魔法科高校の『触れ得ざる者』   作:那珂之川

463 / 551
今日は連続ストック開放。


世界からの難題という名の修正力

 ナーディアの疑問に対し、ヴィクターは『それもご尤もな話だ』と頷きつつ、説明を始めた。

 

「まず、君に聞きたい。君は[ドラキュラ]―――正確には、その名と技術を継いだ人間という認識に間違いはないかね?」

「……はい。私に力を渡した人は消えてしまいましたが」

 

 今にして思えば、ナーディアに力と技術を渡すための魔法だったのだろう、と推察した。何せ、彼女が継いだものの中には命と引き換えに自らが持っている知識と技術の情報を全て対象に継がせる魔法の存在があったからだ。

 フランスの大統領府に呼ばれている以上、下手にごねて祖国にいる家族に迷惑を掛けたくない(一番は兄に迷惑を掛けたくない)と判断し、ナーディアは隠すことなく素性を打ち明けた。

 

「ここからが本題だが……ナーディア・エルンスト君、私の娘にならないかね?」

「……え?」

 

 理解の範疇がナーディアの許容範囲を超えてしまい、彼女に出来た反応は何処か気の抜けた返事であった。理解が追い付かない彼女に対し、まずは落ち着くように通訳を通す形でヴィクターが宥める。

 

「まあ、まずは落ち着いてくれ。君も知っての通り、旧EU諸国は東西EUとして分裂したが、国家間の繋がりはかつての欧州連合よりも下だ。そして、先日発表されたディオーネー計画を先導するイギリスが同じ西EU諸国に対して圧力を掛けている。尤も、事態が変わればいきなり手を返すかもしれないが」

 

 そうやって三度の世界大戦を生き延びてきた国の事情はさておくとしても、フランスとしてはSTEP計画を支持することで将来の[恒星炉]提供に弾みを付けたい。

 そして、その条件として提示されたドイツとの水素発電関連技術・共同管理条約(EUrope Hydrogen CooperAtive Management:EUHCAM(ユーカム))を皮切りにEUを再統合し、新ソ連およびUSNAに対抗できる欧州の一制大勢力を構築する。

 

「そんな中で、ナーディア君の存在は特に際立つ。君には日本から提供された戦略級魔法を修得してほしい。その意味でも、私の養子としてフランスに移住してほしい」

「……私は一応ドイツの人間ですが、それでもいいと?」

「そこは承知の上だ。それに、今や新ソ連にとって畏怖となっている[魔王の帰還(リターン・オブ・ルーデル)]―――ハンス・エルンスト君もSSAの非公認戦略級魔法師となったからな」

「ん? え? に、兄様が戦略級魔法師? しかも、南アメリカに?」

 

 明らかに言葉がバグっているような口調なのは仕方がない。今まで魔法の資質で劣っていた兄があのルーデルの再来とまで言われただけでなく、今は南アメリカ連邦共和国の戦略級魔法師となった。一体どんなバグかチートを用いればそんなことになるのか……とナーディアが混乱してしまうのも無理はない話だ。

 

「もし、この話を引き受けてくれたら、ある仕事を君に頼みたい。実は君の兄が今USNAにいるのだが……」

 

 そうして話された依頼に対し、ナーディアは『兄がいる場所なら』と即答してヴィクターの養子とフランスの国家公認戦略級魔法師となることが決まった。

 

「……今、海の向こうから並みならぬ執念のような何かを感じた気がする」

(ほう、執念か。それならば私も負けてはいられんな)

『お前は少しぐらい屈しろ』

 

 そして、そんな気配を心なしか感じてしまった兄:ハンス・エルンストがいたのは、ここだけの話。

 

  ◇ ◇ ◇

 

 桜井を見舞うために悠元が運転するエレカーは、まず上泉家の本屋敷に出向いた。現当主の元継と話す為でもあるが、更に出来てしまった用件を片付けるのに適していると判断して、上泉家への訪問を優先した。

