アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい 作:血濡れの人形
~アーランド王国 広場~
というわけで一週間たちました。流れがわからない人は前回の話を見てくればわかります。はいそこ、メタ発現とか言わない!まあそんなことはいいんですよ。というわけで、今回買うのは食料品と雑貨、つまるところサンライズ食堂とロウとティファの雑貨店が今日の目的地である。イクセルの食堂は後で食事も兼ねていくので、先にロウとティファの雑貨店に向かう。
「「わかったか(わよね)?」」
「は、はぃぃ」
拒否なんてしないよな?と、威圧を出しつつフィリーにそういう俺とエスティ。涙目ながら頷いたことを確認し、移動を開始する。
~アーランド王国 ロウとティファの雑貨店~
「ここで買うのは傷薬と木材だ。それを取ってレジまで言って、会計を済ませて戻ってくること。まぁ、そんなに時間はかからないだろ。そんじゃ、これがお金な」
そういって、俺は買い物用に分けた財布をフィリーに渡す。
「あ、それと、買ってこれなかったら今日の昼飯はないものだと思えよ?」
「ま、その時は私たちもご飯抜きなんだけどね」
そういったあたりで、フィリーがプルプルと震えだす。これはまずいと思い、その場合の代案を話すことにする。
「ま、その場合はこの後行くところでなんか買って食べながら帰るんだけどな」
「とはいっても、いいものを食べたいならできるだけ頑張りなさいよ?」
「うっ、わ、わかったよぅ・・・うぅ、買うやつ探さないと・・・」
一応荷物持ちをする意味を込めて、フィリーの後ろをついていく。
「お父さん、またいる」
そう、ロロナのお父さんがここにいることで発生するイベントである。ただし思う。今三年目ですよ?今発生するようなイベントじゃないでしょう!?
「これで私が知ってるだけでも十回目だよね?お母さん、『次はないですよ?』って言ってたじゃん!」
「ひゃぅ」
ロロナの声に驚き、フィリーが動きを止めてしまう。そして俺は、それとは別の意味で驚いていた。え?もうすでに九回もやっていたわけ?この男、よく嫁さんに殺されなかったな。
「いっ」
小指が踏まれる。頼むエスティ、お前の攻撃だけは防御働かないから、できればやめてほしい。おい、そっぽ向いてないでこっち見なさいよ。
「・・・はぁ、とりあえずあいつらほっぽりだすか」
言い争いをしている二人に近づいていく。できるだけ足音を立てないように移動する。周辺の取り巻き三人もうるさいので、ついでに魔法の鎖で両腕を拘束してまとめて引きずっていく。
「お前らうるさい!そういう話は家でやるんだな!こちとら義妹の人見知り治すためにここにきてんのに、こんなことで妨害してんじゃねえってんだ!」
そういって、エスティが開けてくれた扉に向けて全員を投げ飛ばす。エスティが扉を閉め、店は静かになったのだった。
「さて、さっさと買って帰っちまうか。ほれ、あとは会計するだけなんだ。さっさと買って帰るぞ」
「あら?なんだか騒がしいと思ったら、エスティたちだったのね?」
そういって、店の奥からティファナさんが現れる。さすがにうるさくしすぎたかと反省。
「あー、すみません。ちょっとうるさくしすぎましたかね?」
俺がそういうと、ティファナさんは楽しそうに笑みを浮かべ、
「別にいいのよ?だって、にぎやかな方が楽しいじゃない」
と言ってくる。そんなティファナさんに、フィリーが会計のために近寄っていった。
「あ、あの!こ、ここここれくだしゃひ!」
かみっかみである。しかし、何とかいえているのでよしとしよう。
「わかったわ。それじゃあヒーリングサルヴが206コール、アイヒェが5個で100コール、計306コールになります」
「こ、これでお願いしましゅ!」
「・・・はい、ちょうど受け取りました。貴女、エスティがよく言ってた妹さんでしょう?あまり人と話すのが得意ではないと聞いていたのだけれど、案外そうでもないのかしらねぇ?」
そう楽しそうに言うティファナさんに、フィリーは赤面する。そのあと、俺たちはサンライズ食堂に向けて歩き始めるのであった。
なおフィリーは無事?にサンライズ食堂にて気絶した模様。
シ)運が悪かったんだ。まさかステルクが入ってくるとは思ってなかった
エ)まぁ、お昼の時間だったしねぇ・・・