ベルの兄は異世界人   作:ごーたろんす

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遅くなって申し訳ないm(_ _)m


休みを完全に満喫しておりますww


てことでどうぞ!


2匹のブラシスコン絶対絶滅!?

先ほどまでオラリオで最高峰と表現される程の戦いが繰り広げられており、オラリオ住人は冷めやまぬ熱気に包まれていた。

 

そんなオラリオ住人の様子をお伝えしようと思う。

 

 

ー豊穣の女主人ー

 

ミア・グランド。元第一級冒険者にしてとんでもない戦いを繰り広げていた2人にも「母さん」と呼ばれ、慕われている女傑。

 

そのミアですら店員、客と一緒で固まっていた。可愛い息子と思っているユウの戦闘を見るのは初めてだが汗が止まらない。

 

そしてその動きをしっかりと見えているであろう弟のベル・クラネルに対しても驚きを隠せない。

 

まさかあんな子があたしを母さんと慕ってくれているとはねぇ。しかし文字通りレベルが違いすぎるね。

ウチの娘達も決して弱くはないけどユウとベートの戦闘を観て腰が引けてるね。

 

ミアは店員の様子を見てため息を吐く。ユウは楽しければいい。最低限の礼儀さえあれば馴れ馴れしくても問題無し!という男だ。

 

この娘達の状態でユウと会ってどこか遠慮をしている接し方だとユウは確実にこの店から足が遠のくだろう。

やり過ぎたかなと心の内に不満を全て溜め込んで。

 

 

 

あの子は自分の懐に入れた奴らにはトコトンまで甘いからねぇ。まぁ娘と息子の為だ。

あたしがどうにかしないといけないね。

 

 

「ほらっ!固まってる場合じゃないよ!!ユウは冒険者としてあれだけの戦いを見せたんだ!

あんたらも店員としての仕事をしっかりやりな!!」

 

 

「で、でも母ちゃん…。ニャーはあんな強いユウにナメた口きいてたニャァ……。

次来るときどうやって接すればいいかわかんないニャ。」

 

 

アーニャの言葉にクロエ、ルノアまで頷く。

その様子を見ていたシルが頬を膨らませてブチギレる。

 

「みんなおかしいよっ!!ユウさんが強かったら態度を変えるの!?

強くてもユウさんはいつも笑いながら気にしないで接してくれてたのに!?

 

みんながそんな事言うなんて思ってなかった!!もう知らないっ!!」

 

持っていたお盆をバンッと机に叩きつけてシルは涙を浮かべながら裏に走って行く。

 

ミアはまさかいつもボロクソにされているシルがユウを庇って怒るとは思っておらず一緒に固まってしまった。

 

そこに1人の冒険者が声を上げる。

 

「あー。ミアさん。ちょっといいか?

この前この店でユウにボコられたモルドっつう冒険者なんだけどよぅ。」

 

ミアはその冒険者に見覚えがあった。ユウに地面に叩きつけられてゴミ捨て場に頭から突っ込まれていた奴だ。

 

そのあと何があったかは知らないがクラネル兄弟とたまに一緒に笑いながら商店街を歩いているのを見かけた事がある。

 

ミアは頷き言葉の先を促す。

 

「なんつーかよ。ユウは威張ったりしねえやつだろ?なんせどんな弱そうなやつにも真摯的に鍛錬にも付き合ってくれるくらいだしな。

 

俺みたいな半端者にも謝ったら仲良くしてくれるしよぉ。

だから普通にしてても問題ねぇと思うぜ?追い出されてもこの店に来たのはユウがあんたら店員とミアさんの自慢話をずっとしてっからなんだぜ?」

 

アーニャは呆然とする。あれほどの強さを持つユウが自分達の自慢を冒険者にしているのだ。

それほどまでに繋がりを大切にしてくれているのに自分は何てことを口にしたのだろうか。

 

「そうかい。あの子がねぇ。あんたの名前は?」

 

「モルドってんだ。それとこの前は本当にすまなかった。謝って済む問題じゃねぇけど謝らせてくれ。

 

それとアーニャさんだったか?怖いのは仕方ねぇよ。でも怖いのがなんでダメかわかるか?

