「それじゃあ、今後のことを確認しよう」
食事を済ませ、その後始末も終えた頃、フィンさんがこれからの方針について話そうとしていた。俺達はその話を聞くべく、フィンさんの近くに軽い円を作り、視線を向ける。
「『遠征』の目的は未到達階層の開拓、これは変わらない。けど今回は、59階層を目指す前に
……あー、そうだった。そういえばそんなもの引き受けてたなぁ……
「えーっと確か、【ディアンケヒト・ファミリア】からでしたっけ?」
「ああ。内容は51階層、『カドモスの泉』から要求量の泉水を採取すること」
ティオネの確認にフィンさんが頷く。それを聞いたティオナが不満を漏らす。
「ええー!?なんでそんな面倒くさいもの引き受けちゃったのさー」
「報酬は見合うものだったからな。何より、派閥の付き合いを無下にはできないだろ?まぁ私が聞く限り、最初にその
そう、俺が遠征用の
「元凶はテメェかエセエルフ!?」
と、ベートが面倒くさいことこの上ないこの依頼を持ち出してしまった
「ま、待て。確かに依頼されたのは俺だが流石に独断で請け負ったりはしない。ちゃんと団長達に相談したっ。よって俺は悪くない」
「うるせぇ!適当にあしらっておきゃあいいものを、どうせ断り切れなかっただけだろッ」
「お前さっきのリヴェリアさんの話聞いてたか?」
さっき派閥の付き合いを大事にって言ったばかりだぞ……。作戦名、『つきあいだいじに』!
「二人ともそこまでだ。そろそろ
あっはい。
「51階層には少人数精鋭のパーティーを二組、送り込む。無駄な武器・
「はいはーい!何でパーティーを二つに分けるの?」
「あー、注文された泉水の量が多くてな。『カドモスの泉』で採れる水の量が少ないのは知ってるだろ?量を満たす為には二箇所の泉で回収しないと無駄に時間かかっちまうんだ」
「食糧も含めた物資には限りがあるからのう。
俺が説明すると、ガレスさんが補足を加える。
そうそう、時間がかかればかかるほど物資は減っていくだけだからな。
「もっと言うと、『カドモスの泉』は大人数で移動できないところにあるからね。戦力の分散は痛いけど、小回りは効いた方がいい。……他に質問は?ないなら、
フィンさんが確認を取るが、ティオナの後に質問は上がらず、そのままパーティーの編成に移ることになった。
――――――が、
一班:アイズ、ティオナ、ティオネ、レフィーヤ
二班:フィン、ベート、ガレス、俺
「どうしてこうなった……」
アイズやアマゾネス姉妹、フィンさんやガレスさんにベート。ここまでは納得できる。……が、一つ言わせてくれ。なんで俺がパーティーに入ってるのん?
レフィーヤについても色々思うところがあるが、それに関しては別にいい。フィンさんとリヴェリアさんの会話を聞いてたから。ただ、俺は入れなくてもいいだろ……。
という視線をベート達に送っていると、
「あ?ンだよ?テメーも第一級冒険者なんだから当然じゃねーか」
「ラウルでいいじゃねぇかよ。後学の為にも」
「じ、自分っスか!?」
ほら、レフィーヤがリヴェリアさんの後釜なら、ラウルはフィンさんの後釜だし。だから、こういうところで勉強するのもラウルの為になるじゃん?
「テメーが働きたく
「……はぁー。ヘーヘー分かりましたよー」
「チッ。こいつ……」
ラウルを犠牲にして俺の仕事を無くそうと試みたものの、その夢はベートによって一瞬で砕かれた。己ベート、許すまじ。
そんな風にふざけつつ、改めてこのパーティー編成を見回す。そして一つ、思ったことをフィンさんに伝える。
「フィンさん、一班の編成、ちと怖いんですが……」
「ンー……」
フィンさんも思うところがあったらしく、暫く考え込む。ティオナは能天気
「ティオネ、君だけが頼りだ。僕の信頼を裏切らないでくれ」
「――お任せくださいッッ!!」
あぁ、チョロいなぁ。
流石に皆もそう思ってるらしく、ティオネに皆の半眼が刺さる。ティオナに至っては、「ちょろー」と声に出していた。
こうして
閲覧して頂きありがとうございます。はて?なにかここで言いたかったことがあったような気がしますが、忘れてしまいました。思い出したら活動報告に書かせて頂きます。それではまた。