「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
Bad Communication
昼休みのダンスの話で盛り上がる放課後の教室で飯田さんが爆豪さんに話しかけています。
「爆豪君、少し話しを聞いてくれないか」
「なんだ、俺に話しはねぇよ」
「そう言わずに聞いてくれたまえ。
土曜日のダンスバトルの先鋒を引き受けてくれないだろうか」
「何で俺がそんなモンをやらないといけないんだ」
「ふむ、ひょっとして踊れなかったのかい?先ずはそこから確認を取るベ「当然踊れるわ!!」」
「そうか、それは幸いだ。
君の爆破の個性は派手だから音楽に合わせてリズム、いやビートを刻むと言うのかい?
とにかく踊りながら爆破でアクションを加えれば観客も盛り上がると思うんだがやってくれないかい。君流に言えばB組のダンサーをオーディエンスごと踊り殺してくれないかい」
「…だから何で俺が」
「リズム感に自信が無いんだろ」
「あるわしょうゆ顔!!刻み捲くるわ!!」
瀬呂さんって怖い物知らずですよね
「そうか、それは良かった。是非とも頼むよ」
「おい、お前はB組の奴らとつるんでるよな」
「うむ、良くして貰っている」
「何を企んでやがる」
「ああ、なるほど。俺は別に彼らの手下になったつもりはない、本気で勝ちに行く為に君に声を掛けた」
「そうかよ、だが実際ガチの勝負になるのか?
俺は馴れ合いなんざお断りだ」
「そうか、残念だよ。話を聞いてくれてありがとう」
何か思ったよりは穏やかでしたね、ある程度は飯田さんの事を認めているという事でしょうか。
「飯田さん、残念でしたね。爆豪さんの事を気にしていましたのに」
「ああ、だが以前と違って聞く耳を持ってくれた。これで一歩前進だ」
この人はなんというか何処までも委員長体質ですね。
Battle Days Are Coming
さて、時は放課後だが何時もと違いセメントス先生がTDLの端に練習ステージを作ってくれました。
取りあえずは音楽流すべと授業中に設計した簡易式神「
本体である管楽器モチーフの「ペルクリオ」に音源を再生するモジュールに鯨とジュークボックスがモチーフの「ブルブルーン」、そして音を出力する為に5鬼の浮遊スピ-カー「ボシュボッシュ」で構成される音楽再生用の式神だ。そしてクラスでは割とこの手のお遊びをしてるのでまた「横嶋が何か始めた」と皆慣れたものだ。クックックッ、鯨など俺でも出せるわと何処かの誰かに対抗心を持ち…嘘です。だからファンの人達は怒らないで
大体ガガガのパクリな時点で察しのいい人は気付いているだろうが、オリジナルのようなヤバイ機能は持ってないがボシュボッシュを連携させると共振現象で物体破壊も出来る程度の出力はある。あとスプリガンで
「なんか凄いの出したね。しかもズンズン響いてなかなかいい音」
そうだろそうだろ、つーわけで踊るぞ柳、お前も踊れ!
おっ、鎌切も良い感じだな。やっぱ動ける奴は何やらせても様になるよな
宍田とポニーはどちらかというとダンパ的なノリだな。
そんなこんなでバトルに出ない奴も一緒になって踊っていると何処かで見た顔がグラウンド入って来た。さて今日はゲストの予定は有ったかな?
「俺の名前は普通科の心操。ヒーロー科の訓練を見学させて貰えないか」
まさかの心操人使の登場である。お前もB組眼中になかったクチだろ、A組行けや」
「横嶋、また声に出てるよ」
俺の心の声を聞いた心操が気まずい顔をした。
「出したんだよ。イレザーヘッドの入れ知恵か?」
「いいや、俺の意思で来た。それにしても知っていたのか?」
「意外と見られているもんだぜ。だがあの先生は弟子の面倒を見るのも結構だが、先ず受け持ちクラスの面倒をちゃんと見ないもんかね」
「…それについては悪いと思うが、俺も真剣なんだ」
「まぁ、やる気のある生徒の方が可愛いって心境なんかね。どっちにしろ関係無い俺が言う事ではなかったか。つーわけでB組は関係無いからA組に混ぜて貰えよ」
そういうと困った顔をした心操を見兼ねたのか物間がフォローを……物間!?
