「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
これは横嶋が小学校に入学した頃の話しだ。
当時は未だ陰陽師の記憶が目覚める前だったのだがその片鱗からか、前世の霊能力ネタの中に式神があったからか、正式な式神を作る程の力は無くても折り紙で折った動物を動かすくらいは出来た。
それを繰り返す内に材料が紙から木材や布へ、無機質だった外観は生き物の様に。横嶋の霊的成長に伴い式神も成長し続けた。
前世の記憶の中で鮮烈だったその姿と名を借りた式神「とら(ただし外観は低頭身丸目ver)」が遂には横嶋を乗せて浮くのが可能になる程に成長した時にそれは起きた。
それまでは学校では特に目立つ事はなかった横嶋が休み時間に式神を呼び出した事により教室が騒がしくなった。
大人くらいの大きさの獣を操る様はなかなか堂に入っていてクラスメイトの注目を集める。
それまでは弱い増強型だと思われたのが一転して、強そうな獣(のコミカルver)を呼び出して操るのだから騒ぎになるのも当然だった。
だがそれが面白くない男がいた、幼い頃から王様だった爆豪少年である。自身が一番でなければ気が済まない彼は横嶋に勝負を持ち掛け、返事を待たずに式神に襲い掛かった。
横嶋の霊能力で強化されているとはいえ元が小学生が手に入る材料である。爆豪少年の爆破で実にあっさりと破壊されてしまった。
一年以上もかけてコツコツと育てた式神を破壊された横嶋は泣きながら残骸を回収して、「大したことはないな」と笑う爆豪少年へ殴り掛かった。だがそれまで鍛えてなかった彼は殴り合いでもあっさりと敗北した。
この日から学年の中心人物に楯突いた横嶋の学校内カーストは底辺となり、その結果公園で出会った優しいお兄さんに懐くのだがそれはまた別の話しである。
なお爆豪少年は雑魚モブの横嶋の事など覚える気も無いのでわざわざ虐るような事はなかった。忘れる以前に覚える気も無いとある意味緑谷少年以下の扱いである。
さて、重要なのがこの後の話しだ。
ヒーローになる為の指導をしてくれていたお兄さんが修行に入り会えなくなった。
一人で修行するのが辛くなり仲間を求めた横嶋が声を掛けたのは無個性という事でクラスカースト下位であった緑谷少年である。
「爆豪は最低の奴だ」「お前無個性だから虐められているだろ」「一緒に特訓して爆豪をやっつけて見返そう」要約するとこんな感じなのだが、少年横嶋は転生者だが知識を得たのみで人格は年相応の子供である。怒りに任せて上記のような内容をもう少し悪い言葉で話した。
だが緑谷少年にとって爆豪少年は幼馴染である。今でこそ良い関係とは言えないが仲が良い時期もあったし、何より彼は同年代のヒーローである。
よく知らない横嶋が自分がよく知る自分達のヒーローかっちゃんを悪く言ったのだ。気分が良いわけがない。
何より横嶋は自分に虐められているだろうと言った。事実だからと言って他人にそれを指摘されるて気分が良いわけが無い、ましてや横嶋は爆豪からは相手にすらされていない。どちらがマシかはともかく様々な要因から緑谷少年には横嶋の事が自分より下の人間を見繕って擦り寄って来た人間に見えたのだ。
そういった理由から緑谷少年は横嶋の誘いを断った、2人の道は交わらなかったのである。
誰かが悪いとすれば言葉を選ばなかった横嶋だろう。だが当時の彼も子供である、相手の立場に立って考えるには人生経験が足りなかった。
もし横嶋が怒りを抑えて爆豪少年を見返す為の特訓では無く、「一緒にヒーローなる為に修行しよう」と誘ったのなら2人は親友に成れたのかもしれない、今となっては意味の無い仮定の話しだ。
そうして孤独になった横嶋は修行にのめり込む事になる。中学生にもなると学区などの都合で周囲の人間もかなり入れ替わるので以前のように距離を取られる事は無くなったのだが、修行の虫と化した横嶋は自分の方から周囲と絡む事は無かった。無意識にバリバリのボッチ転生者ムーブを行っていたのである。
ただこの頃から雄英受験を口にしていたので周囲も仕方無しといった態度であったのが救いだろうか。
ちなみにだが付き合いが悪いが雄英受験を口にして成績も良く運動能力も高い横嶋は男子受けは悪かったが、女子からは大人っぽくてクールな所が良いと結構な人気であった。実態はただのコミュ障だが成績が良いというだけで好意的に見られるのだから不思議である。
ナレーション 横島 忠夫
撮影 横島 忠夫
照明 横島 忠夫
録音 横島 忠夫
制作主任 横島 忠夫
制作進行 横島 忠夫
機材協力 横島 忠夫
制作 横島 忠夫
監督 横島 忠夫
[横嶋忠雄 THE ORIGIN]
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インターミッション『第12回 YOKOSHIMA会議はっじまるよー♪』
| へんじがない。 ただの しかばね のようだ。 |
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「うがぁぁぁぁっぁあああああああああ!!!!」
