「俺のヒーローアカデミア」はじまります! 作:ばうえもん
皆さんはご存知だろうか、昭和の昔は少年探偵が外車を乗り回し、拳銃をぶっぱなしていた。
だが時が過ぎ、なんどかアニメ化されたその漫画も平成の世では拳銃の所持も車の運転もしなくなった。深夜枠だから子供が見るわけでもなかろうがそれでも世論が許さなかったのだろうか?
ちなみに平成初期だがジャンプでも原子とかいう老け顔小学生が(アイツ中の人がなぁ)これまた外車を運転していた。小学生ドライバーは外車がデフォなのか?
そしてこの俺、横嶋忠雄はプロヒーローを養成する雄英高校を目指して無事合格、今現在こうして通っている。
ヒーローを目指す人間がライダーだからとかいう理由で中学生からバイクの無免許運転をしていいのか?駄目だろ!!チャリで頑張る無免ライダー見習えよ!!
だから俺は16才の誕生日まで待ったし、原付で我慢している。我慢しているのだ!!
なおGS原作の登場人物たちは非常時だったが銃器を扱ったり無免許運転したりもした。ちなみGS二次ではマルチドライバーと化したYOKOSHIMAも居たがそれは置いておこう。
とりま我慢の日々も過ぎ去り、漸く免許とバイクを手に入れたのでこれからは誰憚る事も無く念願のバイク通学をと意気込んでいたのだが中國人とのゴタゴタでお預けでゴザル
「忠雄は私達との通学よりも一人でバイクに乗りたいのですね」
隣を歩く茨から冷たい目で見られた。6月頭の
「忠雄さんのそういう子供っぽいところは見た事ないので新鮮です❤ 私はけっこーかわいいと思いますけど」
「クラスで男性の友人と一緒ですとこのような感じですよ」
流石に寝るのは別の部屋ではあるが食事や学習を共にする半同棲状態
ご都合主義にも俺の部屋があるマンションは枝村が寮として丸ごと借り受けていたので愛美さんが事務所負担で隣の部屋を借りてくれたのだ
実は先日の演習試験中に
ぶっちゃけ
常に周囲を警戒しながらオールマイトの相手は無茶苦茶骨が折れた。実際に骨に罅が入った!
一応はメックスーツのデザインの違いから未だ先の話だと思ってはいるが、
無論普段の自主訓練中も絶賛警戒中である
インターミッション「2人の英雄(エロ本を堂々と本棚に並べる的な)」
期末考査も終了した翌日の昼休み、宍田と俺は職員室へ呼び出されていた。
「はぁ、
劇場版の舞台だったっけ?見てないから知らんのよね
「体育祭の優勝者と付き添いを含めて2名招待されるのだがな、優勝・準優勝のお前達は仲が良いからちょうど良いと思ったのだが」
「すみません、夏はちょっと身動きが取れないと思いますので辞退させて頂きます。実は枝村の方でも招待されましたがそちらは物間と黒色に頼もうかと考えています」
「例の件か」
「はい、多分そろそろ山場だと思います」
と、ここまで話したところで疑問に思ったのか宍田から声を掛けられた。そりゃクラスメイトが急に合宿じみた生活始めりゃ何事かと思うよな。おまけにマンション訪ねて見ればプロヒーローが出入りしているし。
「以前から何かトラブルを抱えているようですが、私で良ければ力になりますぞ」
「気持ちは有難いけど、ちょっと外部に漏らせない事件に関わっているからゴメンな」
「宍田、友人の力に成れないのは悔しいだろうが、雄英からも人を出す話になっているからここは教師を信頼して任せてくれ」
「わかりました。どうかお願いしましすぞ」
「任せろ」
ドンと自身の分厚い胸を叩くブラド先生の頼もしさに宍田も安心してくれたようだ
「それで話を戻しますが体育祭の成績なら宍田と対戦した鱗が妥当かと、他に希望者が居るならあと2人なら俺の裁量で枝村に推薦出来ますよ」
「4枚もプレオープンチケットが有るのか!? 凄いな」
しかし考えてみればトラブルが起きると思われる場所にクラスメイトを送り込むのは鬼畜の所業である。
だが幸いにも下着ファッションショー事件でのポニーの尻尾のチャクラの一件から異形型特有の強化法を確立出来た。ぶっちゃけGS世界における人狼族の獣化プロセスがそうだったからだ
そこで宍田と鱗の2人には6月中からチャクラの稼働を中心に鍛えて貰っていて、ある程度の形にはなってきたので多分乗り切れるだろう。
念の為に暫らくは重点的に鍛えるかね