「まあまあ横嶋、先ずは話を聞いてからだよ」
「授業時間だと自分も授業があるから見学は出来ないので今しかないんだ。それとA組は学校ではやって無い」
「そりゃそうか。だが間が悪かったな、今日は週末に向けての半分お遊びだぞ」
「その様だな、昼の件は俺も見ていたから知っている」
「せっかくだから踊っていけよ」
「いや、俺は…」
「ダンスって意外とキツイぞ、運動不足の普通科でついて来れるか?」
「言ってくれるな。やってやろうじゃないか」
挑発しといてなんだがちょろ過ぎて心配になるな
「んじゃ、自分の出来る範囲で良いからやってみな」
と言ってステージに入り初っ端からパワムーブ中心で踊って見せる
「片手倒立で跳ねるとか無茶苦茶だな!!」
片手ラビットはれっきとした技です。俺達レベルの身体能力なら跳ね方が半端ないけどな
「文句言いつつチャレンジする姿勢は嫌いじゃないぜ!!」
流石に無理が有るようで転倒しまくるがチャレンジする根性は認めてやろう!!つーか完全に俺ヒールだね!!
「んじゃコレな、正直硬いステ-ジなんで危ないから辞めとけ」
と言ってアクロバット系、特にカポエイラのアウーセンマウォンがかっこいいよね
流石に身体能力の差を痛感したのか今度は素直に見学に回ったようだ
そんな感じで転びまくって結構なダメージ受けてたので額にキョンシー宜しく治療符を張り付けてやった。鱗が微妙な表情をしてたが
おらー男子共!!俺様のカポエイラ講座を受けるがいい!!
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「増強系はいいよな、こんな場面でも差を感じる」
「あれ横嶋の素の身体能力だよ」
「嘘だろ、えーと」
「物間だ、よろしく心操君」
「ああ、よろしく」
「あれで素の身体能力ってヒーロー科って半端無いな」
「いや、横嶋は色々とおかしいから基準にしちゃ駄目だ」
「だが他の連中も普通に真似しているぞ。やはり鍛え方が足りないわけだ。今日はそれを知れただけでも来て良かった」
「前向きだね、普通僕や君のような個性だともう少し捻くれるんだが」
「捻くれていたさ、でも正面からぶつかってくれた奴がいたからな」
「そうかい、じゃあ今日も君にとって意味の有る日になったかな」
「ああ、それじゃあ邪魔するのも悪いから帰る。土曜日は参加するよ」
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さて、踊りまくって一息付いていたら心操の姿が見えない。
「なんだ、アイツ帰ったのか?」
「ああ、土曜日は参加してくれるそうだよ」
「そっか、フォローサンクス。物間」
「おーい、横嶋!聞きたい事があるんだが」
「どうした鱗」
「回転系で空中回し蹴りみたいな動きするよな、なんで普段使わないんだ?」
「俺のガタイじゃ遠心力だけじゃ威力でないんだよ」
「ああ、だから浮いた状態だと撓る蹴りを使うのか」
なんつーか皆俺の事を持ち上げるが、踊りつつも体術への応用を考える前衛組も大概勉強熱心だと思うよ
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嫁姑島の施設内に作られた霊動シミュレータで模擬戦ナウ
YOKOSHIMAが一晩でやってくれました
『オラオラオラオラ』
「うおおおおおっ!!!!!」
野菜っぽくグミ撃ちしてくる仮想ユッキーにこちらも王子の声真似しながら
回避の時間を稼ぐべく咄嗟に(吸)の劣化文珠を口内に出してエンメイ・スタイルのごとく吹き出す。劣化文珠なのでおそらく全てを吸収は出来ず途中で爆発でもするだろうが回避の時間が取れれば…ふと思い付いたので遠隔で(吸)から(収)へ変更したタイミングで霊波砲の弾幕に到達して発動した。ビンゴ!!
文珠の発する力場に霊波砲が入った時点で俺の支配下に入りメニューの機能で収納されていく。傍から見ると霊波砲が俺の目の前で消失していくようで文珠を使用したのは分かるが何をしたのかは理解出来まい。
とはいえ相手は横島忠夫を最も評価している男である。YOKOSHIMAなら何をしても驚かんと直ぐに思考を切り替え接近して来たので、こちらも霊波刀を出して迎撃に入るが…
『お前、本当に才能無いのな』
うるせーよ!!
まるで呪いの如く刀剣類の適性の無さが足を引っ張る。ひょっとして俺は虚刀流の人間なのか?
