うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる:その2   作:madamu

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作者の執筆趣味が燃え尽き症候群的な感じになっているのでリハビリで。


「はい!ドーン!」

「まゆみーん」

前方を歩く黒髪の乙女に声を掛けたのは、女生徒の制服を着ているが男装の麗人を思わせる切れ長の目をした美女だった。

本人はニコニコしているつもりだが、口元に浮かぶのは余裕の笑みだ。

声は軽い。

 

「なによ、キヨ」

 

返事をしたのは七草真由美。

日本魔法師の頂点に君臨する十師族「七草家」の娘。

 

中学時代より魔法師としての実力を発揮し、その実力を知る者が多い。

この魔法大学付属第一高校での活躍を期待されている才媛だ。

 

黒髪の美少女、年齢の割にはやや大人びた蠱惑の女性の要素をもった少女だ。

 

「部活は決まった?」

「いえ、生徒会に入ることになりそうだから部活まで手が回るかどうか」

 

小さくため息をする真由美を可愛く思うのは「十二江清姫」(トワエ キヨヒメ)という長身の美少女だ。

 

中学時代は女子生徒からモテた女子生徒である。

高校一年生の平均身長で言えば、男子の平均身長より数センチ高い。

運動部で鍛えられた四肢は長く力強くあるが、女性的な柔らかさもある。

腰の位置や肩幅、まるで神が造形したような黄金のバランスで構築されている彫刻のようだ。

奇跡的な肉体を持つ魔法師の卵。

肩のあたりで切りそろえた黒髪は美しく帰路揃えられており、精緻に作られた生命力溢れる武者人形のようでもある。

 

「まゆみんは生徒会か~」

少し感慨深げに、そして少し残念そうにキヨは呟く。

「キヨは運動部に行くの?」

今度は真由美からの質問だ。

「どうしようかな~。魔法系の部活も面白そうだしね」

ウインクして答える清姫。 

 

魔法大付属第一高校の入学式。

午前の入学式も終わり生徒たちは、IDカードを受け取るべく講堂を出始めた時である。

 

新入生総代として挨拶した真由美は、ここの生徒会の慣例で入学試験の首席が生徒会執行部に誘われることを人づてに聞いていた。 

 

全国十校あるなかでも最も有力な高校。

日本のみならず世界においても「最高のエリート魔法師の教育機関」として認識されている。

学力のみならず実践性の高いカリキュラム。そして一流の講師陣に高等教育だけでは終わらない研究システムに将来性。

この一校に入れば、将来への展望は開ける。

 

講堂から出る二人を周囲の新入生たちは遠巻きに見ていた。

 

 

片や七草の娘。聡明な美少女。新入生総代。

 

片や百家の一門。美しい身体を持つ女性。そして二科生。

 

それは区別される関係だった。 

 

◆

 

「二科生の分際で、彼女の周りにウロチョロするな!」

 

「はい!ドーン!」

 

入学後の帰宅時、キヨは真由美と一緒に帰ろうとしたところ、一科生のグループに真由美と一緒の帰宅を止められた。

「何か用?」と聞いたら上記の台詞だ。

 

キヨは声をあげた細身の男子生徒にパンチを出した。

と言っても本気ではなく、鼻の頭に軽く当たるようなパンチだ。

「あんたね、友達同士が一緒に帰るのがなんか悪いの?」

 

軽く鼻を触られた男子生徒は怒りと侮辱で声をあげる。周りにいる一年の一科生たちもキヨに一歩間を詰める。

 

「彼女は一科生の総代だぞ!そんな彼女を二科生ごときがウロチョロすると彼女の迷惑だ」

 

そう言われたキヨは横を向き

「まゆみん迷惑?」

「あのねキヨ、別に友達との帰宅が迷惑とは思ったことはないわよ」

真由美からは呆れと怒りがない交ぜした返事だった。

 

一科生グループは当の本人の言葉に返す言葉が出てこない。

「ほらほら、ご本人のOK出てるんだから。あんた達も何なら一緒に帰る?」

「そうね、一科生、二科生をクラス区分以上の意味で使わなければいいわよ」

 

今日何度目かのため息をついてから真由美は宣言をする。

 

小学校からの友達はいつもこんな感じだ。

問題の本質を露見させ、即座に解決させる。ちょっとやそっとのトラブルも手慣れたものと解決する。

 

昔から不思議な友人だと真由美は思っていた。

 

◆

 

後に「十文字克人」「渡辺摩利」「七草真由美」は三巨頭と呼ばれることとなるが

【裏番】と学内に知れ渡る実力者が「十二江 清姫」である。

 

彼女は転生者だった。

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