うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる:その2   作:madamu

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幕間:スーパーソニックランチャー

あと数日で10月30日を迎えるある日。

一校の制服を脱ぎ、国防軍の制服に姿を変え、関重蔵として仕事に励む。

 

俺は装備課へ必要なものを取りに行っていた。2週間前に連絡を入れて大急ぎで準備して貰っていたのだ。

先に言っとくけど日本刀じゃないからね!

 

銃弾と魔法飛び交う戦場で日本刀振り回すとかさ、非効率と言わざる得ない。

あーあー桐原とか千葉エリカという名前は聞こえません、聞こえませ~ん。

 

まあ真面目な話、交戦距離を考えると日本刀と言うのはあまりよろしくない。

殺傷範囲も狭く、遠距離にいる相手の動きを止めるという抑止効果もないので白兵戦主体でないと運用するには厳しい。

 

100m以上先の相手を威嚇するのに日本刀振り回して「うぉぉぉぉ」とか叫んだら、ほら頭悪そうじゃん。

銃器の存在を見せつけ牽制に一発撃つだけでも、敵の行動の抑止や誘発など遠距離に居ながらコントロールが可能だ。

そういった意味では日本刀、近接武器と言うのは戦場における用途の幅が小さい。

 

俺の前世(霞)の時のように飛んでくる銃弾をちぎっては投げちぎっては投げ、時には魔法師の魔法を極限に鍛えこまれた歩法により回避しながら敵に近づくなどしない限りは現代戦での日本刀はお勧めしない。

 

「少佐、ホントに使うんですか?」

「いや~下手するとさ、情報課としては最後の仕事になりそうなのよ」

一瞬とはいえ名前と存在が表面に出た諜報員など使いづらいのだ。

 

関重蔵は相馬新。

 

少なくともこの情報の確認で他の国が動いた形跡はない。

国内では裏社会の情報屋と諜報系の御同業が裏取りで動いていた。

彼らがどうなったかは想像に任せるが一人は過去形の存在となった。

 

既知未来知識とはいえ、情報が流れたのだ。それがポッと出の泡沫情報でも情報は情報。

村井さんも苦い顔をしていた。

 

福生にある広大な基地。

かつては米軍の横田基地、横田飛行場の跡地に建設された「国防軍横田飛行場」に足を伸ばしていた。

ダークグリーンに塗装された大型倉庫をいくつか横切り、目的の第11倉庫にちょうど装備課の課員である富田曹長と到着した。

富田曹長はまだ若いが装備に転属してから在籍も長く、そこそこ軍内の人事に耳目がある。

「じゃああの噂は本当で?」

「そう、もうね諜報としては大敗。あとはどっかの研修施設の管理責任者あたりでまったりかね」

首をすくんでおどけてみせたが大敗である。

 

あ~、ほんとこの事件が終わったら辞表だして就職口探すかな~。

 

「お、そうなると無茶ぶりはもうないな」

 

倉庫の前で待っていた50代の男性。

栗原大尉。装備課のおやっさんである。

東京にある大型装備や特殊な装備は一旦おやっさんに情報がまわる。

そしてこのおやっさんと上手く付き合うと融通が利くのだ。今回のように。

 

横田基地第11倉庫、通称:質屋。

国防軍内の色々な部隊が色々な取引により「予算」ではなく現物によって情報部に支援を求めたときの現物の置き先がこの質屋である。

 

「言われたものは十分に揃えた。車両の鍵はこれ。B2駐車場に置いてある。細かいものは今から案内する」

車の鍵を受け取りつつ倉庫の出入口へと誘導される。

そう受け取る物。

 

スーパーソニックランチャーではない。

「スーパーソニックランチャーか!?」のスーパーソニックランチャーではないし、

あの「101旅団魔装大隊 真田 繁留大尉であります」のスーパーソニックランチャーではない。

 

スーパーソニックランチャーは別に国防軍の全部隊に配備されている制式採用品ではなく、魔装大隊の試験運用配備であってスーパーソニックランチャーは質屋にはない。

 

スーパーソニックランチャーの凄いところは指向性を持ってスーパーソニックブームを発生させ、対象物の破壊が可能であることだ。

実のところ、スーパーソニックランチャーは武装型CADで相当のサイオン量が必要なので扱える魔法師は限られる。

スーパーソニックランチャーを情報部の装備運用評定会で撃ったことがあるが一人で長時間運用し使いまくるのはキツイ。

スーパーソニックランチャーの運用マニュアルでも使用後に5分~10分程度の休息を推奨されている。

 

試しにスーパーソニックランチャーを連続で3連スーパーソニックしてみたが、相当疲れた。

スーパーソニックの疲れに負けて結局その日は事務仕事をほっぽりなげて五反田にある焼き肉屋でスーパーソニックな疲れを癒すため4時間ほどダラダラ飲んでいたことがある。

若かったな~中年だから山盛りカルビとかもう無理。

今度、アーデル連れていこう。あいつ牛一頭くらい喰うからな。

 

倉庫の奥に置いてある幾つかの装備は以前と同じままだ。

おやっさんは、一つ一つ改めて説明してくれた。

「整備に2週間。お前の昔のデータのままだが使えるだろ?」

「さーせん。上手くやります」

無茶な整備期間のお詫びを言いつつ、俺は頭を下げた。

 

これで当日の玩具十二分。

前日からの泊まり込みも準備して、万全に当日を迎えられるだろう。

 

 

さて、俺は何回スーパーソニックランチャーって言ったかな?

 

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