「俺のヒーローアカデミア」はじまります!   作:ばうえもん

68 / 73
クンフーハッスル 2時限目


 

僕達は今何を見ているのだろうか?

 

 

「A組も始めましたか。確かに二ヵ月の差があるが、それでも例年よりは早いほうだよ」

 

訓練施設を借りて自主練を始めた日の事だ、管理をしているセメントス先生の言葉によると僕らは勤勉な方らしい。だが、それでも二ヵ月もリードされているのだと。

5月の時点での一ヵ月の差が体育祭の結果に繋がったのだ、ではその差が倍になった今は?

そんな折に榛葉さんが以前お世話になったマジックヒーロー・イリュージョンが放課後のB組の自主練に来ると聞いて僕は居ても立っても居られなくなった。サイン…ではなくて、外部から講師を招く程差が付いているのかと。だから榛葉さんに無理を言って見学をさせてくれるように渡りを付けて貰えないかお願いをした。勿論サインも頼んだ

 

そして幸いにも見学を許されて僕達はここにいる。

彼らの自主練から盗めるモノは何でも取り入れるつもりで、少しでも差を埋める為に……

 

 

 

「おっしゃっ! 氣合防御!!

 

「意拳、抛球発力!!」

 

「ぐわああああーーーーーッ!!」

 

「「「「「「テ、鉄哲ーーーー~~ッ!!」」」」」」

 

 

「……そうか、爺様は俺と同じ意思の力の使い手として引き合わせてくれたのか!! ならば俺も胸を借ります!!」

 

『サイキック・ソーサー!!』

 

「意拳、抛球発力!!」

 

「こなくそっ!!! っ、ぐわああああーーーーーッ!!」

 

「「「「「「ヨ、横嶋ーーーー~~ッ!!」」」」」」

 

 

取り入れ……これは取り入れては駄目なヤツだ

 

「まぁ、その、なっ、アイツらB組が誇る脳筋トリオのツートップだからね」

 

「いやそこは誇るなよ!!」

 

苦し紛れに可笑しな解説を入れた拳藤さんに峰田君のツッコミが入る。峰田君って感性が一般人っていうか普段は常識人なんだよね

 

「B組ってそういうノリ好きだよね!」

 

笑って見てる芦戸さん、物間君が解説を引き継いでくれたが、凄く、どうでもいいです

 

「因みに鉄哲徹鐵(考えなしの馬鹿)横嶋忠雄(頭のいい馬鹿)宍田獣郎太(理性低下)の三人で脳筋トリオだ。そしてこれは余談だけど、最近一部でこれに塩崎茨(馬鹿正直)を加えて脳筋四天王とも言っている」

 

「「「「物間君~!うしろ、うしろ~!」」」」

 

「へっ? ノォーーーー!! 塩崎、話せばわかる。ほら、右の頬を打つなら、左の頬も向けなさいと言うじゃないか」

 

「流言を紡ぐこの口で私に教えを解きますか。これは縫い付けてでも塞ぐ必要がありますね。いっそ凡戸さんに接着していただきましょうか」

 

僕らに脳筋四て…トリオの解説をしてくれた物間君が塩崎さんに張り付けにされている。僕らは何をしに来たんだっけ?

うん、せめて帰る前にイリュージョンのサイン貰えないかな?

 

「それは流石にシャレにならないかな」

 

磔刑(クルセフィクション)を抜けましたか、無駄に器用で嫌になりますね」

 

あれ? いつの間に抜け出したのだろうか?

 

「なに、何処かの誰かが色ボケしてる間にも僕らは進歩しているのさ」

 

「貴方は忠雄の友人ではなかったのですか? そのような物言いは感心しませんよ」

 

君の事だよ!!

 

「ケロッ、私思った事を何でも言っちゃうの、塩崎さんって誠実そうに見えて結構いい性格しているのね」

 

 


 

クンフーハッスル 2時限目

 


 

それは横島伝説の始まりの技、正式名称『スペシャル・ファイアー・サンダー・ヨコシマ・サイキック・ソーサー』

横島忠夫の最初の霊能、素人時代に覚えた経緯からか二次創作でも最初に覚える事が多い。また初期の霊能なので原作での使用頻度は低いのだが、その後覚えた攻性の霊能と明確な差別化が出来る為か二次創作では防御の技として出番が多い。更には原作にはなかった形状を変えた派生技も多数存在する。

 

