「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
『力が欲しいか?』
「力が欲しいなら・・・くれてやるっ!」
「なに?また横嶋の小芝居」
小芝居言うなや
体育祭間近の昼休みの教室の隅、怪しげな雰囲気を出しつつ黒色から相談を受けていたら小森が割り込んできた
「黒色から攻撃手段が欲しいって相談受けてな」
「横嶋は…常に自分達の先を行く……」
「いや、お前らも大概だぞ、黒色も潜るだけじゃなくて動かせるようになったんだろ」
「横嶋なら…入学前には既に通過したであろう領域だ」
「私もそう思うノコ」
クラスメイトからの評価が高過ぎて怖い
「…持ち上げてもなんも出んぞ。
まあいいや、俺じゃ御せずに封印していた物が有る(訳:使えなくてお蔵入りにした物が有る)」
制服の内側の影を亜空間に接続して自作の鎖を取り出す。表面に捕縛系の式を刻んだが霊気の通りが悪く手間の割に効果が低くお蔵入りしたものだ。後頑丈な金属を使っていて普通に重い。
「しっかり出てる……何かおかしいノコ!?」
あきらかに制服の中に入ると思えない量の鎖に首をかしげてながら覗き込むキノコ
「……これは…封印の鎖か!!」
表面に怪しげな文字がびっしりと刻んである鎖というOSR値が高いアイテムは黒色にはたまらんだろう
「俺には御せない代物だがお前なら…」
もっともらしい事を言いつつ黒色に鎖を手渡す
こら、そこのキノコ!自分から首突っ込んで来たくせに引くな!!
「どうだ?潜らずとも触れただけで操れるか?」
個性も肉体の力ならば精神状態は意外と影響出るからな、一見バカバカしいノリでも勢いは無視出来ない。
「もう少し…闇が深ければ支配出来そうだ…(訳:黒くすれば使えそうだ)」
「ならば夕刻に魔導士の工房を訪ねるぞ(訳:放課後に開発工房に行くぞ)」
ヒーローとして軸がぶれている
昼休みの教室、自席にてパンを齧りつつ電子式神が集めた情報をタブレットで整理……自分だけならタブレットはいらんが後で人に見せるには必要だ
にーちゃんの独立前っと……おっ、それらしい記事があったな
んんっと、『年齢を理由に引退した鋼の男復活!?理由は新たな弟子の育成!!』『バンカラヒーロー鋼鉄番長活動再開!!』
どう見ても墨土羅ェ門です。
本当にありがとうございました。
"Rumble(マイナーエロゲ)"かよ!!もーちょっとこーなんかあんだろ!!
異能物の学園とか不良とかなら"大番長(エロゲ)"とか"風林火嶄(マイナー漫画)"とかもう少しマシなモンがあんだろ!!
速攻生徒会なんてマイナー漫画の技を再現した自分の事は棚に上げつつ心の中でつっこむ。
そういや鉄哲に体術仕込んだ人間も気になるな。こうなると"梁山泊"とか言い出しかねん!!
教室でダベッている鉄哲に声をかける
「おーい、鉄哲。お前関節技対策の体術どこで習ったんだ?」
「それ私も気になるわ」
鉄哲と話していた姐御に近くでポニーと話していた骨抜も興味が有るのか加わってきた
「おう!近所の"南雲合気武道"ってのを教えている道場だ」
「なんか普通ーな感じだな。いや、安心した」
「普通ってなんだよ。
よーわからんが、なんかスゲー奥義とかで光る掌底打ってたぞ」
「奥義って簡単に見せて貰えるものなのかい!?」
おい、奥義ってなんだよ!!いきなり怪しくなったぞ
「それが表は普通の合気道なんだが、それとは別に鉱物系の個性持ちが条件の裏ってのが在って結構熱心に勧誘された。断ったけど」
「oh! 裏の奥義はカッコいいネ」
「裏を修めるには鉱物系特有の氣を使うのが条件だそうだ。ちなみに先生は"ショウ氣"とかいうのを使ってた」
ショウ…掌症生照衝聖消正焼象……鉱物限定だから"晶"か?あー、ハイハイ閃風掌ね
「
だから、こー、なんかもっと他にあるだろ!!」
「落ち着いて横嶋、語録が足りてなくてバカッぽいわ」
「なに?また横嶋のキレ芸かい」
物間うるせい!
