うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる:その2 作:madamu
俺のことを話そう。
国立魔法大学付属第一高校 二年一科生 剣術・剣道部所属。
身長は平均よりやや上。桐原武明より数センチデカい。
服部は体格の割に細いからプロテインを摂取をすればいい。
あと辰巳先輩は、私物を剣道部に置いていくのはやめてもらいたい。
実家は百家の流れをくむ。
徳川家六代将軍徳川家宣の頃に成立し、武家や奉行所で発達した「捕り手術」の流れを組む武道「静和流柔術」が俺の実家である。
大本は「戦場組討術」だったらしい。
五代将軍である犬公方と言われる徳川綱吉治世の頃の江戸は世界有数の人口を誇る一大都市であった。
人口増加により治安は少し悪かったらしい。
そのため、当時の南北の町奉行所はやや腕力的な方法で治安維持を実施した時期があった。
はい、そこで奉行所に武道を売り込んだのが俺の祖先「静和流柔術」の祖である。
当時は「竹内流の流れをくむ武芸者」くらいだったが、六代将軍家宣即位時あたりに「静和流」を名乗ったのだ。
そういった歴史もあるのか、うちの実家は今も警察関係に非常に太いパイプがある。
ちゃんとした弟子の数で言えば千葉流には負けるが、日本の警察関係者が警察学校時代に習う逮捕術はうちの何代か前の当主が主幹となり、他の武道関係者と組み上げた技術体系なので警察に対しての発言力は高い。
親戚や門下生で警視庁、警察庁勤めは両手両足の指の数より多い。
まあ俺の将来も確実に警察関係になるだろうけど。
俺の実家の話はこんなものでいいだろう。
今日までの俺の話を箇条書きで言うと
・魔法師の卵であり、武道家の卵である俺は魔法師としての技術を伸ばすべく第一高校へ入学
・武道関係者ということもあり、剣術部と剣道部とたまに拳法部とマジック・マーシャル・アーツ部を兼部しながら一年間部活を頑張る。
・桐原と服部が険悪になったので試合の立ち合いを務める。
・桐原が壬生壬生うるさいから兼部の関係で知り合っていた壬生を紹介したら「あの!キ、桐原だ!」とちょっと声が裏返っていた。周りの先輩達からは物凄く弄られていた。
・裏番に絡まれる。美人なのは認めるけどさ。
・九校戦は選手には選ばれなかったが、校内外の行事では必ず警備隊に選ばれた。実家関係で経験はあるけどさ…。
・二科生の教育要綱の刷新問題に少し絡まれる。あの裏番と七草会長の暗躍が言われているが証拠はない。なんで俺が二科差別派を捕まえなきゃならんのよ。
・服部が七草会長と裏番と生徒会女性陣からの連名バレンタインチョコを貰う。羨ましいやら可哀そうやら。
・剣術部・剣道部男子は両部の女子部員からの義理チョコを貰う。義理の割に桐原が機嫌が良かった。もしや別途壬生から貰えたのか?
・司先輩が体調を崩して実家に戻っていった。裏番…
・何とか一科生として二年生へと進級。速度と強度には自信があるが規模となるとね。近接対人がメインの家系としては修練が必要だ。
そして今日だ。
2095年4月。今日は入学式。新一年生が初めて学び舎の門をくぐる日だ。
部活連から警備として参加することになった。
早めに学校に来て部活棟で自分のロッカーの整理をしてから講堂へ向かう途中。
「納得いきません!」
初めて聞くが知ってる声だ。
早朝の講堂へ向かう道。黒髪の美少女が、黒髪の少年に自分の不満を言っていた。
少年は背筋も伸び、立ち姿に隙はない。
確かに派手さのない顔立ちだが整っている。
司波達也と司波深雪だ。
俺こと「萬 真人」(ヨロズ マコト)は魔法科高校の劣等生世界に転生している人間なのだ。