「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
『初期エロイン』
ある日の昼休みの校舎裏、取蔭に呼びだされた俺は彼女と対面していた。
取蔭を霊視した結果は俺の予想を裏付ける内容であった。
取蔭の個性『トカゲのしっぽ切り』は体を分割出来て紛失した部位の再生も可能である。爬虫類の相が有るからか『トカゲのしっぽ切り』なんて名前だが、飛行やあらゆる部位の分割の説明にはならない。個人的はまったく別の性質なのじゃないかと思っていた。
思ってたとおり、取蔭の爬虫類の相は個性とは別の物でしかも「トカゲ」よりも「竜」寄りの物だった。
そう、本来存在しない生き物である「竜」だ。竜を冠する個性持ちは他にも居るし、探せば他の幻想を持つ個性もあるだろうからそれ自体は問題は無い
ここで問題だったのは取蔭が霊媒体質でもあったという事だ。この霊能が存在しない世界で霊媒体質、どう見ても世界の防衛機構です。本当にありがとうございました。
こいつ、あれだ、アシュ陣営で竜神だとメドーサだろ。俺みたいなのがヤンチャした時にカウンターとして現世に降臨する為の器だろ。
横島とメドーサの因縁が俺と取蔭を近づけたのか?
冗談じゃない!将来の脅威を鍛えるとかシャレにならんわ!!
「なによ、黙っちゃって。ひょっとして訓練と称して私にHな事をする気じゃないでしょうね?」
「そーゆーのが好みなら犯って犯れん事もない。房中術は実践経験は無かったがやり方は識っている。お相手してくれるなら誠心誠意努めさせて頂きます」
そーか、そーか、俺はいつでもOKだぞ!!
コイツの個性なら断面図と出来そうだな、輪切りのソルベごっことか怖すぎる。実際はスティッキィ・フィンガーズのジッパー分割みたいに断面謎空間だが
「えっ!?ウソ!!冗談よね!!」
「お前が言いだしたんだろうが」
「ゴメン、真剣に考えてくれてるのに茶化してゴメン!
なんか深刻な顔していたからつい……」
「あー、ちょっとな、ライバルを育てるのは将来の脅威にならないかと考えていた」
いやマジでメドーサ降臨とかヤバイからな。普通にパワー負けする相手に認識外から超加速で奇襲とかされたら生き残る自分をイメージ出来んわ
「えっと、やっぱり迷惑だったかな」
だからしおらしい取蔭なんて調子が狂うっての
「もう一度言うぞ、今からやる事を秘密に出来るか?」
「する。
横嶋が本気で言ってるのがわかるから例えば裸になれ言われても言うことも聞く」
「OK、それは無いから安心しろ。もっとも中を見せては貰うがな」
「中って?裸じゃなくてまさか体の中身?」
1.「まぁ、先ずは個性使用の際の断面だな。個性を伸ばすなら先ずは理屈を識る事からだ」 →色々弄ってるうちに何時の間にかエロい事になるルート
②.「霊体を見るって言ってもわからんか。先ずは俺の個性の霊能の説明からだな、時間が掛かるし大っぴらにしたくないから放課後に俺の家に行くぞ」 →メドーサ降臨時にシンクロ率アップで手を付けられなくなるルート
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榛葉亜里沙は一人だけ別ゲーだったようです
さあ、お楽しみの横嶋さんとのランチタイムですが…
「なんで飯田さんまで居るんですか?」
「少し横嶋君と話したい事があるのだがご一緒してもいいだろうか?」
「ん~、多分飯田さんなら横嶋さんもいいと思いますよ」
と、横嶋さんが入口に来たのですが、爆発太郎が絡んでますね。ちょっと不味いかも
無視するなっとかなんとか喚いてる爆発に無機質な目を向け、
「ダメですよ、相手が絡んできたからって憂さ晴らしに利用したら八つ当たりになっちゃいますよ。
そんなカッコ悪い横嶋さんを見たらジェントルさんが哀しみますよ」
なんとか割って入ったんですが一瞬でしたが教室が軋みましたね、これが横嶋さんの錬ですか、ヒーロー殺しの殺気に匹敵する圧です。
辛うじて動けたのがヒーロー殺しに相対した3人だけですか
「わかったから離してくれ、っていうか離してやれよ。爆豪の奴顔真っ赤にしてっぞ」
横嶋流の拘束技術でボンバーマンの腕を極めてます。因みに横嶋さんの腕は当ててんの状態です。必殺の幸せ固めを食らうがいい!
「このフワフワ女が馬鹿力出しやがって」
「お前、体術といい魔力操作といいなんでそんな簡単に強くなんだよ。俺なんか今のお前の域まで10年以上掛かってんだぞ」
「私って天才?
