アーランドに転生したのでエスティさんをヒロインにしたい 作:血濡れの人形
~アーランド王国 シュヴァルツラング家 シルドの部屋~
目が覚める。起き上がり、体を伸ばす。蒼い長い髪が体を撫で・・・待ておかしいぞ。長い髪ってなんだおい!はっ、まて、一回落ち着くんだ俺、前にも、一度だけ俺はこんな風になったことがあるだろう!?そん時の犯人は何て言ってたかを思い出すんだ!
『私の趣味趣向にあっている・・・だと!?あの薬、もう少し量産するべきか・・・改良も加えねばなるまい』
よし、落ち着いた。原因もわかった。あいつ埋めようそうしよう。だが、それよりも先にするべきことがある。寝起きだし、着替えないとなぁ・・・はぁ。
~着替え中~
前回の反省を生かし、もしものためととっておいてよかった。男がつけてても違和感のない黒いローブ、いつもより少しだけ大きいシャツにいつものズボン。とりあえずこれで、外に行っても問題はなさそうだ。
「シルド様、そろそろ朝食の時間でございますが、いかがいたしましょうか?」
メイドがそう扉越しに訪ねてくるが、変に声を出すと確実にばれるだろう。そして、ばれると母様たちが少し面倒なことになる。なので、こんな時のための道具でこの場をしのぐことにする。
『すまないが、急ぎでなければいけなくなった。なので、すまないが朝食は用意しないでくれて構わない』
そう、錬金術で作った、ボイスレコーダーのようなものだ!着替えも自分でするから、メイドたちは基本入ってこない。これで遠慮なくここから移動できるというものだ。
「え?妹さま?どうかなされ」
ガチャリ
「おにぃちゃん!いまおんなのこのすがたになってるってあすとりっどおねぇさまがいってたのってほんとう!?」
「トラベルゲート!」
‣シルド は 逃げ出した
~アーランド王国 ロロナのアトリエ~
「アストリッドはどこだぁ」
「ひぃっ」
突然現れた俺に驚き、ロロナがおびえたような様子を見せる。まあ気にしない方向でいく。
「グランドマスターは現在外出中です。ただ、貴方様に伝言がございます。『今日一日で効果が切れる様に設定しておいた、たった一日耐えるだけだぞ?一週間でないことを喜ぶんだなぁ!』とのことです」
ホムちゃんがそう答えたのに、どこか頭が痛くなったような気がした。
「あんのやろぅ、次あったらただじゃおかねぇ・・・はぁ、仕事行くか・・・」
そういって、残念ながら存在してしまっている仕事を片付けるため、俺は城に向かうのだった。
~アーランド王国 城内 受付~
「そこのお前、これから先は関係者以外立ち入り禁止だ」
まあこうなるよね。はぁ、どうにか通れないもんかねぇ・・・
「どうかしたの?って・・・またやられたの?シルド」
「・・・そうだよ。俺が寝ている隙にな」
俺の名前をエスティが呼んだあたりで、何かありえないようなものを見るように声をかけてきた騎士がこちら見てくる。
「お前はこの姿の俺を見るのは初めてだったな。この姿は一時的なものだ。今日が終われば元通り、何事もなかったかのように元の姿に戻るそうだ。この元凶曰く、な」
とはいっても、前回見たことがあるのは家族にエスティ、ステルク、ジオ、大臣、大臣の息子のトリスタン、あと張本人のアストリッドに、アストリッドの師匠、目の前でその薬を飲まされたところを見た、または仕事の都合上会わなければならなかった騎士仲間だ。
「そういうわけだ、できれば人に合わないように仕事を終わらせたい。あまり人に話してくれるなよ」
そこまで言って、受付の裏から、近くの扉を抜ける。そこが俺の執務室になっている。本当ならもう少し高いところにあるのを、ジオがここに変えてくれたものだ。
「今日の分の書類は・・・よかった、そんなに多くないな。さっさと終わらせて・・・俺の家に帰るか」
正確には俺とエスティで買った一軒家だ。あそこなら他の誰も入ってこれまい。そう思い、書類にサインをしていくのだった。
なお、帰ってきたエスティに着せ替え人形のように扱われた模様
ちなみに女体化時点の外見は、オンリーセンスオンラインという作品に登場するセイというキャラの髪の毛を蒼くした姿である。