その防御力は非常に高く、胴体に直撃を受けた美神さんが衝撃に堪えきれずに転倒するだけの威力があるハーピーのフェザー・ブレットを片手で受けても揺るがない強固な盾。注目すべきは衝撃も防いでいる点であり、盾として扱われているが寧ろ害意を遮断する防御結界のような性質だと思われる。流石に重量8トンはある如意棒の直撃は受けきれずに吹き飛ばされていたのだが、驚くべきことに破損はしていない。

 

だが俺のサイキック・ソーサーは馬呑吐(マー・トンツー)を止められなかった。いくら俺より格上とはいえ彼の斉天大聖以上ではあるまい。

『意思の力で受けるカッ!』皮肉な事に奴のこの言葉がヒントとなる。サイキック・ソーサーとは本来は防御、若しくは拒絶の意思を具象化した霊能ではないかと……

某ネギ魔クロス系でも横島忠夫の霊能とは単なる氣の収束ではなくて、意思の具現化だとそういった解釈をしていた。成程、単なる実態化ではなくて概念そのものであるという解釈は横島忠夫の最終到達点である文珠の事を考えれば説得力はある。つまりは……

 

「……そうか、爺様は俺と同じ意思の力の使い手として引き合わせてくれたのか!! ならば俺も胸を借ります!!」

 

そうとも、この場は感性で動いた鉄哲が正しい! これは打倒の意思と防御の意思の力比べなんだ!!(脳筋なみかん)

 

「えっ? 頼まれていますので希望とあればやりますけど……」

 

サイキック・ソーサー(私は 『拒絶』する)!!』

 

これがっ!俺の答えだっ!!

 

「意拳、抛球発力!!」

 

「こなくそっ!!! っ、ぐわああああーーーーーッ!!」

 

「「「「「「ヨ、横嶋ーーーー~~ッ!!」」」」」」

 

す、少しは耐えたぞ……ガクッ

 

「拒絶の意思……心の壁……ATフィールドかな? うん、出来た」

 

「さらりと人の必殺技真似せんで下さい」

 

俺のソーサーと違って八角形だけど形になってる。ま、まあ原作で雪之丞も見ただけで真似てたし(震え声)

 

「考え方が似ているから使えそうだなって思って試してみたのだけどね。でも維持するのは結構キツイかな、これを20枚並べて使いこなす君は凄いね。ところであちらで項を垂れている二人はどうしたのかな?」

 

「えっと、あの二人も氣が使えるんですけど、放出は直ぐに覚えたのですが収束に梃子摺っていまして」

 

がっくりと失意体前屈で落ち込む物間と黒色、二人は収束の素養はいまいちだったのだ。圧縮覚えんと高防御相手に苦戦するからな、がんばれ♡がんばれ♡

なお女子三人は未だ基礎固めを徹底している。二人は犠牲になったのだ、育成ノウハウのな

 

「これでも10年以上修行しているからね、後輩に後れを取ってばかりはいれないよ」

 

「参考までにどういった経緯か聞いてもよろしいですか?」

 

「大丈夫だよ。元々は軽い物を動かせる程度の弱い念動系の個性の強化の為に色々と試した末に精神修行に行き着いたのが切っ掛けで、そこで体力作りも兼ねて中国拳法を始めたのだけ意外と性に合っていたのと偶然にも気功のノウハウが上手く個性と合致した結果かな」

 

「あっ、氣と個性の併用なんですね。念動ならB組にも一人いますが」

 

「すみません。私も念動系なのですがアドバイスをいただけませんか」

 

おっ、話を聞いていたので俺の目配せで直ぐに柳が出て来てくれた。せっかく学校まで来て頂けたのだから可能な限り俺達の糧になっていただこう。なにしろ俺の技が盗まれたからな!!

そんな俺の心情を察したのか苦笑するだけで指導してくれる木村さんマジ貴公子! ひょっとしてやんちゃしていた頃の「神奈川の貴公子」って気功師とのダブル・ミーニングだろうか?

そして先ほどまでチベットスナギツネと化していた緑谷の食いつきが凄い。これだから個性マニアは

 

その後はB組の格闘派閥とついで尾白君も巻き込んで組手の相手もお願いした。あっ、武道家の組手なんで緑谷、オメーの席ないから

 

「忠雄が意地悪する男子って緑谷だけだよね、実は好きとか?」

 

「ちげーから!! ホラーコンビが腐るから可笑しな事言うな!!」

「だから緑谷も女子の後ろに逃げんな、敵意を向ける麗日嬢はともかく蛙吹嬢もさり気にガードしてるな……緑谷ってモテる?」

 

「ケロ、クラスメイトのピンチだからでそんなつもりではないわ」

 

「ふぅ~ん、いっけどね、でも顔赤いよ」

 

とニヤニヤ嫌らしい笑みで見てあげた。混乱するがよい!!

