考えるべきだろう。

 

「とはいえ、国家体制の再編の最中に余計な横槍は勘弁願いたいのが本音です。なので、師族会議の議長たる神楽坂家の当主として四葉殿に工作阻止の協力を要請します」

 

 師族会議はあくまでも2089年以降の師族会議の体制や慣習を引き継ぎつつも、一色家が新たに十師族の一角として入った。そして日本魔法協会の本部が置かれている京都を含めた近畿(兵庫・大阪を除く)は護人の二家が管理下に置き、古式魔法師が多い地域は九島烈を含めた「九」の家から完全に切り離した。

 ただ、統括の役目を神楽坂家と上泉家が引き継いだため、師族会議の議長役についてはこの二家による相談の上、十師族の合意によって行うことが決定された。2097年から4年間は神楽坂家当主―――悠元が議長役を務める。これは悠元の実績を鑑みてのものであり、三矢・四葉・六塚・十文字・七宝・一色の6家による推薦を受けて就任する運びとなった。

 尤も、未だ高校生であるために非常時の副議長として上泉家当主の元継が入ることになったが。

 

「異存はありません。四葉家としても看過できませぬ故、師族会議の要請を引き受けましょう。それにあたって何か注文はありますでしょうか?」

「そうですね……仮に件の魔法師を捕らえたとしても、その中にこちらの内情を探る輩を紛れ込ませるかもしれません。なので、身柄の拘束については警察省の管轄に委ねるつもりです」

 

 四葉家や三矢家、護人でも“彼女”の身を預かりたくない。かと言って国防軍に預けるのは交渉材料を渡すも同義。なので、国内法に基づく犯罪処理という意味で警察省に委ねるのが妥当ということにした。

 

「国防軍には預けられないと?」

「交渉材料となる要素は排除すべきと考えます。まあ、最悪私の権限で国防軍から警察省に引き渡します。達也と深雪には封筒の内容に基づいて依頼をお願いします」

「分かりました、神楽坂殿。そうそう、深雪さんはご迷惑をかけていないかしら?」

「寧ろ献身的で助かってます。まあ、今日は一条の見送りで達也と同行してます」

 

 別に将輝に対しての気遣いではなく、先日の模擬戦で若干の蟠りが残っているからこそ悠元は見送りに顔を出す気が起きなかっただけだ。言っておくが、悠元自身は将輝に対して含むところは一切ない。人の婚約者だと知っておきながら近づこうとした以上、完膚なきまでに叩きのめしただけに過ぎない。

 

「私としては水波が少し身を引き気味なのがどうにも」

「あの子は元々ガーディアンとしての気質が強いですから。何でしたら、私の方から発破をお掛けしますわ」

「……度が過ぎない程度でお願いします」

 

 婚約者(表向きは候補扱い)とのスケジュール管理は現状2週間サイクルだが、平日は司波家で、週末は神楽坂家の本邸や別邸、上泉家に出向くことが多い。大体予定を埋めると月に2日程度は一人で過ごす時間が取れている。

 いくらチートじみたとしても、精神を休ませたい時ぐらいはある。そういう時は大体達也の手伝いでFLTに出向いていたりもしている(表向きは株主扱いである元の代理という体は今も継続している)。

 

 深雪の発破によって関係を持つことに至っても恥ずかしいものは恥ずかしいらしく、この前風呂上がりでのんびり着替えていたら入ってきたエプロン姿の水波が顔を真っ赤にして逃げていった……一般的な女子の反応を見ているような気がして、とても元調整体とは思えない人間らしさを感じた。

 その後、自室に戻るとベッドの上の正座する下着姿の水波がいて、「私を躾けてください」と土下座をされて言われたときにどう返そうか迷ってしまったのはここだけの話。

 

  ◇ ◇ ◇

 

 達也らが司波家に戻ったところで、達也から今回の任務についての細かい事情を聴きたいという要望があり、夕食後のリビングで水波の淹れたコーヒーを口にしつつ話し始めた。この辺は達也が真夜から受けた依頼の内容を深雪にも話しておきたいという思惑があるのは言うまでもない。

 

「まず最初にだが、日本と大亜連合で講和条約が結ばれたことは知っているだろう。昨年の対大亜連合強硬派のような勢力が大亜連合にいて、そいつらが脱走した形になる。USNAの一件は大亜連合とて知っているだろうから、早々に解決したいと思うはずだ」

