なんとなく思いつき、忘れないように書き上げて、なんとなく投稿しようと思いました。

女性に対する差別的表現、性病者を思わせる内容がありますのでご注意ください

よくある異世界召喚で、勇者で、女の子ハーレムして色々と恨みを買ってしまうようなお話

でも、結局のところそれで済むなら安いというお話

1 / 1
欲しけりゃくれてやればいい、安いもんさ


勇者が女が欲しいと言うならくれてやればいい

もし仮に。

 

自力ではどうしようもない、天変地異のような「脅威」を前にしたとき。

 

”それ”を解決できる何かが、「お前たちの女をよこせ」と言ったとする。

 

あんたはどう答える?

 

俺は―――可能な限りの美姫をくれてやる。

 

◆◆◆

 

ん? なんだよ呆けた顔して。

 

だから言ったろ、くれてやるって。

 

あーあーあーあーうるせぇなぁ~、お前も”あっち”も。

 

あん? そうだよ、お前さんの幼馴染? だっけ?

 

いやぁーこっからでも聞こえるぞ、我らが勇者殿は下の大剣も達者なようで。

 

やめろよ鬱陶しい、暴れるな。

 

領主も逃げて、戦える連中もいない寒村を魔物の襲撃から守りました。

 

そのお礼に、女をよこせって話。

 

勿論タダじゃない、金も、食物もくれてやる。

 

逃げた領主の代わりに、この村についてよーく言っておく。

 

分かるか、これ破格よ

 

勿論、俺の懐からも幾らか出すって。

 

こう見えて伯爵家の三男だから。

 

微妙? ほっとけ。

 

しっかし、いい剣持ってるなぁ。

 

錆も浮いてない、曲がってないしよーく研がれてる。

 

こいつで「イタシてる」最中に勇者様をやっちまおーって所を。

 

村人から密告されて、この通り地面に転がってるわけだ。

 

分からんでもないよ、大切な愛しい人だ。

 

俺から見ても可愛い顔してるし、まぁ一通り楽しんだら終わるって。

 

気に入ったら連れて行くだろうが…薬師だっけ? ありがたいよねー

 

だから障くなって。

 

お前に何がわかる? そりゃ分かるよ。

 

今声増えたろ? あれ、俺の妹と弟の婚約者。

 

あ、後者は元がつくけど。

 

ウチの弟ってば選り好みが激しくてさぁ、まぁあっちも父親がとちって爵位ボッシュートなわけで婚約解消したとこ貰ったわけ。

 

幼い頃から蝶よ花よと育てられた美姫たちだ、あいつも気に入ってるよ。

 

嫌いだった? 復讐?

 

いやいや、そんなのはまったくないさ。

 

妹はいつもお兄様~って懐いてたし、元貴族令嬢もお淑やかでいい子だよ。

 

で? だから? それをくれてやるだけで特級戦力を扱えるなら安いもんだろ。

 

なにも日に百人とかじゃない、気に入れば亜人ともやるし商売女も好きだぞあいつ。

 

何十万と金貨がかかる買い物じゃない、お買い得ってやつさ。

 

…静かになったな、ああ暇つぶしに付き合ってくれてありがとうよ。

 

なんだよ驚いた顔して。お前自分が生かされるとか思ってるわけ?

 

じゃあ何のために話したって? 決まってんだろ。

 

暇つぶしだ。

 

おお、村長よ。

 

すまぬな、この者を許すわけにはいかなんだ。

 

ああ、前金はこれだ。

 

明日の馬車に、食料と共に残りを出そう。

 

騒がしくしすまぬな、ああさらばだ…

 

おい、何してんだお前裸で。

 

気持ちいい? 風邪引くぞ。

 

女は連れてくか、手配はしてあるよ。

 

次も頼むぜ、勇者。

 

◆◆◆

 

やぁやぁやぁ、エルフの女王陛下。

 

お疲れなところすまない、しかし…おーいもう少し静かにしろ話ができん。

 

しっかし凄いな、エルフってのは子供が生まれにくいと聞いていたが…何十人と産んだのは流石女王。

 

あの精力だ、あんたも含めて子沢山だな?