じよ、冗談ですよ。横嶋さんのその10年のノウハウが有ればこその成果です!
そのうち何らかのお返しをしますね」
「とにかく横嶋さんのおかげでかなりパワーアップしました。今の私ならアーウェルンクスシリーズからだって逃げ果せる事が出来そうです!」
「逃げるのかよ!!そもそもアーウェルンクスシリーズってなんだよ!!」
「何なんでしょうね、何か急に思い浮かびました」
「お前知らんものを俺が知るか!お前と居るとツッコミが追いつかんわ」
そこへ空気の読めない爆弾男が割り込んで来ました。
「お前ら俺を無視してイチャついてンじゃねーゾッ!!」
さっきは顔青くしてたのだからさっさと逃げればいいのに
「おい、なんだよ、その目は」
「なんか仔犬が一生懸命吠えてるなって」
「なんだと!」
「ヒーロー殺しの殺意と比べると対した事ないなって」
そこへ飯田さん達が加わってきました
「確かに彼の殺意を感じた事のある身としては分からなくもないな」
「そうだな、小物程声がデカイって感じだ」
「ああっ、そんな感じですね」
言い得て妙ですね。ホント爆弾は小者臭が有りますから
「爆豪、あまり強い言葉を使うのは止めとけ、かえって弱く見えるぞ」
それに対して横嶋さんは違うなぁ~
「わわわっ、かっちゃんを仔犬扱いって、でも皆んなの言う事も分かる」
なんかボンバーの金魚のフンもいますが青から赤へ顔色変えてる信号機をどうにかしてくれませんかね
あっ、切島さんが引き離してくれました。少々腰が引けていたのは見なかった事にしましょう
「それよりも気になるのは爆豪君や榛葉君の事は呼び捨てなのだな」
「喧嘩売ってくる奴を君付けする気にはなれんし、榛葉はなんか負けた気がするから」
「負けた気がって、私っていったい」
「ふむ、ならば自分の事も呼び捨てで構わないから呼んでくれたまえ」
「そうだな、男同士ならそんなモンだろ」
「ああ、じゃあそうさせて貰うわ飯田、轟、クラスは違うがよろしくな」
「うむ、よろしくたのむよ、横嶋君」
「よろしく、そして飯田は君付け止めないんだな」
「うむ、この口調は癖なので勘弁してくれたまえ」
「では少し時間を無駄にしてしまいましたからそろそろ食堂へ行きましょう!!」
「ああ、それじゃあな。他の人達も騒がせて悪かったな」
私が音頭を取って教室から移動する事にします。みんな怖じ気付いて遠巻きにしていますからね
空気を読めない轟さんはともかく、飯田さんがこちらの側だったのは意外でした。
「いえ、コチラこそ爆豪さんが失礼しました」
八百万さんはちゃんと返事を返す辺り流石の常識人ですね
「あー、推薦の八百万さんだったかな?ドンマイ!」
「えっ?何に対してですか?何ですか、その妙に優しい笑みは!待って下さい!」
「言い逃げしていったな、どーすんだよ、アレ?」
横嶋さんのちょっとした悪戯で空気が弛緩しましたね。私も行こうとしたら捕まりました。ホント八百万さんは予想外に弱いですね
「榛葉さん!横嶋さんと親しいのですよね、今のはどういう意味ですか?」
「えーと、多分先ほどのフォローとか苦労してそうだからじゃないですかね?」
「悪いな、轟。じゃあ学食行くか。時間取る詫びに奢るからなんでも頼んでくれ」
「じゃあ、ソバ」
「えへへへ、ありがとうございます。何ににしようかな?」
「今日の所はお近づきのしるしに俺が持つから飯田も好きなモノ食ってくれ」
「そういう事なら今回はご馳走になろう。いずれお返しはする」
雑談しながら食事を購入してみんなでテーブルに着きます
「学食位で余り重く考えんでいいぞ」
「そうですよ、この人学生なのに企業所属だから収入ありますし」
「いらん事を」
「どういう事だ?」
「横嶋さんはサポートアイテムの開発にも関わっているんです。何を隠そう私の指輪も横嶋さん作なんですよ!」
横嶋さんから貰った指輪を周囲に見せびらかします。なにげにこの集団は目立つから視線を集めているんですよね。
近くを陣取っていた女子ズがキャーキャー言ってます。ふっ(勝者の余裕)
「ふむ、学校にアクセサリーはどうかと思っていたがサポートアイテムだったのか」
「すっごく力の制御が楽になるステキアクセサリーなんですよ!出力アップした私が以前よりも繊細な能力行使出来るのもコノ指輪のおかげです」
「いいから食おうぜ」
「照れているのか?」
空気を読まない轟さんが珍しく空気を読んで突っ込みます。
「うっせ、冷める前に食え」
「俺は『ざるソバ』だからこれ以上は冷めないぞ」
「そこ!ニヤニヤするな」
「はーい」
そんなこんなで料理に箸をつけつつ雑談を楽しみます。傍から見たら私ハーレム?
