その命、虚無へと還れ!   作:仮面ライダーゲイツ

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焼き鳥?知らないですね。それより忘れ物を取りに行こう。

sideフリード

 

『ブー!当機は間も無くこれよりフランス、パリのシャルルゴールド国際空港に着陸いたします。朝早くから申し訳ございませんがシートベルトをしっかり締めて着陸に備えてください。』

 

「ん、朝か。ん〜んんっ。」

 

飛行機の座席シートは寝づらくてしょうがない。身体のあちこちが凝ってカチコチだ。座席に座りながら隣の席でまだ寝ているアーシアに迷惑をかけない程度で背伸びをする。さて、もうすぐ着陸するとのことだそろそろアーシアを起こすことにしよう。

 

「アーシア、アーシア。そろそろ空港に着く。起きてくれ。」

 

肩をゆすりながら声をかけて起こす。

 

「ふにゅ?んんっ〜。ふぁ〜〜、おはようございますフリードさん。」

 

「おはようアーシア。」

 

俺とアーシアはフランス、パリのシャルルゴールド国際空港に行きの飛行機に乗っている。何故、こうなったかは2日前のリアス・グレモリーとの会談まで遡る。

 

 

 

 

ぶっちゃけると会談は早く終わった。アーシアは既に教会に追放されており、俺はアーシアを追いかけて抜けて来た。だからもう教会とは所属していないこと。保護を求めること。

 

これに対しリアス・グレモリーは直ぐ了承してくれた。だが、俺たちに眷属悪魔にならないかと勧誘して来た。俺は人間でいることにこだわりはないが悪魔に興味はないからと直ぐ断った。

 

しかし、アーシアは迷っていた。友達のイッセーと一緒に居られるのは嬉しいが悪魔になったら俺との繋がりが無くなると思ったのだそうだ。だから、俺は

 

「俺とアーシアは、アーシアが絶交するまでずっと友達だ。たとえ、種族が違ってもだ。」

 

と言ってアーシアに自分の好きにするように言った。そして、イッセーも

 

「そうだぜ!フリードの言う通り何があっても俺たちは友達だ!」

 

と大声で言って来た。しかさ、五月蝿い。屋内なのだからそんな大声を出さなくても聞こえるぞ。

 

それから直ぐアーシアの考えはまとまった。アーシアは悪魔になることを選んだ。リアス・グレモリーは今すぐ眷属化しようとしたが俺が待ったをかけた。

 

アーシアはまだ日本に移住するための正式な手続きをしていないから一度フランスに帰って手続きをしなければ行けない。フランスは日本より悪魔祓いが多いので手続きが終わるまで危険を少しでも減らしたいので待って欲しい。俺も野暮用があるからついて行きます。1ヶ月ぐらいで余裕で終わるのでアーシアに観光させながら行ってきますということで今に至る。

 

まずは予定通り空港に到着してからは事前に予約したそれなりに評判が高いホテルにチェックインした。それから近くの日本でいう市役所に行って俺とアーシアの日本への移住届けの手続きをした。容易に3日掛かるらしくそれまではフランス観光を行なった。エッフェル塔に美術館巡りなどいろいろ行った。3日後、手続きを終えたら、俺の野暮用を済ます為にアーシアにクレジットカードと5日間ぐらい不自由に過ごせる金を渡し、くれぐれも危ないところには行かないことと注意して、とある山奥にある教会の研究施設に向かった。イクサの強化アイテムを手に入れる為に。

 

 

 

 

俺は今、目標の教会の研究を見渡せる位置から見据えている。さて、まず中の研究員や悪魔祓い達を殲滅してからゆっくりアイテムを探すとするか。

 

「変身。」

 

イクサの鎧を纏う。ベルトからとあるフエッスルを取り出してイクサナックルとベルトとの間に差し込み、イクサナックルを押し込む。

 

《パ・ワー・ド・イ・ク・サー》

 

すると教会の研究施設の側の地面を砕いて白いショベルカーのような機械、パワードイクサーが現れた。これがここにあるということはやはりあのアイテムはここにあるようだ。パワードイクサーに近付き乗り込むと騒ぎに駆けつけた悪魔祓い達が武器を構えて出てきた。

 

「パワードイクサーが動き出してもしかすればと思えばやはり貴様かフリード・セルゼン!何故貴様がここに!いや、それよりも裏切り者の貴様にイクサは相応しくない!行くぞみんな!アイツを倒すぞ!」

 

「ふん、貴様ら如きがイクサを扱えるわけないだろ。まぁいいが、俺の目的はここにあるライジングへと至るためのアレを手に入れに来ただけで貴様らに用はない。逃げるのなら追いはしないつもりだったが向かってくるのなら叩き潰す!」

 

パワードイクサーを動かし、ザウルクラッシャーを地面に叩きつけ纏めて悪魔祓いを吹き飛ばす。さらに回転しながら動きザウルクラッシャーの回転横薙ぎ攻撃を行い悪魔祓いを1人残らず倒す。てか、なんで銃を使わないで剣で突っ込んでくるのか、馬鹿なのではないか?

 

悪魔祓いの次は研究施設の番だ。ザウルクラッシャーでパワードイクサーの後ろに積んであるイクサポットを掴み研究施設に向けて投げる。着弾すると爆発して研究施設を破壊し中にいた研究員の悲鳴が聞こえてくる。更に、追加でイクサポットをドンドン投げつける。このイクサポットは転移魔法で使ったらすぐに補充されていくから何度でも投げることができる。5発目を投げた頃には悲鳴が聞こえなくなり終わったと判断した俺はパワードイクサーを降り、廃墟と化した研究施設に入って行った。

 

床はヒビ割れ、天井と壁は彼方此方崩れて研究員がそこら中に火傷を負ったり瓦礫に挟まれている中、進んでいく。途中瓦礫で塞がれて居た時はイクサナックルの空気砲で吹き飛ばしどんどん進むと、扉の前になんか光る剣と共に倒れている悪魔祓いがいるところを発見した。光る剣は聖剣みたいだが興味がないので悪魔祓いを退けて中に入る。

 

その部屋の真ん中には台座が1つあり、その上に青い携帯電話が収められていた。あれが目的の物だとわかった俺は回収して研究施設から出てパワードイクサーに乗って帰った。なかなか、険しい山の奥にある研究施設だったため行きはかなりの時間が掛かったがこれなら早く帰れそうだ。

 

sideフリードend

 

 

side???

 

「あれがイクサか?そこら辺の雑魚とは違いようだな、なかなか骨がありそうだ。」

 

フリードが去った後の研究施設にある1人の人物が現れた。その人物は研究施設の中に入り、フリードが放って置いた聖剣を拾うと、

 

「これで4本目。これ以上集めるのは無理か。だが、戦争を起こすのには事足りる。さあ、いくとするか。忌々しい魔王の妹どもがいる駒王町へ。」

 

バサッ!と飛び上がったその人物はすぐ居なくなったがそこには黒い羽根が残されていた。フリードの知らないところで何がおころうとしているようだ。


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