「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
BAD TWINZ
些かトラブルがあったが準備も済み開場、つーか開場前から部外者が出入りしてたがそこは学校の敷地内故仕方が無い
そこそこ人が入り……嘘です、プレゼント・マイクが主催って事で大盛況である。そんな中で素人軍団同士のダンスバトルとか罰ゲームか!?
いや全部俺のせいなんですけどね、幸い両クラスともビビりこそすれど負の感情は感じられんのでこっそり胸を撫で下ろして居たのは内緒だ。
もっともショボイダンスで会場冷えさせたらどうなるか分からんがな!!
とりまプレゼント・マイクのMCで先ずはA組の入場、まぁ普通に会場内に居るから中央に集合するだけですが
『……てな感じで経緯は皆しってるな!
先ずは前回の勝者! ピンキー率いるAcid Pink Cherryィィィイイイ!!!』
センターで1人白いミニドレスの芦戸嬢がポーズを決めて、周囲でステップ踏むのはそれぞれ小物やシャツで変化を付けたグレーのスーツスタイルの4人か、クルー以外のA組も基本はスーツで八百万嬢と葉隠嬢がミニドレスか。んん~?なんか違和感が有るのだが何を見落としているのだろうか?
『対するはチャレンジャー! スチュワード・ストライプ率いるblack Servantォォオオオ!!』
そこで音楽がフェードアウトと同時にフロア中央にマイクを持った吹出が飛び出しビートボックス、ざわめくオーディエンスに構わずスローテンポでリズムを刻んだ後、テンポがアップしたタイミングでクラス全員で躍り出る!!
俺に目配せした円場がA組前に空気凝固で足場を作ったタイミングで俺が飛び乗り吹出からビートボックスを引継ぎ、身振りでA組を煽りながらプレイ!
更にB組前に出来た足場に吹出も飛び乗ったのを円で感知したので俺もA組に背を向け吹出と向き合う、俺が刻むビートに吹出のラップが合わさり会場のボルテージも上がり何人かフロアに飛び出して踊り出した!!
因みに真っ先に踊り始めたのは芦戸嬢であった。
今回のB組の空気は体育祭と違ってガチの勝負では無く、楽しんだもんの勝ちの緩いノリなのだが……何気にA組の彼女が一番楽しんでないか?
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「もう、ゴールしていいよね」
予定では30秒位で切り上げるつもりでクルー以外とは打ち合わせてないのにクラス全員が踊り出し、加えてオーディエンスも踊り出したしたので4分位続けてしまった。実は円場の足場とか吹出のラップとか即興だったのだ!
俺予定外に弱いんですけどぉ…
そんな感じでなんか遣り切ったかんがむっちゃするので思わず呟いたが未だバトル前である。
「アンタが始めたんでしょうが……」
お陰で切奈から呆れ気味に囁かれたのだがこの後を考えると胃が痛い、何故ならダンスと関係無く一波乱ありそうだからだ。それは……
『会場も温まったっところでジャッジを紹介するぜ!!
先ずは御馴染みのミッドナイトォォオ!!今更説明不要だろうから省略するぜ!!』
「ヤマダぁあああ!!」
立ち上がった所で雑な紹介を受けたミッドナイトがコケた。プレゼント・マイクも怖いもの知らずだな…それとも現実逃避か?
『続いては表で入りたそうにウロウロしていたんで引っ張って来たのが謎のガイコツメン、八木さんだぁ!!』
「はははっ、どっ、どうもぉ~」
『春先から校内で見かける何をしているのかよく分からない謎の人物だけど別に怪しい人じゃないぜ!!』
あっ、緑谷の奴噴いてるわ。
しかし知っててやってるとしたらプレゼント・マイクも鬼だな
『最後は急遽駆けつけてくれたプロヒーロー!!