 

「あっ、緑谷はこのダミーに有効打を10秒で50発入れたら混ざってもいいよ」

 

最近先生の許可を取って設置した枝村サポート製の訓練用ダミー

嫁姑島の修行施設であるチャイニーズハードコースの木撃房で使用している訓練用兵鬼「木人君」を現状の技術レベルで再設計して枝村サポートで作成して貰ったのだが、鉄哲が本気で殴っても壊れないのでサンドバッグ代わりに重宝されている。

なお10秒で50発は格闘派閥所属の条件だ。俺は強化無しでも倍はこなすのだ、強化ありで半分なのだから文句は言わせん!!

 

ならばと挑戦する緑谷とズルは嫌だからと続く尾白、更には興味深々で木村さんも加わってきた。

 

「おもしろそうだね」

 

って軽いノリだけど

 

「これサンドバッグよりも感触がいいね、威力も計測出来て後でデータも見れるとか個人的にも欲しいな」

 

木村さんのデータを見ているんだが、これ殺しに行ってないか?

 

「息も乱さず10秒で80発、しかもログ見れば全て人体の急所とかエグっ!!」

 

いや態々解説入れた俺も悪かったが、そうやって息も絶え絶えで打ち込むのが精いっぱいだった緑谷の心折らないで。まさか俺が緑谷に同情する日が来るとは思わなかった

そんなこんなで木村さんもちょっと悪いと思ったのか緑谷の相手もしてくれた

功夫だけでも普通に強いんだが、これに念動が加わると間合いが伸びるから質が悪い。プロヒーローはやっぱり強かったです(こなみかん)

 

 

 

 

そんな特別な日もあったが放課後自主練の基本は個性伸ばしとそれに伴う必殺技の習得、成果の確認の為に個人チーム問わず軽い対戦が入る事もあるが先ずは個性伸ばしだ。

俺達が態々学校に残って自主練するのは大っぴらに個性が使えるからだ。体作りなら個人でも出来るからな。

そうやって俺達は入学してからはひたすら自身の個性と向き合ってきた。何が出来て何が出来ないか、弱点の洗い出しと対策、だから期末試験は多分大丈夫だろう。

……学校側が此方の進捗度合いに合わせて難易度調整してなければな(乙種一級フラグ建築士)

 

 

 

なお自主練後は四人を小周天でアフンアフン言わせるお仕事が有ります。

 

「だけど榛葉は自分で出来るだろ」

 

「横嶋さんにお願いした方が効率はいいのですが、駄目ですか?」

 

榛葉が全力を出す為には霊格の上昇が必須だけに嫌とは言えん。

更に榛葉と茨は巻き込むことが確定してるから泊まり込みで重点的に修行しているせいか切奈とポニーが不機嫌で困る。

 

「だから、過負荷でダウンさせてるから何も起きないヨ」

 

その後は抜け出して嫁姑島に行ってるから!!

 

「つまりまな板の上のマグロポジション!? ズルイデース」

 

「意識が無いってやりたい放題じゃない」

 

いやホント何も無いからね

 

「ヘタレですよね」

 

「本当に、意気地なしです」

 

茨さん、なじりつつも意味深に唇をなぞらないで下さい。他の三人の視線が怖いので……

 

 

 

そして演習試験

 

当 日!!

 

 

と言いつつ俺らB組は昨日筆記の後に演習試験は済ませた。

原作ではB組関係は全く描写されてないからひょっとして俺らは従来通りのロボ無双の線もあるのかと考えていた。なにしろ会議シーンでブラド先生居ないから消しゴム先生の独断で変えた可能性もあったからな。幸いにも日程をずらして行っただけだったので一安心である。そりゃいくら何でも一年の試験に全教師を投入するわけには行かないからさもありなん。

で今日の最終日は筆記の後にA組の試験の見学にモニタールームに詰めているのであった。

 

「しっかし、緑谷のヤツ積極的に攻めてんな。あいつオールマイトを神聖視してる節があったから腰が引けるかと思っていたけど」

 

