ね、ネムイ
さぁ頑張って逝きましょう!
一話 冥界の女王
僕が養子になることが決まってから凛空さん・・・いえ、兄さんには色々な話を聞かされたものです。
その中でも、「冥界探索」が僕のお気に入りです。
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それは、俺が中一になって夏休みに入った頃だった。
俺が寝ていたとき、突然神樹に冥界に飛ばされた。
ほんとうに突然だった。カルナとともに飛ばされた俺はなにが何だかわからなかったが、そこには一つの意識があった。
(探求し、救わねば・・・)
すると、カルナにこういわれた。
「今回凛空と俺が冥界に飛ばされた理由はここの異変を解決すること、らしい。」
「ああ、なんかそんな気がするよ。って、ここでは起きるんだ。」
「冥界では強制的に覚醒させられているな。で、どうするんだ?」
「ひとまず歩いて情報を集めるしかない、と言おうと思ったんだけど・・・。」
見渡す限りなにもない。あるものは魂らしきものが閉じ込められた檻が無限にあるのみ。と、思っていたが・・・
「・・・あれは!カルナ、サーヴァントじゃないか、あれ?」
紫の長髪で大きな耳がついて、少し際どい姿をした女の人がいた。
「あのー・・・、大丈夫ですか?」
と話しかけると、
「わ、私は何を・・・って!」
跳び跳ねて起きた。
「あ、起きた。」
「神性を感じる。」
「大丈夫ですか?」
すると、なぜか
「許可もなく私に触れるなど、不敬です!」
と怒られてしまった。
「お、落ち着いてください!そこでぶっ倒れてたから起こしてあげただけなんです!」
すると、
「そ、そうでしたか・・・。」
と、半ば納得したようだった。
「ところで、現在の冥界はどうなっているんだ?」
と、カルナが聞くと
「話ながら説明します。」
と答えた。
「私の名前はニトクリス。エジプトのファラオにして冥界の女王です。」
すると、凛空は質問した。
「なんで、エジプトの冥界の女王様が明らかにエジプトらしくない冥界で倒れたんですか?」
「あらゆる神話の冥界の国が一つになろうとしていて、少しやっかいなことになっているのです。恐らく、日本の神話の黄泉の国に統合されてるんです。多分、メソポタミアの冥界の女主人、エレシュキガルも弾かれてるはずです。私は弾かれた衝撃で倒れて今に至る、そういうことです。私からも一ついいですか?」
と逆に質問されたので、どうぞと言った。
「なぜ生者が死なずに冥界に入っているのですか?」
「それはこっちも説明するとすっごく長くなって・・・」
と、説明を始めた。
「・・・という訳なんですよ。」
「あなた方の世界ではそんなことがおこっているのですね。さぞ大変なことでしょう。できれば、この異変の解決は私の目的でもあります。是非お供します。」
早速一人仲間を作った凛空だった。
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「ニトクリスさん、カルナ。次の方針は冥界の女主人エレシュキガルを、見つけるということでいいですか?」
「異論は無い。」
「私もです。」
早速方針が固まり、ニトクリスに連れられてエレシュキガルの祭壇に向かった。
「ニトクリスさんは黄泉の国の主神を知っているんですか?」
「なぜかそれはわからないのです・・・」
「へぇ、そうなんですね。では、多分我々の最後の敵になるであろう神、
と凛空は説明した。
ニトクリスは納得した感じだ。
「なるほど・・・と、言ってる場合ではありません。ガルラ霊です。好戦的ですね。」
と、会話をカットするように霊が出てきた。
「カルナ、いくぞ!」
「ああ。」
ニ、ニトちゃんかわいい!!!
私もFGOではニトクリスにめっちゃお世話になってますぅ
次回もよろしくお願いいたしますね♪