転生したら仮面の悪魔だった件   作:Tomo Tomo

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投稿遅れてすみません!

全部定期テストってやつが悪いんです!!


楽しいお茶会

やぁ!諸君!

 

叡智の図書館にほぼ3ヶ月間こもっているバニルである!

 

ちなみにダンジョン作りは全くと言っていいほど進んでいない。

 

原因はただ一つ。

 

作りたいものが複雑すぎる!

 

いや、だってさ!

 

ずっと地下にこもってるのはちょっとやじゃん

人来なそうだし

 

でも地上に立てるとしても土地がない!

 

じゃあ…空に浮かばせよう!

てなるじゃん!

 

まぁ立派なダンジョン立てたいから構造計算からやらなきゃで無茶苦茶大変なんだけど

 

あれ〜?おっかしいなぁ?思考1000倍まで加速してんのに全然おわんないな〜?

 

 

 

 

 

あー!もうやだ!数字見たくない!

 

休憩だ!休憩!

 

異世界に転生してまで社畜したくないわ!

 

一回外に出よう

 

 

 

さてと、なにすっかな〜

 

ていうか今、朝だったのね

図書館内マジで時間感覚がなくなるわ

 

そうだ!先週もやったけどお茶会しよう!

 

『ギィ、ミリム、ラミリスよ。聞こえるか?』

『あぁ、どうした?』

『おお、バニルか!どうしたのだ?』

『はいはい、聞こえてるわよ?』

 

え!ミリム!と思ったらそこの君!

そうなのだ!なんとミリムと友達になれたのだ!

原作ぶっ壊してる!だって?

 

気にするな!!

 

 

『お茶会をやろうと思うのだが参加するか?』

『お!いいな!俺は行くぜ!』

『もちろん行くのだ!』

『行くわ!』

 

ラミリスのテンションの上がりようやばいな

 

『ヴェルザードも行きたいって言ってるんだが…いいか?』

『ああ、よかろう。』

『お、サンキュー!』

 

そうだ!奴も呼んでやろう!前回は奴を呼び忘れてちゃったからな

 

『ノワールよ、お茶会をするのだが来るか?』

『…バニルですか。ずいぶん急ですね。いいですよ、何することがなくて暇だったので。』

『では召喚するぞ』

『わかりましたよ』

 

あぁ、ノワールとは悪魔界をお散歩中に会って、戦闘中に見せた魔法が気に入ったらしく、最近はたまに魔法について話してる。

流石に切り札の黄金練成は教えてないけどね

 

 

「『悪魔召喚』」

 

魔法の発動とともに黒い魔法陣が現れ、魔法陣の中心からノワールが現れる。

 

「久しぶりの外の世界ですね」

「少し待っていろ、すぐに準備する。」

 

さてと、困った時の黄金練成!

 

『大きなテーブルを1つ、ティーカップと椅子を6つ、ショートケーキをホールで一つ、ティーポットを1つ、中には紅茶、もちろんアールグレイ』

 

ちなみにこの3カ月間でついに黄金錬成は完成した。

といってもひたすらデータ収集と燃費向上に努めただけなんだが。

この黄金錬成は魔素を一回純粋なエネルギーに変換してから魔法を発動させるため前より燃費がマシになっている。

 

魔法の発動とともに元々あったかのように物体が現れ、すぐにお茶会の準備が整う。

 

 

おっと、やっときたようだ!

 

「よう!バニル。…お前、ノワールじゃねぇか!」

「久しぶりですね、ルージュ。いや、今はギィでしたか。」

「どうしてここにいるんだ?」

「あなたと同じでバニルに呼ばれたんですよ。」

 

やっぱり仲はいいのな

 

呼んで正解だったな

 

「おっと、こっちがヴェルザードだ。」

 

ギィの横にはたしかに銀髪で青色と白色のワンピースを着た少女がいた。

 

「初めまして、バニル殿。私の名はヴェルザード。‘“白氷竜”ヴェルザードです。ギィがあなたのことを言っていたので是非会ってみたいと思っておりましたの。」

 

さてと、いつもの『記憶読破』に『思考読破』っと

 

「ギィから聞いているのだろうが、念のため。我輩は七大悪魔の第1席、『見通す悪魔』こと、バニルである!おっと調律者よ、安心せよ。そこのへっぽこ調停者にも言ったがこの世界をどうこうする気はないのでな!フハハ!ギィよ、汝の憤怒と羞恥の悪感情!非常に美味である!」

 

「クソ!アイツ殺す!」

 

ギィが手に魔法を発動させながら言うが

 

「フハハ!一度負けた汝が勝てると?笑止千万である!」

 

バニルは光の流法モード『輝彩滑刀』を発動させて煽り続ける。

 

「…ギィがあんなにおちょくられってるのを見たのは初めてだわ…。」

「…えぇ、私もです。」

 

そろそろ残りの奴らも来ると思うのだが…

 

「ハァ、調停者が喧嘩の仲裁されてどうするのよ。」

「おーい!バニル!来たぞ!」

 

喧嘩をしてた2人は魔法を解除する。

 

「さてと、茶番はこのぐらいにして。お茶会を始めようではないか!」

 

 

————————————

 

ちゃっかりとラミリスを煽り、ひと段落するとへっぽこ調停者(ギィ)が紅茶を片手に話しかけてくる。

 