 門下生の一人が案内する形で中に入ると、一番大きな武道場で上段同士の手合いを静かに見つめる元継の姿があった。元継も気配で悠元たちの訪問を察したのか、ゆっくりと立ち上がった上で師範代の男性に指示を出すと、悠元たちに近付いた。

 

「わざわざ来てくれたのか。それに、何か面白い拾い物でもしたみたいだな」

「拾ったというか飛んできたというか……アルフレッド、彼は私の実兄です」

「上泉家当主・上泉元継だ。事情は聞いているぞ、アルフレッド・フォーマルハウト。失敬、アルフレッド・ストライフ殿」

「いえ、お気になさらず。アルフレッド・ストライフです」

 

 スターズの性質上、他国の言語も取得する関係で日本語を嗜んでいたようで、アルフレッドはきちんとした日本語で言葉を交わす。元継は悠元が彼をここに連れてきた意味を察しつつも尋ねる。

 

「悠元、彼を鍛えればいいか?」

「ええ。まあ、爺さんがいない今だからこそ、というのもありますが」

「それは言えてるな。あの爺さんのことだから、今度は太平洋横断(かいじょうマラソン)とかやらせかねん」

「……」

 

 剛三の常識崩壊(にんげんそつぎょう)の訓練を受けずに済むという点で、悠元と元継は互いに同意し、明らかに物騒なことを話しているのだと察した達也は無言を貫いていた。

 

「それと、目途が付いたら桜井さんの護衛に回そうかと思います」

「成程な。それならばしっかりと仕上げてやろう。アルフレッド、武術の訓練である以上、泣き言は許さん。その覚悟はあるか?」

「―――無論です。私とて伊達に元スターズではありませんので」

「良い答えだ。誰か、彼を更衣室に案内してやれ!」

 

 そうして呼ばれてきた門下生に連れられてアルフレッドが奥に姿を消し、元継の案内で客間に案内された悠元たちは意外な人物―――綿摘未(わたつみ)九亜(ここあ)が運んできた茶菓子と茶を頂くことになった。

 

「九亜ちゃん、元気そうですね。他の子たちもあんな感じですか?」

「まあな。爺さんもそうだが、奏姫さんも“お祖母ちゃん”と呼ばれて嬉しそうだったよ。で、だ。実は悠元たちが到着する数分前に付属病院から連絡があってな。彼女が目を覚ましたそうだ」

 

 目を覚ましたことは確認したが、事実確認は敢えてしていない。何分、彼女も激しい魔法戦闘後で消耗している為、医者が安静にするよう言い含め、桜井も大人しく従っているとのことだ。そして、元継は水波の方に視線を向けた。

 

「ふむ、特に健康面での異常はなさそうに見えるな。しかし、彼女を見た時はドッペルゲンガーの類を疑ったぞ」

「大丈夫、元継兄さん。それは俺も同様だから」

「そうか」

 

 まずは、桜井の様子を見るために元継が同伴する形で国立魔法医療大学付属高崎病院へ足を運んだ。今回は特に秘匿性が求められるということで、桜井の入院を知るのは四葉家・神楽坂家・上泉家の人間に限定している。

 そして、看護師の案内で個室に入ると、電動ベッドを起こしてはいるが、上半身をベッドに凭れ掛ける状態の桜井が目に入った。

 

「深雪様に達也様! それに……え、え? これは一体、どういうことなのですか? 奥様が私と同じ姿の調整体魔法師を派遣なさったのですか?」

 

 達也と深雪までは予測できても、流石に自分と瓜二つの人間が近くにいて、更には見知らぬ人間を見るような有様だった。だが、これで桜井がこの世界の人間でないことは確信を持てた。

 この場は桜井からすれば顔見知りの形となる深雪と達也が対応する形となった。

 

「えっと、水波ちゃん。まずは落ち着いてほしいの。その上で幾つか質問をしていいかしら?」

「え? あ、はい。深雪様のご命令とあらば」

 

