アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい 作:血濡れの人形
~アーランド王国 城内 医務室~
ステルクが怪我をして帰ってきた。ドラゴンに噛まれたらしい。
「というわけで、うさぷにベットかおとなしくするか選べ」
「おとなしくさせていただきます!」
「うっし、なら他には見えないように魔法の鎖で動けないように縛っとくかね」
「なっ!なぜですか!ヌオッ!」
もちろん、少し目を離すと訓練しようとするからである。ちなみにいうと、実はトラップをそこらじゅうに設置しているため、抜け出そうとするととんでもないことになる。具体的に言うとアストリッドの目の前に強制的に飛ばされるようになっている。地面に埋まった状態で。きっとそのあとは面白おかしく弄繰り回されることだろう。
コンコン
ノックする音が聞こえる。入るように促すと、扉からロロナが現れた。
「いらっしゃい。それじゃ、俺はもう行くよ」
ちなみに魔法の鎖はベットに突き刺して固定させている。今のあいつは小指一つも動かせないだろう。扉を出ると、そこにはニヤニヤと笑みを浮かべるエスティが待っていた。
「どうかしたのか?」
「いえ?ロロナちゃんを送りに来ただけよ?」
「その割には何やら楽しそうな表情を浮かべていたが?」
「ふっ、それはもう当然よ。うちの後輩とよく利用してくれるお得意様のいちゃつきが見れるかもしれないのよ?これを逃がす手はないわ!」
「なるほど、それもそうだな。いまはあいつも腕を動かせない状態にしてきたし、食べさせる光景までなら見れるだろうさ」
そこまでいって、俺たちはこっそりと中をのぞき見ることにした。
「もう!やっぱり動けなくなってるじゃないですか!」
「いやまて!これはさっきまでいた先輩が原因だ!
若干涙目でそういうロロナに、慌てたようにそう言うステルク。ロロナの手元には、ウサギのような形に切られたリンゴが、フォークに刺さった状態で存在していた。近くには、残りのリンゴが皿の上に置いてある。
「いいですから!その傷だって、私の不注意でつけてしまったものですし・・・なので!入院中のお世話は私がします!さぁ!とりあえずこれを食べてください!」
「だから少し待てとむぐっ!」
喋ろうとしていたステルクの口にリンゴが入れられる。突然の出来事に、ステルクは思わずむせる。
シャリシャリ
「・・・甘いな。とてつもなく。だが、しつこいとは感じない」
「師匠が実験で作った甘い林檎ですからね!一度食べたことがある物なので、毒の心配はないです!むしろ、傷が治りやすくなるとか?」
あえて言おう。あいつらには聞こえないだろうが、あえて言おう。
「そのりんごを作ったのは俺だよ・・・それを横から一つだけ残して後もっていきやがったんだよあいつが」
あの時ほど殺意がわいたことなんて片手で数える程度にしかない。残った一つは家の庭で育てられている。来年には実がとれるまで育ちそうである。
「それ、私食べたことないわよね?」
「あぁ、残った一個で木を育ててるからな。来年になったら食えるようになると思うぞ。ちなみに俺も一口だって食べたことはない」
そんなことを話しているうちに、いつの間にかリンゴをすべて食べ終わらせていたロロナは、葡萄の実を差し出していた。
「あ、あれも俺が作ったのだわ。あとでエスティと一緒に食べようと冷蔵庫に入れておいたら、翌日種だけ置いてあったやつ。やっぱりアストリッドが持っていってやがったのか・・・」
「許せないわね。次あの人が返ってきたら全力でお仕置きしましょう」
それから先も、次々と差し出される果物に殺意がわいてくる二人なのであった。
アイテム説明
錬金製リンゴ
品質120
禁断の果実
効果
傷を徐々に癒す
自然回復量増加
特性
治癒者の祝福
天の神の祝福
ゴッドブレシング
シングルボーナス
ファイナルエース
錬金葡萄
品質120
禁断の果実
効果
異常回復(万病に効く・気付け効果・生命の源の合成効果)
一時的に生命力(レベル)アップ
特性配布(本体にかかっている特性を周辺で管理させられているものすべてに反映させる)
特性
不変の効果
劣化無効化
ランクスペシャル
範囲収束
回復のオーラ