ケンイチと閃の軌跡ハマったから書いた。

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ケンイチと閃の軌跡にハマったから書いた。

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第1話

帝国五大都市の一つで北部ノルティア州の州都にあたる鋼都ルーレ。帝国北部ノルティア州の州都で、四大名門のログナー侯爵家が治める街。巨大工場や導力ジェネレーターが背景に立ち並ぶ、重厚かつ機能美のある街並み。大陸最大の重工業メーカー、ラインフォルト社の本社があることでも有名で、ルーレ工科大学という、技術者を養成するための研究・教育機関なども存在する。

 

その鋼都ルーレの外れには街の中にあるような家ではなく、どこか趣のある全て木でできた風情を感じさせる家が佇んでいた。

その家の前には立派な門構えが存在しており、さらに看板が飾られている。看板にはこう書かれている。

 

『梁山泊』

 

ここは武術を極めてしまった達人が集う場所。

故に、ここの弟子になりたいもの、道場破りに来るもの、とある依頼にしにくるものと人によって様々な理由でここの門を叩く。

 

誰もが見て見ぬ振りをする悪を倒したいという理由から達人たちに目をつけられ、現在は一人の弟子をとっている。

この梁山泊の一人、比較的まともそうな剣と武器の申し子に弟子入りしたいとその家に住み込みをしている弟子に言ってたが、ここの人達に絶対師事しちゃダメだ!命が幾つあっても足りないから!!と肩を掴まれ、必死に拒んだ。セリフの内容より肩を掴まれ、真剣な表情でやられたあの時のことを思い出すと胸がドキドキしてしまう。……切り替えないとシャロンに弄られてしまう。

 

「ふぅ。……それにしてもいつ見ても大きい門ね。こんな大きいの、どうやって作ったのかしら?」

 

深呼吸して、何アージュあるのかわからないくらいの、看板の下にある大きな門を見上げて呟いた。

見上げないと門全体を視界に収まらないということは相当な大きさということぐらいはわかる。

 

「ふふっ。この門や家は秋雨様曰く、長老様とこの辺でみないくらい立派な木を使って作ったそうですよ」

 

いつも笑みを絶やさない完璧メイド───シャロンがそう答えた。

シャロンは私が幼少の頃から仕えており、父を亡くし、母は仕事に没頭し、友達もとある理由から居なかった私にとってお姉さん的存在である。

そんな彼女だが、母のスケジュール管理や業務を行っているため、能力はかなり高いことが伺える。さらに料理の腕前は素晴らしく、数々の偉い人達の舌を唸らせるほどの実力で虜になった人には勧誘されるほどであり、掃除洗濯も当たり前の様にこなしている。

なのに彼氏の一人もいないとは……。理想が高いのか、それとも―――――

 

「ぎゃぁぁぁああああッ!たじげでえええぇぇぇッ!!」

 

考え事をしていたら門の奥から助けを乞う声がいきなり聞こえたため、反射的にビクッと体が跳ねる。

なにも知らない人が聞いたら、思わず助けに向かうか、面倒ごとはごめんとその場から立ち去るかの二択だろう。それくらいの必死な声が辺り一帯に木霊している。

街の人達や私たちは何度も聞き慣れているため通報したりする人はいない。むしろ、あぁ今日もやってるんだなという認識であり、1日あの声を聞いてないと寂しく思う人もいるほどである。だが、観光客で街に訪れた人や引っ越してきた人は通報する者がいたりするのはご愛敬。

 

「……今日はいるみたいね」

 

「お嬢様が訪ねたときはどこかにお出かけしていて、お会いすることができませんでしたもの。留守にしていると聞いたときのお嬢様の顔は───」

 

「ち、ちょっとシャロン!なにを変なこと言ってるの!?わ、私はべつにケンイチに会いたかったわけじゃ!」

 

「うふふ、お嬢様。誰もケンイチ様とは言っていないのですが。そんなにもケンイチ様にお会いしたいのですね」

 

「〜〜〜っ!あぁもう、シャロン!」

 

「なんか騒がしいと思ったらてめーらか。ケンイチになんか用か?」

 

ギィィっと門が開くと、酒瓶を片手に鼻の頭を通り顔面をほぼ横断する横一文字の傷が走る強面で、上半身裸に革のジャケットを羽織った屈強な男───シオ・サカキが現れた。

シオ・サカキ。喧嘩百段の異名を持つ、世界でトップクラスの強さの男。大抵の人達は睨むだけで戦意を喪失させる程。どこでなにをして、なんの流派なのかは知らないけど、東洋の出身で空手という素手で戦うスタイルだ。

 

私は弓で戦うから、戦い方は全然違う。でも、達人だからなにかしら得るものはあるだろうと思っていたところ、ある日とある事件に巻き込まれてしまった。ケンイチとシオが大怪我を負ったのだが、ついでだから怪我を負った時の戦い方を教えてもらえることになった。

 

ケンイチは勿論、フィーやシャロン、クレアさんが同行していた。フィーはいつも通りのようでいて次にシオがなにをするのかじっと見つめており、クレアさんは心配しつつもどんな戦い方なのか興味を持っていたし、シャロンはわからなかったけど、多分関心はあったんだろう。だが、シオの行動は予想の斜め上を行った。まず、一番大事なことは敵にダメージを悟られないことといいながらキズ指をさしていたこと。次に少しでも激しい動きを避けることといいながらいつも通りに、残像が出来るくらい激しく動いていたこと。最後にどんなに怒りに燃えていても攻撃は必要最低限の力に抑えて体力を温存しろといいながらボコボコにしていたこと。

もう、流石としかいいようがない。シャロンとクレアさんはできるなら、いや、絶対に敵には回したくない人のトップクラスだと言っていた。

フィーに至ってはホントにこの人は人間なの?と大分失礼なことを呟いていた。普段の修行がアレなのに、裏社会科見学ツアー?に連れてかれるケンイチはいずれあんな感じになってしまうんだろうか……。少し、いや、かなり心配だ。

 

閑話休題

 

「シオ!べ、別にケンイチに用ってわけじゃ……っ!」

 

「シオ様、お久しぶりでございます。本日はお嬢様がケンイチ様とお会いしたいと申しまして……」

 

「ちょっ!ち、ちがっ!何言ってるのシャロン!?」

 

「やっぱりそうか。おら、入れ入れ。ちょうどあいつも休憩時間になるから良かったな」

 

「シオ!?ちょっと待ちなさい!」

 

訂正する前に中に入ってしまったシオをアリサは追いかけるように梁山泊の門をくぐる。

 

「うふふ。本当に楽しそうでなによりですわ、お嬢様」

 

アリサが入っていった門を見つめ、自然に筋肉が弛むような笑みを浮かべた。そして、彼女の足は門の中へ消えていった。




俺も師匠たちみたいな人間になりたいなぁ…(現実逃避)

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