「それで、俺に何の用があるんだ?」
「あー、ちょと込み入った話しになるかもしれんからまず食べてしまおう」
「わかった」
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そして食事が済み、お茶を飲みながら横嶋さんの話を聞きます
「先ずは俺の職場体験先がヒーロー紳士ジェントルだったわけなんだが、最近ちょっと周りが騒々しかったのは分かるか?」
「ああ」
「騒々しいでは済まない状況ではなかったかい」
「それでだな、エンデヴァーさんがマスコミ相手にジェントルの擁護をしてくれたのは知っているか?
これは俺の想像なんだがエンデヴァーさんが皮肉を言うのは違和感があってな、おそらくは主義を曲げてでもジェントルを庇ってくれたのだろうと思うわけだ」
「そんなわけでもし会うことが出来るのなら会って御礼を言いたいんだ。もちろんナンバー2ヒーローの時間は貴重なのは分かるから無理を言っている自覚はある。だから無理なら無理とはっきりいって欲しい」
「うむ、そうだな、便乗するのもおかしいが自分はエンデヴァーさんに迷惑をかけたし助けてもらった。機会が有るのなら自分もお詫びと御礼に伺いたいものだ」
「話はわかった、一応聞いてみる」
携帯を取り出してメールをする轟さん。
直ぐに掛かってくる電話
「……、ああ、そうか、それで……
礼は不要だそうだ。ただ俺と一緒に行くなら時間を取るそうだ」
「それはまた、昼飯奢った位で無理せんでいいぞ」
「横嶋君!それは轟君には逆効果だ!!」
「え゛ッ、マジ?」
「……、ああ、放課後行くからちゃんと居ろよ」
「なんかすまん、態々ありがとう」
「なんで謝る?礼を言うなら緑谷にも声掛けとくか」
「轟、お前イケメンだけどいいやつだな」
横嶋さん、その人イケメンだけど空気読めないだけですよ
「そうだな、迷惑でなければ関係者全員で行こう。放課後にA組に集合でいいだろうか?」
「はい!」
「えっ?榛葉も来るのか?」
「私だって短い間ですがジェントルさんにはお世話になりましたから」
当然です。ラブラバさんは仲良くしてくれましたから。
「さよか、それで飯田の話しはなんだ?」
「なんか私の扱い雑ですよね」
「それはまた別の機会に頼む。その時は俺が奢ろう」
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そして放課後A組に集合です。昼のメンツに緑谷さんを加えて最寄りの駅まできました。
「すまんが手ぶらってわけにもいかないからな、ちょっと寄り道して行くけどいいか?」
「そこまで気にする必要もないと思うが」
「いや、お邪魔するのならあるに越したことはないだろう」
「事務所の人数は分かるか?所属サイドキック数なんかは事務所のwebサイトで分かるが」
なんというか、横嶋さんって学生なのに社会人的にそつないですよね。これがお義母様の教育の成果でしょうか、お嫁さんになるのは大変そうです。
事務所について、受付でそつなく挨拶をする横嶋さんを奇異の目で見る緑谷さん。この人爆発君が好きだから敵対している横嶋さん(は相手にしてませんが)を軽く見てますよね、ほんと失礼しちゃいますね
通されたのは応接室の類ではなく何故か訓練施設でした。どおりで移動中に轟さんが怪訝な顔(レア)をしたわけです
中に入った私たちを仁王立ちで迎えたのが……
これがNo.2ヒ-ローの圧。以前の私なら立ち竦むどころかへたり込んだかもしれません
「よく来たな……とでも言うと思ったか。焦凍が会ってくれと言うからしかたなく会ったんだ」
……これが?No.2ヒ-ロー?
35.5 中二病だから恋がしたい!厨
一位を取り誓いの声なき叫びを上げる私の元へ微妙に腰が引けた要救助者が
「榛葉少女、今のはなんのつもりかな?」
「余ったエネルギーを戻せないのでやむおえず放出しました」
こっ、これはヤバイ、恋心(単なる色ボケ)×闇の魔力=中二病
「榛葉少女、上空に撃って被害には気をつかったから今回は不問にするけど、ヒーローが必要以上に被害を出すのは感心しないから基本使用禁止ね」
「はぃ」
先ほどまでのテンションから一転して、私の返事は非常に情けないモノだった