そんな俺の内心とは関係無く話もここまでかと思ったところでブラド先生に用でもあるのか相澤教諭が近づいてきた。
「ブラド、例の件は話して貰えたか?」
「いや、これからだが」
あっ、コレ巻き込まれるヤツだわ。
「何か察したのだろうがそう嫌そうな顔するな。確かにお前にはメリットは無い話だと思うが先ずは聞いてくれ」
「はぁ、聞くだけなら」
要約すると激情態相手に大型の
「デメリットというか現状エネルギーのストックを食い潰すのは緊急時で使用できなくなるリスクが有るのでお断りします」
「即答か」
「事が済んだ後でしたら問題は無いのですが、現状は演習試験で使用した分の回復に努めている状態ですので当面は無理です」
「そもそも制限時間が短いので訓練とは相性が悪いでしょうし、目的が格上を相手する為の出力アップなので手加減を全く考えていません」
「やはり連続使用は問題があるのか?」
「それなりに負荷はありますが、単純にストックの消費量の問題ですね。ストックには時間がかかるので現状俺にとってのデメリットしかありません」
実は現状の文珠は日産が1個と劣化10個、加えて1回で消える劣化陰陽型が安定していないのか2~5日に1個と他のYOKOSHIMAと比べても結構な速度なのだが試験で消費した分を考えると嘘では無い。たとえば同期合体には最低2個は必要なのでつまりは2日分だ、文珠は俺の生命線なので頻繁に使えるモノではない。
「手加減の訓練はメリットと考えられないか?」
「本来は勝てない相手と戦う為の強化形態です。手加減が必要な相手なら使わなくても勝てるでしょう」
「横嶋、一度くらいは駄目なのか? 例の件については雄英でも協力するからそちらはお前が無理する必要はないぞ」
何気に俺の精神状態が良くないと察したのかブラド先生から取りなすように提案されたのだが
「そうは言われましても、これでも横浜の遭遇戦で全く歯が立たなくて結構なストレス溜めているんですよ。だから逃げるにしても奴の体術を上回れる奥の手が有ると無いとでは精神衛生的に違うんですよ」
いやホント時々喚きたくなるくらいにはな、一人になるのは寝る時くらいだから普段は見栄張って我慢しているが
「ああそうだ、大型の仮想敵なら宍田の覚醒獣の方が良いと思いますが」
「そこで私に振りますか!? 限界は知りたいと考えていましたので渡りに船ではありますが」
と、そこへ近くで成り行きを伺っていたセメントス先生が話に加わってきた
「ちょっと失礼、宍田君のアレはホントに怖いからA組の生徒にはまだ早いと思うよ」
「セメントス! 俺が知らないところで生徒に何があったんですか!?」
セメントス先生は自主練関連ではある意味ブラド先生以上にお世話になっている為か稀にこういった事態が起きる。別に俺らに他意はないんだけどブラド先生が拗ねるんだよなぁ
「横嶋君の生命エネルギーに依る強化は知ってるよね、あれが生物ベースの異形型だと生命力っていうよりも野生が強化される感じで凄いんだよ。特に宍田君の場合はもう一、いや、二回り位巨大化して凄い事になったから」
ビーストチームで覚醒獣と名付けた獣人型が持つもう一つのチャクラによるケモ度が一段階上がる強化変身、特に元々個性がケモ度アップの宍田との相性が良過ぎてスペックアップが酷い事になった。獣化から更に身体能力が2倍以上になったところに氣の強化が乗るんだぜ、チャクラ稼働で体力も上がって疲れ知らずとか手が付けられん!!
しかも元々個性伸ばしで習得していた新たな変身までありやがる。リアルで後2回変身を残しているを実現しやがった!獣と人間の運動性能の両立!?生命帰還ってなんだよ!!絶対に個性関係無いだろ!!
そしてレベル2.5ポニーは可愛かったです(ケモナーなみかん)
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そんな流れで本日は急遽AB組共同で自主練、希望者のみと言いつつA組全員参加で両担任まで出張っていて最早これは補習ではなかろうか?
流石に仮想敵を宍田に丸投げは悪いので俺も参加する事にするのだが、『あーあ、A組可哀そうに』って言いたげなクラスメイトの視線が刺さる。お前ら言いたい事あるならちゃんと言えよ!!