サー・ナイトアイだぁぁあああ!!!!!!!!』
そして先ほどまで隠れていた今日の台風の目が姿を現したのだった
「ナッ!、ナイ ゴハァッッツ!!!」
あっ、八木さんが盛大に血ぃ吐いたわ
Eat You Up 3時限目
「お久しぶりですね八木さん。少し痩せましたか?」
「ナナナナッナイトアイはげっ、元気そうでっ」
「積もる話もありますがそれは後程、今はジャッジに集中しましょう」
頼むから騒動はイベント終わってからにしてくれよぉ……
てか、八木さんはスゲー狼狽えて不審人物と化したがナイトアイの方は見た目落ち着いたものだな。
っとぉ、2人の会話に気を取られているうちに始まってしまったようだ
先ずはリズムを取りながら出るタイミングを計る
プレゼント・マイクの選曲が練習に使った定番曲なのが有難い、初心者軍団って事で配慮してくれたのだろう。そもそもこのイベントの趣旨がヒーロー科と他の科の交流だからな、盛り上がってくれないと困るからな!!
先行を取るべく芦戸嬢へ目配せ、ニヨニヨするだけで動く様子は無いのでそのまま前に出ていきなりアウーセンマウォン、側宙でエントリー!!
ただし意図して少し高めに飛び足を揃えて落下する。そこからブレイクダンスと見せかけて着地と同時に勢いを殺さないように足を前後に開脚して一気に床に沈み込み更に上半身も前にペタリ、ブレイクとかでも回転系から着地で伏せるムーブは存在するがこうなるとダンスはダンスでもバレエとか体操とかそっちの動きだな。
バレエとかだとそこから滑に起きるところだがアニメーションダンスなのでヌルヌルと体を起こしつつ横に流して今度は逆にのけ反りの体制、ある意味これもクラシックなムーブだ。そこから脚を所謂女の子座りにして腰を少し浮かせたところでパンケーキに移行
今回人数が多いので間延びしないように1ラウンド制で1人当たり30~60秒くらいが目安、出し惜しみする理由も余裕も無い
「うわっ、関節柔らかっ!」
「やはりあの股関節の可動域の広さが変化自在の蹴りの秘密でウンヌン…はバランス感覚もカンヌン…」
なんか解析モードの緑谷って怖いな、ちょっと怯えつつ低い位置でパンケーキを維持しつつタット
この体勢でもリンボーダンスは移動出来るから俺もやろうかと一瞬考えたがなんか微妙そうなので素直に身体を起こす。パンケーキ状態だと身体全体を使った動作が出来ないのでどうしても細かくまとまってしまうから俺のレベルではまだ厳しいな、早目に切り上げるのが正解か
とりまリズムを取りつつタットダンスで少し動き回りA組側に近づき、今度は身体の右外にボックスを作り内側、そこから左外へとボックスを横移動、ただしボックスを支点にして身体の方を逆方向にムーンウォークじみた横移動でスライドする事でボックスの位置を変えずに自身が移動した。オーディエンスは俺がした事に気付いてくれたが地味過ぎてA組クルーは大半がスルーしたようだ。
芦戸嬢の正面に来たので両手を伸ばし指でボックスを作り彼女の顔をボックス内に収めると目が合ったのでウインクされた。ならばこちらも挑発するようにフィンガータット、こっそりと幻影の呪を描きつつオマケで指で作るハートマークも織り交ぜる。
アームタットに変化させ時折身を乗り出して煽った後は最後にお約束の投げキッス!女性ダンサーが相手なら挑発代わりに粉をかけるのが礼儀だろ!?
先程描いた幻影の呪で投げキッスからピンクのハートを飛ばしたのだが、肝心の芦戸嬢はおどろいたのか黒目を更に広げて大袈裟に仰け反った!おいこら、そこは手で払う場面だろうが!!先ほど目が合って通じ合った気がしたが気のせいだったぜ!!!
更には芦戸嬢が躱した処に後ろで応援してた榛葉がカモーンと瞬動まで使って滑り込んで来たので慌てて術式を破棄して消滅させる。いや、そんな残念そうな顔で見んな…後お前クルーちゃうやん
持ち直した芦戸嬢が前に出て来たので一定距離を取りつつ下がり場を譲る。まあフロア内には残るけどな、俺の投げキッスに上手くアドリブを返せなかったのが悔しいのか妙に挑発的なダンスで俺に絡んでくるからだ。
しかしてっきりブレイクでくるかと思えばコレはなんだ?
