「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
えー、作者です。前章が無駄に長くなったので今回はジェントル主役の短編で始めたのですが……これがどう考えても中國人相手に勝ち筋が見えない。
感想欄での皆さんの戦力分析が的確すぎて悟りを開きそうです。
そうだよね、中國人を好きだから出したはいいけど作者もヒーローチームが勝てるビジョンが浮かばない
チームだよ、相手はたった一人に対してベテラン含むチームなのにドリル持ったデブに蹂躙される未来しか浮かばない。これ下手を打つと死穢八斎會編の前にサーがドリルで腹ぶち抜かれるよ!!
一応作中でちょこちょこと開示していきますが、馬は弱体化入ってます。
ばうえもんはアンチ・ヘイトに蹂躙SS書きだから主役アゲの為に敵にサゲがはいるのもしかたないね♡
それでもジェントルが勝利するビジョンが沸かない為に結局横嶋にお鉢が回りましたが
西暦91X年X月XX日未字 中央アジア・チベット:崑崙山脈 麓の隠れ里
「ほう、見ない顔ネ、何処から迷い込んだアル」
「見ない顔も何も最初から人間なんて居ないだろ、つーか住人は何処行ったんだ」
「カカカカッ、そうか!このような地にもかかわらず人間が出入りするのカ!! 知りたいかネ? 友誼を結んだ人外共の末路をッ!!」
「いんや、聞かんでも想像付くから。正直驚いているよ、俺以外にも使える奴が居たとはよ」
「……貴様は使えるのか、ならば殺して……いや、ここでは使役できんから殺してしまっては駄目だったアルな。人間、大人しく話せば痛めつけるのは勘弁してやるゾ」
「ぬかせ、どうもまれびとの様だがその崩れかけの身で何が出来る?
この世界は理から外れた存在は認めんのだぞ、隔離されていたこの地も道を開いた以上は時期浸食される。俺を殺したとて貴様に先は無い」
「ならば滅ぶより先に貴様から奪うまでヨ!!」
西暦91X年X月XX日午字 中央アジア・チベット:崑崙山脈 麓の隠れ里
転生者であるこの俺「高島」は嘗て京の都で陰陽師として働いていたのだが、些かやり過ぎて敵を作った挙句に政争に負けて冤罪で処刑された。実際は式神で死を偽装したわけなんだがな。
霊能者の俺は個人的に国内の本物の霊遺物を収集していたのだが、今まで使えた権力が使えなくなり自分の足で探し回る破目になったわけだ。
国内は粗方探し終えたと判断した俺は現在は大陸に渡り、妖怪等の本来はこの世界に存在出来ない連中が潜み住む各地の隠れ里を訪ね情報を集めていた。そんな折に奴に遭遇したのだ
現在の俺は大陸奥のむっちゃヤバ気な気配がビンビンする山脈の周囲を探索していた。いやこの世界神も悪魔も仏様も居ないハズなんだけど邪神とか旧支配者とかは居るって落ち?勘弁しろよ
なんて愚痴りながら数か月ぶりに人間の俺にも友好的な隠れ里を訪ねたのだが
「全滅かよ……」
定められた手順で結界を通過した俺はまだ血の匂いがする村の中に足を踏み入れたのだった……背後に気配!!
「高嶋か!? 奴とはまだ会っていないようだな」
「
この隠れ里を守る
「何人かは聖地に逃がしたから他の隠れ里に向かった。ここはもう破棄だ、結界を停止して俺達は奴を道ずれにする。おそらく奴も外の世界では存在出来ない。
聖地への道は塞いではあるが万が一があっては困る、後始末は頼む」
「そうか、他に出来る事は?」
「十二獣将は既に半分は殺された、相打ち覚悟で挑むがどうなるかはわからん。もし俺達が負けた後に死体が残ればお前が使え」
「俺は確かに外法も使うが、流石に……」
「アレはそれ以上の最悪だ、外法を使ってでも奴を討たねばならんのだ!!」
「わかった、後詰は任せろ」
西暦91X年X月XX日酉字 中央アジア・チベット:崑崙山脈 麓
なーんて恰好をつけたものの相対してわかったが正直アレには勝てん、
なんとか検非違使相手に鍛えた逃走術で煙に巻いて逃げおおせた、外の世界に居れば奴は追ってはこれんからな。経験上自分より強い相手を罠で仕留めるのは無理でも、逃走の為の時間稼ぎの嫌がらせと割り切れば案外通じるもんだ。