「勝つのが目的でないのならどちらかお一人で十分でしょう」「ヤリ過ぎノコ」「殺意高くてうらめしい」
「お前らA組になんか恨みでもあるんか?」「クククッ、所詮は修羅の道か」「修羅よりも野獣って感じ?」「ぷぷぷっ、野獣って言うと『王者の風格』とか?」
「えっ?、A組補習居るの? つまり実習落した人がいるってこと!?
その程度でウチのツートップ相手にするとか無謀じゃない? 一度ここでぼろクソに負けて身の程知った方がいい グハッ!!」
最近鳴りを潜めていた物間が絶好調で煽りをいれるが拳藤に撃沈された。あれ躱せるのにワザと受けてネタでやってるんじゃなかろうかと最近思うのだ。奴は拳藤にかまって欲しいのだろうか?
「物間がごめんな、でもコイツの言い方はアレだけど私もヤバイと思ったら無理せず逃げるのも視野に入れた方がいいと思うよ」
そして拳藤は気が付いていないようだが実はクラスメイト達がA組相手に2人も要らんだろ(意訳)と言っていたせいでA組に悪感情が生まれた。そこをタイミング良く煽った物間の何時も煽りからの首トンムーブで一反悪感情はリセットされたのだが、その後の拳藤の普通に心配しての忠告で暗に自分達では勝てないと見られていると思われたんだな。その証拠に何人か険しいい顔でギリギリしてやがる
「荒れそうだから長引かせない様に最初から全力でいこう」
「私は胸を貸すなどと自惚れずに最初からそのつもりですぞ!!」
「やっぱお前は手加減してくれ……」
さて、同期合体よりは出力が落ちるのだが、実は式神の出力は3桁マイトは有る為にそのままでも全力稼働すれば最低でも俺の3~4倍以上になる。そこでそれを纏い俺に上乗せしたのがオーバーソウル・
霊圧はGS基準で人間以上下級神魔族未満くらいかな? 人間よりは強いけどなんとか攻撃は通るレベル。偶に人間でも聖人とか魔人とか超人とか人修羅とかネームド神魔族とガチ戦闘出来る
それはともかく何故霊圧が30マイトに届かない俺が自分以上の出力を持つ式神を複数維持できるのかはBLEACHの「霊力」と「霊圧」の違いみたいなもんだ。腐っても転生者な俺は転生したお陰で霊格が高く内包する霊力自体は大きい、だが本来は比例するハズの霊圧が何らかの理由から制限されていて外に出せる力が少ないのである。そしてその辺りの問題に対する抜け道が式神や文珠だな、俺自身の出力が低くいのならば別の方法で霊力を取り出すわけだ。
体育祭まではその莫大な霊力も式神維持と文珠作製に回っていたが
それが昨日までの俺、そして昨夜その枷を外す手段をも手に入れた俺は一気に原作横島のアシュ戦時の推定値である100マイト前後のライン(通常の人類の上限と思われる)を超えて真の意味でパワーアップを果たしたのであった!!
なお期末考査最終日の夜のお話で、更には演習試験はその前日でした! もっとはよ目覚めろや……
「取り出しましたるは榛葉特製変身薬(ver.犬人)」
榛葉が錬金術のスキルアップの為に生産した幾種類の薬、もっぱらネギま仕様なのだがその中に魔法世界でちう様達が猫人の子供に変装していた魔法薬と同種の物があったのだ。試験前にこれと年齢詐称薬、性別詐称薬でちょっとした騒動(主に俺が玩具にされた)が起きたのだがそれは忘れてしまいたい。ブラド先生があんな……
飴玉のような薬を飲み込むと同時にポンっと軽い爆発?の後に煙の中から現れた俺を見たA組が騒めき出す。榛葉の奴どうやら自分のクラスでは使っていなかったようだな、そしてブラド先生が手をワキワキさせているが視線を逸らして見なかった事にする……
「……狼の…… ……異形型…だと…」
「犬でゴザル!!」
「間違えるな、立派な犬だ! 先日触れた感じでは秋田犬に近い……」
狼とつぶやいた常闇にすかさず訂正を入れる俺とブラド先生、犬種までは知らんし今日は触らせんぞ
「しかしどうして毛深くなるのでしょうか、本来は耳と尻尾が付く程度なのですが…」
「本来ならレベル1、だが横嶋が使用するとレベル2と3の中間、ここはやはり何か不都合がないか念入りに検査を…」
そうなのだ、ネギま原作同様に耳と尻尾のレベル1程度の変身薬なのに俺が使用するとレベル2.5くらいの獣人一歩手前になってしまうのだ。霊体が活性化している感触が有るから案外俺も獣要素持ちなのだろうか?月に吠えるか?
