「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
ロリコン疑惑
「横島忠夫」
末期のクロス物の二次創作では不思議とロリコンムーブを強制させられる事が多い。理由としては当時の流行りが「ネギま」や「リリカルなのは」といったヒロインが小中学生の作品がクロス先の主流だった弊害である。ぶっちゃけ当時のその筋の欲望を押し付けられた被害者とも取れ、なんというか取りあえず「ワイはロリやないんや~!!」とか言わせとけばいいだろって感じだったのだ。
因みに原作だと粉を掛ける相手の傾向から年上の色気のあるタイプが趣味と思われるが、全編通してみると年下でも問題ないというか守備範囲は広いと思われる。
多少は俺の偏見が入っているがだいたいこんな感じである。
「アリサ・スプリングフィールド」
主人公ネギの双子の妹で転生者。彼女が彼に出会うまでは典型的なアンチ全盛期のテンプレオリ主だった。
彼女は原作の悪魔襲来の際に逃げる途中で突風に巻かれ雷に焼かれて重症を負った影響か、両親譲りの莫大な魔力を持つも使用出来る量が一般的な魔法使いと大差ない。その為かネギと比較され英雄の面汚しとまで言われていた。
そんな彼女が英雄の息子の卒業を間近にして慌ただしい魔法学校で一人の日本人と出会った事により救われた。彼女曰く運命の歯車が動き出したのだ。
転生者である彼女は"横島忠夫"の事をGS美神の二次創作で知っていたので、彼を見て迷わず助けを求めた。その結果彼女の体は治療されて力を取り戻したので彼女の判断は正しかった。
問題があるとすれば声を掛けた相手が"横島忠夫"ではなく"横嶋忠雄"、つまりは俺の同位体だったわけだ。
当時のアリサは9歳。横嶋による治療とリハビリの為に魔法球で2年程過ごしたので肉体年齢は11歳になったのだがそれでも日本では小学生だ。
対してあちらの横嶋忠雄は当時16歳の高校1年生でそんな彼が戸籍上9歳女児の魔法使いの従者にて恋人。いくら相手が転生者(中の人が中学生だったらしいので精神年齢でもやはり精々中学生だと思うのだが)でも世間一般では自分の半分の年齢の子供と付き合うロリコンである。
しかも同意の上だが手を出してやがる!!お前がそんなんだからYOKOSHIMAにロリ属性を強制する作者が居るんだよ!!!!!!
治療の為にずっと裸を見ててこう反応してしまった所を、中の人が処女のまま死んで拗らせた喪女であるアリサが「私のせいですから」とか理由になってない理由で最初は手で手伝って、段々とエスカレートして治療が済んだ所でお互いが我慢出来ずに最後まで至る。
こんなん見せられてどうしろと!!
『真似すりゃいいだろ、亜里沙ちゃんは素直でいい娘だからナニを不自然に庇うように振る舞えば察して向こうから言い出してくれるだろ』
「するか!!それは"いい娘"ではなく"エロい娘"って言うんだよ!!」
『あっちと違ってこちらは同年代だからそこまで気にする事もなかろうが』
「気にするわ!!とにかく榛葉はこれ知らんハズだよな、日曜の経過観察で記憶の封印するぞ!!」
『まあところどころ夢で見てるかもな、幸い記憶に残ってる様子は無いがそれでも無意識に信頼してるんだろ。お前への懐きっぷりも納得だわ』
Eat You Up
ただいま生徒指導室にてキバt「アァァァン?」…プレゼント・マイク先生と向かい合っている。この世界はモノローグにツッコむ人が多すぎる
「それで、いったい何を考えている?」
「すみません、衝動的に行動しました」
「おいおい、これが中間後で俺っちに話を持ってくれば多少の問題は有っても協力できたんだが、試験前じゃなあ」
「そこは余り間をあけると醒めるかと」
「試験後の方が盛り上がらないか?」
「追い込み前に英気を養うって方向では駄目ですかね」
そこでドアからA、B組の両担任が登場した
「おい横嶋、A組を巻き込んで何を考えている」
ブラド先生すみません、巻き込むのは学校です。
「相澤先生とブラド先生がいらしたので最初からお話しします」
「先ずは相澤先生に質問をさせてください。この話にはA組の人間が関わってきますのである程度の予備知識が必要です。
爆豪君と緑谷君の2人はクラス内でどういった状態でしょうか」
「そうきたか、お前が気にする事では無い」
