最後の方が早足です
疲れてたんです許してください
そこは不毛の大地と呼ばれていた。
昔暴れ出した破壊の暴君と暗黒皇帝が7日7晩戦い続けたせいで今でも草木は一本たりとも生えず、ひたすらに岩と砂が地平線まで広がっている。
何時もであればそこには誰もいないのだがそこには仮面をつけた悪魔がいた。
やあ、諸君!バニルである!
ようやくダンジョンを建てる目処がたったので必要な場所が取れる不毛な大地に来たわけだが
「いやはや、よくもここまで暴れたものだ…」
これだけの広範囲を長期間人っ子一人住めないようにするとは…
まぁ今回に限っては非常に都合がいいからよしとするか
「さてと、始めるとするか。」
その一言で大量の魔素が渦巻き始める
今回使う魔術は名付けるならば『浮遊城作成』とでも呼ぶものであり、使う魔素は竜種換算でも1.5体分という規格外のものである。
そのため5段階に分けて行う
「第1術式起動。」
術式の起動とともに、大量の魔素が周りに撒き散らされ、岩や砂が光沢を持ち始める。
これが我輩のダンジョンの原材料になるわけだ。今回はMAVEL作品でおなじみ、ヴィブラニウムを採用している。
だがこれだけじゃ只地面がむちゃくちゃ高価な金属になっただけに過ぎない
ここからが大事な所だ
「第2、及び第3術式起動」
第2術式の起動によって
地面が綺麗に丸くくり抜かれ浮き上がる
正確にいうと魔素を使って無理やり持ち上げているというのが正しいのだが
その広さは何と不毛の大地の約8分の1
まさにバニルの迷宮としてふさわしい
まあ予定してるのはもはや迷宮ではなく国というのがふさわしいがな
そうこうして浮かび上がった巨大なヴィブラニウムの柱が一回振動するとまるで液体のように形を変えていく
これが第3術式
ここで形を形成するわけだ。
そしてこれからが重要なのだが
「やはり魔素切れか…」
いくらバニルの魔素量が多いといってもせいぜい竜種1体分、もちろんこれはトップレベルなのだが前述の通りこの魔術は規格外の量が必要だ
魔素が完全回復する頃にはヴィブラニウムはそのままだが第2術式が終了し、堕ちてしまう
「だがこれも想定内。」
あれだけ時間を掛けたのだ。これぐらいはわかっていた。
そのための解決策もある
「霊脈との接続…完了。」
霊脈との接続によって最低限の魔力を得る。
「さて、ここからが本番!第二魔法を発動。」
ここに型月世界の魔術師がいたらおそらく全力で弟子入りを志願したか、なんとかしてホルマリン漬けにしようとしたであろう
当たり前だ
これは1つの世界の魔術師のゴールとされたもの
魔術ではなく魔法なのだ
第二魔法。その概要は
『並行世界の運営』
まさに至高の魔法と言えるだろう
第二魔法は滞りなく発動し、バニルの周り大量の魔素が供給される
「これで続けられるな。第4術式起動。」術式が起動するとバニルの手の中に渦が現れる
これは第2魔法の応用である並行世界からの物体にお取り寄せのための渦だ
ここで一回考えてほしい
果たしてこれだけの巨大な構造物を半永久的に浮かせられるほどの動力源はあるだろうか?
もちろんないとは言わない
動力源に心当たりがあるからこれを実行したのだから
その渦に躊躇なく手を突っ込み、取り出したのは7つの輝く宝石と光り輝く延棒、そして真っ青に透き通った石を取り出す。
取り出したのはインフィニティストーンと「死にゆく星の心臓」ことウル、そして飛行石。
びっくりするほどむちゃくちゃで世界観を無視した素材だ。
だがこうでもしないかといけない理由がある
それが天使と星竜王とかいう神の存在だ
こいつらからこのクソでかいダンジョンを守るためには下手な魔術炉心では全然賄えない
それどころか飛行状態を維持出来るのかすら怪しいのだ
そこで出来る最大限の素材を準備したに過ぎない
飛行石を主体にウルとインフィニティストーンをミラーボールのようにしてやっと完成!
バニル特製魔術炉心の出来上がり!
ダンジョンとのコネクトもうまくいった
「ダンジョンはできた。あとは人材さえ揃えば吾輩の夢は叶う!」
こうしてバニルのダンジョン製造計画は進んでいく…
この作品のヒロイン(?)はどうすべき?
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リッチーのウィズ
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ウィズ悪魔バージョン
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オリキャラ(書ける自信なし)