「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
案の定爆発君がやってくれました
どうしてそう敵意を振り撒くのでしょうか。アレで本当にヒーローに成れると?
先日の放課後の一件でA組に対する周囲の感情が良くない。そんな状態なのに先の入場時に会場の空気は読んでも生徒の空気は読まないプレゼント・マイクの煽りが加わった所に見事に止めを刺した形になる。
お陰で周囲の視線の剣呑さがピークに達したのではないだろうか。死ねばいいのに……
とにかく第一種目から周囲の妨害には気を付けないといけないわ。
先頭集団から付かず離れずの位置をキープして第3関門の手前まで来ました。
周囲はA組の人間ばかりなので拍子抜けしてしまいましたが、このさいですからアノ暴発君には少し痛い目にあってもらいましょうか、攻撃する気はありませんが、ここぞのタイミングで1位を掻っ攫ってあげましょう。
先頭が地雷源に入ったのでいいタイミングですね。先ずは地雷原手前まで瞬動で一気に距離を詰めてそこから跳躍!
後は長距離虚空瞬動で一気に抜き去りそのままゴール…
「にゃ~ぁぁぁああああ」
何が起きました、爆風?背後から攻撃?
目が回る!!とにかく姿勢を
「みゃゃゃやああ」
「クソがぁぁぁぁぁ!!」
「クッ」
爆発?!地雷原に突っ込んでっっ止まらないっっ障壁展開
…くっ、少し焦げてしまいました、どこのどいつの仕業だっ!!
「なにこれ……」
周囲を見回すと私同様吹っ飛ばされて地雷原に突っ込んだ先頭集団の面々、そしてゴールに降り立つ巨大な何か
アレが通過した結果なの?
こうしていてもしょうがないので私をこんな目に合わせた人の顔を拝む為にゴールまで一気に跳んだわ。
プレゼント・マイクと話している人が主犯かしら……
『会場を良く見ろ!!
俺達を見ろ!!
A組だけが雄英じゃねぇぞっっ!!!!!』
ううぅぅぅぅ、やっぱりA組はヘイト稼ぎすぎじゃないですか。私何も悪く無いのに!!
遅れてゴールしてこちらを睨む暴発君を睨み返した私は悪く無いと思います。
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あら、件のヨコシマさん?でしたかが緑谷君と話していますね。そして見たくはなかったですが暴発君が彼らに近づいてますね、大人しくしてくれないだろうなぁ…
「おい、コラ、この俺を無視してデクなんぞに!!」
まさか衆人観衆の中で掴み掛かるとか頭沸いているんですかね?
大方中学は強個性持ちで成績も上位だったろうからか周囲には相当大目に見られていましたね、でもここ雄英はその各学校の頂点たちが集まる場所、地元では王様だったでしょうがここではその他大勢の1人、いい加減お山の大将だったと気付かないものでしょうか。
しかしヨコシマさんですか、先ほどの口論といい見事に荒らしてくれましたね。
どうにもヘイトコントロールされている気がしますが考え過ぎでしょうか?
念の為注意しておきたいところですが、自身の感情コントロールも出来ないバカが台無しにしてくれそうですね。
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騎馬戦ですか、どなたと組むべきでしょうか?
個人的には荒れそうな暴発君と組む人達の気がしれませんね、確実にやらかして最悪失格になりかねないでしょうに、あの3人とも付き合い方を考えないといけませんね。
「耳郎さん、私と組んでいただけませんか?」
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今回は束縛魔法を解禁したので楽勝と思っていたのですが、気が付いたら負けていました。
実際終盤まで上位につけていたのですが途中から記憶が途切れていますね、そのタイミングで根こそぎ奪われたようです。
緑谷君と常闇君、害の無さそうな顔をして洗脳系の方と組むとかエグイ戦術とってくれますね。今後要注意人物に格上げです。
唯一安心出来るのは暴発君も落ちてくれたことですか。これ以上ヘイトは要りませんからね。
私の体育祭はこれで終わりですか……
「えっ?
応援ですか?
チアガールで応援とか相澤先生の口から出るセリフとも思えないのですが」
「そもそも衣装は?」
「私が創造しますが」
「えっ?
それおかしくないですか、あの相澤先生がそんな泥縄な対応しますか?」
なんか怪しいですねぇ
「ともかく時間が無いので急ぎますわよ」
いや、確認位取ってもいいと思うけどなぁ
八百万さん以外は敗退したから暇ですけどね、でも貴方はこの後試合ですよね?
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「何故こうも峰田さんの策略にハマってしまうの私…」
「やはりアノ2人はカスですね
あと八百万さんは少し男を疑う事を覚えた方がいいと思いますよ」
「アホだろ
アイツら…」
そして芦戸さんと葉隠さんはなんでそんなに乗り気なんですか…
…自棄になった八百万さんを筆頭にこのあと滅茶苦茶応援しました。
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『という訳で、面接の結果を考慮して考えた最終戦のトーナメント表がこれさ!』
えっ?
なんですか、あれは?
意図が虐めくらいしか思いつきませんよ
B組参加者が多いからA組に配慮したかと考えましたが速い段階でA組同士対戦する以上は…いえ逆ですね、A組同士対戦するなら勝ち残るのもA組の人間ですから出来るだけ固めておけば上に行く確率も上がりますか。
不確定要素の横嶋さんには『上を行く者には更なる受難を』とかで強引に対戦数を増やした?
考え過ぎですか?
でもどう考えても怪しいですよね。A組を贔屓する何かがあるのでしょうか?
…しかしこれはどう考えても後で荒れるんじゃないでしょうか、収拾つくのでしょうか?
作者「つきません」
件のトーナメントですが、正直横嶋ならこの扱いでも問題ないだろうとギャグのつもりでした。
トーナメント作成を色々調べて、検索で出てくるwebサービスは形状が違ってなんか嫌だったので結局自作しました。
問題は検索中にカブトボーグと食戟のソーマのこれより酷いトーナメントを見つけてしまって、ならば自分もと悪乗りした結果なんです。
最初は笑って流していただけたようですが、GWブーストで読んでくださった方で不快に思う方が多かったようです。
なんというか作者の力量を超えてしまいました。どう収拾付けようか考え中です。
ちなみに作者の妄想では最初は生意気な態度でヘイトを稼いでいた横嶋ですが、なまじ勝ち抜いてしまったせいで世間が同情的になっています。
多分校長、マイク、相澤、ブラド先生の4人で謝罪会見まで発展しそうですね。
それと実はブラド先生は反対していません。普段から抑え気味の横嶋の底が見たいのと、自分が面倒見れる学生の間くらいはなりふり構わず全力でやって欲しいという思いから『上を行く者には更なる受難を』という考えに説得されました。
ブラド先生は良い先生です