「でしたらちゃんと手綱を握ってください」
「……爆豪は周囲の人間が懐柔しようとしてはいるが取り付くしまもない。
緑谷は個性の制御が多少はマシになったが、その為か焦りが見える。お前には迷惑を掛けた」
「そしてもう一人、麗日さんですが金銭面で何かトラブルを抱えてますか?」
「個人情報だ、俺の口からお前に話せる事では無い」
「そうですか、では俺に関わらないようにしていただければ良いです」
「どういう意味だ、何かあったのか」
「俺が投資で金策していると聞いて酷く恨みがましい表情で見られました」
これを聞いて微妙な顔をするのは心当たりが有るな、質問しておいてなんだが既に俺も実家が建設業で苦戦している情報を得ている。説教受けながら調べ物が出来る電子式神とマルチタスクのコンボは優秀すぎだろ
「A組には八百万さんが居ますが彼女に対して負の感情を向けていますか?」
「それはない」
「それなのに俺が金を稼いでると知ると負の感情を向けてくるんですよ。よーするに俺の事を格下とでも思ってなきゃそんな反応はしませんよ」
「俺の事もある程度調べて有るのを前提で話しますが、小学生時代から侮られるのは慣れていますのでなんとなく分かります。
中学時代の事ですが昔の俺の印象を引きずって俺程度で出来るなら自分も上手くやれるなどと行動した挙げ句に失敗して逆恨みとかしてきた身勝手な馬鹿が居ました。
彼女がそうならないように注意してください」
「お前意外と闇が深いのな。
教師……、いや学校不信に人間不信か?それでよくヒーローになろうって思ったな」
俺のプロファイルでも思い出しているのか返事をしたのはプレゼント・マイク
「
「そこまで言わんがぶっちゃけ今のお前なら研究職で人並以上に稼げるだろ、それなのに積極的に人助けって人生によく舵切れたな」
「約束が支えでしたから」
「ふぅん、誰かとヒーローになる約束でもしたわけか。そこだけ聞くと悪くない人生だな」
自分でも今ならそう思うからここは笑顔で返答する
「16歳で人生語る気は無いです。悪くない人生にするのはこれからですね」
「麗日については俺も気にかけておく。だから悪く思わないでくれ」
相澤先生の返事に対して再び曇った俺の表情を見て見兼ねたのかブラド先生の仲裁が入った
「横嶋、それくらいにしておけ。イレイザーもデリケートな問題なのは分かるが担任なんだから何とかしろ。具体的に個人名を挙げなくても他人を軽く見て自分の力を過信すると火傷する事もあると教えれば済む話だろう」
仕切り直すべくプレゼント・マイクがダンスの件に話を戻してきた
「それじゃ話を戻すぞ、飯田とは示し合わせていたのか?」
「いいえ、飯田君もクラスの現状を考えていたんではないでしょうか。周囲と交流を持つ事で内外の問題を多少でも改善するチャンスだと判断したのでは?」
「確かにA組は浮いているからな」
ここで今度は相澤先生の方から苦言が出た
「他人事にするな、体育祭の実況の影響も有ったんだ」
「それについては反省している。
イレイザー、俺も体育祭については責任を感じているから各学科の交流の機会として今回の話しに乗るつもりだ。俺の責任でこのダンスバトルを仕切る」
「試験前だぞ、本気か?」
「参加するもしないも自由。だが理由付として一応英語と体育と音楽の課外授業として行うさ」
「わかったマイク。だが横嶋、お前はそう簡単に問題が解決すると思っているのか?」
「全ての問題解決は無理じゃないですかね、俺としてはどれか一つでも改善すれば上等かと」
「機会を活かせるかどうかはあいつ等次第か」
アンタのクラスなんだから何とかしろと思う俺は悪くない。だからかつい余計な事を口に出した
「…そういえば、人の襟首を掴むのはA組の挨拶か何かですかね」
「そんなわけがあるか」
誰がそれをしたのか容易に想像出来る為かその一言だけだった。下手に追求すると悪いのはA組の誰かさんになるからな
そんなわけでこの隙にフェードアウトを
「そうですか、ではこれで「まて、説教が済んでないぞ」」
流石にブラド先生は逃がしてくれませんでした。
・
・
そして今度は教室で正座させられて委員長から詰問を受けています。
おかしいな、生徒指導室では普通にソファーに掛けて話しをしたのだが、ひょっとして教師の方が扱いがいい?