ユウが言ってたのはもったいねぇからなんだってよ。怖いでその場に止まっちまうのが一番もったいねぇんだってよ。」

 

立ち上がって頭を下げるモルド。豊穣の女主人では追い出した冒険者は基本的に怖がって二度と店に来ない。

だがこのモルドという冒険者はユウのおかげもあるだろうが店に来て、謝った。

 

「かまいやしないよ。あんたのおかげでそこの馬鹿猫も気づいたみたいだしね。

今日は代金はいいよ。サービスだ。」

 

ミアがそんな事を言うのでモルドは首を横に振って口を開く。

 

「冗談はよしてくれ。金は払う。それにこの店の為に言ったわけじゃねぇさ。

俺らはクラネル兄弟を英雄だと思ってるんだ。あの兄弟が勘違いされるのは嫌なだけだ。」

 

ミアは豪快に笑い、ならクラネル兄弟に乾杯って事でご馳走してやるよ!と言う。

モルドもそう言われては断れず、苦笑いを浮かべて受け入れる。

 

アーニャ、クロエ、ルノアは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

あれほど普段顔を合わせて話をしたり、おちょくられている相手を怖がってしまい、自分達より遥かに弱く、そしてユウと敵対というかボコられた筈のモルドが自分達以上にユウを理解していることに情けなくなってしまった。

 

シルが怒るのも無理ないニャ。ニャーはアホニャ。別にユウが強くても関係ないニャ……。

 

その日は早めに閉店させる。そしてリュー以外の店員を席に座らせる。そこには新店員であるアストレアも含まれていた。

あまりにもポンコツ過ぎてウエイトレスを任されないので従業員の部屋を掃除させていたのだ。

まぁ掃除も廊下はビチョビチョ、部屋も棚がひっくり返ったりしていたのでゲンコツをして気絶させていたのだが。

 

 

ついでに途中で自分で神の鏡を使って話題の戦闘を見ていてそれも見つかってまたゲンコツされていたことを報告します。

 

「んで?あんたらはどうするんだい?」

 

「「「…………。」」」

 

シルを除く3人は無言で俯いている。アストレアも話を聞いたのか難しい顔をしていた。

 

「ミア母さん。私はあれほど仲良くしてくれるユウさんを裏切るような行動をこの3人が取るならこのお店をやめます!!」

 

「あんたは少し落ち着きな。馬鹿3人もそんな事思っちゃいないよ。

ただ元冒険者だから余計にユウの強さがわかってしまっただけだよ。」

 

「えっと。まぁ気持ちはわかるわよ?あのレベルの戦闘を出来るのなんてそれこそ過去も合わせてもそうはいないでしょう?

私なんてヘスティアファミリアに居候した当日にポンコツ駄女神とかニート女神って馬鹿にされたんだから。

でもあの強さならそれも言ってくるわよね。」

 

 

いや、ユウは強くなくてもアストレア様には言ってると思う。ぶっちゃけその通りだもの。

 

全員が全員同じ事を思っていた。とりあえずアストレアは放置して話を元に戻す。

 

「ニャーはアホニャ。ユウは兄様との仲を取り持ってくれたしいつもナデナデしてくれるニャ。

なのに怖がるなんてシルが言った通り裏切ったも同然ニャ。次来た時は謝るニャ。」

 

アーニャの言葉に他の2人も謝ると続く。シルはそれを見て溜飲を下げたのか頷いていた。

 

ミアもそうかい。勝手にしな。と言わんばかりの態度であった。それよりこの駄女神だ。

マジで使えねぇ。どうしよう。可愛い息子に頼られたから雇ったもののどこにも配置できない……。

 

娘の事から駄女神まで、頭を痛め続ける。なんだかんだで一番苦労しているミアだった。

 

 

 

 

 

ーロキファミリアー

 

ベートとユウが逃走した後、執務室に集まる幹部連中。そして幹部以外のメンバーも中庭に集まっていた。

 

「全員今日の戦いは見たっすね?あれを見てまだ強くなろうとしない奴はロキファミリアに必要ないっす!!」

 

「そうね。私もラウルもレベル4だけど今のままじゃ確実にベートの足を引っ張るわ。

こう言っちゃなんだけど幹部連中、もしかしたら団長ですらも戦闘面に関しては足を引っ張ってしまうかもしれない。

 

それでも私達は家族よ。ベート1人だけ先を進ませるわけにはいかない!!」

 

 

ラウルとアキ。幹部を除けばロキファミリアで最も高いレベル4の冒険者。

この2人は後輩の育成、そして自らの成長を必ず成し遂げるとあの戦いを見て心に決めた。

 

ベートが口が悪い事も家族に対してでもはっきりと言うことにもげんなりしていた時もあった。

だが今日の戦い、ロキ達のコロシアムでの言葉を聞いて自分達がどれほど馬鹿だったか気づいた。気づいてしまった。

 