つーか焦りが見えるな、原作ではもう少しチグハグだったと記憶しているが、緑谷が上手く爆豪に合わせた立ち回りをしているお陰で辛うじてコンビプレイの形になっているが、これ爆豪の口の動き見るにえーと「邪魔すんじゃねぇ」か?勝手に動く爆豪に緑谷が一方的に合わせてる形か。爆豪にしてみりゃ利用されているようなもんだから不愉快ってか?こりゃ合格しても荒れるな。

 

「確かに少し、以外ですね」

 

俺に言葉を返すのは榛葉、A組のこいつが何故モニタールームに居るかというと

 

「亜里沙は昨日の実技に続いて今日は治療演習ですか。ヒーロー科授業に加えてリカバリーガールの指導と人の倍学ぶ貴方の姿勢を尊敬します」

 

AB組供に21名って事で余りの俺と組んで昨日済ませていたのだ。その上今日だけでなく他の学年も含めて試験期間中は演習試験で怪我した奴らを治療するのがリカバリーガールから課せられた別枠の試験というスパルタっぷりである。いやホント榛葉のこういう所は頭が下がるわ。

 

『待ちなオールマイト!! それ以上は無しだよ。アンタは条件を守っていないから試験はそこまでだ』

 

ん?何が起きたんだ?

 

「どうやらオールマイトの重りが壊れたからリカバリーガールが続行不可能とみなして終了としたようだな」

 

『昨日に引き続きアンタはまた重りを外された。しかも今回は戦闘の末に破壊されたんだ。昨日と同じミスだ、今回はそこまでだよ』

 

えっと、なんか今回は合格させろって雰囲気?

 

「ちょっ、ブラド先生!! 昨日俺らが榛葉の武装解除で吹っ飛ばした時は続行したじゃないですか!!」

 

「そりゃお前が初めからルールの穴を突く作戦ばかりをしていたからだ。確かに試験のルールを(ヴィラン)の作戦と仮定して、ルールの穴を突く作戦を取り相手の思惑に乗らないという姿勢は理解は出来るが今回は試験なのだからルールの範囲を守って合格できるのならそうしてくれ」

 

いやちょっと千の雷(キーリプル・アストラペー)撃たれたくなかったら降参しろと投降を呼びかけたり、超圧縮重りを服ごと武装解除で吹っ飛ばした結果社会的に殺しかけただけじゃないですか。

 

「そもそもオールマイト相手に合格できたのは、最初に色々と出鼻を挫いて以後こちらのペースに出来たからってのも大きいのですが」

 

「ああ、ギリギリを攻めて来たのはそういう意図もあったのか。全く油断も隙も無いな」

 

「昨日の私達のせいで試験内容の改変があったわけですね」

 

「そういう事だ、お前達の様に明らかに故意だった場合は続行、事故なら戦闘不能扱いになった」

 

むぅ、俺としては美神流の反則初歩編って程度の意識だったのだが随分と不評を買ってしまったようだ。こりゃ美神流は(核)レベルの封印指定だな

 

「それにしても何をやっても死にそうに無い相手って好き放題出来て良いですよね」

 

「だな。俺も危ないからお蔵入りにしていたヤツをもう少し試したかった」

 

なんて馬呑吐(マー・トンツー)戦に備えて昨日の試験でもっと実験したかったと思ったのだが周囲の反応が悪い

 

「横嶋、お前まさか演習試験を実験の場にしていたのか?」

 

「実証試験は済んでますよ。ただクラスメイト相手では良心が咎めて使い辛いので対人では未使用だっただけで」

 

「二人ともいったい何をしたんだい!!」「二人ともウラメシイ……」「もう少しって、幾つか試したのかよ!!」

 

なんだか大袈裟な奴らだな、相手はNo.1ヒーローなんだぜ

 

「おいおい相手はオールマイトなんだぞ、学生がちょっとヤンチャした程度でどうにかなるわけないだろ」

 

「「「「「「「「「その学生が横嶋じゃなければな!!」」」」」」」」」

 

「言われてますね、忠雄さん」

 

「「「「「「「「「君もだよ!!」」」」」」」」」

 

ナチュラルに俺の作戦に同意した癖にねぎ~んととぼける榛葉は実は俺以上に美神流の適正高いんじゃないかと思う

 

 


元々横嶋・亜里沙チームが武装解除で終了させる予定だったのですが俺TUEEEの為に変更になりました。

その名残りで緑谷少年が!? パクリって言うな


 

「このクソデク!! 俺の邪魔すんじゃねェ!!!」

 

「黙って!この先オールマイト相手に無駄口叩く余裕なんて無いよ!!」

 

「やるね、ヒーロー諸君!!」

 

全っ然 人間関係が改善していないのにコンビネーションが成立している!?

