うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる:その2 作:madamu
あっはっはっは!
ほのかちゃんおっぱい揺れすぎ!大好き!
「馬鹿笑いしてないで、少しは平河の手伝いしたら?」
サーセン。
和泉理佳に怒られた。
一科の三年生女子。CAD系の技術じゃ三年生でNo.1.
私のライバルの一人で、市原鈴音、和泉理佳、私で「三年理系美女トリオ」である。
そのトリオ名を主張しているのは私だけだけど。
一校のスタッフテントのモニターで見たほのかちゃんのおっぱい揺れは私に爆笑と、下心で見ていた男子生徒たちを赤面させるに十分だった。
女子バトルボード新人戦予選。
見事光井ほのかちゃんは勝利し、決勝へと駒を進めた。
「あー、あの娘将来アイドルとかに向いてるんじゃない?」
「本人の性格次第だな」
涙を少しこぼして笑う私に呆れて答えるのは摩利。
昨日のバトルボード失格の騒動は、我が魂の弟である司波達也を本気にさせた。
達也きゅんは、ミキちゃんや柴田さんを連れ五十里君と当時の動画を解析を終了し「精霊」が使用された事件だと喝破した。
まあ九校戦の裏で蠢く無頭竜の件は達也きゃんに任せたい。
というのも真人の伝手も前回のブランシュ潰しで「下手に動いた」ことで、省庁間政治で軋轢を生んだらしい。
なので無頭竜の件を振ってもあまり芳しい反応ではなかった。
泥棒騒動もアリ、警備は強化されたがそれ以外は「身動きが取れない」らしい。
結果としては金星だったが余波が悪い方向に傾き、差し引きゼロといったところかね。
こばさん(小早川景子)の件は…起きるのだろうか?
電子金蚕は警戒している。確実な発見方法はCADチェックの瞬間に達也きゅんに帯同してもらうことだろうか。
一応別の方法も考えているので、そっちの準備もしておこう。
「あー笑った。じゃあちょっと、達也くん所行ってくるね」
私の役職は「筆頭エンジニア」というよりも「エンジニアマネージャー」である。
簡単に言えばエンジニアの統括でスケジュールの管理をしている。
個々の調整についても時折助言を与えるが、基本的には彼らの状況把握が主だ。
和泉にはライバル意識むき出しに話されることが多い。
逆に春(平河小春)にはちょくちょく相談されている。人に相談するのが好きというか、自分の考えを固めるのに相談することで固めるタイプなんだろう。
「司波君の邪魔するんじゃないわよ」
オカンか。
和泉のお小言を右から左に流しテントを出た。
原作の和泉の達也きゅんへのあたりの強さは、まったくもってない。
どうやら私へのライバル意識の方が強くて二科生の地味イケメンには興味が無い。
興味がないとか言って「わからないことあれば聞いてね」とほほ笑んでいたのをおねーさんは見たぞ!
三年の技術畑男子はあんまり男女交際上手はいないので、背が高く大人な笑い方をし三年生に物怖じしないタイプに興味を持ったのだろう。
もしや、私が「おねーちゃん」を強要しているのに嫉妬しているのか?
◆
「ほのかちゃん!」
「キヨヒメ先輩」
抱き!
競技用ウェアから着替えたほのかちゃんと、出会い頭にハグ!
ついでに頭も撫でてあげよう。
この数か月、九校戦向けの戦術構築の手伝いやCADチェックに立ち会ったことから一年女子からは割と仲良くしている。
特に「達也君は凄い!」と言ったりすると、達也君大好き女子の一年女子からは「三年生にも理解者がいる!」と思ってくれた様で仲良くできた。
ほのかちゃんを抱きしめながらそばにいた達也きゅんに声をかける。
「ナイス作戦!さすが達也君だよ。私の魂の弟のことだけはある」
「お兄様には姉はおりません」
深雪ちゃんの凍気が風に乗って来る。
「先輩。いつまでもほのかを抱きしめてもほのかが休めませんから離してください。深雪も落ち着け」
そう言って達也きゅんは軽くため息。
「この後CADの受け取りに行ってきます。深雪、ほのかを休ませてやってくれ。先輩もいい加減に」
落ち着いた声で釘刺された。
ほのかちゃんと一緒に「「はい」」と答え解散となる。
競技終了後、使用したCADは一度競技委員会に提出し不正した様子が無いかチェックされる。
事前、事後のチェックがあるからこそ競技会の公平性が保たれる。
私は「じゃあまた後で」とその場を離れ、別の競技会場の見学へ向かう。
明日、明後日の競技の公式練習が間もなく始まるのでそこに顔を出す。
今年は三校の追い上げが強い。
一条&吉祥寺コンビや《魔法科高校の優等生》に登場していた有望株の一年生たちがいるためか
上級生たちが気負うことなく伸び伸びと競技に集中している。
そんなことを思いつつ、他校の応援学生や警備の軍人たちを横目に歩いていると声をかけられた。
「十二江清姫さん。時間ある?」
そこには六校の制服を着た、編みこみした髪型の男前な感じの美人がいた。
「そうだけど、もしかして私のファン?義妹は募集していないよ」
「違うよ」
呆れた声の返事。妙になれた対応。
「私は六校の一年生。高村」
「そう、で高村ちゃんが私になにかよう?」
高村と名乗った男前の女子は私を少し睨み警戒している。
「【さすおに】って理解できるよね?」
来た。予想はしていた。可能性も感じていた。
一校以外の転生者だ。
「あなたも?」
あたしの返事に高村は想定内なのか次に驚くべきことを言った。
「何周目?」
はっ?周回?何それ?え、周回?そんなことあるの?
十二江清姫も正念場ですね。