君の名は?「(クマの)ガワです」 作:夜狼死九・黄金疾走
原作:BanG Dream!
タグ:オリ主 転生 憑依 ミッシェル 主人公はあくまでミッシェル 飛べないクマはただのクマ ハロー、ハッピーワールド! まさかの発想 一年時
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「じゃあ自分で書けや」
「せ や な」
────慣れというものは、実に恐ろしいものである。
そう心の中で呟き、真上を見上げる。
「か、薫さん、こ、ここ、怖いけど一緒にがんば
ふぇぇぇ、何故か冷静になってきちゃったよぉ・・・」
いや花音さん、冷静にならないで。普通
或いは私くらいしかまとも(最近は自信が無くなってきたが)な人がいない事が分かってるのかもしれない。花音さんもまともなんだけどなー、どっかブッ飛んでるだよなー・・・。
にしたって聞こえない。
でもミッシェルは光の巨人でなければ某石ノ森ヒーローのパワードスーツや特異な肉体ではなく、あくまで着ぐるみ。音までは聞こえない。着ぐるみの範疇超えてるとかのツッコミは受け付けません。私が一番分かってます。
・・・いけない、いけない。思考が脱線するところだった。ちょっと考えなくても危険だと分かる状況で余計な考え事なんてしてられないだろう。
(突拍子な事をするのは構わないけどさ、せめて私みたいな凡人デモ対応出来るレベルに留めて欲しいよ・・・)
そんな祈りと共に、こころ達には聞こえないだろうからと、『着ぐるみ』の中で盛大な溜息を吐き出し、『ハッピーフライトモード』を起動した。
・・・バレないよね?
(そういえば、細身とはいえ女子高生二人も抱えて平気なのはなんでだろ、力の補助機能は設計の都合上ないって言ってたし)
はい、ドーモ、ミナ=サン、ブラックサン。『ミッシェル』です。
何、ミッシェルは奥沢美咲だろういい加減にしろふざけんな、だって?
うん、例え過激派だろうと
ふむ、鋭い人であるならばもう察した人もいるのではないか?
そう、自分は同じ『ミッシェル』でもガワの方、つまり───
ドーン、つって。タイトル見りゃわかる?そりゃあ言っちゃいかんちや。
そして自分は皆さん大好き(とは限らないだろうけど)転生者である。
かといって前世の事は殆ど覚えてないし、トラックに
さて、ここまで来たんだ、皆さんには昔話に付き合って貰いますかね。
最初は当然ビックリしましたよ。
自分の性別は覚えてないけどカツアゲにあって殴られて死んだと思ったら体が全っ然動かねーってなって視線を動かしたら首吊られた着ぐるみだったんだもん。おめめ自体は動かなかったけど。なんか視界が横にズレるって感じ。後一発殴られただけで死ぬようなヤワな人間でゴメンよカツアゲ君。自分でもビックリしたんだ、許してくれ。殴る方が悪いけど。
そして、そんな動揺している暇などただの一介の着ぐるみ如きにあるはずもなく、箱に詰められていった。首が離れても平気ってのは随分と気分がアレだった。
そして次に箱から取り出された時に出会ったのが今の中の子、美咲ちゃんって訳。今思うとよくやめようとしなかったよね、凄いなぁ。
今からすればあの時来たのが美咲ちゃんで本当に良かったよ。ものすごくいい子だし美人さんだし。カワイイまたは美しい女性であるならば例え男だろうと女だろうと着ぐるみ
そしてティッシュ配りやら風船配りやらをしてる内に今に至る、という訳。
ん?
因みに美咲ちゃんが女の子を二人抱えても平気なのはあんまり言うのはアレだが、自分のおかげである。
前世の自分は随分と力持ちだったらしく、現にこうして絶賛加速中の女子高生×四人を受け止めた所で
「やっ、ほっ、おっと、はっ・・・・ふぃー、皆、無事?」
「えぇ!流石ねミッシェル!」
「あ、ありがとう美さ・・・ミッシェル」
「ありがとうミッシェル、はぐみ、実は途中で怖くなっちゃって・・・」
「ヒィイイイイイイイィィィィィイイありがとうミッシェルゥうぅううぅぅぅうぅぅぁァぁあぁぁぁぁぁあぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁあぁぁぁ(ry」
いや、なんで飛び降りたんだこの二人・・・っと、まぁ美咲ちゃんにダメージはほとんど通る事はないのさ。多少体弄られてるのもあるけどね。
というか体を弄られるってのもまたなんとも言えぬ感触でね・・・
っと、これ以上はキリがなくなってしまうだろうからここまで。こちらの
また機会があればまたお話しよう。勿論君達が望むのならば、だけどね。
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ハロー、ハッピーワールド!電撃LIVE終了後。
何とか
「・・・・・・」
右手の親指で、ミッシェルの眉の辺り(?)を撫でながら、雪の降る日の空の様な銀色の瞳で幼子が
しかし相手は何も語らない。当然だ。なんせ着ぐるみなのだから。
それでも構わないと言うように、それに語り掛けた。
「ねぇ、ミッシェル」
「何だかんだで、もうアンタと出会って体一年が経つんだねぇ」
「最初はどうなる事かと思ったけどさ、ここまでやってこれたのはさ、こころ達のおかげって言うのもあるけど」
「何よりアンタがそばで見守ったくれてたからなんだよね」
そして────
「だから、その・・・ありがとう。これからもよろしく、ミッシェル」
ミッシェルの額にそっと、唇を触れさせた。
「・・・何やってんだ、私」
自らの行動が恥ずかしくなったのだろう。ミッシェルの頭を机の上に置いた後、紅に染まった顔を隠す様にして片腕で庇いながら駆け足で控え室から飛び出して行った。
「ふぅ、今日も凄かっ・・・
ふぇぇぇ!?」
因みにクラゲ系ドラマーによってミッシェルの頭と胴体から目が眩む程の光が立ち上っているのが確認されたとかされなかったとか。
俗に言う『この後めちゃくちゃ成仏した』というヤツである。