だからこそ、自分達が下っ端と幹部の橋になるしかないと思った。ラウルは特に。

ラウルはベートと別に仲が悪いわけではない。むしろロキファミリア内ならば良く喋る方だ。

 

そしてユウとも良く話す。ユウはいつも自分に敬語を使ってくれる。一度敬語をやめてほしいと言ったが、先輩冒険者ですしラウルさんを尊敬していますから。

笑いながらそう言ってくれた。

 

自分は確実に凡人である。それは間違いない。

ベートにしろ、ユウにしろ天才という言葉は彼らの為にあるのだど思っている。

 

だがあの2人は決してラウルを他の冒険者が言うように凡人の無駄な足掻きなどと馬鹿にしない。

ベートはラウルを根性のある馬鹿と笑いながら言う。

ユウはラウルの態度に尊敬を覚えると言う。

 

己にそんな価値があるのだろうかと常々思っていた。だがあの2人は笑いながら鍛錬にも付き合ってくれる。

 

そして今日の戦闘を見て自分が勘違いしていた事に気づいた。あの2人は実力、才能、素質などは二の次なのだ。

 

冒険者が冒険者であるが為の誇りと向上心。この2つだけを評価していた。

それはそうだ。現状に満足してしまえばそこから成長はしない。成長しなければ下を見てしまう。

下を見て比べれば楽になるから……。

 

だからこそ鍛錬をお願いすれば快く引き受けてくれたのだ。あの2人は本当に誇り高く、格好が良い。

だが憧れて何もしないのはそれこそあの2人を裏切ることになる。

 

だからこそ自分の成長を図りつつ後進組、まだ新人冒険者だったり、レベルの低い冒険者を育てていかなければならないと思う。

 

幹部連中のように強い奴らは勝手に強くなって上に登る。ならば自分達の仕事は伸び悩んでいる後輩、新人の教育を上に押し上げる事だと思った。

 

「俺らは誇り高いベート・ローガの所属するロキファミリアの家族っす!

ならばあの誇り高い人に追いつき、追い越さないとダメっす。そしてロキをNo.1の座に家族全員でつかせるっすよ!!」

 

「その為にはみんなの力も必要。それに普段の態度もね。ベートは勘違いされる様な事を常に言ってるけどほぼ他所のファミリアとケンカとかはしてないわ。

 

……ヘスティアファミリアはこの際除外するけどね。みんなもわかると思うけどあそこは全員おかしいから。」

 

ついつい本音が出てしまうアキにみんな笑ってしまう。

その中でこの前ランクアップした冒険者が手を挙げ、発言の許可を求めるのでラウルとアキは頷く。

 

 

「俺はユウさんとベートさんに注意……いやボコられた。理由はロキファミリアに入っただけで満足して他の冒険者を馬鹿にする発言をしたからだ。

 

それからユウさんに冒険者としての醍醐味を教えてもらってベートさんに毎日ボコボコにされながら鍛錬した。

 

だからこそ分かる。あの人達は口が悪くても上を向けるやつを絶対に馬鹿にしない。

ベートさんの口が悪い?違う。事実を言ってくれてるだけだ。そこから何を読み取れるかだと思う。

 

自分でも何が言いたいかわからないけど…。

 

ここにいる全員に知っておいてほしい言葉がある。

ユウさんに言われた言葉で俺のランクアップの基礎となった言葉だ。」

 

 

【才能とセンス?うん必要だと思うよ?でもさ努力出来る、上を目指す決意がある。それが一番の才能だと思うよ?】

 

1人の青年から発せられるユウの言葉。この言葉はロキファミリアの全員の心に火をつけた。

 

誰が始めたのかはわからないが拳を天に突き上げる。全員が続いて上げ、上がりきってから大声で叫ぶ。

 

ロキファミリアはこれから全員が成長していくだろう。

 

 

ロキと幹部連中は執務室に集まって誰も言葉を発しない。全員先程までの戦闘を脳内で振り返っていた。

 

「……集まったけど特に話とかないよね。」

 

「ん。せやな。ウチも特に話すことないわ。」

 

ポツリとフィンが呟いた言葉にロキが同意する。ぶっちゃけ集まった意味はなかった。

 

ただなんとなく胸に灯った熱が冷めてないので集まっただけだった。

 

 

「…話ないなら行っていい?ベートお兄ちゃんに会いたい。」

 

