アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい   作:血濡れの人形

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アトリエから来た少女(原作開始の合図)

~アーランド王国 城内 受付~

 

「ん?いったいどうしたんだ?そこ行く少女よ」

なんて声をかけた俺は、視線の先にいるピンクの服をした少女にそう話しかける。そう、最初の主人公こと、ロロナちゃんである。ずいぶん昔の記憶ゆえにあいまいだが、エスティが本来話しかけるところなのだろう。しかし、いま彼女は別件で受付を離れている。キャベツ祭りがどうとか言ってたからそこらへんだろう。

「ふぇ!?えぇえっと、顔が怖い人に呼ばれてやってきたのですが・・・」

うん、間違いはなさそうだ。今日ステルクが少し疲れた表情をしていた理由もこれだろう。というわけで案内することにする。

「あぁ、ステルクだな。案内するからついてきてくれ」

そういって、受付の近くの扉を開け、その先にいる騎士に声をかける。

「お呼びだぞ色男、ほれ、あそこに立ってる騎士だろ、君が言っていたのは」

「先輩!いい加減色男呼びはやめてください!」

そう言いかえしてきたのは、警備中に子供に泣かれることで有名な俺の後輩兼弟子のステルクだ。

「まあそんなことはどうでもいいから、とりあえず呼んだ理由を話してやれよ」

「どうでもよくなど!・・・はぁ、まぁいい。それで、私は店主に来るようにと伝えたと思うのだが?」

ロロナの方を向いてそういったあたりで、俺は受け付けの方に戻ることにする。エスティがそろそろ戻ってくるころだろうし。

「そんじゃ、俺は受け付けに戻るわ」

そこまで言い、扉を閉め、そのまま受付に戻る。

「あら?あなたが私がいないここから離れてるなんて珍しいわね」

ちょうどエスティが戻ってきていたので、ロロナのことを説明する。

「なるほどねぇ、なんだか疲れていたのはそういうことだったの」

なんて話していると、扉が開き、ロロナが出てくる。その姿は、ひどく落ち込んでいるように見える。もっとも、彼女はこちらに気が付く様子もなく、そのまま城から出て行ったのだった。

「ずいぶんと落ち込んでたな。っと、そろそろ警備の時間だ。少し見回りをしてくる」

「はいはい、王様が逃げだしたら連絡行くようにしておくから、連絡があったらいつも通りお願いね」

そんな連絡がこようもんなら次は地面に埋めるか、なんて考えつつ、おでこにキスしてから見回りに向かう。職人通りから広場まで行って、そのあとぐるりと回り門の方へ行き、門番に差し入れを入れた後にまた受付に戻・・・

「シルド先輩、国王が逃げだしました」

「ぶっ殺すぞあの野郎」

近くにいた人がギョっとこちらを見るが、それを無視してどの方向に行ったのかを聞く。

「シュテル高地!?あぁくそ、何であそこに行こうとしてんだあれは!ていうか、あそこって一日で行ける距離だっけ!?」

王様をアレ呼ばわりしたあたりで、伝令の視線が少し鋭くなったが、理由を知っているせいで同情の視線も送られてくる。

「それが、かのアストリッド・ゼクセスが協力して、そっくりの人形を設置していたらしく、大臣ですら気が付かなかったらしいです。あと、エスティ先輩から伝言です。『一回までなら埋めてよし、できれば早く帰ってくるように』とのことです」

「わかった。んじゃあちょっと走るかねぇ」

俺はそういいながら剣をシュテル高地の方へ投げ、門から外に出ると、足に雷を纏わせる。次の瞬間、俺は雷になった。

 

~シュテル高地~

 

「ここまで逃げれば大丈夫だろうか?さすがの彼もここまではそう簡単にはこれまい」

「オ・マ・タ・セ☆」

直後発生する衝撃、地面に街で投げていた大剣が突き刺さる。ジオが後ろを向くころには、とてもイイ笑顔を浮かべ、剣の腹を振り下ろすシルドの姿が。

ガゴン

頭に一撃いれられ、一瞬ひるむ。その隙に頭をつかまれ、腹に拳が突き刺さる。腕をつかみ、勢いよく地面に叩き付け、胴体をつかみ逆さで持ち上げ、ジャンプした後に思いきり地面に投げつける。犬神家な感じで行動停止したジオをまるで野菜を畑からとるような動きで引き抜き、剣と一緒に担ぐと、そのままその場を後にした。




原作主人公とはあまりかかわらない模様。この後エスティに抱きついて、受付で膝枕してもらっていた。
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