羽並みに軽い読み物なので、暇潰しにでも。

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「なんなんじゃ、あのタグ!?」
「言葉通りじゃないですか?それを言ったら私はタグにすら含まれてませんし、書かれてるだけマシですって。」
「まぁ、お主ウチには来ておらんもんな。」
「それもこれも、私のピックアップに引いてくれなかったマスターのせいですよ!全く、何が沖田ちゃんの方が良いですか!結局爆死して良い気味ってんですよー!」
「まぁ、ウチのマスターは脳筋の上に新しいモノ好きじゃからな。パッと見はあ奴のスキルの方が使いやすげじゃし、宝具演出もド派手じゃしのー。」
「なぜ運営は私の宝具演出も変更してくれなかったのか!モー変するんだったらしっかりやってくださいよ!」
「その点儂は、ノーマル・水着、共に宝具もモーションもド派手じゃがな!」
「ふーんだ!モーションは私だって変わりましたし、レア度とステータスで言ったら沖田さんの方が上ですー!万年星4さんは黙っていて下さい!」
「おま、それ言ったら戦なのじゃ!儂に敵うと思うのか沖田ァ!相性的な意味で。相性的な意味で!」
「くっ、ならば此方はエネミーステータスで挑むのみです!必殺のブレイクゲージ三本をくrコフッ…!」
「あ。」


ウチのシグルドがなんかおかしい。

その者は、真に英雄であった。

 

 

 

 

たとえ物知らぬ子供であろうとも分かるほどの、圧倒的な武威。まるで鋭利な刃物の様に鋭いその雰囲気は、見る者に畏怖を抱かせる。

 

 

腰に装着された無数の短刀は仄かに光輝き、何よりも目を惹く巨大な剣は、いっそ冷たさすら感じるほどに、蒼く煌めいている。

 

 

清潭な顔に掛けられている、知性を思わせる眼鏡からは

 

 

 

 

 

「────任務確認。当方は今一度、竜を打倒する。」

 

 

 

 

 

氷を思わせる瞳が覗いていた。

 

 

 

 

 

 

 

この話は、現代に蘇った大英雄が今一度、新たなる英雄譚(ヴォルスング・サガ)を刻む物語───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、違うし。ただの骨っこ(竜牙兵)だからね?」

 

「いや。僅かなりとも竜要素があるのなら、竜であると判定されるだろう。この作品(FGO)の属性判定は少々緩い(意外とガバガバ)。ならば、付け入る隙はあると判断する。」

 

「君は何と戦ってるんだ。それに作品って何さ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───ではなく。何故か少しバグってるポンコツメガネ(シグルド)と、そのマスターが織り成す、日常喜劇(コメディ)である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彷徨海。

かつて、星見の戦いを繰り広げ、踏破し、そして今なお戦い続ける、カルデアの者たちが辿り着いた神秘の海。

 

カルデアの者たちは現在、その彷徨海にある世界最古の魔術棟、バルト・アンデルスの内部で休息をとっていた。

 

かつての自分たちの職場と酷似したその場所は、不思議と居心地よく過ごせていた。

 

そんな、通称ノウム・カルデアのとある一室にて…

 

 

「サーヴァント、セイバー。我が真名を、シグルド。

貴殿がマスターか。どうか指示を。

速やかなる遂行を約束しよう。」

 

 

人類最後のマスター。藤丸立香は、懐かしい顔と出会った。

 

かつて、北欧の異聞帯において、最初は恐ろしい敵として、最後は共に戦う仲間として出会った、竜殺しの大英雄、シグルドが、ノウム・カルデアでの召喚に応えてくれたのだ。

 

 

「これからよろしく、シグルド。」

 

 

心強い新たな仲間を、立香は笑顔で迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

「ところでマスター。霊基強化(レベルアップ)及び再臨素材の備蓄は充分だろうか。

もし不安が有るようであれば、素材採集(周回)を提案する。祭典(イベント)がやっているのなら、そちらの方がより効率的なこともあるだろう。

ただし、当方に必要な素材は主に竜系統である。であれば、下手な祭典(イベント)に参加するより、オルレアンの探索を推奨する。」

 

「何でそんなに詳しいの…!?」

 

「フッ…我が叡知の結晶を以てすれば、この程度の情報を探ることは容易いこと。

 

 

 

 

 

我が叡知は、天然の攻略演算機(攻略サイト)である!