やたら俺の側でクネクネと腰をくねらせてくれやがります。
芦戸嬢は元気タイプかと思えば何気にセクシー系だったの…か……その為のミニドレスかよ! 違和感の正体はこれか、スカートって事は最初からブレイク踊るつもりじゃなかったのか!!
てっきり流れで絡んで来たかと思えば、最初から色気を前面に出して踊る気でいたのか!!
ならば煽り上等とこちらに背を向けたタイミングでお嬢様の背後に控える執事の如く背後に張り付き、俺は不良執事なので芦戸嬢のダンスをトレースしつつ、両手だけは彼女を包み込むような動きでお嬢様に粉を掛ける。
そんな俺にニヤリと微笑った芦戸嬢は本格的に絡み始めた。俺も動画で観た男女のダンスを思い出しつつなんとか着いていく。
『ヒュ~ッ!いいのか高校生! 俺っちは構わないがなぁ!!』
「好みだから有り!!」
結果的になんかエロいペアダンスになってしまったがまあノリだ。一応オーディエンスも盛り上がってくれるし教師サイドもOKの様だし
ただ両クルーの視線が痛い!!
勝負とか言い出した奴らが2人愉しんでりゃそうなるわな、俺の腕の中でしなだれかかりポーズを決める芦戸嬢にそれとなく囁いて教えたところダラダラと冷や汗を流し始めた、気付いてなかった様だ。肌から分泌する個性のせいか汗腺が発達してんのかね?バオーみたいなやっちゃ(現実逃避)
そして芦戸嬢に囁き掛ける俺の姿に更に盛り上がるオーディエンスと煽るDJに視線を冷たくするクルー達、決して色っぽい内容じゃないので勘弁して下さい。また堕としに掛かってるとか言うな!!
次の出番の切奈に耳を引っ張られ芦戸嬢から離れる、誤解ですから(下手)
芦戸嬢も戻った先で榛葉に触覚?を虐められている。なんかエロイな
で、切奈はワックだったかな?
ドレス系だと映えたろうから衣装で損してるな。だがそこでちびが飛び出した!!
おお、空中でキメ顔でジタバタ踊る姿が馬鹿っぽくて可愛い。オーディエンスからも好評だし、誰とは言わんがジャッジの受けも良い
だが切奈よ、それは悪手だよ。視線はすべてちびが持っていってみんなお前を見ていないぞ、ドンマイ
対するは瀬呂か。
キングタット、いやエジプシャンと呼んだ方がしっくりくる程外見的に様になるのがズルイ
もう一人のクルーは峰田だし、何気にA組も受けを狙った人選か?
お約束を守り切奈に粉かけるが、軽くあしらわれるも肩をすくめて上手く退場するあたりコミュ力の高さが出てるな。
続けてはポニー
ロックダンスだけど時々ステップが妙に細かい、タップじゃん!
確かに蹄持ちには似合うけど、リノリウムの床じゃあんまりいい音しないな
対する峰田はブレイクダンス
3連続ナンパは飽きられると判断したのか挑発抜きで普通に踊りきる。
体格的に小さく見えて不利なのだが、個性活かして頭を守れる為にヘッドスピンなどを多用してなかなか見ごたえがありオーディエンスも引き込まれている
個性時代になって体格も多様性がました。そんな中に決して体格に恵まれてはいない彼が踊る姿に来てはみたものの体格関係で格好良く踊れないと腰が引けていた人間が盛り上がる。何気に今日のヒーローはコイツかも
正直に言うと峰田の事は個人的には嫌いではない。覗き犯罪未遂のエロキャラだがそもそもGS原作の横島の方が犯罪係数は高い
それになんだかんだでヘタレが勇気を振り絞る展開は燃える。何気にあの体格でヒーロー科でやって行けるのだから自力は高いハズだし、跳峰田とか自爆せずにこなすあたりスピードに対する適正や空間認識能力が高いと思われる。言動でイメージ悪いけど絶対コイツのスペックはヤバいハズだ。
最後はペアダンスで小森&庄田のブレイクダンス
小柄な2人だが庄田は結構な筋肉を搭載しているので力強いダンスが様になる。しかし2人より更に小柄な峰田の後なのでどうにもやりにくい
最後は2人が両手を合わせてバンザイした庄田の手の上で小森が倒立からスピンへ、ヘブンズトルネードだと!?