「バニル、お前のダンジョン計画は進んでるのか?」

「そこそこと言ったところだ。」

「お前ならすぐ作れると思ったが…」

「我輩は神ではない。そう簡単に問題なく巨大建造物が建てられるわけがなかろう。この世界を壊しても構わないのならすぐ作れるがどうするかね。」

「それはやめてくれ…」

 

「ダンジョンとはなんのことですか?」

「私も聞いてないのですが?」

 

おっと、ノワールには伝えてなかったけど、ヴェルザードも知らなかったか

 

「なんでもこいつの夢はまず、ダンジョンを用意し、部下の悪魔たちを配置して、罠を仕掛けて冒険者たちを迎え撃ち、負けた後、その背後にある宝箱を開け『スカ』と書かれた紙切れ一枚の中身を見て呆然とする冒険者たちを見ることらしいぜ。」

 

「なんですかそれ…」

「やりたいことと労力が釣り合ってない気が…」

 

「労力などどうでも良い。我輩はやりたいことをやるだけである。」

 

「ま、いいけどよ。どうせ止められないしなぁ。…仕事奪いやがって!」

「フハハハハ!だからへっぽこ調停者なのだ!そもそも止められないなら止められるように努力すればよかろう。」

「お前自分の強さわかって言ってんのか!?」

「…ふむ。少し汝に自分の弱さを分からせるべきであるな。」

 

バニルは真面目な顔になると銀の鍵を取り出す。

 

「汝に問おう。汝は強いか?」

「あぁ、お前には負けたがな。」

 

これはまずいな…

 

「それがすでに間違っているのである。すでに汝は我輩に負けた時点で強くはない。」

 

自分の強さに自信のあるギィは不快な表情をさらけ出す

 

「…その根拠は?…」

「簡単である。汝が負けた我輩が弱いからである。」

 

バニルは銀の鍵の効果を発動させいくつもの丸い次元の裂け目を発生させる。

 

そこにはさまざまな光景が広がっていた。

 

ある世界では英霊たちが殺しあっていた。

 

ある世界では娘を魔術に殺された魔術師が悪魔と戦っていた。

 

ある世界では神父と吸血鬼達がロンドンで惨劇を繰り広げていた。

 

ある世界では武道着を着た戦士が破壊神と戦っていた。

 

ある世界では不思議な服装をしたハゲが巨大な隕石を吹き飛ばしていた。

 

この世界でも選りすぐりの強者達が驚愕し、見つめていると次第に次元の裂け目は修復されていく。

 

「これらの世界はほんのごく一部にすぎん。これ以上に熾烈な世界などいくらでもある。我輩の切り札を使ったとしても100位に入れるかどうか…。」

 

「たしかに汝はこの世界では最強かもしれぬが、あまり油断していると足元をすくわれるぞ。」

 

言うことを全て言うとバニルは紅茶を飲み始め、暗い空気の中でお茶会は再開した。

 

 

 

 

あの後はミリムの持ち前の明るさでお茶会は元の雰囲気に戻ったがギィはあの後もずっと考え事をしているようだった。

 

 

日が傾き始めた頃、バニルは急に立ち上がる。

「そろそろ良い頃合いである。お茶会はこれにて終了。自分の家に帰るが良い。」

 

「バニル!このケーキとやらはもうないのか?」

 

「そのくらいにしておくが良い。そのケーキは元を辿れば濃密な魔素、人間が食べたら体が弾け飛ぶレベルのな。我輩達にとっては、無害どころか魔素を回復できる良薬だが許容を超えたら安全は保証できんぞ。」

 

「むぅ…。ではまた1カ月後お茶会をすればいいのだな!!」

 

「…まぁそれならばよかろう。」

 

「じゃあまた1カ月後だな!」

そういうとミリムはすぐに飛び立っていった。

 

「では私たちもこの辺で。」

「私もそろそろ迷宮に帰らないと。」

「うむ、さらばだ竜の小娘とへっぽこ妖精よ。おっと、竜の小娘、汝に一つだけ忠告である。『嫉妬には呑まれるな』」

 

「嫉妬?特に身に覚えはないけど…えぇ。わかったわ。」

 

「私には何かないの?」

 

「強いて言うなら強いて言うなら威厳の意味を辞書で調べるが吉といったところか。」

 

「こいつ!!」

 

「おっと図星だったか!フハハハハ!汝の悪感情非常に美味である!!」

 

「絶対に仕返ししてやる!!」

 

 

ここでずっと黙っていたギィが口を開いた

「…何か俺にアドバイスはあるか?…」

 

「ふむ、どうやらちゃんと答えた方が良いらしい。

 

我輩からのアドバイスはたった一つ

 

汝の欲する所を為せ、それが汝の(テレマ)とならん。」

 

「どういう意味だ?」

 

「これは汝が意味を見つける必要がある。我輩はおしえないし、教える気もない。」

 

「…あぁ、わかった。」

 

「では我輩はやらねばならないことが山ほどあるのでな。ここで失礼する。」

 

そういうとバニルは銀の鍵を使って次元の裂け目を作り、去って行った。

 




もう一つの作品の方も書いているのでご安心ください。

私、失踪しないので(フラグ)



7月29日追記

やらかした!

時系列見直したらやらかしがたくさん発見されました!

よって大規模編集が入ります。
変更点は次話のあとがきに書いておきます。

では!次話またお会いしましょう!

この作品のヒロイン(?)はどうすべき?

  • リッチーのウィズ
  • ウィズ悪魔バージョン
  • オリキャラ(書ける自信なし)

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