「そうだな。だが、そいつらを唆した黒幕もいるのだろう」

「……ああ。オーストラリア―――いや、この場合はイギリスと言うべきだろうな」

「何故イギリスが?」

 

 疑問に思っても仕方がないだろう。大亜連合もとい中国大陸とイギリスでは過去に大きな因縁がある。その最たるものはアヘン戦争とそれに伴う香港割譲だ。とりわけ過去の因縁を強く重んじる中国方面からすれば面白くないことかもしれない。

 だが、国際魔法協会の本部がロンドンにある以上、大亜連合とて無視できる要素ではないし、イギリスにある魔法技術のいくつかは香港方面を経由して大亜連合にも伝わっている。

 

「一昨年秋の横浜の件だが、大亜連合が偽装した武装艦船の船籍はオーストラリア国籍扱いになっていた」

「悠元は、その時点で大亜連合とイギリスの繋がりを怪しんだのか?」

「正確にはそれ以前からかな」

 

 剛三の海外旅行に同行した(連れ回されたと言うべきだが)折、オーストラリアで戦略級魔法『オゾンサークル』の攻撃を受けたことがあった。即刻無力化した挙句自身の能力でその魔法を覚えてしまったのは言うまでもないが。

 それだけでイギリスの関与を疑うのはどうかと思われるだろうが、オーストラリア軍の魔法技術はイギリス軍のそれに近い系統だと肌で感じていたため、この感覚を悠元は信じていた。

 

「それで、悠元。このことはターゲットとされる人物に伝えるのか?」

「今回は極秘任務扱いだからな。早めに伝えて要らぬ警戒を与えるだけでなく、工作員が自棄にならんとも限らん。手筈は整えるが、パーティーの直前に伝えるべきだろう」

 

 ターゲットとされる人物は信頼できるものの、その身近にいる人間が吹聴しないとも限らない。それで相手が自棄を起こして戦略級魔法を放たれる方が面倒になる。

 なので、今回に関してはパーティーの直前に伝える方向で行くべきだと思う。ただ、一部の人間にはそれとなく伝えておいた方がいいかもしれない。

 

「近日中に大亜連合政府から脱走兵捕縛に関する協力の打診が来るだろう。こちらとしても受けるのは吝かではない……万が一の場合は俺自ら手を下すが」

 

 この国に大きく関与している大亜連合軍関係者となると、陳祥山(チェンシャンシェン)呂剛虎(ルゥガンフゥ)が該当する。周公瑾の手引きによる一件は未だに忘れていないが、大亜連合の脱走兵が日本国内をうろつかれる方が迷惑極まりない。なので、彼らを捕まえるために動くことは異論などない。

 

  ◇ ◇ ◇

 

 その翌日、悠元と深雪が授業のために移動しているところで雫から声を掛けられた。

 

「悠元、深雪。昨日はゆっくり過ごせた?」

「まあな。それで、改まってどうしたんだ?」

「うん、皆で沖縄に行かないかって」

 

 雫からのお誘い。この辺は元々“原作”で知っている流れの為、悠元は特に驚くこともなく雫の話を聞くことにした。

 

「この時期に沖縄と言うと、例の人工島か。確か、雫のお父さんの会社も出資していたよな?」

「そうだね……悠元がいると話がサクサク進むのは嬉しいけど、なんか釈然としない」

「なんでやねん」

 

 雫の父親である潮は日本でも有数の企業グループの総帥。なので、久米島沖の人工島『西果新島』に出資していたとしても何ら不思議ではない。補足だが、その人工島には上泉家お抱えの建設会社が大きく関わっており、神楽坂家も神坂グループを通して出資している。雫がやや膨れ気味になったことに悠元が疲れたような表情を浮かべると、深雪とほのか、そして姫梨がクスッと笑みをこぼしていた。

 

「済まないが、俺と深雪は同じ時期に家の用事が入っていてな」

「それって、神楽坂家絡みですか?」

「今年で沖縄海戦から5年の節目ということで、慰霊祭の打ち合わせと彼岸の法要が入っているんだ。俺も元十師族だし、今回は三矢家代理ということで出向くことになってる。深雪の場合は言うまでもないけど……何故背中を抓るんですか、深雪さんや」