「それで横嶋は何を考えてあんな事をしたの?」
「なんか成り行きで、芦戸嬢が目に付いたので空気を変えようとナンパを決行してみましたところ周囲から注目された為に日和って勝負を挑みました」
「注目浴びて怖気づいたのも信じられませんが、どう日和ったらダンスになるんですか」
そこはあれだ、多分塩崎は俺の事を誤解している
「俺は小市民だから注目されるのに慣れてないんだよ」
「いや、そこでダンスする方が度胸いるだろ」
「そこはつい衝動でな、あそこは一緒に踊って貰ってお茶を濁すつもりだったんだ」
そのままナンパに成功していたらどーなったか知らん。つーか泡瀬、元はと言えばお前が変に食らいついてきたから金の話になったんだぞ
「それで、メンバーは考えているの?」
「何人かは踊れるやついるだろ、俺は踊れんが」
「いやまて、お前踊ってたろ! …なんだよ、俺は踊れないぞ」
鉄哲よ、お前には期待してないから安心しろ
「中学時代は修行と勉強ばっかって話したろ、クラブとか行ったことねーよ。だがカポエイラなら少し研究してたからブレイクなら何とかなる」
「なるほど、そっち方面からのアプローチか」
他人事ではないぞ庄田、鱗とお前には期待しているからな
「ワタシ踊れますヨ」
「助かるよポニー、小森はどうだ?アイドル目指してるんだろ」
「えっ、私? 多少は出来るけど」
「よし、これで3人だな。男子で立候補が居なければ庄田と鱗に頼みたい」
「「え゛」」
「男子じゃないけど私も踊るよ」
「取蔭か、サンキュー」
「俺は無理だな、庄田はどうだ?」
「わかった、リズム感には自信はあるから引き受けよう」
「よっしゃ、これでなんとかなった」
「トコロデなんぱスルナラおすすめのコがココニ居るネ」
と塩崎を押し出すポニーだが
「不潔ですね、劫火に焼かれて」
塩崎は黒目大っきくして蔑んでくれました。癖になったらどうするよ…
とにかく後はこいつらをどうにか宥めんとだな。あっ、取蔭=サンは助けてくれないんですね
脳筋疑惑
意外な事に緑谷に対するYOKOSHIMA'sの態度は比較的に同情的であり暗に俺に助けてやれとプレッシャーを掛けてくるのが数人いる。その半面オールマイトについては否定的であった。
その理由だが聞いてみればなるほどと納得するモノである。
GS原作で横島自身が碌に訓練も勉強もしないまま騒動の渦中に身を置く破目になったのだが、それについては自業自得である
だからなのか怠惰と諦めと理由は違えど何も準備をしてこなかった事、その状態で騒動の渦中に身を置く破目になった事の2点で緑谷に共感を覚えるらしい。
そして力を譲渡するにあたってその責任と因縁などの説明を怠ったオールマイトには嫌悪を感じるそうだ。
俺の想像だが当時の緑谷は個性に飢えていたから話を聞いても受けたと思うけどな。
またYOKOSHIMAの中には原作時期になんの訓練もしなかった結果力が足りずに彼女を失って後悔しているのも多い、その為かそれらのYOKOSHIMAは将来に向けてひたすら基礎訓練を続けていた俺を評価しているそうだ。
逆にループ系のYOKOSHIMAはなんの準備も出来ていない状態からのやり直しを繰り返す為か、幾ら鍛えても次回に持ち越せない以上は無駄だと達観している。だから唯一次回に持ち越せる知識と技術に拘る風潮からか、ひたすら鍛錬漬けの脳筋の俺と相性が悪いらしい。