「芸ちゃうわ!!」
「お前のキレるポイントがわからん」
「すまん、鉄哲は悪くない。ホントすまん
いや、やっぱレア武術引き当てて適正有りと勧誘されたのに辞退するお前が悪い!!」
「だからキレるなっつーの
しゃーねーだろ、スゲー打撃使えても合気だろ。待つのは性に合わないんだから」
「個性適正は有っても気質の適正が無いんじゃしょうがないね」
「鋼気閃風掌とかカッコ良さげな技を使う機会を捨てるヤツなぞヒーローの風上にも置けん!!」
代われ!俺と代われ!!」
原作横島張りに床でじたばたしそうな体を抑えつつ半分キレながらダダを捏ねる
「いや、鉱物系じゃないお前じゃ条件満たしてないだろ」
「畜生!俺の蹴り威力低すぎ!!」
「おいおい、体育祭でK.O.重ねといて未だ足りないのかい?
僕から言わせたら贅沢だよ」
肩をすくめながらまぜっかえす物間には悪いがヒーローを目指す以上は譲れんのだ!
「普通に硬いとかタフなヤツには効かんのだ!!」
「そりゃそうよ、防御力が売りの個性持ちを一撃で倒せたら世話ないわ」
「必ず殺すと書いて必殺、倒せない必殺技など必殺技とは呼べんのだ!!」
昼休み終了のチャイムをバックに力説していたら我らが担任が登場した
「そこまでだ、横嶋。お前の電装脚は現状でも十分必殺技と呼べるものだ。
確かに理想はそれを出せば全てを制する事が出来る技だがプロでもそうそう居ない」
「それとお前に来客予定だ、放課後時間を空けておけ」
「うっす。しかし学校に来客ですか?」
「なんだ、聞いてないのか?ご両親から学校へ連絡があったぞ」
「ちょっと失礼します。
あっ、なんかメール来てました」
「そうか、確認は後にしろ」
「うっす。」
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時は放課後、先生方を交えて来客の黒咲さんとの話が済んだので訓練場に顔を出す。
GSキャラに親父の部下でクロサキって居たからそのポジションなんだろうが…まさか元ネタ的に裏で黒いレイバーとか作ってねーだろうな?この世界は普通にロボット在るからどーにも油断出来ん……
さて、今日のメンツで行けそうなのは……黒色に物間に骨抜に小大あたりか?
「おーす!!
ちょっと黒色と物間と骨抜と小大に相談があるんだが!!」
「なんだい?」「……」「お疲れ様、呼び出しと何か関係が?」「…聞こう」
4人が集まってくれたところで掻い摘んで呼び出しの内容から説明する。
「あー、親父が勤めている会社の子会社でサポートアイテム扱っているんだが、今度モニター契約をする事になった」
「それでこの特殊警棒のモニターを頼まれたんだが、クラスメイトにも使用してもらって感想が欲しいそうだ」
この特殊警棒、俺が自作した神通棍擬きをお袋が会社に持ち込んだ結果生まれた物だ。権利関係の話は既にお袋が済ませていてるが使用者の個性を選ぶから余り普及しなさそうだな。
「契約とかはどうなるんだい?」
「ここで俺と一緒に使うぶんには何も無い。既に一部に販売はしているからあまり煩いことは言わないさ」
「まあ、取りあえず向きに気を付けて握ってくれ。逆に持つと伸びた時に腹を突くからな」
「やったのかい?」
「……先生がな」
場になんとも言えない沈黙が…、しかたないんや!止める間もなかったんや!!