だが一つだけ間違っていた、奴は今自身を世界に適応させて生き残ろうとしている。おそらく殺した連中のなかで外の世界でも活動できる比較的人間に近い死体を利用して自己改造の最中だったのだろう。土地柄邪仙の類か? 外法の類も躊躇なく使えるとは確かに最悪な存在だ。
くそっ、妖怪だけどいい女だったのに勿体ない。なんとか他の連中も含めて遺体を奴に穢されるまえに回収出来たのは行幸だったか。
なんだかんだで獣将は男も女も好き者が多かったから裸のお付き合いで色々とお世話になったんだけどなぁ、そんな連中の死をこれから俺が穢すのか……
回収した十二獣将達の遺体を式神化する。
しかしなんだこれは?死んではいるが未だ魂が離れていないとは、なるほど死霊使いの類かよ。二周目のこの世界では失われてしまったが宗教や死生観の違いか大陸の連中はそっち方面では比較にならんほど外道で優れているからな。外道云々はこれからそれを利用する俺が言えたもんじゃないがな
ははは、参ったね、奴の仕業じゃなくて俺に力を貸す為に踏ん張ってやがったのかよ、人間に使われる屈辱に耐えても成し遂げたいのか。
「さて、気分はどうだ?これからは俺がこき使ってやる。
恨んでくれてもいいが全てを終えるまで我慢してくれよ」
西暦91X年X月XY日午字 中央アジア・チベット:崑崙山脈 麓の隠れ里
「戻って来たとは仇討ちの算段でも付いたのカネ?」
「いいや、ただ時間を掛けると不利になるのは俺の方みたいだからな」
「カカカカッ! 殺す前に名前を聞いておこうか。名乗れ」
「高島、しがない日本の陰陽師さ」
「ふむ、まさかあの島国から渡って来たとは興味深いアル。どうも儂の居た時代以前のようだが今は何年ダ?」
「以前通過した国じゃ武成X年とか聞いたな、この辺の暦までは知らん」
「クックックッ、儂の話に当然の様についてこれるとは貴様からはこの先の時代の気配がするヨ、儂同様にどこぞからこの地に流れてきたクチか?」
「知りたかったら力ずくできな」
さて、里の周囲に結界を敷いておいたがコイツの力をどこまで削げるか、なんにしても気の遠くなる時間稼ぎの開始だ
『供に逝くぞ、十二神将』
なんて恰好つけてみたのだがやる事は数に任せての攻撃だ、だが13対1ならなんとかなるんじゃないかなんて考えていたのだがほとほと甘かった
式神となった事で十二神将達はある程度のダメ-ジを無視できると思っていたが換わりに俺の霊力があっという間に削られていく、俺もそれなりに力を付けたつもりだったが予想よりも消耗が激しいのだ。
奴が皆の魄を使役する為に肉体に縛り付けようとしたようだが、この世界は霊に関する力が働かないように出来ている為に失敗した。
この世界は神魔の介入を回避する為に魂が外部に干渉出来ないようになっている為だからだ。これは霊能力者の俺も例外では無い。だから俺は氣を単なる肉体のエネルギーとして使う方向に切り替えたのだが、それに対して奴は道教系の術者なのか霊力と氣が区別されていないようで上手く力を使えないようだ。
そして妖魔も肉体がある動物などからの変化系は下界でも活動できるが霊体タイプは存在すら出来ないわけで、不死者と思われる奴もその対象だ
だから俺は当初は遺体を材料に式神を作る予定だった。だが旧世界の生き残りである十二獣将達は旧世界の理が残る結界内である事を利用して今世の理に逆らい魂をこの場に残した、俺と魂で契約出来たので本来はこの世界では生まれない強力な式神が生まれたのだ。
だから強力過ぎて俺の地力では支えきれない事に気付いた式神達はその魂を削り始めた。
俺の目の前で彼女が、彼らが、彼女達が、魂を削り獣に堕ちていく…
「くはッ!はははッ!! これは愉快! 己の身を獣に堕としてまで!そうまでして儂を討ちタイか!! それともこれは貴様の指示カ!!」
「どうした高島、儂を! この崩れかけの体の儂ヲ!!滅ぼすのではなかったのカネ?」
「ちっ、こっちは怒りで頭沸騰しそうなのにテンション爆アゲかよっ! いい加減往生せいやァ!!」
昔
「ふん、妙な体術を使う。硬功とも軽功とも違うようアルな!!」
鉄塊で受けても肋骨に罅が入ったようなので守り主体で極力紙絵での回避を心掛ける。俺が前面に出た事で十二神将達が逆に動きづらくなったか?
奴もそれを理解して俺に纏わり付くように動き回る。遊んでやがるのか!!