 深雪が宥め、達也が冷静に桜井へ質問を投げかける。この部分は事前に悠元と達也で擦り合わせを行っている。

 まず、桜井が意識を失った日が西暦2097年6月9日。ここはまだいいが、彼女は何者かが放った魔法による衝撃波を防ごうと対物障壁魔法で防御し、意識を失った。この時点で、この世界の人間でないことは確定。

 次に、桜井が知る達也と深雪の扱いだが、深雪が四葉家次期当主、達也がその婚約者として公表されていて、水波は深雪のガーディアンとして務めている。つまるところ、原作世界にかなり近い筋書を通っているということ。

 そして、決定的に異なる点は、神楽坂家と上泉家が存在しないという点。桜井の問いかけに対して、こればかりは達也や深雪も驚きを隠せなかった。

 粗方の質疑応答を経た後、悠元が桜井に問いかけた。

  

「桜井水波さん。自分は護人・神楽坂家当主の神楽坂悠元という。これから話すことは常識の範疇を外れることになるが、落ち着いて聞いてほしい。それは、そこにいる君と同じ名と姿を持つ彼女にも関係する話だ」

「……分かりました。話していただけますか?」

「結論から言おう。君は飛ばされたんだ。場所とかのレベルではなく、君が元々いたであろう世界からこの世界に飛ばされた」

「えっと、つまり私にとっては異世界だと?」

「その証拠が達也と深雪の扱いの違いだ。達也は四葉家の次期当主、深雪は私の婚約者だ」

 

 桜井が小説を嗜んでいたこともあって、異世界に対する理解も早かったようだが、達也と深雪の扱いがここまで変わったのは桜井も驚きを隠せなかった。では、ここで桜井にとって一番無視できない存在に連絡を取ることとした。

 映像通話もできる端末を操作すると、そこには桜井にとって“一番の主”とも言える四葉家当主・四葉真夜が姿を見せた……だが、彼女の服装がセーラー服だったことに、一同の表情が凍り付いた。

 

『ふふ、どうかしたのですか? 別に驚くことでもありませんでしょうに』

「敢えて述べさせていただくなら、四葉殿の身なりに違和感が無さすぎる点ですね」

『あら、お世辞でも嬉しいですわ』

「……」

「深雪さんや、抓らないで」

 

 自分が言葉を発するしかないと思った悠元が正直な意見を出来るだけオブラートに包み、それを聞いた真夜が嬉しそうに答える反面、深雪が頬を膨らませて悠元の脇腹を抓っていた。

 この状況でも四葉家が“変わっている”ようにしか思えないし、現に桜井の思考は完全にバグっていた。そら、[夜の女王]とか魔女とか言われている四葉家の当主がこんな姿だったら、明らかに御乱心でもない限りは自分の知る世界ではないと判断する他なかった。

 

『さて、そちらの水波ちゃんは私に聞きたいことがあるのでしょう? 遠慮せず訊ねてくださいね』

「あ、え、は、はい! それでは―――」

 

 遣り取り自体は10分程度だが、水波の問いかけたことに対して真夜が答えると、『やはり私が知る世界ではないのですね』と小さな声で呟いた。そして、真夜は達也と会話をしたいということで、達也が端末を持って外に出ていくと、悠元は桜井に話しかける。

 

「それで、君を元の世界に戻す算段はあるが、どう頑張っても二月半(ふたつきはん)は掛かる。そして、君を治療する方法もある。問題は、君がどうしたいのかという意思の確認だ」

「私が……ですか?」

 

 これまでガーディアンとして生きることを宿命づけられた人間に、いきなり人間としての生を全うするための“欲”を問うのは難しい。幸い、送還の儀式を行うにしても時間を置かなければならない。

 

「まあ、急ぎはしないし、どうせ2か月半はこの世界に居なければならない。その間にゆっくりと考えるといい」

「あ、はい。えっと、もう一人の私というのも変ですけど……どうか、己の力が及ぶ範疇で、そして達也様と深雪様を悲しませないように御守りなさってください」

 