「アイズ。あたしも行っていい?ベートに謝りたいこといっぱいあるんだ。

それにもっと強くなりたい。」

 

「あの子らどこ行ったかわかるんか?めっちゃダッシュで逃げとったで?」

 

 

「レフィーヤがユウお兄ちゃんの場所わかるから…。レフィーヤはユウお兄ちゃんの場所はすぐにわかる。」

 

アイズの言葉にレフィーヤは頷く。しかし表情はそれほどよろしくはなかった。

 

 

「ユウお兄ちゃんとベートさんは今はそっとしておくのが良いと思います。やっとお互いが親友になれましたし色々話すことがあるでしょうから。」

 

レフィーヤの成長、いや、お兄ちゃん愛が良くわかる言葉だった。しかし大人になったなと全員が思う。

 

 

「それなら僕が一番今気にしてることを言ってもいいかい?」

 

全員フィンの方を向いて頷く。

 

「みんな今日の2人の戦いを見てもっと成長しよう。上を目指そうとしてるのは良くわかる。

今更言うことでも無いと思うし、ベートの強さも良くわかった。それは別に良い。

 

 

 

 

なんでリヴェリアが居ない?」

 

 

そういえばリヴェリアが居ない。何故だ??

 

 

「あーママな。ユウたんとベートが怪我だらけでダッシュして逃げたから追っかけていったで?

ママは心配性やからなー。」

 

全員納得して笑う。さすがお母さん。

 

それから今日の戦闘の感想などを言い合っていると外から大きな雄叫びが聞こえて全員びっくりしてしまう。

 

ラウルとアキが先導して集まっていたのは知っていたが予想以上に盛り上がっているのを知ってフィンとロキは思わず笑ってしまった。

 

 

 

 

ーフレイヤファミリアー

 

オラリオ最強?唯一のレベル7?なんたる体たらく!!あの一瞬で悟ってしまった。

己は実力ならばあの2人の下である事実に……。

 

オッタルはフレイヤの私室にすぐさま向かい、ドアをノックもせずに開ける。

こうしてはおれん!!もっと強くならねば!!

そんな思いを胸に抱いてフレイヤにダンジョンに潜る許可をもらいに来たのだ。

 

 

 

 

 

 

フレイヤは床の上で目を抑えてゴロゴロと転がりまくっていた。

何してんだこのニート駄女神。

 

 

先ほどまでのやる気に満ち溢れた目から一転。己の主神の駄女神っぷりに死んだ魚の目に変わる。

 

 

「……駄女神さ、フレイヤ様。何をしておられるので?」

 

 

 

「痛いぃぃぃ!!ユウの魂の輝きが凄すぎて目が痛いのよー!!あの子なんなの!?

ほんとすごいわね!!こんな輝きの魂神になってから一度も見たことないわよっ!!」

 

 

文句を言いながらゴロゴローゴロゴローと目を抑えて床を転がる駄女神。

 

オッタルは気づいてしまった。この女神の状況で鍛錬に行くことができるのだろうか?と。

 

そっと近づいてフレイヤを抱っこしてベットに乗せる。そしてユウにもらった快眠!蒸気アイマスク!をつけてあげる。

 

 

「フレイヤ様。これはユウにもらった快眠グッズです。目が楽になるかはわかりませんがお使いください。

 

そして私はダンジョンに籠りますので1週間お休みします。それでは。」

 

 

「え?ちょ?オッタル??貴方の主神がこんなに痛がってるのよ??

心配でしょ??横に座って看ててくれて良いからね?」

 

 

フレイヤファミリア団長オッタルさん。主神の言葉を聞いてしまう前に全力で逃走。

その姿を見られないようにアイマスクを装着させる周到ぶり。さすがオラリオ最強。

 

フレイヤはオッタルがまだ居ると思ってひたすらアイマスクをつけたまま話しかける。

 

しかし声が返ってくることはなかった。

 

 

またしても美の女神の叫び声がオラリオに響いた。

 

 

 

 

ーブラシスコンズー

 

 

イテェイテェと言いながら肩を貸し合って歩く馬鹿2匹。馬鹿2匹はそのままディアンケヒトファミリアに向かっていた。

 

「おーい。小太りジジイー。アミッドさーん。ハイポくれぇぇぇ。マジで身体中がイテェー。」

 

「お、俺もくれー。マジでもう動けねぇ……。」

 

2人はディアンケヒトファミリアのドアを開けて倒れ込んでしまう。

ディアンケヒトもアミッドも先程まで戦闘を神の鏡で見ていたのでここに当人達が居ることに驚き、ボロボロの状態でいることに驚いてしまう。

 

