アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい 作:血濡れの人形
~近くの森~
皆さん初めまして、シルド・フォン・シュヴァルツラングと申します。
何を言っているんだお前と言われるかもしれませんが、転生者です。
なんでこうなったのか、それは数十年ほど前にさかのぼります。
~回想~
「いやぁ、アーランドシリーズって前から気になってたけど、やってみると楽しいもんだな」
そう、あれはアーランドシリーズの三作目、メルルのアトリエをトロコンして、最新作出るルルアの方をやろうとしたときの話だ。突如目の前が白くかすみ、気が付くと目の前におじいさんが立っていた。
「いやぁ、マジメンゴ、部下がうっかり君のことやっちゃってさぁ☆」
思わず顔面をぶん殴った俺は悪くないと思う。ついでに首捕まえて地面?に叩き付けたけどまあいいよネ!
「すんませんでした。まじめにやります・・・コホン、このたびは、部下のせいで大変申し訳ないことをした」
そう言って頭を下げる爺、聞いた話によると一応神らしい。何で一応って、信じられるわけないでしょ、普通。
「お詫びとして、好きな世界に行く権利と特典を一つ差し上げます」
と言われたので、とりあえず思いついたように言ってみる。
「アーランドの世界で、エスティさんと同年代、特典は成長補正で、速度と防御高めでお願いします」
「あいわかった。ならとっとと行ってくれ」
次の瞬間、突如空いた穴にそのまま落ちて行ってしまうのだった。やはり、殴ったのが失敗だったのだろうか・・・
~回想終了~
それからなんやかんやあり、この地、アーランド王国で騎士をすることになり、無事にエスティさんとも結婚を果たしました。さて、そんな俺は今・・・
「エスティが俺を待ってんだ!とっとと戻りやがれジオ!」
「仮にも自国の王にその口調はどうなのかね!?」
「エスティ以外は全員下ですぅ!あいつが早く戻ってきてといった以上、即座に帰るんだよ!」
「ぬお!」
うちの国の王様捕まえに来てます。とりあえず確保したから戻ってエスティに抱きつこう。後ろから勢いよく。
「ん?そこにいるのはシルドじゃないか。ちょっと実験につきあいたまえ」
「絶対にNOだよこのイカレ錬金術師が!おまえは師匠からもう少し色々学んでろや!」
なんていいながら逃げる。その後ろから道具使って追いかけてくるイカレ錬金術師、そう、こいつこそロロナの師匠と悪名高きアストリッド・ゼクセスその人である。こいつの師匠からのつながりで、薬の実験などを(強制的に)手伝わされている。絶対関わりたくないので、ジオを捕まえた近くの森から全力で街に帰るこいつのせいで薬が効かなくなり、回復がまともにできなくなっているのだ。これ以上ダメージ喰らってたまるもんか。
~アーランド王国 城内~
なんとか巻いてやったぜ。トラベルゲートの応用とかで隣に瞬間移動してきたときは思わず頬引き攣らせたが、まあ逃げ切れたんでセーフ。大臣に王を縛り上げた状態で渡し、すぐに受付裏に移動。書類とまとめ終わり、一息ついてるエスティに抱きつき、持ち上げてぐるぐる回る。
「うわっ、ちょ、シルド!?キャァッ」
かわいい悲鳴が聞こえたので、降ろして後ろから抱きしめる。髪の毛からするいい香りに、さっきまでの逃走の疲れがなくなっている気がしてくる。
「国王捕まえたよ。そのあとにアストリッドに追いかけられて散々な目にあったよぉ」
「あぁ、それで急に抱き着いてきたわけね。はぁ、いきなりだったからびっくりしたじゃない。次からせめて一声かけなさい」
そういいながら頭を撫でてくれるエスティに感謝。これであと十年は戦える。
「おにぃちゃん、なんでえすてぃさんにだきついてるの?」
固まった。なぜこの場にこの子がいるのだろう・・・
「俺としてはミミが一人でここにいることに疑問を覚えるのだが・・・」
六歳でしょマイシスター。一人でこんなところに来るのはあまりよろしくないのでは?
「ひとりじゃないもん!あかあさまだっていっしょなんだから!」
それを聞いた直後の俺の動きは早かった。何事もなかったかのように抱きつくのをやめ、エスティの斜め後ろに移動。笑みを浮かべて何もなかった風を装う。
「シルド?後でお話があります」
なお母には見られていた模様。oh、これは叱られるやつですねぇ・・・まぁとりあえず、そんなこんなで僕は、なにかと幸せに暮らしています。
息抜きとして投稿するので更新はもう一つよりさらに不定期になります。失踪は多分しません。