対するはウラデク夫妻もブレイクダンス
重量を軽減して空中スピン系を連発、まぁ拙いながらも初々しくも息も合っていて微笑ましい
ああそうか、芦戸嬢が自身のブレイクダンスを封じたのも他のクルーが比較され評価が下がるのを避ける戦略か。失礼だが意外と考えてるな
前座扱いとはいえ、それなりに盛り上がったエキシビションも終了した
フロアの中央、ナイトアイを挟んで俺と芦戸嬢が並ぶ。3人お手て繋いで並ぶ俺らに八木さんが遠い目をしていた…
これが別に可笑しな事はしていないハズだがジャッジがサー・ナイトアイなので絵面が途端にシュールになる。
さて、結果はどうなるかな?
俺が見た感じでは芦戸嬢以外は特に突出した奴は居ない。そしてその芦戸嬢も俺とペアダンスをしたのでなんとも評価し難い形で終わった
こうなるとジャッジも素人なので好みで決まるか?
『さぁ、因縁の1年ヒーロー科対決! 勝利するはどちらかぁああ!!』
掲げ上げられるはどちらの手か……
『Acid Pink Cherryダァァァアアアアアア!!!』
上がる歓声と嘆きの声、予想はしていたがリーダーとしてはキツイ物があるな。
ジャッジは安定のA組贔屓の八木氏、まあ俺から見ても峰田の奮闘で後半声援で負けてたからしゃーないか?
敢えて対戦相手と仲良く踊った俺と芦戸を評価したナイトアイがドロー
同じくミッドナイトも様々な青春模様に見せられないよなヘブン状態でドロー
結果はA組の防衛!
ちくせう!
だがしょうがない、ぶっちゃけ峰田1人に後半の3人が刺された形だ。こちらの並びを見て飯田が順番を入れ替えていたからな、恐らくA組の人選をした飯田の作戦勝ちだろう
ぐぬぬぬうぅ、このうっ憤はソロで暴れて晴らすか!!
Battle Days Are Coming : 2nd backstage
「えっ?オイラが出るのか!!」
「うむ、有り体に言って君は婦女子にモテたいのだろう? 不埒な事ばかりしていないで偶には正攻法でやってみないか?」
「でもオイラこの体型だぜ! 絶対ダサい事になるぜ!!」
「私は良いと思うよ、峰田は何だかんだでノリはいいから楽しんで踊るのならいいと思うよ」
「でもよぉ」
「うむ、以前B組の庄田君と話して体格差は俺が思っている以上に運動能力に影響すると言われたので君の心配も理解出来る。だが最近見ていて気付いたが君はその体格差という大きなハンデを物ともしない運動能力を持っていると」
「そーだね、泣き言多いけど何だかんだで着いて来るよね」
「それに君以外にもそういった理由で色々と尻込みしている人は多いと思う。そんな人たちにヒーローは居るって見せてみないか?」
「……やる」
「そうか!やってくれるか」
「峰田でいいなら俺でもいいじゃん、俺もヒーローになっちゃうよ!!」
「ちっ」
「どーした爆豪、荒れてるじゃねーか」
「うるせークソ髪」
ダンスバトルとやらのメンバーを眼鏡と黒目が決めた所でアホ面が楽勝だから俺を出せと喚いてやがる
鳥野郎の動画を見てキモイとか嗤っていたレベルじゃ無理だ。何も判ってやがらねぇ
何もわからない馬鹿どもは表面だけ見て嗤ってやがるが俺には判る、コイツの技術はハンパないって
その証拠に外国からの評価が高い、本場のダンサーには全くブレないコイツのタットのヤバさが判るんだ。
お遊戯のクルー戦なんざ興味はねぇ、ガチのバトルなら鳥も猪頭も、ついでに黒目も踊り殺してやるものを!!
ままならねぇな
※かっちゃんは孤高の人なので参加者が殺到して内容が変わる事に最後まで気付きませんでした。
当事者たる横嶋達も当日知らされたから仕方ないのですが
ちょっと仕事に忙殺された間に書き方忘れました。
題材的に文章で表現するのが難しいのもありましたが。