この状態だとショウトラとシンパレートが上がりやすいから今回は補助として使用したのだが
「ブラド、男が相手でもセクハラは成立するんだぞ。
ところで榛葉、犬以外にはないのか? 例えば猫とか…」
呆れた顔でブラド先生を窘めつつも自身の欲望をさらりと口にする消しゴム野郎
もうやだ、この
「これは
俺の住むマンションは村枝が社員寮としてワンフロアまるごと借り受けていたのだ。そんな場所に俺が住んでいいのか?
ぶっちゃけお袋が村枝サポートの役員なので問題ないらしい、あと現実問題俺も既に囲われている状態だしな
そのような理由から急遽二部屋借り受けて俺の隣が女子部屋で更にその隣に警備の人員が交代で詰めている。
基本的には当事者である茨と榛葉の二人部屋だがこれ幸いとポニーと切奈が頻繁に足腰立たなくなるまで霊波供給の負荷訓練を受けてそのまま泊まるのであった。
ただでさえ好意を持った女の子達の乱れた姿を見せられて色々といっぱいいっぱいのところ更に問題が起きた。榛葉との
演習試験後から榛葉の俺に対する呼称が名前に代わった為に訝しんだ切奈の追及により榛葉との
「そもそも頻繁にちゅっちゅちゅっちゅやってりゃ気付くわよ。事後はだいたい忠雄のカード持ってニヨニヨしているし」
「………」
とにかくその結果3人に詰め寄られて俺が主の仮契約を4人と結ぶ破目になったのだ!!
1人増えてる? 榛葉とも今度は俺が主側で契約をしたんだよ!!
よーするに全員とキスをしてしまったわけだ。元々霊波供給で性欲刺激され続けてお互いに色々と怪しくなってた状況から更に既成事実を重ねてしまい俺の理性の決壊も時間の問題である。
なんやかんやで俺が主で四人と
でもそれからは以前にもまして遠慮なく迫ってくるんだよ!
霊波供給、抱っこして支えてとか普通に迫ってくる。匂いヤバい、体温マズい、感触たまらんです!!
学校で汗かいて恥ずかしいのでシャワー浴びる!?
恥ずかしいならそもそも薄着で密着しなきゃいいだろ!
手を繋ぐだけでできるんだから
「そこはくすぐったくて体が動いて危ないですからしっかりと固定していただく為にですね」
ええい、この男を惑わす性母が!!
「どうせならハグでするヨ」
ポニーはハグしたきゃせめてノーブラは止めて下さい。
「抱き合った時の色々な包まれる感覚がクセになりますよね」
こっちはクセどころかいっぱいいっぱいなんだよ!!
「でもこの後はクタクタになって寝るだけだしそのまま寝れる楽な恰好はしょうがなくない?」
そもそもが俺だってヤリたい盛りの高校生、女子部屋ってだけで匂いとか雰囲気とかがヤバイの!!
それくらい判るだろうになんで俺が居るのにシャワー浴びるの!! そのまま薄着で出てくるの!! 色々見えるだろ! ラフ過ぎなんだよ!!
「私は別にガウンでも良いのと思うのですが」
この性母は普段からヒーロースーツが薄着だからか意外と抵抗無いんか!?
