アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい 作:血濡れの人形
~アーランド王国 シュヴァルツラング家 庭~
「だんだん大きくなってきたよな。うさぷに」
「そうねぇ、ミミちゃんの成長に合わせるようにだんだんと大きくなっていってるわねぇ・・・」
書類仕事ができるように鍛え上げた騎士連中に仕事を任せた(押し付けた)俺たちは、そんなことを呟いていた。実はあまりない休暇だが、何かやる予定などはない。ので、うさぷにライダーとなったミミを眺めつつ、クッキーや紅茶(どちらも錬金術製)を飲む。バランスがうまく取れるようになったからか、危なげなくうさぷにを乗りこなすミミには、正直驚きを隠せないでいる。それに加え、この頃は、
『おにいさまたちといっしょにはたらくの!』
といって、木の棒を槍のように持ち始めている。きっと彼女は、後の世にうさぷにライダーとして名を馳せるだろう。などとくだらないことを考えつつ、のんびりと過ごす。ふと吹いてきた風が心地よく、日の光のおかげで適度に暖かい。少し眠気に襲われる。横にいるエスティを見ると、彼女も少し眠いのか、目を細めていた。その時だ。突然、どこからか湧いて出たうさぷにの群れに飲まれる。突然すぎて反応できずにいると、ミミのとても楽しそうな声と、腹部への衝撃で完全に目が覚める。見ると、エスティも一緒に流され、俺の腹の上に流されたらしい。
「とうっ!」
そこへ追撃と言わんがばかりに、ジャンプしたミミが足から落ちてくる。気が付くと、先ほど周辺にいたうさぷには消え、うちで飼っているうさぷにが、どこか楽しそうに鳴いているのが見える。
「ゴフッ」
さすがに小学校低学年並みの体重を腹部で受け、まともに意識を保っていられるほど俺は強くはない。そうして、俺の意識は落ちていくのだった。
~数分後~
目が覚めると、頭の上に違和感を覚える。こう、何か存在していなかったものが急に表れたというか、生えたというか、まあそんな感じだ。触ってみると、ぷにぷに玉を触った時のような感触が返ってくる。周りを見ると、エスティとミミの頭の上にも、それぞれ耳が生えていた。どちらも白い、まるでうさぷにのような耳である。そして、うさぷにはなぜかサイズが少しだけ小さくなっている。とりあえずこれだけは言わねばなるまい。
「エスティ、それ以上寝てるとそのかわいいウサミミ揉みまくるよ?」
そういったらすぐに起きられてしまった。とても残念である。というのも、先ほど触ってみて気が付いたのだが、この耳は一時的に俺たちの神経とつながっているのか、くすぐったいような感覚に襲われたのだ。これを心行くまで揉みまくった後の、エスティの顔を見てみたかったのだが、起きられてしまっては仕方がない。とりあえず戻してもらうことにした。
「や~!」
『ぷにぃ~!』
全力で拒否られました。残念。
この後時間の許す限り遊んだら元に戻してもらえたらしい。
Q.なんで耳消しちゃったの?
A.俺以外がエスティのウサミミ姿を見ることを許すことはできないから