 

「お、お前らは何をやっとるんじゃ!!ロキにエリクサー渡しといたんじゃぞ!!」

 

怒鳴りながらもエリクサーを2人にぶっかける。ハイポーションでも良かったが良い戦いを見せてくれたので奮発したのだった。

 

「ユウさん。ベートさん。お疲れ様でした。素晴らしい戦いでした。

まぁほとんど見えませんでしたが。

良ければベットを貸しましょうか?」

 

ユウはエリクサーで大分復活したので大丈夫だったがベートはマインドダウンも起こしていたのでマジックポーションを飲んで寝させてもらうことにした。

 

 

あれほど魔法を使ってマインドダウンを起こしていないユウに3人とも呆れていたが。

ついでと言わんばかりに紅茶やケーキなどを出して全員で食べることにした。

 

 

「しっかしユウは強いのぉ。速すぎて何が何やらわからんかったわい。

アミッドも珍しく興奮しておったしの。」

 

「え?嘘?アミッドさんが興奮してたの?

うわー俺もそっち見たかったわ。アミッドさんってあんまり感情を表に出さないから興味深いよね。」

 

 

「も、もうディアンケヒト様!ユウさん!からかわないでください!!」

 

ごめんごめんと笑いながら言うユウ。アミッドが頬を染めている事にはツッコまんのだなと思うディアンケヒトだった。

 

それから戦闘について色々聞かれたりして説明していく。アミッドもディアンケヒトも見えていなかったところまで説明してくれるので興味深そうに聞いていた。

 

 

「ユウさんはベートさんの気持ちがわかっていたからこんな大規模な戦闘をしたんですね……。」

 

 

「んー。ここまで大規模になるとは思ってませんでしたけどね。でもちょうど良かったです。

やっぱり親友には楽しそうな顔でいて欲しいですから。

 

それにベートは俺の最大の好敵手ですしね。俺はあいつとファミリアは違いますけど一緒に上に登って行きたいです。」

 

 

ユウのなんの飾りもない言葉がスッと胸に落ちてくる。アミッドはユウの笑顔を見て頬を赤らめてしまう。

 

ユウさんは何故これほどまでに格好いいのでしょう。嗚呼。これでは本当に自分の気持ちを抑えれる気がしませんね……。

 

 

「ほう。やはりユウ君はベートにとっても素晴らしい親友で好敵手だったのだな。」

 

 

3人以外の声が聞こえる。声のした方を見るとロキファミリア、いや、エルフが誇るハイエルフ。リヴェリアさんが仁王立ちしていた。

 

「げっ!り、リヴェリアさんっ!?ベベベベート!!起きろ!追っ手が来たぞ!!」

 

慌てふためくユウを見てクスリと笑いながらリヴェリアは首を横に振る。

 

 

「別に説教をしようとは思っていない。ただ大怪我のまま逃げ出したから心配で追いかけて来ただけだ。」

 

 

ユウはホッとしてリヴェリアにも紅茶とケーキを出してあげる。

アミッドはその間ずっとリヴェリアを見ていた。リヴェリアもアミッドのユウに対する態度を見ていたが。

 

 

ま、まさかリヴェリアさんまで?明らかにユウさんを好ましく思っている態度ですよね?

ハイエルフ様まで落としたんですか!?

ライバルが多いし強敵すぎますよ……。

 

アミッドもまさかユウ君が好きなのか!?ユウ君はどれほどモテるんだ!!

くっ。妹や弟には優しい。つまりユウ君は年下好きなのか!?い、いや万能者や疾風は年が上のはず。恋愛なら年上好きではないか!?

 

 

 

ディアンケヒトは2人の百面相を見て思わずため息を吐いてしまう。

 

 

何故これほど分かりやすいのにユウのアホは気づかんのじゃ。儂この場にいるの嫌なんじゃが。

 

 

そんな3人の気持ちには一切気づかないユウは楽しそうにケーキを食べてベートの良いところを熱く語っていた。

 

 

 

 

 

「し、師匠…。え?リヴェリアさん!?」

 

 

「ん?リーネか。師匠?アミッドのことか?」

 

そこに現れたのはみんな大好きリーネたん。

リーネはアミッドに師事していることと、その過程をリヴェリアに報告する。

リヴェリアも笑いながら頷き納得していた。

 

 

最近のリーネは人が変わったように強くなっていた。戦闘面もそうだが治癒魔法に関してはリヴェリアより上になっていた。

 