「六波羅式だ!覚えとけ!!」
苦し紛れの突きを避けられ、バランス崩して転倒、片手で体を支え浮かした両足で嵐脚を放つ、ようはワンピのパクリを俺の部下に仕込んだのが始まりなんだがなっと、霊遺物を探索をする際に先祖返りや変化の類はこの世界でも時々現れるから部下が生き残れるように鍛え上げたのだが、あかん、嵐脚食らっても大したダメージがないとか地力が違うとどうにもならんわ。
だが俺の予想外の動きで不意を付けたので式神が割り込めた。これで仕切り直しだ
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西暦91X年X月XY日未字
時限式で起動した木行系の大規模結界で奴の動きを阻害する。本来大型妖怪を封じるような物を昨晩徹夜で仕込んでおいたのだ。
出来れば土行が弱まりも木行が強くなる明け方の方が良かったのだが間に合わず、時間としては土行が強いのだが相剋で食らえばいいだろと些か乱暴な方法にでた。
そもそも奴がこれ以上力を取り戻したらそれこそ対処ができなくなるからだ。
十二神将達で組みつき物理的にも動きも阻害する。もっとも俺の方も奴の腕が胎に刺さっているんで動けないがな。
だがもう少しだけ持てばいい、俺が死ねば十二神将達も開放されるしな。
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こことは別の隠れ里で習った龍脈系の封印式、相手の力を利用する性質上格上にはもってこいだがとにかく詠唱が長い、正直間に合わんので圧縮言語にしてもらったが今度は人間に発音出来る形ではなくなった。いや要は音だから頑張るけどな
なんせ元は山脈から偶に出てくるいたましい者共を龍脈に封じて送り返す為の物を対象のランクを落して改良したものだ、いっそ山脈に送ってやろうかとも思わんでもないが変な化学反応起こされたらかなわないからこの場に止める。隠れ里自体が空間異常地帯だから余程の事がなければ大丈夫だろう
『魔現封神っ!!』
術が完成して陣から伸びた光が奴を拘束し力を吸い出し始める
「クククッ、いいだろう!今は儂の負けだ!! だが必ず蘇ってみせるヨ!!」
くそ、術が完成して最後に気が緩んだ。それが十二神将達に伝わり拘束が緩んだのか死なば諸共とばかりに首筋を噛み切られた…だがこれで大丈夫だろう。
「なんでもいいから……とっとと
んじゃ
中間試験2日目深夜 南米基地
「これホントに俺の前世か?」
施設の機器を利用して前世の記憶を呼び出してみたがなんつーかスゲーの一言
正直俺には無理だろ、これ
『本体は前任者の魂魄に外から呼ばれた魂を加えたって感じだと思うぞ』
その後の高島は目が覚めたら致命傷と思われた傷も塞がっていて何故か助かった。
日本に戻った高島は眠りについた十二神将達の回復の為に京都の外れの霊地に石室を作り設置した祭壇に祀り、手に入れた霊遺物で浄化必要な物もそこに設置した。
『そんでもって封印した場所に灰とヒヒイロカネのインゴットが転がっていたと』
『
俺を狙うのはこの高島がヒヒイロカネと呼ぶ金属(俺達はオリハルコンと呼んでいたが同系金属らしく精製の仕方で性質が変化するようだ)を取り戻す為か?
正直文珠かアシュタロス製の加工機器以外の方法ではどうやっても加工出来なかったので代用品を探す羽目になったこの金属を何に使っていたのだろうか。
『魔現封神は手に入ったが、同じ手段が通じる相手とは思えんよな』
俺と奴の因縁についてはわかったが絶望感が増しただけだった。今の奴は普通に行動しているようだからこの世界に完全に適応していると思われる。
ヘタすりゃこの世界における氣の使い方も理解して今度は術も使ってくるかもしれん
弱った奴を相手に高島は相打ちに持ち込むのやっとだった。
そして十二神将も出力はともかく生前の意思を持って姿を保ち戦っていた当時の方が強いと思われる。魂を犠牲にした結果今の十二神将は獣の相が強く出ている。
何か違う手段を、例えば茨か榛葉と……
かげほうし
西暦91X年X月XY日戌字 中央アジア・チベット:崑崙山脈 麓の隠れ里
廃墟に影がさす、いつの間にか現れた人影から倒れ伏す主人を守る為に既に獣と化した式神達が唸り声をあげる
『アナタたちはその人を守っているのね』
『可愛い❤ 連れて帰るです』
『こらこら、主人から引き離したら可哀そうだろうが……って主人は死にそうだな』
『助けるの?』
『式神もここまで身を削って尽くしたのに死なれたら可哀そうだからな』
『それにしてなんでこんなものが…』
『崑崙山脈にゃ旧世界の神や仏が未練たらしくしがみついていて世界が歪んでいるからな、その影響で不安定な空間から迷い込んだだろうな。
主神様が安定して世界の調整が済んだらいい加減始末せにゃならんな』
『とりあえずコレは(焼)いておくかっと、この封印じゃ良いとこ100年か?補(強)もしておくか』
『サービスし過ぎです』
『往生際が悪いアホ共の思惑をぶち壊してくれそうだからな。とはいえこれ以上の干渉は揺り戻しが怖いな、お前が探ってた義親父が残したモンはくれてやる、俺の霊基で治療したから俺のパスが使えるからな。だから後は死ぬ気で頑張れや』