これなら篭手の方がマシだと格闘スタイルにシフトして…
3分と保ちませんでした。
やっぱりユッキーには勝てなかったよ
漫画とかで格闘は空間の削り合いみたいに言ってるけどマジでそれ、YOKOSHIMAボディのスペックは伊達雪之丞に対して劣る物ではないのである程度の対応は出来る。だが回避を続けるうちに丁重に選択肢を潰されて最終的に回避出来ずに食らってしまうのだ。鍛錬ばかりで実戦経験が伴わない俺にとっては非常に勉強に成るのだが、こちらを観察する様な視線が横島と比較されているようで腹が立つ!!
『誰がユッキーだ、誰が』
と接近してしきた所でハネ起きてソーサーに光の意味を持たせて爆破、閃光で目潰しを仕掛けるが装甲のマスクで防がれたか?光で視界から外れれば問題無い。
こちらは円で奴の位置が分かるので光に紛れて電装脚を繰り出すがあっさりと距離を取られた。
『手応えに違和感があったから妙だと思ったがやっぱりダメージ受けてなかったな』
マコラの軟体防御に文珠(吸/収)で衝撃を吸収して打撃のダメージを無効にしてみた。但し霊力は防げないので全くのノーダメージとは行かないので普通に倒されましたけどね!!」
『なに逆ギレしてんだよ、そういう所は横島だな。しかしこの技術は初めて見るな』
そして光に紛れて"陰"で隠してバラ撒いて置いた(罠)文珠もしっかり認識して距離を取ってやがる。文珠も俺の霊力で出来ているので"陰"で隠せたのだが奴の霊視であっさり見つかった
距離を取れば回転の速い霊波砲の連打、近接は圧倒的な格闘能力に半端な打撃では抜けない魔装術の装甲。オマケに下位の術は魔装術であっさりレジストしやがる。なにこの俺の天敵
そのうえこの手のキャラにありがちな搦め手に弱いなんて事も無い。本人の気質的に正々堂々を好むが横島と付き合いが有るので搦め手を否定していないのだ。
そんなわけで課題の文珠応用編のお相手をして貰っているのだが、一々横島忠夫と比較しているようで妙に腹が立つ。俺程度の考えなど横島を知る自分には通じないってか
舐・め・ん・な!!
俺はアンタのダチじゃねーんだよ!!だったら俺らしくパワーで蹂躙しちゃるわ!!
先程メニューで収納した奴の霊波砲を開放して一瞬で弾幕の壁を張る。流石にこれは予想できなかったのか霊波砲による迎撃までに一瞬の間があった。その隙きに発動させた複数の(罠)がオレゴンヴォーテクスのごとく重力異常を引き起こして床を擬似的な斜面に変える。場に対する干渉まではレジスト出来まい!!
突如重力の変化で今まで水平だった床が斜面と化した為に奴が体勢を崩した所に先程開放した霊波砲の弾幕が殺到し直撃しそのまま壁に向かって床を滑り落ちる。
床に霊波で張り付き落下を防いだ俺はあらかじめ魔法陣を描き込んで置いた劣化文珠を3個取り出して発動、文珠の中に描かれていた魔法陣2つと環状魔法陣が展開される。
文珠に象形文字の漢字が入るならば魔法陣を一つの図形と認識して書き込めないか試して成功したYOKOSHIMAが居るのだ。
更にリンカーコアをエミュレーションする為に(核)の文珠をハンズオブグローリーに喰わせて全ての魔法陣とリンクさせる
足元の魔法陣が周囲に満ちる霊力の残滓(主にユッキーの仕業)をかき集め俺の魔力と束ね、掲げたハンズオブグローリーの掌にエネルギー球を形成する。
ダメージから立ち直った伊達雪之丞に向けて正面に展開した魔法陣にエネルギー球を叩き込み、砲撃魔法を形成する。その先で回転する砲身を兼ねた環状魔法陣がエネルギーを加速して伊達雪之丞目掛けて撃ち出した!!
「星光破壊虚閃!!」
高速で撃ち出される輝く闇に飲み込まれて仮想ユッキーは消滅した。
『なんつー力押し、脳筋ここに極まりだな』
『確かに文珠を使っているがそうじゃない!』
『術者として凄いんだけどコレジャナイ感が酷い』
『力押しの相手を如何に捌くかが課題だったのに相手以上の力技で押し切るとは、だが相手が悪かったな』
ギャラリーやってるYOKOSHIMA'sが好き勝手言っているが知るか。いや、対戦相手がユッキーって時点で課題は分かるよ。
でもロマン砲撃てるなら撃つよね!