「リーネさんリーネさん!今ベートはそこの部屋のベッドで寝てます。

やることは1つですよ!一緒のオフトゥンに入って看病してあげましょう!」

 

ユウはニヤニヤしながらまた馬鹿なことをリーネに囁く。ついでに恋愛経験のないハイエルフと人形のような少女も二次災害に遭っていたが。

 

リーネはユウを一種の神聖化している。アミッドがユウさんが、ユウさんがと誇らしそうに毎日リーネに言っていたからもあるが。

 

それにユウは先程の戦闘もそうだが自分の大好きなベートの親友でオラリオ1ベートを知っていると思っているので素直なリーネは恥ずかしがりながらもユウの言った通りにしてしまう。

 

 

リヴェリアは止めようとするが何かを閃いたのかアミッドを呼んで耳打ちする。

 

 

リーネはし、失礼しますぅ。と呟きながらベートの隣にごそごそと入って控えめに抱きつく。

 

ユウは必死に笑いを堪えて写真を撮る。

 

 

そのユウの肩がハイエルフ様と聖女様に掴まれる。

 

 

「ふむ。ユウ君がベートを思ってしているのは良くわかった。それにユウ君も疲れているだろう?

安心しろ。リーネではないが我々が寄り添って寝てやる。」

 

 

「ええ。ヒーラーとしてユウさんは休むべきだと思いますのでベッドを用意しました。

こちらへどうぞ。いいですね?ディアンケヒト様?」

 

 

正直に言おう。ディアンケヒトはアミッドの目が本当に怖かった。神も自分の身が一番大切なのだ。

ユウの捨てられた子犬みたいな目を見てなかったことにしてアミッドに頷きいそいそと部屋を出て行った。

 

 

「えっと。ぼ、僕ホームに帰って寝ようかな、なんて……!」

 

 

「ふふ。リーネを焚きつけておいて逃げられるとでも?誰かと一緒に寝るのはアイズの子供の頃以来だな。

 

それに男性と一緒に寝るのもなかなか興味深い。」

 

 

「ふふふ。私はヒーラーですからね。ユウさんが大丈夫か身体を使って調べなくてはいけませんからね。」

 

 

ユウはようやく気づいた。気づいてしまった。この2人の目が獲物を狙う肉食獣な事に。

 

必死で抵抗するが本調子ではないユウにレベル6でレフィーヤと鍛錬しているリヴェリアには対抗できずベッドに入れられる。

 

 

 

弟、妹達よ。お兄ちゃんはついに大人の階段を登るかもしれません……!

 

アスフィ、リュー、レヴィス……マジですまん。

 

 

 

これが楽園(ゼツボウ)か……。絶対爺ちゃんのせいだ。爺ちゃんがなんかやったに違いない。

俺がこんなにモテるのはおかしいっ!!!

 

 

もうテンパりすぎてゼウスのせいにし始めたユウだった。

 

 

 

悲しい事?嬉しい事にハイエルフ様と聖女様は子作りを知らないのか抱きついて寝るだけだった。

 

しかし女性特有の良い匂いが鼻を刺激して一切寝れなかったユウだった。

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぉ!!な、なんでリーネが一緒のオフトゥンで寝てんだよぉぉぉぉぉぉ!!

 

ユウてめぇぇぇぇぇ!!!

 

 

 

え?ゆ、ユウさん?どうしたんでしょうか?なぜリヴェリアさんとアミッドさんが寝ているんでしょうか?」

 

 

 

「ベート……。リーネを焚きつけて本当に。ほんっっっとうに悪かった。

 

だから頼む。助けてくれ……。」

 

 

敬語になるベートと涙目でベートを見つめ、助けを求めるユウの姿がそこにはあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アミッド。お前はエルフではないが私の同士だ。これからも仲良くしよう。」

 

「ええ。リヴェリアさん。また機会を作って添い寝しましょう。」

 

 

 

今日もオラリオの一部でとんでもなく強力なコンビが生まれた。

 

 

えへへ。ベートさんと一緒に寝ちゃった。ベートさんにまた一緒に寝てもらっても良いですか?って聞いたら頷いてくれたしこのご褒美があれば私はずっと頑張れますっ!!

 

 

万人が見惚れる笑顔のリーネさんも居たらしい。

 




うーん。何が書きたかったか良くわからんなw


旅行中にちょくちょく書いたんで誤字脱字や矛盾点が多いかも知れないです。

申し訳ない!!
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