敗れ去った夢の先で   作:一辻梨

10 / 10
ギリ2週間?ちょっと越えたけれど何とか書けました…

体調崩して中々書きだめが作れず惨敗。

そんな言い訳よりも、続きをどうぞ!


火影岩のイタズラ

空は快晴。五大国の一つである木ノ葉隠れは平穏を甘受していた。

 

 

 

そして、木ノ葉隠れの里の一番の象徴である顔岩には、歴代の火影達の顔が作られている。

 

 

 

 

その四つの顔岩は今……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人の男によって色付けさせられ、岩から人の相貌が浮き出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「派手になっとるの〜」

 

 

「そんなこと言ってる場合ですか、火影様!」

 

 

若いの〜、と呑気にも自分の顔岩を見やり三代目火影である猿飛ヒルゼンは菅笠をあげて見上げつつも髭を弄った。

 

 

火影屋敷の上では中忍や上忍などが集まり騒めいている。

 

 

「なんてことを…!」

 

 

 

 

色鮮やかになり、よりリアリティを出された顔岩。

 

 

 

今ではモノクロ写真や絵巻でしか残っていない初代や2代目。忍者登録も当時はモノクロだったため、記録上は今もある。

 

もちろんマダラのものもあるがそれは抜忍の方に分類されている。

経歴やら犯罪歴を備考も添えられて残っている。いつ死んだかまでを。

 

 

そこから暗躍していたこと誰も知らないが。

 

 

「どうだ!こんなの誰も真似できんだろう!?」

 

ガハハと大らかに笑っているが皆が頭を抱えた。

 

それもそうだろう…幾らかはデフォルトされているとはいえそっくりな人相。

 

 

立体的になっている顔はまさしく———

 

 

 

 

「ん?

 

お!イルカとサスケか」

 

 

「三代目、申し訳ありません」

 

 

 

「右に同じく…」

 

 

「何やってんだ、授業中だぞ!

 

早く降りてこい!バカもの———!」

 

 

「人が壁から浮き出てるみたいで無駄に気持ち悪いからな!

てか無駄に試すイタズラまだしてんのか

ゴラァ!!」

 

 

今し方火影塔の上に現れ先に怒鳴ったのは担任のうみのイルカ。そして崖の壁面に直立したナルトに飛びかかり踵落としを放つサスケだった。

 

「うおっ、と!卒業前に何か伝説を残すべきだと犬塚のが言って」

 

受け止めつつも反論するナルト。

 

「だからと言ってそのノリでやらかすのは面倒だ!!」

 

 

防がれた反動を利用してサスケは飛び上がり、ナルトにゴチン!と拳骨を叩き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

♦︎

 

 

 

縄で縛られ、叩き込まれた拳骨は頭にたん瘤を作らせ、ナルトはツーンとむくれていた。

 

「明日は忍者学校の卒業試験だぞ!お前は候補生の中でもトップクラスの成績だが、猿も木から落ちるように油断していると試験に落ちる可能性だってある!

 

 

外でイタズラしてる場合じゃないだろ

バカヤロー!」

 

「卒業記念に…」

 

うだうだと未だに反省の色が見えないナルト。

プチと、イルカの堪忍袋が遂に切れた。

 

「今日の授業は変化の術の復習テストだ

 

全員並べ———!!!」

 

 

 

「「「「えーっ!!?」」」」

 

 

あまりの唐突なる抜き打ちテスト。コレは十割方でイルカの私情だろう。うだうだとクラスの大半が嫌がっている。担任であり、たまにはこうでもしないとやっていけないのだ。うん。流石にクセの強い学年だったから余計にイルカにも心労がかかっているのだ。

 

 

「先生にそっくりに化けること!!」

 

 

クラスメイトはナルトにお前のせいだと言うものもいれば、

 

「マジでやるとはな」

 

「やると言ったろう?」

 

茶化してくるものもいた。ニシシと企みが成功したように笑った。クスクスと笑い合うのはナルトと正面から話し合える人柄を知っているものだけだ。ムードメーカーの素質があり、周りを和ませるのに長けている人に多い冗談を真面目にやって馬鹿をして面白おかしく話す。

 

 

その時、ナルトは何かを思いついた。

 

 

「よーしィ、見てろよ…」

 

 

 

その時、サスケは背中がゾワリと寒気立った。長年の付き合いだろうか、それとも親友だからか…

 

「変化!!」

 

 

ボフン、と変化によって巻き起こった煙。

 

 

 

 

そこに現れたのは…、

 

 

 

 

 

 

 

「 や ら な い か ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裸のイルカだった。

 

 

 

 

 

 

日頃から焼けているイルカは小麦色だが、流石に中忍なので腹筋はそこそこ割れている。そこに傷の細部まで表現され、まさに芸術的というべきだろうか。

そう、下の方も原寸大で。

 

 

イルカは噴き出した、真っ白になって固まってはいたが。

 

 

クラスの男子もまた、噴き出した。笑い転げた者もいた。

 

これこそ、男のノリというべきか。

 

 

「ガハハハハハ!!

 

名づけて“逆おいろけの術”!」

 

 

ボン!と変化の術を解いたのと同時にナルトの脳天にドロップキックが決まった。

ナルトはすぐ起き上がり犯人を睨みつけた。

 

 

 

「ぐはぁ!?何するんだ!」

 

 

 

「何するんだじゃねーよ、このウスラトンカチ!

公共の場所で何汚ェモンさらしてんだ!

 

しかもお前のじゃねーだろ!?

 

先生の大事な尊厳見せつけんなよ!何そっくりそのまま見せつけてんだよ!

