「俺のヒーローアカデミア」はじまります!   作:ばうえもん

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榛葉亜里沙の動揺
ありさ120%リミットブレイク



『職場体験5日目、午後』


 

「これから私が由利子さん、あっ、忠雄くんのお母様ね。由利子さんから伝授された掃除術を伝授するわ!!」

 

「お母様の掃除術…はい!お願いします!!」

 

「では箒の構え方はこうね、そう、脇を締めて、掃いはこう、で突く時は……」

 

「ちょっとマテや!!完全に棒術じゃねーか!掃除何処行った!!」

 

愛美さんと榛葉が妙なノリでいると思ったら可笑しな事を始めたので思わず突っ込んでしまった。俺は悪くない

 

「なにを言ってるのかしら?古来からふぁいてぃんぐスイーパーが掃除するのは汚れと悪人、ヒーローが掃除するのは(ヴィラン)に決まってるじゃない。古事記にも書いてあるから間違いないわ」

 

「そうですよ!鶴ヶ峰学園の美化委員も校則違反者を清掃しますし、速攻生徒会も朝のお掃除で不良を一掃しますよ」

 

「えっ?可笑しいのは俺か?」

 

その古事記は絶対転生者が書いてるだろ!!

 

「そうね、この際だから私には必要ないけど亜里沙ちゃんには必要になるかもしれないから対浮気性型駄目亭主用完殺武術"横嶋流"も伝授しましょうか」

 

"横嶋流"ってなんだよ!?初めて聞いたぞ!!

つーか2人して何故俺を見る、浮気性型駄目亭主って俺は未だソロプレイヤーだぞ

 

「由利子さん曰く、「男の浮気に寛大な心なんて持っちゃ駄目よ。浮気を見つけたら、風のように早く駆けつけ、火のごとく激しく蹂躙して、林のごとく言い訳を静かに聞き流して、山のごとくどっしりと威圧感を浴びせかけるのよ」だそうよ。私とジェントルの間には必要の無い心構えね」

 

「はい!そちらもよろしくお願いします!!」

 

「いや、だからナンデやねん」

 

 


 

ありさ120%リミットブレイク

 


 

職場体験6日目、事務所に来てみると横嶋さんとラブラバさんがお疲れの様子。ジェントルさんに挨拶をと思い所在を聞けばなんと昨晩PCで作業中に急に倒れたそうだ。横嶋さんが診た所胃潰瘍のようだったので病院へ連れて行き検査の為入院されたそうだ。

横嶋さんって内科の診察出来るんですねと聞くとエネルギー操作の応用で内診が出来るそうだ。それは是非習いたいものだ。

 

昨日に引き続き朝の訓練を受けていると横嶋さんが呆れたようにぽつりと零した

 

「榛葉って、妙に物覚えがいいんだな。昨日の今日で初歩のラインはクリアしてやがる、次の段階へ進めそうだ」

「……物間や黒色もそうだが、やっぱ雄英受かるような連中だから才能マンか?」

 

実は昨夜家でメニューを確認すると訓練の結果"魔力操作"等幾つかのスキルを習得していたのでスキルポイントを割り振った。

これ以上横嶋さんに迷惑は掛けられないと思い早く技術を習得する為に行ったのだが、その結果疑念を生む事になり、また転生者扱いされるのかとあせったわ。

 

「昔から物覚えは良いのですが、器用貧乏なのかある程度までしか成長しません」

 

これはメニューシステムの仕様の問題で訓練で得られるスキルポイントは変わらないのに対してスキル上げに使うポイントは増大するのでレベルが上がるにつれて上がりにくくなるのだ。一応ポイント自体は使いまわしが利くので何かに特化する事は可能で、私は魔法の習得に費やしていた。

その結果として生まれたのが数発の魔法使用でガス欠になる砲台なのだから無計画な過去の私を締め上げたい。

 

そんな感じで今日も経絡系を整える為に横嶋さんの魔力を受け入れてエッチな声が出そうになるのを我慢して……ワザとじゃないですよね?

昨日相澤先生がラブラバさんに確認した所、そもそも他人にエネルギーを流す行為自体が高難易度で自分の知る限り横嶋さんしか居ないので判断出来ないそうなんですが、本当にワザとじゃないですよね?!