 それは、桜井が歩んだ道を水波にも辿って欲しくないという思いと、大切な人を護り切って欲しいという願い。いかにもガーディアンらしい言葉に、水波は桜井の手を握って桜井と同じ目線に合わせた上で頷く。

 

「ありがとうございます。その思い、決して無駄にしません。なんだか鏡に向かって話しているような気分になってしまいますが」

「それは私も同じです」

 

 過去と未来の自分同士で殺し合ったりする創作物も存在するが、異世界とはいえ水波と桜井がそれとなく打ち解けたのは何よりだった。面会の時間を終え、一度上泉家に寄って元継と別れ、そのまま東京へ帰る悠元たち。

 なお、アルフレッドは上泉家に住み込む形で預けられることとなり、帰り際に見た時は中段者を相手に格闘している様子が見られた。あんな未来を見てしまったのだから、生きるために死ぬ気で鍛錬に励む様子は分からなくも無かった。

 

 これは余談だが、桜井は水波との胸部を比較して羨ましがったのは言うまでも無かった。

 

  ◇ ◇ ◇

 

 水波の見舞いを終えて悠元は町田のマンションに、達也はそのまま伊豆の別荘に戻った。ただ、メディアからの干渉が想定よりも緩かったため、別荘に運び入れた荷物の中で必要なものをマンションに運び入れるらしい。

 そして、別荘の方は築年数の関係で一度取り壊し、新たな別荘を建てるとのことだ。尤も、解体と建築に取り掛かるのはベゾブラゾフの脅威が明確に消えてからとなるのは確かだが。

 

 夕食とシャワーを済ませた悠元が自室に戻ると、タイミングよく鳴った端末の着信音。悠元はそのまま座ってレシーバーを付け、端末を操作すると光宣の姿が映った。彼の様子からして、どこか具合が悪そうには見えないが、どこか不思議な面持ちを浮かべていた。

 

『こんばんは、悠元さん。今大丈夫ですか?』

「ああ、丁度部屋に戻ってきたところだよ。それでどうした? 何か不思議体験をしたかのような表情のようだが」

『敵いませんね。実はですね……』

 

 事の次第はベゾブラゾフの戦略級魔法[トゥマーン・ボンバ]の発動による攻防の後にまで遡る。光宣は大規模の魔法発動兆候を感じ、跳ね起きるようにベッドを飛び出してCADを反射的に構えた。

 だが、魔法の兆候は伊豆方面―――達也がいる方向だと察したものの、何か事情を知らないかと電話を掛けた響子が通話中で出れなかったため、国防軍の軍人である彼女も任務があると結論付けて、暫く時間を置いてから夕方辺りに電話を掛け直した。

 

『響子姉さんと今日話すのは初めてなのに、「今度は顔を見せたけど、どうしたの?」って言われたんです。これは流石におかしいと思って尋ねたところ、どうやら僕が九島家との仮想ホットラインから電話を掛けたことになってるようで』

「物理的距離を勘案しても、光宣が九島家に居れる距離じゃないからな。そもそも、九島家とは完全に縁を切っている筈なのに」

『そこなんです。しかも、その“僕”は攻撃を受けた相手どころか、独立魔装大隊がその場に居合わせたことも看破したらしく、響子姉さんもそこまで説明されて不思議に思ったようで』

 

 どうやら、間違いなく“九島光宣”は転移されているとみて間違いない。しかも、九島家は九島光宣の出現に際してそこまで気にしていない。おまけに、九島烈は距離を置く関係で伊豆にいるため、九島家が既に支配下に置かれていても何ら不思議ではない。

 すると、そこに加わる形で連絡をしてきたのは、光宣が話していた響子の姿だった。

 

『悠元君。って、光宣君も一緒だったのね』

「ええ。先程光宣から不可思議な現象について伺っていました」

『なら、話は早いわね。今回の件が光宣君を騙って何かをしている可能性はないかと思って……』

 