 

「攻略サイトってなに!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター、召喚リソース(星晶石)の余りはあるだろうか。」

 

「星晶石?一応あるけど…」

 

「そうか。ところでマスター。ここの戦力には、少々不足しているモノがある。」

 

「不足しているモノ?」

 

 

先の召喚より数日後。

既に最終再臨、霊基補強(スキルアップ)を済ませ、カルデアの主力となっているシグルドは、立香に現在のカルデア内の戦力を語る。

 

 

「当カルデアの戦力を分析したところ、汎用型(オールラウンド)のサーヴァントがかなりの割合を占めている。

確かに、あらゆる状況に逐一対応できる者が多いというのは、喜ぶべきことだろう。不利な状況に陥ることはないだろうが…それは決して、必ず有利に事を運ぶことも出来ないということだ。」

「例えば、竜を相手にするのならば、当方やジークフリート殿。神性を持った者には、ナポレオン殿や織田信長殿。

こういった、一点突破型のサーヴァントが、当カルデアには不足していると考えている。」

 

「確かに…そう言えばウチって特効サーヴァントとかって、あんまり意識してなかったかも…」

 

 

シグルドの戦術眼は確かなものだ。

特効サーヴァントというのは、使いこなせれば非常に頼もしい存在であり、支援(バフ)が無くとも、特定の相手であれば一撃で倒すことすら出来る。

 

そして、このカルデアでは、そう言ったことが出来るサーヴァントが限られている。

 

 

「そこでだ、マスター。当方に一つ、提案がある。」

 

「提案?」

 

 

そんな、このカルデアの戦力の充実のため…

 

 

 

 

「我が愛とのイチャイチャを所望する!!!(我が妻であるブリュンヒルデの召喚を希望する。)」

 

「え」

 

 

 

…主に、己の我欲を満たすため。シグルド(ポンコツ)は、ブリュンヒルデの召喚を提案した(願望をいい放った)

 

 

「失礼。取り乱した。」

 

「いや、今の取り乱したってレベルじゃ…」

 

「取り乱した。」

 

「アッハイ。」

 

閑話休題(それはそれとして)。マスターの国の諺に、思い立ったが吉日、というものがあるだろう。

 

故に、

 

 

 

 

 

 

 

 

召喚(ガチャ)を回せ。

 

 

「ガチャって言うのやめよう!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「当方大爆死!」

 

「是非もないよネ!」

 

「ちょ!それ儂のセリフなんじゃが!?じゃが!?しかも儂の出番ってこれだけー!?」

 

 

それも、是非もないよネ!




「あ、タグの回収お疲れ様でーす。」
「あれだけの為に呼ばれるとか、納得いかんぞ…」
「まぁ、ぶっちゃけ私たちが出ることも、最後のノリで書いたマスターのセリフから、さらにノリで考えられただけですからねー。」
「まぁ、儂らも基本的に悪ノリの塊みたいなもんじゃしな。」
「というか、前書きのオチなんですか?完全に私オチ要員じゃないですか。」
「単なるマスターの技量不足じゃろ。文才なんて欠片も無いし、それこそ悪ノリで書いた話じゃしのー。」
「今この会話も、特にネタとかありませんしねー。」
「マスターは基本的に引きこもりのコミュ障じゃからな。話のタネとかポンポン出てこんじゃろ。」
「よくもまぁ、それで小説なんて書こうと思いましたよねー。」
「結果がこれじゃろ?他にも抱え込んどるしのー…こんな話書いとる暇があったら、儂の育成を進めるべきじゃ。」
「あ、そう言えば、今回のオチどうします?」
「えー…適当に、ハイ、終わり!でいいじゃろ。」
「ちょ、それは適当すぎますよ。せめて、いきなり土方さんが出てきて全部台無しnコフッ…!?」
「あ、また吐きよった。」
「ちょっとマスター!?オチに困ったら取り敢えず私のスキル悪用するの止めて下sコフッ…!」
「ハイ、終わり!続きは期待するでないぞー。」


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