 

「んじゃ、この際だから時間も無いし効率アップの為に強制的にチャクラを開こうか」

 

「え゛っ!?そんな急に言われも!!」

 

ちょ、開くってまさか強引にエネルギーを送りこんで!?今でもいっぱいいっぱいなのにこれ以上激しく注がれたら私

 

『ヾ‰〒¶〓℃⇔∬ッッっッ!!っんん~~~~~~~~~~~~~~!?』

 

 

「……う゛う゛っっっ、特定の人にしかお嫁に行けない体にされてしまいましたぁ」

 

「何を大げさな」

 

「大げさじゃありません!!あんなに恥ずかし声を出させたんだから責任取って下さい!!」

 

「責任も何も苦情は受け付けない契約だろ」

 

「け、けだもの~~~」

 

うう、このまま床に突っ伏したままで泣き寝入りするしかないのでしょうか。

意外とガードが堅いメイド服ですから服の乱れの心配は無いのですが……といいますか女の子が床に突っ伏しているんですから起こしてくれてもいいんじゃないでしょうか」

 

「声に出てるぞ、あと今触られても平気なら起こしてやるが」

 

「うう、このままでいいですぅ」

 

今触られたら絶対エッチな声が出てしまいます

 

「その体制でもいいから錬してみろ、感覚がかなり変わっているハズだ、多分」

 

「ここまでして多分って、うう、効果無かったら酷いですよ」

 

師匠の言う事ですからちゃんとしますけどね、あっ、なんか色々と広がった感じがする。なんだろう?自分が拡張されたって感じがする。

今まで出来なかった事が今なら出来そうな感覚で……

 

「ストップだ、今のお前は全能感を感じているんだろうが精々が2倍止まりだぞ」

 

もう少し夢見させてくれても、2倍でも十分凄いですが

 

「……しかし、榛葉は霊格が高いから行けるだろうとは思ったが随分とすんなりいったな」

 

「何か不穏な発言ですね、ひょっとして確証も無しでやったんですか!?」

 

「当然だろ、そもそも本来は弟子とか取る事は無いんだから全て初めてに決まっとろうが」

 

「私が…初めて

 

「初めてを強調するんじゃない!!」

 

 

 

職場体験7日目、最終日です

 

お世話になったお礼に事務所周辺のお掃除でもしようかと早めに来たのですが、事務所に近づくにつれて何か不穏な気配を感じたので、念の為に習ったばかりの絶と隠匿系の魔法を併用して事務所に近づいて見れば……

 

「何、これ……」

 

事務所の周りにはゴミが散乱していてそれを横嶋さんとラブラバさんが掃除していました。私が呆然としている間に横嶋さんが個性を使ったのか風でゴミを集めて袋に詰めてしまいました。その次に見たのが壁の落書き、そちらも横嶋さんが手を翳すと綺麗に消えてしまいました。

 

「昨日も見たけどほんとなんでも有りね」

 

昨日も?それじゃあ昨日2人が疲れていたのはひょっとしてジェントルさんの入院の後にこれを見たから?

 

「この手の行為は霊能的には原始的な呪詛ですからね、ならば浄化すれば消えますよ」

 

「その理屈は可笑しい。まっ、忠雄くんが普通じゃ無いのは今に始まった事じゃないからね、概念の領域から物理干渉しても驚かないわ」

「それにしても"初歩的"じゃなくて"原始的"なの?」

 

「こういった悪意は積み重なれば受けた人の体調不良等の形で効果を及ぼしますからね、ストレスも過ぎればバカに出来ません。"初歩的"と呼ぶには効果が有り過ぎるんですよ」

 

「そっか、虐めとかも忠雄くんからすれば呪いの一種なんだね」

 

「人の悪意を積み重ねる行為自体が呪いなんですよ」

 

話ながら2人は事務所に入っていったが私には一つ気になる事があった。

横嶋さんの個性は現象ではなく概念での干渉が出来るという事?

それではまるでアノ力ではないだろうか。

 

 


『今日のトムラさん5』


 

とある薄暗いバーの中、相も変わらずピアノを弾く白服の肉塊

カウンターでは二人の男が会話をしていた

 

「アイツがゴミ出し?何の冗談だ」

 

「なぁに、資源の有効活用だ。ちょうどよいゴミ捨て場があったのでな。便乗した」

 

ピアノを弾くのを止めて会話に加わる肉塊

 

「資源の有効活用だぁ?存在自体が資源の無駄のような奴が何を言ってやが「フンッ!」喰らうかっ!!」

 

「くっくっくっ、なかなかいい反応をするようになったでは無いか。そうだな、どうせならその手でゴミも崩壊させたらどうだ」

 

「ぶん殴る!!!」

 

(2人とも飽きませんねぇ、大体ゴミ出しも結局私が送り迎えする羽目になったのですが)

 

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