 

汚らわしい人混じり、はーん。

 

それが人間との不可侵を破って魔王さまとやらに付いたわけか。

 

別に非難してるわけじゃない、だが敵に回ったらこうなるのも仕方ないだろ。

 

戦争やって、負けて、全部奪い取られて、腹に人間との混ざりを抱えたわけだ。

 

被害者面するなって、こっちにも死んだ奴らはごまんといる。

 

人狼も、ドワーフも、鳥人も、猫人も、妖精も巨人も竜もなんもかんも潰して殺して元取らなきゃいけなくなったのは。

 

あんたら、エルフのせいだ。

 

恨み言もここらへんにしよう、ほれあんたの体が忘れられないってよ。

 

あーあー青ざめちゃって、どんだけしたのお前。

 

壊すなよ頼むから、殺しすぎて指導者としての座に付けられるのが少ないんだ。

 

エルフの王国も落とした、次は竜か巨人か…可愛いのはいるか?

 

たぶんいるだろ、たぶんな。

 

次も頼むぜ、勇者。

 

◆◆◆

 

あ~~~~~~疲れた、めっちゃ疲れた。

 

俺どっちかていうと文官よりなんだが、なぁ魔王殿。

 

化物って、まぁ魔王とタイマンはれるアイツをそう呼びたくもなるか。

 

はぁ? 俺も? まぁ確かに俺も似たようなもんか。

 

ご自慢の魔獣軍団も、幹部も、近衛もまるごと潰したからなぁ。

 

人間やろうと思えばやれるもんだ。

 

しっかし、あいつも見境ねぇなぁ…あれ、お前の息子だろ。

 

顔は女みたいだが…おお、すげぇ悲鳴。

 

かわいそーうっわマジかよ、つーかチートとかバグとかなによ。

 

しかしすげぇなおい、お前の息子天才だろ見たことねぇ理論や技術ばっか。

 

なるほどねぇ、勇者がいなきゃ詰んでたかもな。

 

居ても数年遅れてたら終わってたか、どうやら運がいいらしい。

 

とりあえず主要な魔族は全て処刑、技術者は知識層は幽閉して絞り出す。

 

いやあんたは大したもんだよ、血の気の多い多種族を纏めあげ、文化を作り、生存領域を広げた。

 

だがそれを許すわけにはいかない。

 

種族として、人間は脆弱だからな。

 

だから殺す。

 

命を、尊厳を、文明を、歴史を、全て潰しきる。

 

あんたは大したもんだよ。

 

だから…終わる前に死んどけ。

 

…おいこら、繋がったまんま来るんじゃねぇ!

 

かかるだろ! 小さいそれから出たもんが!

 

うっわ汚ねぇ、来るな!

 

まぁとにかく、祖国に戻って凱旋だ。

 

暫くは平和かもしれんが、油断はできんぞ。

 

頼むぜ勇者。

 

◆◆◆

 

そうか、あの馬鹿死んだか。

 

やぁ婚約者殿、そこで死にかけている我が愚弟の様子を見ないでいいのかね?

 

まぁ、俺も同じくだが。

 

いつつ、毒かこれ…ヒュドラの? なるほど、助からんな。

 

何が気に入らんのか分からんが…やってくれたもんだ。

 

非道? 妹たちへの行い? 敗者への

 

はっ、つまりは義憤か!

 

阿呆らしい、論ずるにも値しない。

 

異世界から呼び出した勇者であの馬鹿を殺し、そして全てにおいて愚鈍たる愚弟は真の力を引き出して俺を討つ!

 

結果! 勇者は共倒れ、愚弟はこうして両腕を失い、俺も死ぬ!

 

もはや内紛、無駄に殺し無駄に死んだか!