「気を取り直して先ずは個性を作用させる要領で力を込めてみてくれ、反応すれば打撃部が伸びるから」
おっ、全員使えたな。
「骨抜と小大の場合は手の延長として作用するから先端で何かを触って個性を発動させてみてくれ」
「おっ、ちょっと効果が落ちるけど使えるね。これは直接手を触れられない状況で使えるね」
「……っ」
小大は……そこら辺を触りまくっているな、いまいちわからんが楽しんでいるのか?
…っ、肩に何かが触ったって物間か…早速自分も試したんだな、話が早い。
「なるほど、僕の個性も有効だね。」
「脅かすな、コピー出来たんなら一度戻して今度は俺の力で使用してみろ」
「さっきと感触が大分変わるね、なるほど、君の力の為に作られたのかい?」
ただ展開しただけの先ほどと違い打撃部が発光している。俺が使うよりは弱いが普通にぶん殴るよりは威力が出ているハズだ。
「元は俺の自作アイテムだ。エネルギー操作の個性と一番相性が良い。」
「お前は俺の個性をコピーして力の操作を覚えろ。覚えれば素でもそのレベルで行けるようになるかもしれん」
「なかなか消耗が激しいね、頑張ってみるよ」
まぁコイツも自身の現状には思うところがあったんだろう。違うアプローチによる別の可能性と解ると真剣に向き合い始めた。
さて、最後は黒色なんだがコイツにはブラックカラーのバリエーションを渡してある。それはそうと
「鎖が完成したのか!?」
コスチュームに複数の鎖が追加されてOSR値が爆上げされている。材質やデザインでかなり揉めたがついに完成したのか!!
「クックックッ、増大した我が力を抑える闇の拘束具だ」
「よし、そのまま左手を出せ!
物体を支配する個性で実体の無いエネルギーを扱えるか判らんが黒色のテンションが高そうなのでこのまま押し切る事にする。
「行けるな、ならばそれを一度自身に取り込みそこからブラックロッドへ装填するんだ!!」
などと適当な感じで指示したところ普通にこなしやがる。これだから才能マンどもは
「それを維持するのを繰り返せば自身の奥底に眠る光を呼び起こせるかもしれん。もっとも目覚めるのが俺のような負の光の場合もあるがな」
実にいい顔で嗤う黒色、ハイハイ追加の
ついでに消耗し個性も消えた物間に再度コピーさせたあと霊力を渡してを訓練繰り返す。なんだい?その恨みがましい目は何度も訓練できて嬉しいだろ。
「…オニが居る」
「ホント横嶋は修行魔だよね」
うっせ、それはそうと小大の声とか久々に聞いたぞ
『開発工房の一幕』
……しかしそれならロープでもいいんじゃないかい」
「鎖は威圧感が有るから見せ札として有効です。そして本命はこちらです」
艶消し黒の金属糸を見せる
「切断、捕縛、つり上げ用と幾つかの用途別に最適な材質の糸をお願いします」
「鎖に目を引きその裏で糸を使う、横嶋くん君なかなかエグイ事考えるね」
「視線と意識の誘導は手品の基本ですからね、加えて視認しずらい糸のトリックもね」
「それを踏まえていいか、黒色。糸を使うなとは言わないが使うなら誰にも見られるな!!」
「……隠し通してこその奥の手」
「そうじゃないんだ。
この世界にはかなり広範囲に適応される一つの法則が存在する」
「法則…だと」
俺のただならぬ様子に気おされたのか息を飲む面々
「それは……『ただしイケメンに限る』というやつだ!!」
「なん……だと…
俺には…糸使いは…許されないという事か!!」
なんか他の連中は漫画ばりにズッコケてるがネタじゃなくて結構深刻な問題なんだぞ
「そうだ、イケメンならオサレな超絶技巧と判定されるが
俺達のような人種だと単に見え辛い糸で攻撃する卑怯技と判定されるんだ!!」
いやマジでヒーローは人気商売な面があるからな、人からどう見えるかは無視出来ないんだよ
「何を言い出すかと思えば……」
何故か付いて来た菌糸類娘
「小森だって最初はイメージ気にして手加減してただろ」
最初の頃は気管支への攻撃はエグイからって使ってなかったからな
「……そうだね」