うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる:その2   作:madamu

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御都合主義

「豪華な顔ぶれ、なのかね?」

「どうですかね、前作の登場人物を知らないまま続編の映画見てる感じですね」

私の質問に1000点満点の答えを出す真人。

 

八王子にあるお高めのレストラン。

そこの1番広い部屋。

パーティー会場としても使えるその部屋には20名近い転生者が各々好きにテーブルについている。

私は先輩枠として真人と一緒のテーブル。そのテーブルには「須田です!先輩!」と須田渉が同席している。

すっごいニコニコしている。君、美人好きなの?

 

私は急造された記憶から各テーブルの面々を確認していく。

 

 

【Aテーブル】

 

四葉光夜

今年の一年生総代。実技一位、論文同点一位。生徒会所属。

無類のカリスマ。支配者の格。窒息系イケメン。昨晩病院にいた5名のパラサイトを同時に消滅させた魔法師。

黒髪に優しさと高圧さを讃えた美貌。女子が100人いたら100人が「美しい人」と言いそう。

 

黒羽竜也

あの黒羽家の長男…らしい。学校には司波と黒羽は遠戚関係で、養子として司波達也君の双子の彼を迎えたらしい。

らしいというのは、私の急造記憶では「デコイ情報」だという認識があるから。

まったくもって司波達也きゅんとうり二つ。

 

司波雪光

深雪ちゃんの双子。高速戦闘をメインにする凄腕。王子様。まゆみんのお気に入り…なのだが雪光君はまゆみんの扱いが上手く、ちょっとまゆみんの中で達也きゅんと同じレベルで気持ちが行っている様だ。

深雪ちゃんが男子なったらこんな感じ、という美しさとほんのり儚さと優しさを讃えた美貌。

 

黒城兵介

雪光君の友達で三高の”一年三人衆”の一人。通称黒騎兵。

モノリスコード新人戦で雪光君との高速戦闘をしながら一条将輝のフォローもした超高校生級魔法師。

健康!といったスポーツマンイケメン。夏の海とかすっごく似合いそう。

 

 

【Bテーブル】

なんでこんな子たちがいるのよ。頭抱える。

 

緋村武心

剣術家その1。古式でも名門の一つ。現代で言うところのエレメンツの一族。

国家の魔法師の遺伝子的改造に協力的だった一門の御曹司。

うちのような古式の家の間では有名。

赤毛の美少年。小柄な体格だけど俊敏そうだ。

 

鬼一法楽

あ~、こんな子が転生者だったの!剣術家その2。

腕前は100年に一人の逸材。実のところ急造記憶では彼に「結婚してよ」と7年前に言われたことがある。

鬼一家はうちの儀式関係の警備をお願いしている。

中学三年生だけど、身長は180cmあるのかな?悔しいけどワイルド系イケメンなのだ。

 

七海奈波

七宝家の縁者。特殊な魔法を使うらしい。七宝家とは同じ気象系の魔法を使うので多少の面識もあり

何度か「現代」「古式」の両面で気象調査を行ったことがある。

小柄で今時の女の子!って感じだけど、少しブーたれている感じもする。

 

五輪鳴門

たしか五輪の家の子だよな~。何年か前に養子の話題が出てたからこの子か。

噂だと忍者とか言われているはず。

正直五輪家とは縁は無いけど、四葉の対抗勢力としての強化は十師族はみんなしている。

上背は無いけど、背筋の伸びた凛々しさと子供っぽさが同居している少年です。

おねーさんのショタ好きにビンビンですよ。

 

【Cテーブル】

親類縁者の子が目を合わせてくれない・・・。

 

仙破冬彌

司波達也の2コ下。四季の「冬」のエレメンツという超特殊家系。

アッシュグレイの髪がすっごく似合うビジュアル系イケメンBOY。

 

獅子王院楠葉

宮中の魔法的防御手段を任されていた呪禁師の一族。現代魔法と伝統魔法を自在に使いこなす一族。

急造記憶では・・・従妹

腰までのストレートの黒髪で絶品の日本人形みたいだ。なぜか先々週にお菓子を一緒に食べた記憶がある。

 