威厳がなくなるだろ!

 

それに、可哀想なモノ見せて恥ずかしいと思わないのか!?今こそ男女別のクラスだがな、公衆の面前でやってみろ、先生が可哀想なことになるだろう!

 

先生の先生が知られてみろよ、モテねーだろ!?」

 

 

いつものごとく、ドロップキックを決めたサスケ。もはやナルトのストッパーといっても過言では無いだろう。

その言葉に、ブスブスとイルカの心が削れていく。汚い、可哀想、モテない…

 

ただ一つだけ言っておかねばならないがサスケはこれでもイルカを擁護している。時に言葉とは、攻め立てる刃にもなり得る。

 

 

「あ、なるほど…」

 

そこでようやく行き着いたのか、相槌を打った。

しかし誰もツッコミを入れないのか、なぜナルトのではないと分かるのか。それにイルカの細部を何故ナルトが知っているのかを……。

 

 

 

 

 

もちろん放課後、ナルトはしっかり怒られた。

 

 

 

 

 

 

 

火影岩の件は、若々しい自分や記憶のように鮮明になった先代達ということもあってお咎め無しということになった。イタズラだが。

 

芸術的なこともあり、里の大半の者が反対しない限りそのままということになった。

 

 

 

 

 

 

無事、アカデミーの卒業試験に受かったナルト達。

 

かといって問題なかったこともなかった。

 

 

何故なら、卒業試験の忍術のお題は“分身の術”。

 

 

ナルトは緊張しまくったせいか、影分身に水分身、木遁分身に普通の分身と多種多用な物を印を僅かな間に組み成功させた。

 

 

このレベルはイルカもドン引きしたのだが、ナルトを“使える”と思って唆したミズキ。封印の書という名の禁術の書を盗ませようとしたが怪しんだナルトにより密告され、敢えなく警務部隊によってお縄となった。

 

吐き出された情報から他の抜け忍と繋がっていたということもあり、更なる拷問が彼には待ち受けている。

 

 

 

 

 

そして __________ 、

 

 

 

 

「今日からめでたく一人前の忍者になったわけだが……」

 

 

 

 

今日は合格者説明会。今の制度上、アカデミーを卒業しても下忍から始まる。その後の戦績で決まるのは昔から変わっていない。

 

どれほど優秀であっても実戦経験が無ければ死は免れない。

下忍を三人一組(スリーマンセル)で組ませ、そこに優秀な大人を一人付けて四人一組(ファーマンセル)の班にする。そして経験を積ませるのだ。

 

子供だけでは死ぬことなどザラにあったあの時代にあったため、特に二人の中では妥当だと感じているが平和慣れした他の子供にとってはそうではないらしい。

 

「班は力が均等になるようにこっちで決めた。」

 

そして、今年の卒業したものの班を一つ一つ述べられていく。

 

 

やがて、その時は来た。

 

 

「じゃ、次。

第七班、春野サクラ…うずまきナルト!それと…うちはサスケ」

 

 

 

 

「しゃーんなろー!」

 

 

雄叫びの如く声を上げたサクラにサスケは驚いた。威勢のいいヤツが同班になった、と。

 

しかしそんなことよりも、

 

 

 

 

「どういうことだ…?

 

 

バランスが悪いぞ」

 

 

班のメンバーが全員言い終わるや否や、サスケは異議ありと声を出した。ナルトもそれは自覚していたらしく大きく頷いた。

流石に二人は自覚済みだ。

 

 

「ああ、それはだな。

 

 

お前たちが過剰戦力で他のやつに釣り合わないし、互いにストッパー役だからな。特にサクラはくノ一クラスではかなり優秀だ。

 

 

本来なら他の者と組ませてもいいんだが特筆過ぎてな…」

 

 

つまり、第七班は戦力においては最高峰の集まり。しかし忍としてはそれだけで決まる訳ではない。

 

忍術、体術だけでなく多種多用な知識や技術を要するのが忍というもの。

 

納得はいかないが、独走癖というべきか組める相手が戦国時代から互いに弟だけだったぐらいなため二人はしぶしぶ了承した。

 

 

 

 

「(やったわ!サスケ君と一緒の班だなんて!チャンスはこれからよ!絶対、振り向かせてやるんだから!)」

 

 

 

そして内心、テンションが上がりまくったサクラ。他と足並み揃えれない成績優秀な問題児二人。

 

 

 

果たして、三人は今後どうなるのか。

 

それは火影もイルカも誰も知らない…




感想評価等ありがとうございます!
体調が良くなり次第に感想の返事をさせていただきます。
早めに次話を仕上げ次第投稿しますが体調により遅くなると思われます。やはり現実の生活の方が優先なので…


咳と頭痛が止まらない。
身体は繊細な現代っ子だしネ。休まず行くことはしてるけどさ。

仕方ない…けど、背後には立たないでくれ…分かってんだろ?
まあ、やられても噛みちぎることはできんが肘鉄ぐらいならやれる!






…血反吐(喀血)出たんだけど、これって病院行かなきゃダメ?

転生というか憑依した人って他にいりますか?

  • いる
  • いらない
  • 扉間ァ!
  • うずまきミト
  • 両方で
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

百式観音を背負いて。(作者:ルール)(原作:NARUTO)

▼ 憧れた姿を追い求め、▼ ただひたすら繰り返し、▼ オッサンはついにソレに辿り着く。▼ そんな狂気のオッサンが混じった忍者活劇。


総合評価:31168/評価:8.21/連載:79話/更新日時:2026年05月29日(金) 06:50 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>