『おっ、羞恥の底から生き返ったか』
「俺ってあんなんだったんか!傍から見るとキツイ物があるぞ!!」
『まぁナレーションでも言ってた通りに子供の頃の話だから。あんぐらいの頃から周りに気を遣ってたらそれはそれでおかしいから』
「だがこうして見ると明らかに俺の言葉の選択ミスで拗れている!!」
『そうは言うが緑谷もなかなか歪んでて子供じゃちょっと想像付かないと思うぞ。まぁ緑谷少年の心情は推測に過ぎんがそう外れてはないだろう』
「あと兄ちゃんの事を忘れる過程が痛い、手段が目的とすり替わってやがる」
『だがそう悪い事ばかりでも無い、お陰で俺達が目覚める前に変なクセも付いてなくてある程度動く体の準備が出来た。今のお前が有るのは壊れにくい体を作るという弾兄ちゃんの適切な指導方針があったからだからな。ちゃんと感謝しろよ』
「だよなぁ、怪我しにくいのは小学生時代を体力作りと柔軟中心でやってたお陰で柔らかい体を作れたからだよなぁ。やっべ、涙出て来たわ」
『それはいいけど切奈ちゃん事はどーすんだ、なんであそこでヘタレるんだよ、この童貞は』
「ちょ、今は緑谷の事じゃねーねのかよ!!」
『確かに緑谷の事は大事だが切奈ちゃんの事も大事だろうが』
『そーそー、なんであそこで冗談にしちゃうかねぇ、逃げ出さない時点で脈在りだろうが。これだから童貞は』
「さっきから童貞うるせーよ!!あんたらはどうなんだよ!!」
『あー、俺は神魔族とか妖怪ばっかで人間とはやった事ねーな。こういうのは童貞ではないよな?』
『俺も俺も!なんでか人間と縁がねーよな』
「なんだよ、あんたらも普通の恋愛してねーじゃねーか」
『俺は普通に人間と、あーでも初めては吸血鬼だったわ。600歳ってえらい若いがこれってやっぱロリか?』
『えっ?俺は普通におキヌちゃんだけど』
『おキヌちゃんって本人は数え年で年齢計算してるけど今だと13歳になるんだよな』
『えっ!それじゃお前俺らと同類じゃん。よかった、原作的に中学生はOKなんだ』
『麻帆良組大勝利!!』
『大勝利じゃねーよ。おキヌちゃんは死津喪比女を考えると大事件を乗り越えてだろ、普通の恋愛って感じじゃねーよな。俺は小鳩ちゃんだったけど』
『小鳩ちゃんも結構ハードな人生だと思うがな』
『まぁまて、今は切奈ちゃんの事だ。彼女どう思う?ぶっちゃけ美神さんポジで結構相性はいいと思うんだ』
『えっ?美神さんポジは黒咲さんじゃね!?』
『と思うだろ、でも思い出してみろよ、美神さんって年上相手だと意外と可愛くなるよな。
俺達の場合は俺が年下だからあんな関係だったが、年上にリードされたら可愛くなると思うんだ。
他にもここにあるコミックス28巻の54ページで未来横島が"かわいい……っ!!"って言ってたのを考えると年上からの視点なら違って見えるんじゃないか?』
『おう、若い令子は一生懸命な感じがかわいくていいな』
「居るんかい!!!!」
そういや逆行や再構成系で原作沿いだと未来横島も出るよな、14文字扱えるその制御能力を寄越せや!!!!
『それでだ、切奈ちゃんって基本はデキル女系だがリードされると意外と弱い、年下相手だと素直に甘えられんだろうが幸い同級生。だから頼れる所を見せれば甘えてくれそうで実にかわいらしい』
『おー、なるほどな。敢えて知り合いで分類するなら美神さん系だな、あそこまでクソ女じゃないが』
『おいコラ、人の奥さんクソ呼ばわりすんな』
『いや、アンタも「…こーゆー女なんだが………やっぱ見捨てたろか…!!」って言ってんぞ。70ページで』
『とにかくだ童貞だからムード云々と夢見るのも分かるが、キスくらいならよかったんじゃねーの。2人でカラオケもそれなりにムード有ると思うぞ』
『いやまぁ、お前も俺だから1人を選べんってのは分かる。それならポニーちゃんを味方に付けてだな……』
『異形型の相手が不安なら人外との経験が豊富な奴らでレクチャーしてやんよ』
「大きなお世話だぁぁぁぁあああ!!!!」
カ(覚/醒)ッ!!
……つ、はぁぁぁ、どうしてそっち方面にばかり……おお!!二文字の太極印型文珠がって消えるっ、漸く到達したかと思えば使い切りかよぉ」
「こう、あれか?しょうもない事でブチ切れて一時的に出力アップしたのと人間の到達点である未来島さんに接触した辺りが原因か?あの人は太極印型は使わんからなんとも言えんが。あー、でも二次設定だと未来島さんの文珠は一文字で太極印型並みの効果出したっけ」
『エロイン3』
「ほんと信じられない」
「いや、悪かったから機嫌なおしてくれよ」
ジト目?の取蔭に睨まれつつ我が家で勉強中。画風が崩し気味のトカゲ度マシマシだから表情が読めん。
あのあとキレた取蔭にのしかかられ鼻を咬まれた。ギザ歯だからいてーのなんの
……喰われるかと思ってドキドキしたのは本人には内緒だ
「今度からかったら噛み切るからね」
「怖い事言うなよ、噛まれるのを想像したらベロチューできねーじゃねーの」
「する気も無い癖に……」
「ちゃんと答え出すから」
「……自惚れ屋。でも…、許す」
そう言った取蔭は俺の頬を両手で押さえて鼻の頭にキスをした。