 

【Dテーブル】

 

二科生チームだ。残念系転生者が多いみたいで、みんな私を慕ってくれている。

 

アーデル・フォン・羅門

赤毛の魔女。東欧地域の血を引く美少女。知性溢れる外見に反して、理論はダメ。

入学式の時に騒動を起こし司波達也きゅんより「じゃじゃ馬」扱いさえれている。

おまー。

 

狼谷一樹

魔狼。人狼に変化できるBS魔法師。変身後は高速戦闘と強力な爪と牙。数秒で傷が塞がる再生能力。情報体次元も嗅ぎとる嗅覚。理論はダメ。

「人狼狩り」という欧州の人種差別主義者集団に命を狙われる事件があり、二科生+モブ崎&須田で撃退する。

九校戦前に「俺は貴女の犬です!」とリンに言ったら「彼氏がいるので間に合ってます」と断られているはずだ。

 

久慈灘幽玄

次元図書館の主。

実技よりも理論重視。

天才肌で吉祥寺真紅郎のメル友。

司波達也による知識マウント被害者の会会長。

 

入試の時の実技で試験官に実技中に気になったことを質問しつつやったら、時間が無駄にかかったらしい。

 

ミシェル・フィリオ

南米娘で地脈(レイライン)と植物と流血に関する特殊な魔法を習得しているらしい。

じゅうもんと初対面の時「Pai!(ポルトガル語で「お父さん」)」と呼んでしまい、以来「十文字娘」渾名をつけられる。本人は気にしている様子はない。

九校戦の中日でサンバ衣装を持ち込んでいて、柴田さんに着せようとしていた。

わたしもまゆみんにさんばいしょうきせたい。

 

1番恐ろしいのは相馬君のEテーブル。

 

夜天さんと恐ろしく大人びた黒髪の美少女、いや若々しい美女が相馬君を挟んで座っていた。美女の横には夜天さんを牽制するようなマリアちゃん。

あのショートカットの大人びた美少女が噂の藤林奏さんである。

 

夜天さんは乙女のように相馬くんの右腕に抱きつき、睨むマリアちゃんにあかんべーをする。

相馬くんの左隣に座る奏さんは、テーブルの上に置かれた相馬くんの左手の小指に自分の右手の小指を絡めている。

そして相馬くんに向けてちょっとだけ舌なめずりのような感じで唇を動かす。

なにアレ、ちょーエロい。

 

空気が凍りつくのか沸騰しているのか判別がつかない。

 

あの晩。あの晩は混乱と驚きと出来の悪い二次創作SSを夜通し読んでしまった感じがない交ぜになった不思議な晩だった。

 

結局は相馬君の怪我は深夜に司波達也くんがやって来て再成を使い完治。

そのままなんとなく流れ解散となった。

到着が遅かった真人には「遅漏野郎!」と罵ったが「あまり良い言葉じゃない」と四葉光夜に窘められた。

窘められてちょっとグッと来たのは声が速水奨っぽかったからである。

 

今朝、情報端末に16時よりの作戦会議を実施するお知らせが来た。

署名は「藤林奏」と書いてあった。

そしてその16時である。

 

 

「異議が無ければ俺が話を進めるぞ」

部屋の奥、少し空いた空間。司会進行役として司波達也が前に出た。いや彼が司波達也じゃないのはわかっている。

どうしても司波達也きゅんとそっくりなので、このあたりの混乱は今もある。

 

「黒羽、お前はそっち側だろ。主導権取るつもりか」

歯に衣着せぬ、といったやや攻撃的な口調で聞いたのは久慈灘くんだ。

長身で切れ長の目。怜悧な印象を持つ二科生。

いくら記憶の整合性が取れているといっても転生者同士の相性や人間関係は別の話のようだ。

 

「俺の本名は四葉竜也。諸事情により黒羽竜也として一校に在籍している。四葉真夜の実子だ」

!!!!