 響子も、光宣が連絡をくれたことで九島家との仮想ホットラインで話していた光宣は誰なのかと訝しんでいた。だが、自分だけでは分からないと判断して悠元に相談してきた。それを聞いた悠元は二人に対して、もう一つの事実を告げる。

 

「それと同じような現象が、実は達也が滞在していた別荘で起きました。ベゾブラゾフの戦略級魔法[トゥマーン・ボンバ]の攻撃を退けた後、別荘の中で二人の桜井水波がいるという状況に遭遇しました」

『えっと、片方が幽霊ってこと?』

「いえ、両方とも実体を伴っています。ただ、今回自分が対処したことで重篤な状態にならない筈なのに、片方の桜井水波が魔法演算領域のオーバーヒートによる症状を起こした状態になっていました」

 

 誰も魔法による深刻なダメージを負わない状態になっていた筈なのに、深刻なダメージを負った少女が倒れていた。この時点で、桜井が他の世界から転移してきた可能性を強く疑った。

 

「更に、目を覚ました桜井水波から事情を聞いたところ、彼女が知る四葉家の状況が違うことからして、彼女が並行世界から転移してきた可能性が極めて高いという結論に至りました」

『……悠元さん。もしかして、九島家のホットラインから掛けた“僕”もその可能性が高いとみているのですね?』

「ああ。彼を“九島光宣”と呼称しておこう。その場合、九島家が彼の支配下にあっても不思議ではなくなった」

『そこまで……冗談よね?』

「冗談で言えたら、こんな可能性に触れることもしませんよ」

 

 何せ、現象は異なるが魂の転生という形でこの世界に生まれ変わった人間がいる以上、生身のままでこの世界に迷い込むことも起きなくはない。響子は目を見開いているが、ここまで来た以上は何が起きても不思議ではないとみるのが自然だ。

 にしても、同一人物がいるのに世界のルールに反しないとするならば、恐らく水波が悠元に惚れたことと光宣が九島家を離れたことで、修正力の範疇の対象外になったとみるのが現状の最も高い可能性の一つ。

 それでも、まだ油断は出来ない。ある日突然魂魄に支障を来すことも有り得る。正直、世界のルールがどうなっているのかすらも良く分かっていない。

 

『それで、どうしますか?』

「……響子さん、その光宣にはどこまで伝えました?」

『あ、うん。一応無事とだけ伝えたから、逸る様な真似はしないと思うのだけれど』

 

 響子と光宣は知らないが、“原作の九島光宣”はこの時点で周公瑾の亡霊を吸収している。悠元も周公瑾の亡霊を吸収した格好となるが、前者は亡霊を従属させたのに対し、後者は知識という情報だけを吸収し、完全な自我を消滅させた上で魔法力も吸収している。なので、悠元には[アリス]という存在はいても、周公瑾という存在は完全にいない。

 そして、周公瑾は顧傑の弟子で方術や道術に長けており、それこそ目的の人物を探すための“占術”にも長けている。

 

「光宣。もしもの場合は在らぬ疑いを掛けられる可能性がある。その時は暫く“療養”という名目でこちらが用意する隠れ家に避難してもらう」

『……そう、ですね。確かにそうした方がいいかもしれません。その時はお願いします』

「感謝する。響子さん、とりあえずご実家の藤林家に九島家の様子を探ってもらうようお願いできますか? いざとなれば自分の名を出しても構いません」

『え、ええ。神楽坂家からの頼みとならば、父も了承してくれるでしょう』

 

 二人の桜井水波と二人の九島光宣。ここにきて世界の修正力が差し向けた迷い人という難題に、悠元が思わず頭を抱えたくなったのは言うまでも無かった。

 




前半は前話の続き。そして、後半はもう一人の桜井水波との話、九島光宣の出現に関する部分。
ちなみに、これまで[エターナルポース]によって出現している人物は原作の“とある人物”と何かしらの縁を持っているという共通点の元で呼び出されていたりします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。