「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
夢を、見ていたんです。
夢の中の私は、どうにもならない食事を、どうにかしようと抗い続けている人になっていました。
その人の空腹はとても強く、その人の食欲もとても強かった。
私は叫びました
「頑張れ!頑張れ!頑張れ!!」
そう強く願い続けて……あっ、夢の中の私が島から逃げ出した…
中二病だから恋がしたい!
職場体験7日目、ラブラバさんと体術の訓練中です。
「亜里沙ちゃん、ちょっといいかな。今朝の事見てたでしょ、大丈夫、責めてるわけじゃないの」
「忠雄くんね、亜里沙ちゃんから見れば大人に見えたかもしれないけどね、本人が思ってる程冷静じゃないんだ。なんだかんだいっても未だ子供だからね、ジェントルの事が好き過ぎて冷静でいられないみたい。だから亜里沙ちゃんには学校へ戻ったら忠雄くんの事を気にしてて欲しいの。亜里沙ちゃんは忠雄くんに近付きたくてうちに来たのだからジェントルの事は多少は冷静でいられるでしょ」
「すみません」
うう、傍から見たらそう見えますよね。横嶋さんが目当てには違いないのですが
「ああ、責めてるわけじゃないのよ、今はその冷静でいられる距離感が必要なのだから。だからね、忠雄くんの事はお願いね」
「はい!」
「う~ん、やっぱり亜里沙ちゃんはかわいい!!」
「えっ、あっ、ちょっ、ひゃあ~」
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職場体験終了の翌日です
教室では皆さん職場体験の出来事を話していましたが、上鳴さんがヒーロー殺しの事をかっこいいとか頭沸いた事を宣わっています。死ねばイイのに
それに対して飯田さんは流石ですね、色々と思うところがあっても大人の対応をしています。
ああ、そして私にも視線が集まってますね、なんですか?顔見るなり視線を逸らすとか失礼な人達ですね。
「亜里沙ちゃんもお世話になっていた方が襲われて遭遇したのよね。どう思ったのかしら?」
余程不機嫌に見えたのか皆が私を避けるなかクラスの良心である蛙吹さんが話しかけてきました。
「自分勝手で最低でした。でもそれ以上に何も選択出来なかった私は最悪でした」
まぎれもない私の本音を聞いて、何かを感じ取ったのかクラスが静まります。そして空気を読まずに登場する横嶋さん!!
「すみません、B組の横嶋だけど轟君は居ますか?」
何となく横嶋さんの謎パワーの接近を感じていたので、訪問を予測していましたからすぐさま入口に向かいます!!
「横嶋さん、おはようございます!轟さんなら居ますよ!!」
「なっ!速い!!」
「切り替え早!!」
「だから女は悪魔のような本性を……」
「えっ、さっきの思わせぶりな告白の続きは!?」
教室が一気に騒がしくなりました。まったく横嶋さんはお騒がせ「お前のせいだから」
「モノローグに突っ込まないで下さい。今更横嶋さんが心を読んでも驚きませんけど」
「しかし今のは四次元流の歩法じゃないか?なんで使えるんだ?お前学習チートでも持ってんのか?」
「心外ですね、よりにもよって横嶋さんにチート呼ばわりされるとは大変遺憾です。贖罪と賠償を要求します。具体的にはランチにデザート付きで手を打ちます」
「はいはい、わーったよ。元々轟君を誘いに来たんだが一緒に来ていいぞ」
「やった!」
「俺を誘いにとは何故だ?」
お邪魔虫の登場ですね。いえ、ホントは私の方が横嶋さんの邪魔していますが
「済まんが頼みたい事がある。昼に時間を取れないか?」
「よく分からんが解った」
「ありがとう、昼休みになったら迎えにくるから待っててくれ。
それとA組の皆さん、騒がせてすみません」
言いたい事だけ言って出ていくと思いきや、私の頭にポンと手を乗せて
「お前は何もしない事を選択したんだ。攻めもせず、逃げもせず、下手に動かずにその場で踏ん張ったからヒーロー殺しも直ぐには動かなかった。
だからジェントルが間に合ったんだ、榛葉が頑張ってたのはちゃんと見てたから」
ちょっ、えっ、教室でそんな嬉しい事を言っちゃいますか!?
今度こそ言いたい事を言って横嶋さんは去って行きました。えっ、投げっぱなし!?
当然女子ズは大騒ぎ!!
「っえ、ちょ、先生来てますから、落ち着いて下さい」
「相澤先生っ、違うんです、私悪くありません。除籍は嫌です!」
「除籍は無いから落ち着け、静かにしろ」
なんとか相澤先生の目力でクラスが落ち着きました。横嶋さんめ、後で酷いで「榛葉、にやにやするな!!」解せぬ
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「ハイ、私が来た」
「ってな感じでやっておくわけだけどもね。ハイ、ヒーロー基礎学ね! 久し振りだ少年少女!元気か!?」
「ヌルっと入ったな」
「久々なのにな」
「パターンが尽きたのかしら」
「職場体験直後ってことで、今回は遊びの要素を含めた救助訓練レースだ!!」
「救助訓練ならUSJでやるべきではないのですか!?」
「あそこは災害時の訓練になるからな。私は何て言ったかな?そう……
このレース、四次元流の歩法がある今の私なら普通にやっても…そもそも箒で飛べばそれすらも必要ありませんでした。
ですがこれはお遊びと明言されていますので冒険するのも一興!
今の私は朝の一件で横嶋さんから力を貰って無敵に素敵ですので大冒険!
コストパフォーマンスが悪く今まで使わなかったアレで逝ってみましょう!!
「……では次のチームは」
『START』
スタートの合図にも関わらずその場を動かない私にざわつくのを感じつつ早口で詠唱をする
「
「
そこから更に
「
「
知識の持ち主である
しかし現状パラメータを伸ばせない私にとっては、この手のバフ系の技術を選好み出来る程の余裕はありません。横嶋さんと修行で魔力効率が劇的に改善した為にギリギリ使用出来る目途がたった以上は実戦で使えるか検討しない訳にはいかないので今回の授業は渡りに船でした。
爆発的に上昇した運動能力が生み出す圧倒的な速度を何とか制御して、ゴール間際で爆発君を抜き去り一位を取りました。
私の異常な力に納得いかないのか喚く人が1人いましたが関係ありません、他人の、爆豪の理由など私には関係無い、これはクラスメイトへの宣誓です、ここから私が往く始まりの宣言です、遅れてゴールした面々を見回した後、体育祭の横嶋さんを真似て右手を掲げ充塡していた
横嶋さんは私を頑張っていたと言ってくれたが甘えるわけにはいかない。
私はあの日、強くなると自分に誓ったのだから