うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる:その2   作:madamu

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耳栓準備しとこうかな?

九校戦の前夜祭。

つまりは九島烈による手品の時間であり、吉田幹比古の給仕姿と千葉エリカのメイド姿が見れる非常に楽しいシークエンスだ。

 

だが警備班に回された俺としては非常に楽しくない時間だ。

なぜなら懇親会に参加していないからだ。

 

警備班のバス到着時間が遅れ、スケジュールが押し押しになり懇親会も最初の15分程度で退席し、警備班参加者は

近くの会議室でミーティングとなった。

 

今回一校からは各学年3人ずつ計9人。それが九校分なので81人、になるはずだが学生の絶対数の少ない高校からは各学年2名とか1名なので、警備班は50人程度となった。

 

「明日の担当競技ごとのミーティングは9時30分からとなります」

九校戦スタッフは手元の情報端末に警備班のスケジュールを送信しながら、明日の予定を読み上げていく。

俺の担当は男女スピードシューティング本戦とモノリスコード新人戦だ。

あの指パッチンを現場で受けるのか。

耳栓準備しとこうかな?

 

俺以外にも一校生は何人か。

十文字会頭のところのクロスフィールド部の1年生も引っ張り出されている。

会頭のいる部活は悪い意味でも、良い意味でも十文字一家で会頭の提案には逆らえない。

 

警備班は1時間ちょっとのミーティングが終わり宿舎へと案内される。

俺達警備班は閉会式までは自校の生徒とは別の宿舎に寝泊まりとなる。

すぐに50人もの人間を10日間寝泊まりさせる場所の確保も大変だったのか、割り当てられた宿舎は国防軍富士演習場の臨時兵舎の一画だった。

 

四部屋、ベッドは上下の二段ベッドが二つ。完全に新兵用じゃねぇか。

地味な濃い緑のベッドカバーがいかにも軍隊といった感じをさせる。

「先輩、上にします?下にします?」

同部屋になったクロフィーの相馬がベッドの上下を聞いてくる。

「ああ、俺は下な。悪いが上でよろしく」

この後は吉田幹比古と司波達也との夜の会話が起こるはずだが、残念ながらホテルとこの宿舎は距離があるのでその場に立ち会うのは難しい。

 

ただ、俺には裏番から与えられたミッションがある。

それは電子金蚕と無頭竜の人造人間対策だ。

 

 

渡辺先輩はコースアウトして失格になった。

バトル・ボード決勝での話だ。

ただ原作と違うのは怪我をしなかったという点だ。

勿論多少の打ち身はあったが、ベッドで一晩明かすようなことにはならなかった。

何でもコースアウトした瞬間に学生警備班の一人が、うちの一校の相馬だが、がコース脇で警備していたので

コース壁との衝突地点に先回りし、クッションこと肉布団として機能し重大事故は免れた。

 

だが相馬自身も人一人が諸にぶつかったため、そこそこ身体を痛めた。

まあ格好をつける代償だろう。

そういうこともあり、相馬は警備班の仕事を軽減されている。

 

そして今俺は大変な思いをしている。

「御通しすることはできません」

「あなた職務に忠実ね」

護衛とも使用人ともつかぬ執事姿の男性や黒服の男を引き連れた女性。

年齢は30代?いや、20代と言ってもぎりぎり通じる?

白い肌に妖艶な笑み。

 

なんでこんなことになった。

四葉真夜が九校戦会場に入ろうとしているのだ。

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