デコイ情報はこの事実を隠すためか。

驚きを見せないのは四葉光夜と雪光君、相馬君にカナデさん(凄い大人っぽくて年下なんだけどさん付けになってしまう)くらい。

いや横で須田君が「ジンジャエールは辛口派なんだけどな~」と手元の飲み物が甘口ジンジャエールであることに不満を漏らしていた。動じてないな。

 

「俺はそこのアホが藤林奏と結婚した世界にいた転生者だ。司波達也と同じ顔でUSNA生まれの魔法師。一時期は他の転生者と敵対関係にあった。別段、こっちの転生者で仲良しこよしがしたいわけじゃない。場を仕切るには1番中立だろう」

 

視線で相馬くんを指し示す。

当の本人は美女二人に挟まれて青い顔をしている。

大の大人が(童顔だけど)あんなに不安そうなのを初めて見た。

 

「それが四葉?何の因果?」

楠葉ちゃんがえらく攻撃的に竜也くんに突っかかる。

それを肩を軽くすくませて竜也くんはいなす。

あの可愛かった(急造記憶)あの子がこんなに敵対的で、嫌味を称えた笑顔を見せるなんて。

 

「御都合主義だろう。今回の件を対応するには、因果をねじ曲げて俺をここに居させるのが都合がいい」

部屋を見渡して同意を得る。

竜也くんは気にすることもなく話を進める。

「質問は?無ければ話をしようか。問題は…便宜上【影の男】としておく。俺のいた世界での呼び方だが。この男が今回も暗躍している。目的は不明。パラサイトとの関係がある。もっと言えば顧傑との関係も推察される」

 

「今回も敵対的だと?」

黒城くんが確認をする。

妙に竜也くんと距離がある感じだ。

前世に何かあったの?

 

「そうでなければ、パラサイトを引き連れてそいつを襲ったりはしない」

身じろぎ一つしない相馬くん。

 

「何で師匠を?」

狼谷(ろうや)くんの質問に竜也くんは簡潔に答える。

「当たりがつけやすい」

その言葉に納得するものと理解できない者がいる。

おう、二科生組よ、ちゃんと理解してるかい?

ミシェルちゃん、コーラをブクブクしないの!

 

「姉やカチューシャのようにこの世界に転生したときに別人として生まれるのなら、存在を気取られることは無いだろう。姉の情報プロテクトが堅く、カチューシャは一般の家だ。だがアラタは全く以前と同一の背景を持ってこの世界にいる」

 

竜也くんは声までカッコイイ(中村悠一基準)とか反則やで。

 

「目的は不明、と思う。愉快犯的思考は変わらずと見えるが」

「そのようだ」

竜也くんの意見に同意するのは光夜くん。

 

「対応策はあるのか?」

兵介くんは冷静だ。周りの緊張感の高まりを意識をしていない。

自然に疑問を提示する。

「それを話し合う…と言いたいところだが奴の起こす計画が不明だ。過去の行いと現在の状況で、判断できるのは」

 

「横浜騒乱」

アーデルのテーブルに肘をつき乱暴に答える。

「そうだ。だが同時に来訪者編も起こりつつある」

同意しつつも追加する光夜くん。

 

「あと古都内乱もね」

コーラぶくぶくに飽きたミシェルちゃんがさらっと言う。

 

!!!!

その発言に皆、ミシェルちゃんの方を向く。この天然加減はじゅうもんにホント似ている。

 

「地脈に関連した魔法が使えるんだけど、どうやら畿内辺りに地脈の乱す痕跡があるみたい。前世と同じなら、その影の男とみて間違いない」

10秒間の沈黙。

 

「パラサイトによる複数地域の同時暴動」

五輪鳴門の言葉でさらに沈黙が長引くはずだった。

「オマケの人食い虎さんか。相手したいな~」

こっちは鬼一法楽。

「くじで決めようよ、ね、法楽」

法楽の独り占めをけん制する緋村くん。

この緋村くんにはほっぺにバッテン傷はない。

戦闘が発生することに喜ぶような口調の二人に呆れ、竜也くんは今日最後の提案をする。

 

「提案だ。3日後に再度作戦会議。それまでに各人の伝手で情報収集」

「「「異議無し」」」

「あたしは受験勉強したい!」

 

七海奈波ちゃんの抵抗の一言は大多数の返事でかき消された。

 

 

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