どう考えても
急いで円を展開したが遅かった、滑り込む様に横から俺の下に潜り込んだ伊達雪之丞にアッパーで顎を撃ち抜かれた
俺の"陰"を見て真似たのか魔装術の装甲で"陰"を使い本体ごと隠れていやがった!!この男はバトルジャンキーに見せかけて必要ならば搦め手も使うから質が悪い!!
しかしどうやってあのタイミングで回避したん…だ……
『なに、アイツ超加速使えるのか?』
『あー、俺んとこの雪之丞だな』
『再現度上げる為に俺達の持つ雪之丞の情報をぶち込んだんだろ、なんかオリジナルより強くなってないか?』
『それぞれ違う方向性で修行したのを束ねたんだから所持スキルはおかしな事になるよな』
『単純な練度ではオリジナルに劣るハズなんだがそれでも本体には厳しかったか』
『おい、横島』
『なんだ、本体について何か気になる事でもあったのか』
『お前らはコイツの事をどうしたいんだ?』
『どうって、どうするよ?この脳筋術者』
『なんだよそりゃ、考えて無いのか?』
『いや方針としては余りにも脳筋思考なんでもう少し柔らかい思考を持って欲しいかなと』
『それがホントにコイツの為か?コイツはお前じゃないから無理に美神流の型に嵌めるのが正しいとも思えんのだが』
『じゃあどうするのがいいんだよ。あと美神流には型など無い』
『そこが正直難儀だよな、術者の才能が有るのは分かるが気質が前衛向きだ。お前のような遊撃タイプにしたいのも分かる』
『こーなったら美神さんに出張って貰うか?』
『止めとけ、美神の旦那は俺と違ってお前の言う事なんて聞かんだろ』
『だよなぁ、「横島君の癖に私を顎で使おうなんていい度胸ね」なんて言って反乱しそうだ』
『当面は経験不足を補う為に模擬戦を繰り返してろ。そうすりゃそのうち方向性が見えてくるだろ』
『…お前、バトルしたいだけだろ』
※以前はここに読者の皆さんに一学期のスケジュールについての質問を書いていましたが、dodori◆wycmxKO9B.さんの情報により解決しましたので差し替えます。ありがとうございました。
時系列は本編の翌日、次話の午前中ですが、一応IFのお話ですので本編には絡みません
……また人気作のファンを敵に回すかもしれん
休み時間にフィンガータットを繰り返していてヤバイ事に気が付いた。これ詠唱の代わりになるわ
もともと踊りそのものが儀式魔術とか関係あるから可笑しな話でもないが文字がモチーフのタットは特に俺と相性がいいな。
そして割と頻繁にヤバイ言っている俺の現状に思わず涙が出そうになったので、気分転換に「パイパー」で小説でも読もう。
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…ムッツリ女子って良いよね」
「お前何頭沸いた事言ってんだ?」
最近のとあるストレスからか小説を読み終えた俺の口から思わず心の声が漏れたのだが、それを聞いた鉄哲の返しは辛辣だった
そして近くで円場と談笑していた物間が
「なに?横嶋はまた新しい女の子狙ってんの?」
「オイコラ人聞きの悪い事を言うなよな、まるで俺がナンパ野郎みたいじゃないか」
「「「「「「「「「「……………」」」」」」」」」」
可笑しいな、霊に関する存在は無いハズなのに『天使が飛んだ』ぞ
「あ~、うん、わかるよ。あんまりオープンだと逆に引くよね。癒しを求める気持ちは分かる」
「先ずは責任持って現状に始末付けろや」
責任って言われても俺からアピールした覚えは無いんだけど……
「んっ!!」
「オホン」
チラチラとこちらを伺うお二人さんはなんのアピールですか?
「いや塩崎は結構露骨だろオオオオォォォォォ」
発言の途中で窓から鉄哲がツルと角で放り出された。雉も鳴かずば撃たれまい
「横嶋サイテー」
拳藤さん、その顔の赤みはなんでしょうか
「ん」
「ンンッ」
「レディは自分でムッツリ言えないよ」
ポニーさんや、そもそも最近の貴方がオープン過ぎてストレスなんですが
そして謎のアピールをする2人からは皆必死に目を逸らした……謎ったら謎なんだ
※このB組メンバーはフィクションです。