 

まったくもって度し難い、根回しが足りぬからこうなる!

 

魔王が死に、世界は平和になると思っているのか!?

 

対魔王戦に備えて各国は際限なく軍拡を繰り返し!

 

大量に揃えた物資を消費するため、どうするかなど考えるまでもない!

 

今の今まで持っていたのは、「共通の敵」がいたからこそだ!

 

魔王が死に、各地に残った残党はそれぞれ軍閥を作り出し独立!

 

さぁ我こそが全てを手に入れんする者、守らんがために、食うために侵攻と防衛を行うだろう。

 

教会の糞坊主共も己の権力を確立させるため裏から動くぞ!

 

商人共も時勢を図り、虚言を交えながら情報を売りさばくぞ!

 

いま協力している貴族たちもこれからの流れを見極め、お前たちと敵対するぞ!

 

民草とて黙っては見ていまい、時には理性を捨てた獣となって自己の存在を誇示するだろうさ!

 

何処が始めるかだ、いつ始めるかだ。

 

さぁ誰が味方だ、誰が敵だ、敵の味方はどれほどだ、敵の敵はどれほどだ。

 

俺ならばやれた。

 

俺たちならばやれた。

 

初動にて機先を制し、大陸中央部を制圧。

 

貴族集と教会を相手に飴を与えつつ、巨大勢力圏を構築できていた。

 

各地にてばらまいた種が、「混ざりもの」が亜人を、魔族を、こちらに引き入れることもできていた。

 

無論、それは万事が全て上手くいったという前提でだ。

 

無論、それは俺たちが十全であってこそだ。

 

しかし、やれたぞ。

 

俺たちならやれたぞ。

 

俺たちを殺すなら、見極めろ。

 

俺たちを退すなら、見極めろ。

 

俺たちを否定するなら、見極めろ。

 

俺が、俺たちが、企て、図り、目指した国を、世界を、未来を閉ざしたのならば。

 

お前たちがなんとかしろ。

 

お前たちが、俺たちの代わりをしろ。

 

さらば愚弟、さらば愚昧なる女、さらば祖国、さらば我が兵たち。

 

祖国に繁栄と栄光あれ。

 

◆◆◆

 

◆◆◆

 

◆◆◆

 

◆◆◆

 

◆◆◆

 

◆◆◆

 

◆◆◆

 

◆◆◆

 

◆◆◆

 

また飯が減ったな。

 

いいもの食ってるな、何処の女をこました。

 

まぁいい、我が愚弟らは結局のところ「良心」を信じたようだ。

 

誰もが平和を望み、誰もが手を取り合う未来を。

 

それがこの様だ。

 

それがこの世界だ。

 

どこもかしこも殺し合い、人か魔物か亜人かも分からず、ただ殺す。

 

一度目は終わった、間を置いて二度目だ。

 

世界大戦、だったか?

 

人権というものがどのような悲惨な出来事で生まれたかは知らんが、なるほど頷ける。

 

塵芥のように死に、塵芥のように消え、塵芥のように忘れ去られる。

 

その他大勢の塵芥として消える。

 

御免だ、こんなものは御免だ。

 

あれから何十年、何百年かは知らん。

 

だが今、俺たちはここにいる。

 

国を作る。

 

俺の望む国を。

 

困難を打倒し、望む世界を作り出す愛しき「国造り」よ。

 

出来たものはどうでもいい、ただ造るために戦うのだ。

 

これほど面白いこともない。

 

さぁ行こう、変わらず金と女なら用意してやる。

 

力を貸せ、望むものをくれてやる。

 

頼むぜ、相棒。

 

 




うん、なんかもうポエムみたいなもんな気がする。

一人称視点でどれだけ表現できるか試してみたけどめっちゃ難しいね

召喚勇者は女好き、現地主人公は目の前の問題をM解決して富国するのが好き

設定とか全然考えておりません!


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。