「蓮くん・・・」
樹は蓮が完全に消えてことを確認してから、座り込んだ。最後に堪えた分の涙を流した。
「樹、今は蓮が作ってくれた時間をどう使うかよ。」
と、風は樹を抱きながら言った。すると、そこから颯爽と赤い花弁が散って
「待たせたな、みんな!」
と銀が飛んできた。だが、銀は状況を見て悟った。
「蓮が・・・」
すると園子が
「れんれんの選んだことだから、みのさんは悪くないよ。」
と銀を慰めた。
「・・・まぁ、落ち込んでる場合でも無いな。」
夏凜は銀に
「このタイミングできたってことは何かあるんでしょ?」
と聞いた。
「当たりだ。けどまぁ、まずは神樹様の外壁まで戻ろう。話はそれからだ。」
神樹外壁まで到達するとそこにはギルガメッシュが待ち構えていた。
「遅いわ!何をしておったか!」
と突然怒鳴られる始末。だが、怒鳴るだけ怒鳴ってさっさと何かの準備を始めた。
「勝手に湧いて出る星屑どもを一掃する。宝具解放でな!」
休んでいた
「そもそも、神の加護の下で生きている人間どもは見苦しいのだ。これでは5000年前のウルクの
ギルガメッシュは石本を開き、続けた。
「まぁ、しかしどうやら外の神どもは本気で一人残らず人類を滅ぼそうとしているらしい。これでは人間
風達を見て告げた。
「だが、貴様達は自身の力で困難を乗り越え神の過保護をわからせた。それだけでも次世代にはさしもの
「大地を濡らすは我が決意!『
「ギルガメッシュっ!
「
と吠えるギルガメッシュとはよそに銀は別の作業をしていた。
「満開パワー持ってきたぞ。」
勇者一同して驚いた。
「よくそんなもの持ってこれたわね。」
風が銀に聞くと、
「栄華さんに持ってけって言われて・・・」
夏凜は嫌そうな顔をした。
「神婚主張した割には味方するのね・・・」
「まぁアレでも勇者の命のこと優先的に考えてるからなぁ。」
銀は端末経由で満開ゲージを全快した。
「よし。状況を説明すると、まずあいつを倒す方法は私たちの中にはないってことだ。」
銀は絶望的なことをさらっと言った。
「どうすんのよ!?」
とガチトーンツッコミを夏凜にされた。
「みのさんさっきあの人って言ってたけど・・・」
園子は銀の言葉を聞いていたようだ。
「ああ。唯一の対抗手段を持ってくるはずって蓮からは聞いてるんだけど、まぁよくわかんなくってさ。」
立ち直った樹は
「要するに今のチャンスを活かして、少しでもあの怪物の力を削ぐってことですね。」
と聞いた。
「ああ。なんとかしてティアマトを抑える。封印の儀でなんとか抑えれそうなんだ。私は勇者システム使ってないからできないけど。」
銀はティアマトを見てそう言った。
「おい雑種どもッ!ティアマト神が動こうとしているぞッ!このままでは
ギルガメッシュが全力で吠える。
「んじゃ手緩めて大丈夫だよ。過労死されちゃかなわないからな。その分私たちが働く!」
銀は立ち上がって眼を閉じた。
「ネロ。私の将来の夢はお嫁さんだ。」
(うむ!今こそ至高の花嫁礼装『ブライド』を出すときだな!)
すると銀の衣装がみるみる白くなっていく。
「みのさんそれって・・・」
園子の目がキラキラし始めた。
「私のネロの、決意のブライド!」
(
勇者部一同、その美しさに眼を輝かせる。
「さ、うっとりしてる場合でもない!私も本気だし、行くぞ!」
銀は飛んでいった。風達もそれに続いて飛んで行った。
「ネロ!いきなり宝具を飛ばせる!?」
(もちろんだ!開くぞ黄金劇場!)
銀は原初の火を地面に刺し詠唱を始めた。
「春の日差し、花の乱舞。皐月の風は頰を撫で、祝福は
「「開け!
風達は結婚式場仕様となった黄金劇場をみた。
「すごいだろ?私のじゃないし、まだ誰とも結婚しないけど。」
「何をいうか!余と奏者が夢見た盛大な式場ではないか!」
するとそこには風達には見慣れない少女が立っていた。
「そっか。自分の劇場・・・結婚式場だから自己を確立しながら闘えるんだな!」
「そういう事だ!ところで・・・」
ネロは銀に歩み寄った。
「誰に愛を叫ぶのだ?」
と囁いた。
「ふふん。もう決まってるんだよね。」
銀は少し恥ずかしそうだったが言った。
(私の命を助けてくれたって地点でもう、決まってるようなものだ。)
「今だから、愛を叫ぶぞッ!」
勇者部一同、特に園子がきょとんとしている。
銀は剣を突きの形で構えた。そして
「
盛大な告白と共にティアマトに一撃を刺した。すると、そこから光が迸り、その光は式場を通り越し空の高天原を目指して伸びていった。そして式場の天井から一点の光が輝き、そしてー
「お待たせだーッ!」
と叫びながらティアマトにでかい一撃をかましたこの少年。
「いやー
銀を見て笑いながら言った。
「凛空!」
銀は呼んだ。
「お待たせ皆の衆。主人公は遅れてやってくる、ってやつだろ?」
凛空はここに華々しく復活したのだった。
よぉし終盤差し掛かったのでもう止まりません。