「悠元さんはズルいです」

「解せぬ……」

 

 説明する機会を奪ってしまったことには謝るが、ヤキモチに似た感情を向けられることに悠元は一つ溜息を吐いた。

 

「なので、お兄様と私、それに悠元さんは23日の終業式が終わり次第沖縄に発つことになっているの」

「そっか……もし時間が空いたら、一緒に遊ばない?」

「そうね、ほのか。都合が付いたら連絡するわ」

 

 この辺は特に何も変わり映えしない日常。そして3月15日。卒業式自体も滞りなく進行した。現部活連会頭として前会頭の服部に花束を渡すことも特にトラブルは起きなかった。

 ただ、悠元が一つ文句があるとすれば、まさかの送辞を読む羽目になった事だろう。本来なら生徒会長である深雪だけの役目の筈が、変な気遣いで急遽書き上げることになった(生徒会長と部活連会頭が送辞を読むという異例だが、教職員は止めなかった)。別段トラブルを起こさないよう言葉遣いに細心の注意を払ったが、読み終えた後で達也から「何か悪いものでも食べたのか?」と気遣われてしまった。解せぬ。

 

  ◇ ◇ ◇

 

 3月17日、日曜日。霞ヶ浦の独立魔装大隊本部の会議室には悠元と達也だけでなく、風間と真田、柳と響子の六人が揃っていた(悠元と達也は軍服を着ていない)。なお、響子が達也と会った際に抱きしめていたのはここだけの話だが……悠元は紙媒体の束を持ちながら一つ溜息を吐いた。

 先日の顧傑の一件で蟠りが生じてしまったわけだが、今回の件は蘇我大将から直接佐伯少将への“命令”であるし、講和状態の崩壊に繋がるとなれば佐伯も断ることは出来なかった。

 

「風間中佐。何で私が説明役なんですか」

「この場にいる人間の中で最高位は中将閣下ですので、小官はそれに従ったまでです」

 

 風間の冗談も含むような言葉に響子だけでなく真田や柳も思わず笑みをこぼし、達也も苦笑に近い表情を見せていた。このまま押し問答を続けても意味が無いと悠元は諦めて説明を始めた。

 

「はぁ……まずは体制再編で忙しい中、集まって頂いて感謝する。今回の件は久米島沖の人工島『西果新島(さいかしんとう)』の竣工記念パーティーを狙う破壊工作を阻止することにある」

 

 情報では既に国内に入り込んでいるのを確認している。大亜連合だけでなくオーストラリアからの“観光客”もいることから油断はできない。

 

「今回のパーティーだが、国外からSSAとフランスの首脳クラスが来日する運びとなる。特にSSAからは戦力の協力の申し出を受けたので、これを受諾した。何でも戦略級魔法師クラスとのことだ」

「かの国の……『十三使徒』ミゲル・ディアスですか?」

「それとは別らしいが、聞いた話ではあの『魔王の再来(リターン・オブ・ルーデル)』らしい。うちの祖父の手解きを受けているので、実力は折り紙付きだと思う」

 

 相手が戦略級魔法師まで用いてくる(表向きは「その可能性がある」)以上、魔法師の協力を受けられることに異存はない。その辺の話は剛三から直接聞いていたが、『妙なもの』に憑かれていると述べていた。ただ、パラサイトのような本能的なものではないと判断して見逃したらしい。

 

「話を戻すが、今回の陣頭指揮は風間中佐に一任する。中佐以下四名は先行して沖縄に入り、工作員の情報を洗っていただきたい。本官と大黒特尉は彼岸供養の後で合流する。尤も、特尉ではなく四葉家の魔法師である司波達也として、私も神楽坂家の魔法師として協力する形となるので、そこはご了承いただきたい」

「了解であります」

「達也も異存はないか?」

「ハッ、誠心誠意任務にあたらせていただきます」

「……達也」

 

 よもや国防軍の特務士官として敬礼してくるとは思わず、怪訝そうな表情を浮かべた悠元に対して周囲の大人たちから笑みが零れたのだった。

 




ワクチンの副作用で熱が出て動けなくなってました。おのれ〇〇〇。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。