これは緑谷少年の観察眼のなせる業か、普段から他人の個性観察していたそのデータの活用。特に最も身近な人間として観察を続けた爆豪少年相手だからこそ成り立ったのか。

今のところ彼のオタク気質が良い仕事をしているので形にはなっているが……正直意外だ

私の当初の予想では緑谷少年は逃げを選び爆豪少年とチグハグに動く事になると考えていた。だが蓋を開けてみれば爆豪少年以上に必死に立ち向かってくる緑谷少年は好き勝ってに動く爆豪少年を冷静にフォローしつつも自分もその流れを利用して立ち回る。結果自分が緑谷少年に利用されている事に気付いた爆豪少年がヒートアップをして冷静さを欠いている。

このまま悪循環を続ければいずれ緑谷少年が合わせられる限界を超えてヤケを起こすだろう。爆豪少年がそれに気付いて、いやそれを認めて冷静に緑谷少年を利用して立ち回れれば合格させても良いのだが……改善どころか緑谷少年のらしくない動きに…焦りを感じる。

 

相澤くん、君の与えた課題はタイミングが悪かった。今の緑谷少年は爆豪少年との関係を棚上げしてしまう程の問題を抱えている。それが爆豪少年にしてみれば自分が眼中に無い様な態度に見えてしまうのだ。普段と違って緑谷少年側に向かい合う気が無い現状では解決出来るものでは無い。

 

持って回った言い方は止そう。これは私の罪だ、緑谷少年とキチンと向き合わずに先延ばしにしていたツケが先日のナイトアイの訪問で露呈した。彼の焦りの理由は全てを話して貰えないのは自分が未だ後継者として私に認められていないという焦りなのだろう。だから無理をしてでも私に力を示そうと焦りが緑谷少年を駆り立てる。

最近の緑谷少年の積極的に周囲と交流を持ち単なる私の模倣ではない自分の持ち味を探している姿に安心しきっていた。それもこれも結局は私が現状指導らしい指導をしていなかったからに過ぎない。最初に体作りを重点的行う様に指導しただけでその後は指示せずとも自発的に動く彼に甘えていたのだ。せめて新たな指針だけでも示しておけば!!

 

相澤くんには申し訳ないが敢えて今回は叩きのめしてでも不合格にして先送りにしてしまおうか?

私から緑谷少年の現状の問題を告げれば爆豪少年は別の方向で対応してくれるかもしれない。

 

「ばっ 退けっ!」「クッ!!」

 

緑谷少年の回避のタイミングで割り込んだ爆豪少年と接触をした、連携が崩れた今なら二人を引き離して個別に撃破を

 

「ふんっ!! っがぁっ キックだと!?」

 

パンチが下から弾かれたっ!!

体勢を崩したハズの緑谷少年がしっかりと地面を踏みしめている。誘われたのかっ「グアッ」

パンチを逸らされて視線が緑谷少年に向いた瞬間にすかさず爆豪少年の追撃で吹き飛ばされたっ!!

 

あっさりと誘いに乗ってしまったのは緑谷少年は熱烈な私のファンだからと無意識にキックを警戒していなかった。これが巣立ち!?

そして爆豪少年のあの色々な物を飲み込んだ様な目は……

 

「そうか、爆豪少年が折れてくれるか。ならば先生頑張っちゃうぞぉ!!」

 

『待ちなオールマイト!! それ以上は無しだよ。アンタは条件を守っていないから試験はそこまでだ』

 

「ん? せっかく先生ヤル気になったのに何を……」

 

『昨日に引き続きアンタはまた重りを外された。しかも今回は戦闘の末に破壊されたんだ。昨日と同じミスだ、今回はそこまでだよ』

 

そういえば右手が軽いね、丁度キックで弾かれた辺りから……緑谷少年も足を抑えてうずくまっているね。まるで硬い物蹴って足を痛めたように。うん、またなのか

 

「ノオ!!!! せっかくいい感じで教師してたのに!!」

 




どう読んでもパクリです。
でもしょうがないんだよ、緑谷少年が攻めて合格させるにはこれ位しかないんだよ!!
なお二人の関係は何も改善しておらず、寧ろ悪化しております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。