そんなこんなで緑谷の事はダンスバトルまで様子見で、今は俺についてだ
両YOKOSHIMA'sの共通認識であるが、明らかに俺の本来のスペックに対して弱すぎるという事だ。
『本体の中の人はあれだろ、エリクサー最後まで使わないタイプ』
『今までは開発の全てが文珠頼りだったから文珠を温存するのはしょうがないか』
『これからは開発は全て施設で賄えるし、劣化文珠で文珠自体の生産性も改善されたからその辺りの意識改革だな』
今まで文珠を使わない事を前提にしてきたので咄嗟の選択肢に文珠が出てこないのだ。
体育祭の時は前半原作ブレイクじゃー!って変なテンションだったのでストックを放出する勢いだったがそれも作戦を立てた結果で咄嗟の使用は無かった。
文珠を使わないYOKOSHIMAは価値が無いという事か!?
『文珠使わないって事は普段から作成に振り分けている莫大な霊力を無駄にしているだけだからな。スペック以下の戦力になるのは当然だ』
文珠は便利だけどコストパフォーマンスは悪いからな。
保存性は高いからある程度はストックして置きたいんだが、使うのを惜しんで死蔵するのは確かに無駄だ。
「文珠の上手な使い方を教えて下さい」
つーわけでYOKOSHIMA'sによる文珠講座が始まったのだが……
『えっ、なにお前梵字とか入るの?普段使わんクセに妙にテクニカルだな』
「ソーサー破魔札の真似なんだけど」
とソーサーに梵字を入れてみせる
『その技術は俺の真似か、ソーサーで出来るんだから文珠で出来て当然か』
『(断)(末)(魔)(砲)はもう教えたし(生)(贄)(砲)か?』
「それヤバイやつやん、パス」
長谷川漫画って何気にエグイよな
『文珠はイメージだ、つーわけで(竜)(破)(斬)とかどうだ、あくまでイメージだから実際に魔王の力を借りるわけじゃないぞ』
「さっきから被害がデカいやつばっかりじゃないか、アンタらどんな人生歩んでいたんだよ」
『あんときは小竜姫様が暴走してだな、使おうが使うまいがどのみち妙神山は滅んだ』
遠い目をしてやがる。ギャグ短編だったんだろうな
それにしても砲撃魔法にはあこがれるが(断)(末)(魔)(砲)は威力が有り過ぎるし邪悪な感じでヒーローとしてもどうかと思う。もうちょっとこうイメージが良い何かが…逆の属性なら
「っ…Level0、
元のイメージを参考にレベル指定で威力を抑えたからその辺を吹き飛ばす程度だったがこれなら行けそうだ。少なくとも断末魔砲の様に邪悪な感じが無いから塩崎に睨まれる心配は無いしな
『脳筋のクセに術者としては一流とかなんなの、この本体』
『となると必要なのは文珠を使うように意識改革か、俺らの場合は文珠に頼り過ぎないように鍛えられたのに本体はどうしてこうなった?』
『とにかく蹴るって思考から矯正せんとな』
『どっちかいうと本体に必要なのは大技よりも(摸)とかの柔軟な応用アイデアじゃないか?』
『スタイリッシュなテクニカルタイプに見せかけて思考は力 is パワーの脳筋思考だからな、いっそ美神流で模擬戦繰り返すか』
卑怯云々は言わないけれど、これでもヒーロー志望だから反則上等の美神流には染まりたくないんだがな。聞いてくれないだろうな
ネギま!サイドの設定を変更した為に冒頭のアリサ・スプリングフィールド関連を修正しています。