・
・
そもそも演習試験の手札の一つとして
だが正直このカードは能力が全て機能する時点でこの世界でも破格のアイテムである。念話(通信)、衣装の登録、防御力アップについては科学でも代用は出来るが魔力供給と召喚についての代用は無い。厳密には俺と榛葉に関しては魔力供給と召喚を可能とする手段は持ってはいるが、それら全てをカード一枚でお手軽に済ませられるこのシステムは酷いチートである。それがネギまの魔法世界だと普通に一般人でも有料で利用出来るレベルの儀式魔法なんだぜ……
更には主人側の能力次第ではアーティファクトの召喚が可能となる。そして幸いにも俺も榛葉も条件は満たしていた。
『
「鍵ですね」
俺の手の上には如何にもな雰囲気の古びた鍵。調べてみれば素材不明の
「ああ、なんでも開く魔法の鍵だ」
実際は開くだけでなく閉じる事も出来る割とヤバイ鍵だった。
正直中の人繋がりで蔵の鍵とかならまだ安心できたのだが、アレは逸話を考えるに自分の持ち物が収まっている蔵に繋ぐ物だから中身までは付いてはこないだろう。ただその場合は収納としてはストレージの方が便利だから意味は無いな。
「グレートグランドマスターキーかと思いましたが流石に違いましたか」
榛葉に出たのならその可能性が高いので特に悩むような物ではないんだがな。俺の場合はその辺が怪しくて困る
「俺も最初はソレかと思ったよ。流石にあそこまで反則じゃないがひょっとしたらその亜種じゃないかと睨んでいる」
鍵がモチーフのアイテムは結構多いので判断に苦しむ。
一応はネギま系の技術で発現したので「グレートグランドマスターキー」が真っ先に浮かんだ
他には有名何処だと「キーブレード」、実際のところ機能面ではこの可能性が高いのだが生憎とキングダムハーツとは『縁』が無い
中の人繋がりだと「王律鍵」とかあるけど最初に触れたとおりにこれは違った
そもそもが今回の経緯から「銀の鍵」方面の可能性も無きにしも非ず。勘弁してくれ……
こじ付けだと榛葉の血筋の影響(ぶっちゃけネギまの『黄昏の姫巫女』並みになんか背後関係が存在する可能性がある)からの
「鍵と認識可能な形状ならある程度の変形できて不壊だからこんなふうに武器にもなるし、発動体や触媒としても一級、いや特級品の
キーブレードっぽく変形させて振り回して見せる。実際使うなら長くして棍の様に扱うつもりだが
「OH! 王国の鍵剣ネ」
とポニーは深く考えていないのか無邪気にキラキラした視線と感想だったが茨は逆に不快そうな感じで
「なんでも開く鍵とは、いったいどのような意図で?まさか泥棒しろというわけでもないでしょうし」
「んっ?あれっ!?むぅ、何にも視えないんですけどそれひょとして鍵の形状は何かの暗喩でホントは違う何かですか?」
「君のような勘のいい娘は嫌いだよ」
「なんでそこまで言われるの!?」
元ネタがわかったポニーはケラケラ笑っているが言われた榛葉はたまったもんじゃなかろうな。汎用性が高いセリフだが日常で使うもんじゃなかったな。
「何も見えないのは俺以外の外部からのアクセスをロックして有るからだ」
「ひょっとして形の無い物にも鍵を掛けられるんですか!?」
「ああ、一種の封印具だな。アーティファクトはマスター側の力量次第って話だから如何に榛葉が反則染みた性能かがわかる。火星の王女様は伊達じゃないな」
「そういう風に言われるとなにか私が悪いみたいで釈然としませんね。それと私は王女ではありませんから」
ネギま関連で茶化したが実際のところはもっとヤバくて、アダム横島とイブルシオラの血筋が関係してると思うからある意味納得なんだがな。
魔法世界に対するグレートグランドマスターキーの様にこの世界のコスモプロセッサの機能限定端末って言われても驚かんぞ。
因みに榛葉の方は平行世界では火星の王女様だからか火星繋がりと思われる赤い宝石のペンダントが出た。なるほど……、そっちかよ!! 魔法関係無いじゃん!! 流石に箱舟とか付いてこないよな!? 寧ろ俺にくれ!!
他に火星だとキューブ形状の演算ユニットとか出て一体化とか胸糞展開は御免だし無限に進化する最終兵器とかビックバン起こす銀河のたまごとかも勘弁だからまだマシな方だな。
本音を言えばアスクレピオスの杖のような回復アイテムが欲しかったんだが。宝石の様なオーパーツの正体はエネルギー源であり高密度の集積回路、メニューシステムとの連携を考えれば有りかな? 原典では加えて解呪というか状態異常回復の機能もあるのでひょっとしたら回復アイテムとしても使えるかもしれん。解析させてもらったところ劣化品が作れそうだったからいっそそれっぽい箱舟を造船するのも有りか?
しかし仮にもこの世界の創造神であるアシュタロスが残した技術で完全な模倣ができなかったのはYOKOSHIMAの技術不足や根本的な技術体系の違いもだが、地球という星の神に対して銀河を渡る存在とのスケールの差かもしれないな。
なんだかまた迷走しそうな流れです
次の話への状況説明の繋ぎ回のつもりがいざ書き始めたらネタが出てきて仕方がない
戦闘はサクっと省かれて終わってるかも