アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい   作:血濡れの人形

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予定していなかった延長戦開始。たぶんすぐ終わる。


え?延長戦あるの?

~アーランド王国 シルド・エスティ宅~

 

「え?未来からやってきた?この二人が?」

この世界には延長戦まであるのか・・・なんて考えている俺の目の前に、三人の錬金術師が見える。

「え?この世界のエスティさんって結婚されてるんですか!?うそ!」

「それにロロナちゃ・・・ロロナ先生までご結婚を!?」

とはいっても、どうやら別の未来からの来訪者のようだが。まったく、きちんと自分の世界戦の過去に送れってんだよあの妹弟子は・・・

「逆に、今の話を聞く限りだと、そっちの私達って結婚できてないわけ?」

「え?えぇっと・・・ノーコメントで!」

メルルがそういうが、少し前の話からそのことは理解ができているのだろう。二人ともそろって、どこか遠い目をし始めた。そろそろ本題に移ろう。

「それで、何でここに連れてきたんだ?言っては悪いが、こういうのはお前の師匠の出番だろうに」

いやもうほんと、何で俺のところに来たのかがわからない。俺そんなに錬金術できないよ?せいぜい原作にない特性量産することくらいだよ?

「あ、それなんですが・・・えーっとですね」

ロロナの目が泳ぎ始める。なんだかとても嫌な予感がした。

「師匠が、『こいつらをあいつに合わせたらどんな反応をするのか見てみたいから、ちょっと行ってくるんだ』とかいって、それを終えるまでアトリエに帰れなくって・・・依頼もたまってるから早く帰りたいんですけど、鍵までしまっているせいで中に入ることすらできなくて・・・」

どうやらアストリッドの差し金らしい。仕方がないため、つい最近収穫できるようになったリンゴで作ったアップルパイを出す。セットで出すのはもちろん紅茶だ。今回は時間がなかったので錬金術製だが、そこは許してほしいと思う。今うちには緑茶と麦茶、コーヒーくらいしかないのだ。コーヒーを出すことも考えたが、機材を洗うのが面倒くさいので基本的に二人で飲むようだ。パイを一口食べたトトリとメルルは、目的を忘れて黙々と食べ始めてしまう。そんな時だった。

『お父様!ミミ様が遊びに来ております!』

ジュエルエレメントがそういって部屋に入ってくる。

「え?お父様?ミミ・・・もしかしてミミちゃんのこと!?ていうか、え!?何でここにモンスターが!?」

まぁ、トトリちゃんならそういう反応するよね。実際、自分も倒したはずのモンスターだろうし。

「まぁ、そういう反応になるのはわかっていたがなぁ。うちの愛娘に何か?あ、ジュエル、ミミはここに案内していいぞ」

『わかりました!じゃあ呼んできますね!』

俺の言葉にそう答え、一礼した後、ジュエルエレメントはミミを呼ぶために外に出ていく。トトリとメルルは、そんな光景に驚き固まっていた。

「ていうか、外にいたドラゴンも見ていたはずだよな?何で今更驚いてるんだよ」

俺のその言葉に、トトリが真っ先に反応をしめす。だが、その内容が想定外だった。

「へっ?ドドド、ドラゴンまでいるんですか!?私見ませんでしたよ!?」

どうやらうちの黒ドラゴンは気が付かれすらしなかったらしい。墓穴でも掘った気分だ。周りからもやっちまったなこいつ感あふれる視線が送られてくる。ヤメロ、そんな視線を送ってくるんじゃない!まぁ、そんな話は置いておくとしよう。

「まあいい。それで、俺と顔合わせするって件ならもう十分だと思うが?このあと妹の遊びに付き合わねばならんのだ。もう用がないのであれば帰ってもらえると助かる」

これ以上ここにいられても他におもてなしもできないし、なんて思いながらの発言だ。それに、当初はなされた目的通りなら、別にこれ以上居座る必要もないだろう。するとここで、トトリから思いもよらない、いや、もしかしたらあるかもと思っていたセリフが飛び出してくる。

「あの、もしよければなのですが、小さいころのミミちゃんに合わせてもらったりってできますかね?」

ついでにメルルからも飛んできた。

「あ!私も気になります!小さいころのミミさん!」

というか、君らさっきまでモンスターの話してたのに、ずいぶん切り替え速いね?まあいいけどさ。

「別にかまわん。というか、いい加減俺以外にも俺と同じ役の側がほしいと思っていた所だ。なんだったら遊びにも付き合ってもらおう」

「おにいさま!きょうもぼうけんしゃごっこしましょ!」

そういって、ミミが木製の槍を持って中に入ってくる。すでに臨戦態勢のようだ。ついでに言おう。俺はこの三人を逃がすつもりはない。

「おう!ちょうどこっちの人たちともその話をしていた所だ!今回はモンスター役が三人増えるぞ!」

「「「え?」」」

「そうね、いい加減シルドだけじゃあやられ方がパターン化してきたし、ちょうどいいんじゃないかしら?」

「「「え?」」」

「ほんとう!?おねえさんたちもいっしょにあそんでくれるの?やったー!」

「「「えぇぇぇぇ~!?」」」




この後むちゃくちゃ冒険者ごっこやった。そんでエレメントとミミ、エスティの五人にボコボコにされた。

ト)うさぷにライダーってなに?なんだかミミちゃんがとっても速かったんだけど・・・いつもの二、三倍速かったんだけど!
メ)しかもかわいいから殴れないし!罪悪感湧いちゃうから殴れないし!未来のミミさん知ってるからより一層殴れないし!
ロ)おとなしく倒される選択をした私は悪くないと思う。というか、あの五人に勝てるイメージがわかないんだけど・・・
シ)容赦なく打ちこんでくるから体中痛いんだよな。あ、エレキシル剤つかう?
ロ・ト・メ)お願いします
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