アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい 作:血濡れの人形
~アーランド王国 シルド・エスティ宅~
「だからここは腕を上にあげて決めないと!」
「いや、あえてここはこう!」
「こういうのもよくない?」
「「それだ!」」
オーツェンカイザーに嘘ついたはずなのに、いつの間にか本当のことになりそうです。というか、すでに衣装はできてたし、歌詞もできてた。あとは振付だけらしい。
「すまんが主よ、少々子供たちと遊んでくる。何か用があれば呼びに来てくれ」
「おう、ま、今日は特別どこか行く予定もないし、そのまま遊んでてくれて構わんぞ、クロ」
俺の返事を聞き、そのまま出て行ったのは黒ドラゴンのクロ、帰ってきたら擬人化できるようになっていたうえ、なぜか近所の子供たちに人気だ。ついでに、近所のおばちゃんたちにも人気だ。
「さてと、水場の拡張をもう少し進めないとな」
「それもそうだけど、とりあえず昼食食べましょう。そっちの三人も、いったん片づけてご飯食べちゃいなさーい」
「「「はーい!」」」
ちなみに今日の昼はステーキとパンとスープらしい。ソースは人参をベースに、マッシュポテトを混ぜたものを用意した。
午後からはおれたちも仕事があるので、それを考慮して少し早い時間に食べ始めている。
「そういえばお父様って布作れましたよね?」
ブラッドエレメントこと、レエラがそういってくる。
「確かに作れるが、一体何に使うんだ?衣装はもうできてるんだろう?」
俺のその疑問に、今度はジュエルエレメントことエルが、
「あれとはまた別の衣装作らないと!おんなじ衣装だと飽きられちゃうかもしれないしね!」
といってくる。なるほど、どれなら納得だ。グラスエレメントことグラスは、そんな二人の発言に、どこか申し訳なさそうにしているが、特に気にしなくていいといいながら、グラスの頭をなでる。
「むしろ、私たちは娘がちょっとわがままなくらいがいいんだから。少し旅行に行きたいーとか、こんな服を買ってほしいーとかね。あんまりかまってあげられてないし、そういう我がまま言ってくれた方が私達だって安心するんだから」
「本当にな。むしろ何もわがままがないと、割と不安になるんだよなぁ・・・」
なんていいながら二人で笑みを浮かべると、家の末っ子、エルがとんでもないことを言ってきた。
「じゃあ私、妹がほしい!」
「「ブフッ!」」
当然二人そろって吹き出すことになった。予想していなかった不意打ちである。しかし、二人のそのあとの発言は、
「そ、それは今すぐには無理かなぁ!?」
「もし妹ができるにしても、一年ぐらい後になるぞ?弟かもしれないしな。それでいいんだったら問題ないのだが・・・」
あんがい前向きだった。それはもう前向きだった。義理とはいえ娘を溺愛している彼らが、実の娘ができたとき、どれほど溺愛するのかは、作者にもわからない。
シ)そういえば、布の色ってこんなのがいいみたいなのあったりするのか?
レ)青と白、あと赤と黒でしょうか?それだけあればいろいろ作れますので
グ)お父様、お母様、私は今度、旅行に行きたいです。海の方に!
エ)あらあら、それならプランをきちんと立てないとね。でもよかったわ。グラスもきちんとそういうこと言ってくれて
ちなみにこの話から少し立った日、エスティは長期休暇に入った模様