どうぞ
僕は・・・
人と神の世界を繋ぎとめる
『天の鎖』
として、土から創られた。
身体全てが兵器で、僕が持ちうる唯一の武器は神性拘束の鎖だ。
強いて言うのならば、大地を鎖に変化させる能力も武器と言えよう。
僕は神達の命令で、ギルガメッシュ王を倒そうとしたが、勝てなかった。
彼もまた、天の楔なのだと感じた。
僕は彼の唯一の、彼は僕の唯一の友となった。
結局、鎖としての役割が果たさず神によって土に戻されたのだ。
僕は死の間際に我が再優の友であるギルのこれからのことを思うと悲しく感じた。
だからこう嘆いた。
「この僕の亡き後に、誰が君を理解するのだ? 誰が君と共に歩むのだ?
これより始まる君の孤独を偲べば、僕は泣かずにはいられない・・・」
こう、言い残し僕は人として短い人生を終えた。
だが
この身体が朽ち果てることはなかった。
この身体には新たな魂が与えられた。
キングゥだ。
機体の性能が折り紙つきであるが故に強力なのは確かだが伝承でのキングゥというと・・・
『ティアマトによって怪物達の総大将に選ばれたがマルドゥクの威光と軍勢に恐れをなして戦場から逃亡し、ティアマトの死後に捕らえられて首を斬られた後に人間達を産み出す素材にされた。』
情けない。
非常に情けないのだ。
キングゥはさぞかし喜んだことだろう。
機体の性能が高いから今度こそ母のために働けると。
キングゥとしての僕の最初の作業は神の尖兵たるバーテックスの作成。
不完全ではあったが母を裏切った人類を滅ぼすには十分と判断した段階で攻撃を命じた。
しかし
英霊どもが邪魔をした。
それどころか、土地神は人類の味方をして資格ある者に力を与え勇者というものを防御策として出してきた。
そいつ達の駆除を優先した。
だが土地神の集合体である神樹は英霊と勇者による防衛の間、四国と呼ばれる土地に防衛結界を張っていた。
簡単に攻め込めなくなってしまったのだ。
しかしそれ以外の部分は完全に制圧した。故に大結界で地球上を炎の世界に変えた。
だが、最果ての地の最果てにて輝ける塔の存在のせいで本来の地上を燃やすことはできなかった。
新世紀百年。自ら世界を滅ぼしにかかった。
母ティアマトの代わりに今度こそ人類を根絶し新たな人類を産み出すために。
だが
英霊を宿した者達との最終決戦であと一歩というところまで持ち込んだ。
なのに。
「
「
ギルが邪魔したのだ。
それどころかギルは自らの霊器と引き換えにあの一撃を食らわせたのだ。
結果、僕の
彼らに宝具を撃たれる可能性を考えて撤退したのだ。
無念。
またしても、母さんの期待を裏切った。
すると、数百年後に母さんが自ら人間達を殺しにかかる挙動を見せたのだ。
この身体では母さんを完全に目覚めさせることも出来なかった。
故に眠り、待つことに決めた。
「ギル。僕は君の事がわからない。でも、この身体が知っていると叫ぶんだ・・・」
次こそ出会わぬ未来を望み彼は眠った。
時はたち新世紀三百年。
バーテックスも完全な形になっており復活スピードも格段に上がっていた。
勇者どもも強くなっていた。
だが、あの結界の外の真実は知らないようだった。
だがその真実を知った者が精神的に不安定となった。
故に人間は人間の手により滅ぼさせてやろうと考えた。
だが、友情とやらで乗り越えた。
だが、策はうっておいたのだ。
アルジュナだ。
カルナが向こう側にいる以上アルジュナは必ずこちら側につくと分かっていた。
だが、アルジュナも敗れた。
結局。
だが、全ては始まりに過ぎない。
確実に人類を滅ぼすさ。
僕らが負けることは無い。
死の概念すら無い、獣に成り下がった母さんがいる限り、ね?
なんだろう。
楔より気合い入れて書けたわ。
てな訳でぇ
頑張るゾ⭐
なんでもありませんすいません。