アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい 作:血濡れの人形
~アーランド王国 城内 特殊訓練場~
ここは、本来存在しない訓練場。ある一人の青年の存在が作り出した、
「今日は対グリフォン系統モンスターの訓練を行う!ここにグリフォン、キメラホーク、ストームビースト、ブラックファング、ブラッドエイク、グリフォニアン、夜の魔獣を用意した!貴公らにはこれらをどちらかが全滅するまで倒してもらう!では初めにグリフォンからだ!」
そういって、ハルモニウム製の檻からグリフォンを出す。とはいえ、この訓練にまともについてこれるものなどそうはいない。が、これも幾度となく行われた所業なのだ。もはや全員慣れたもので、息を切らす者はいるが、傷一つなくグリフォンを討伐する。
「ほい次ぃ」
しかしもはや慈悲などない。疲れ切っているものがいる中に、キメラホークを放つ。ここにきて被弾者が少しだけ増え、三分の一ほどがぼろぼろになる。立っているものがいるので続行、追撃と言わんがばかりにストームビーストを二体投下する。ぼろぼろのものを助けるために何人かがかばいに回るため、全体的に多くが傷つき始める。どうにか倒すが、それでもまともな戦力として扱えるのは多くいっても全体の五分の一ほどだろう。しかしこれらを単独で捕まえてきた彼には関係がない。さらにブラックファングを投下する。直後の出来事だ。訓練場内でバチリという音とともに、剣が一閃、ブラックファングを弾き飛ばした。この訓練の提案者であるシルドの唯一の弟子、ステルクである。完全にステルクの方へ意識が言ったブラックファングに、まるで時間稼ぎをするような戦い方を見せるステルク。彼のおかげで、周辺の息が上がっていた騎士たちも体勢を立て直す。そこから始まる猛撃、ブラックファングが倒れる。が、代わりにステルクの息が上がってしまっていた。そこにブラッドエイクを三体投下、あっという間に全滅してしまった騎士たちの代わりに、シルドがすべてを駆除する。
「今日の訓練はここまで!今日の訓練を生かし、『護って戦う』ことを忘れない事!では解散!」
そこまで言って、エレキシル剤で周辺の騎士たちの傷を治し帰らせたシルドのもとに、エスティがやってくる。
「さて、あの子たちの訓練はここまで!続いて、
「あぁ、モンスターどもを放つぞ」
言うが早いか、グリフォニアン、夜の魔獣、さらに、フランプファイルなどが計六十体現れる。そんな光景に軽く笑みを浮かべ、二人は武器を持って向かっていくのであった。
なお、モンスターの素材は檻作成の協力者であるアストリッドのコンテナの者になった模様。肉は騎士たちの配給などに使われることとなった。
この訓練が原因で初期加入時のステルクさんの初期加入レベルは35だったらしい。
ちなみにエスティさんはレベル45加入である。
最後の二人での光景を見た一般騎士の反応
「あれはもう人間の動きじゃないだろ。やっぱり騎士団長は人間ではなかったのではないだろうか・・・火のブレス受けて服にすら被害が出てないし、むしろブレスごとドラゴンとか切り裂いてるし」
と、フランプファイルと夜の魔獣を通常攻撃で即死させている光景を見て一言。