日輪凛空は勇者である〜太陽の子〜   作:シン・ナス

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あ〜
しんどい〜
話の流れぶっ壊さない程度で徒然なるままに書きます。


二話 勇者と守護者

 「日輪凛空です!よろしくお願いします!」

 

 始業式の日に転校した凛空は始業式で全校生徒の前で名前を言う羽目になった。

 そんなこともあったが凛空はクラスメイトの前でも自己紹介を行った。凛空はクラス編成が今回に限って大赦側によって操作されていることを知っていた。凛空はこのクラスの中に勇者適正が高い結城友奈という人と東郷美森という人がいる、というのは大赦から聞いていた。

 

 (大赦から聞いている外見は、結城友奈さんは赤い髪の毛で東郷美森さんは車椅子・・・あ、いたいた。)

 

 それと大赦からは一つ上の学年の同じ大赦の人間の犬吠埼風が設立した勇者部に入部して欲しいと、『お願い』された。さらに、友奈、美森風の妹の樹には勇者システムのことは言わないで欲しいと『お願い』されてる。

 先生に示された席に座ろうとした。その席は右端で友奈の右隣だった。座ろうとすると友奈に小声で話しかけた。

 

 「結城友奈っていいます。よろしく!」

 

 「こちらこそ、よろしく。」

 

 と返したのだった。

 

 HR(ホームルーム)が終わると、チャイムが鳴って授業が開始した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 「起立!気をつけ!礼!」

 

 一礼して

 

 「神樹様に、拝!」

 

 と手を合わせて神樹がある方に向かって礼をする。

 実は凛空はあまり神樹に向かって礼などしたくなかった。日輪家は、竜葉家が所持する、宝具『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』こそこの世界を維持していると考えるからだ。

 そもそも『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』の本当の姿は星の表皮をつなぎとめる嵐の錨であり最果てにて輝ける塔だ。これがなければ神樹も人間に恵みを与えるどころの話ではなくなってしまう。

 

 故に世界を安定させてるように見せている神樹に好感を持てなかった。

 

 終礼のチャイムがなったので風に勇者部に入部届けを出すことにした。

大赦の印鑑入りの。

 勇者部部室に入部届けを出しに行くと、風が

 

 「おぉ〜。凛空じゃないの。」

 

 というので、

 

 「お久しぶりです、風さん。」 

 

 「風さんはやめてよ、あー、えーっと・・・入部届けだっけ?」

 

 と言いつつ、凛空が差し出した届けを見た。すると風は険しい顔をして 

 

 「ちょっと廊下で話してもいい?友奈、東郷!作業続けといて!」

 

 風は廊下に出た。

 

 「届けに大赦の印鑑があるわね。」

 

 「そうですね。」

 

 「もしかして、凛空。『守護者』として派遣されてきた?」

 

 「まぁ、派遣というか要請されたのでそれを受けた感じですね。」

 

 すると風はさらに顔を顰めた。

 

 「私達が『当たり』なんてことないわよね。」

 

 「正直なところ、可能性は高くなった、と言うべきでしょう。でもまだ100%なわけじゃない。まだ友奈さん達には勇者システムのことを話すべきではないでしょう。」

 

 凛空は絶対にバーテックスが来るとわかっておきながらこう言うのが少し辛かった。だが、勇者になっても死ぬわけではない。なぜなら、勇者になった地点で─

 

 

 絶対に死ねなくなるんだから(・・・・・・・・・・・・・)・・・

 

 

 風は少し考えたが

 

 「そうよね。まだ決まったわけじゃないのよね・・・」

 

 風は半ば自分に言い聞かせるように言った。

 

 「わかったわ。まだ友奈達には伏せておきましょう。」

 

 「それがいいと思います。」

 

 「じゃあ、入部届けは私が処理しとくわね。大赦の印鑑がある地点で入部確定だけど。じゃあ、アプリのことだけど・・・」

 

 凛空はそのアプリはインストール済みだったので

 

 「風さん。そのアプリ、インストール済みですよ。」

 

 と言った。

 

 「そう。なら良かったわ。招待しとくから登録しときなさいよね。じゃあ今日はもう帰っていいわよ。」

 

 「ありがとうございます。風さん。来週から部活に顔出しますんで、よろしくお願いします。」

 

 と言うと、風が

 

 「待ってるわよ〜。」

 

 と返してきた。

 

 こうして凛空の中学校生活一日目は終わったのだった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 〜一週間後〜

 

 今日から凛空は樹も入部したので部活動開始だ。

 凛空はこの一週間のうちに『NARUKO』というトークアプリで自己紹介を済ませて友奈のことは友奈、美森のことは東郷(本人希望)、樹のことは樹と呼ぶことにし、自分のことは友奈と東郷が凛空くん、樹が凛空先輩と呼ぶことになった。

 

 「今日は、新入部員もいることだし、勇者部五箇条の再確認よー!」

 

 と風が部活開始の宣言をした。

 すると友奈が

 

 「ですね!」

 

 美森が

 

 「はい!」

 

 とそれぞれ返事をした。

 凛空と樹はきょとんとする他なかった。

 凛空が

 

 「ゆ、勇者部五箇条?」

 

 と聞くと風が

 

 「そうよ。あたしらのスローガンみたいなもんよ。」

 

 と答えた。

 その後風は、すぐさま

 

 「じゃ、勇者部五箇条、行くわよー!」

 

 と叫ぶ。そして凛空以外のみんなが

 

 「「「おーっ!」」」

 

 と叫ぶ。

 凛空は

 

 「お、おー・・・」

 

 と戸惑いつつ言った。

 

 風が

 

 「勇者部五箇条!」

 

 と叫ぶと

 

 「「「「勇者部五箇条」」」」

 

 と今度は凛空も含めて叫んだ。

 

 「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ!!!!」」」」

 

 「挨拶はきちんと!」

 

 「「「「挨拶はきちんと‼‼」」」」

 

 「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ‼‼」」」」

 

 「なるべく諦めない!」

 

 「「「「なるべく諦めない!」」」」

 

  「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ‼‼」」」」 

 

 「よく寝て、よく食べる!」

 

 「「「「よく寝て、よく食べる‼‼」」」」

 

 「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ!」」」」

 

 「悩んだら相談!」

 

 「「「「悩んだら相談‼‼」」」」

 

 「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ‼‼」」」」

 

 「なせば大抵なんとかなる!」

 

 「「「「なせば大抵なんとかなる‼‼」」」」

 

 凛空は少し驚いた。

 

 「風さん、なんというかちょっと、ふわっとしてますね、なるべくやらなんとかやら。」

 

 そう言うと風はニッと笑って

 

 「理想主義なのよ!」

 

 と少し強く言ったのだった。

 

 勇者部は皆のためになる事を勇んで実施する部活だ。

 

 (勇者、か・・・)

 

 凛空はただ守ることだけを目的とする守護者が勇者なんて気取ってもいいのかな、と思ってしまった。

 

 (でも、こいつらに『アレ』は使わせない・・・)

 

 凛空は密かに決意したのであった。

 

 『満開(・・)』だけは使わせない、と。

 

 

 

 




いやー小説書くの難しー
結局前回の倍の量しかかけませんでしたね〜
有言不実行の男ですね。
次回もどーせこれと同じボリュームになります。
あ、そーだ。訂正箇所あったらバンバン言ってください!
Fateでこんなサーヴァント出してほしーとかのリクエストでも結構です!
是非是非感想書いてくださいね。
〜執筆中bgm aimer『zero』〜

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