日輪凛空は勇者である〜太陽の子〜   作:マッキーりょう

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うん。わかってきたぞぉ。
りっくん、もしかしてチーター?
なんで夏凛の初回戦闘に加わらないかは・・・
そんなもん、こんなやつ戦闘に出したら勝てるに決まってんじゃン、です。
ただ日常シーンは、ちゃんと描写するつもりですよ?
でも、りっくん実は色々言いがかりしてちゃっかり抜けてますけど、これ以外は大概の部活動には参加してる模様です。
お話はこの辺にしておいて・・・





あ、なんども言いますがあらすじは変化する話数がありますよ?
見逃さないでくださいね!


五話 勇者部

 勇者部が美森も含め神樹様の勇者になって一ヶ月半、凛空は一つ気にしていることがあった。

 夏凛の転入が遅いからだ。なにせ、凛空は昨日の山羊(カプリコーン)バーテックス戦も逃した。うっかり、樹海の中に紛れ込むために大赦から支給されていた、スマホをオフにしていたからだ。凛空のアプリは友奈達とは違って意図的に樹海の中に紛れ込めるのだ。スマホの電源をオフにしていると、アプリは起動状態出ないので、樹海の中に紛れ込めない。つまり、神樹による時間停止に介入できない、ということだ。

 そのことについては昨日勇者部の活動の時に凛空は風にすごく怒られた。

 だが、昨日の戦闘について気になることも言っていた。

 『もう一人の勇者』の存在だ。

 正直、凛空は察しがついている。

 

 と、色々考えていたら担任が銀髪のツインテールのとともに教室に入ってきた。クラスのみんなは早々に席についた。その少女の名は・・・

 

 「三好夏凛です。よろしくお願いします。」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 〜放課後、勇者部部室〜

 

 勇者部部員は座って夏凛によるバーテックスと、勇者システムの詳細について、説明を受けていた。

 

 「なーんだ。凛空、あんた先に来てたんじゃない。」

 

 と夏凛は意外そうに言った。

 

 「そっちこそ、遅かったじゃないか。もう、六月も半ばなのに。」

 

 「私だって、すぐに出撃したかったわよ。でも『大赦』は二重三家に万全を期している。最強の勇者を完成させるためにね。」

 

 と夏凛は早く来れなかった理由を少し不満げに言った。美森はそれを聞いて呟いた。

 

 「最強の勇者・・・」

 

 「そ。あなた達先遣隊の戦闘データを得て完璧に調整された完成型勇者、それが私。」

 

 「とは言っても、たかが二戦のデータだよ。そこまで大きくは変わっていないよ。」

 

 と即座に凛空は反論した。すると夏凛は

 

 「そんなこと、わかるの?」

 

 と若干キレ気味で聞いてきたが、凛空は少し得意げに

 

 「日輪家は勇者システムへのアクセス権限があるんですー。それで昨晩、最新版がどんな状態なのか確認したんですー。」

 

 ドヤァ、と夏凛を見て言った。夏凛はウッ、となるが

 

 「でも、あなた達とは違って戦闘のための訓練を長年、受けてきている!!」

 

 と別の所に焦点を置いた。

 

 と、ここで凛空の携帯が鳴った。

 

 「風さんすいません。」

 

 と言い部室を出た。

 

 「どうした、幸助。・・・何?わかったすぐに戻る。迎えはいいよ。じゃ。」

 

 と言い、凛空は再び部室に入っり荷物をまとめながら言った。

 

 「悪い、みんな、用事ができた。急用だ。」

 

 すると、友奈が

 

 「御役目?」

 

 と聞いた。だが、あえて凛空はこう言った。

 

 「日輪としての仕事だよ。という訳で、風さん。お先に失礼させていただきます。では!」

 

 と言うと走って学校から下校した。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 〜日輪邸の魔術工房という名の療養室〜

 

 凛空は目を開けてたくさんの機会に繋がれてベッドに横たわっている、銀髪の少女を見て、叫んだ。

 

 「銀!」

 

 すると、銀は走ってくる凛空を見て呟いた。

 

 「・・・凛空か。」

 

 だが、凛空はその呟きを聞き逃さない。

 

 「そうだ、凛空だ!」

 

 と叫ぶのを聞くと、銀は少し微笑んだ。

 

 「久しぶりだな、凛空。」

 

 「久しぶりだね、銀。」

 

 凛空は少し落ち着くと、銀の横に座り、話始めた。

 

 「本当に目覚めて良かったよ。」

 

 「お、体が動かないぞ。」

 

 「ああ。目覚めたばかりで、まだ脳がその肉体と神経を繋いでる最中だからな。」

 

 「ふぅん・・・そうか。ま、アタシは理屈っぽいことはわかんないからな。」

 

 「ああ、知らなくていいさ。」

 

 「バーテックス三体と戦って、死にかけて、気がついたら凛空の家にいた、なーんてもしかして、全部夢だったりしてな!」

 

 「夢じゃねーよ。実際俺が生存の可能性を指摘してなかったら、父上は銀のことを日輪で受け入れようとはしなかったさ。大赦に火葬されてたぞ。」

 

 「大赦がどうかしたのか?」

 

 とかなんとか。とにかく会話が弾む。だがここで銀はあることに気がついた。

 

 「なぁ、凛空。」

 

 「なんだ?」

 

 「園子と、須美と、瑠奈は?」

 

 と、聞いてきた。胸が苦しかった。

 

 「園子は入院、須美は須美としての記憶がない、瑠奈は外に出られる状況じゃない。先代の勇者組はこんなになるまで・・・」

 

 「そっか。体が動かせるようになったら、須美は無理かも知れないけど園子と瑠奈には会いにいきたいな!」

 

 と、銀は早速色々言ってきたのだが

 

 「銀、大赦はどうしても銀を死んでることにしたいんだよ。人を救った勇者としてな。ま、策はあるけどな。」

 

 「お、どんな策だよ。」

 

 凛空はニマ〜っとして、

 

 「秘密だッ!」

 

 と少し叫んだ。

 

 「え〜、教えてくれよ〜。」

 

 「当日まで秘密だ。」

 

 「むぅ〜。わかったよ。」

 

 と案外あっさりと諦めた。

 

 「全身の回復まであとニヶ月、腕と手の完治が一週間だからな。足が一番時間かかる感じ。まぁ、一ヶ月で足は治るだろ。生活に必要な部分はその地点で確実に治ってるだろうね。あとは体が慣れてなくて動きにくいとかはあるかもしれないけど。まぁ、その時までの辛坊さ。」

 

 「そうだな。」

 

 と、園子と、瑠奈に会わせる約束を交わしたのであった。

 

 「銀、とりあえず、両親には体が動くようになってから連絡をつける。今、動いて、変に大赦を刺激してもいけないからな。」

 

 「ああ。」

 

 「それで、だ。銀は体が動かないから色々な事ができない。という訳で、銀に専属の世話係兼護衛役をつける。だがこれには、膨大な魔力が必要なんだ。」

 

 「ま、まりょく?」

 

 「ああ。ここは魔術工房でもあるからな。」

 

 銀は凛空がさっきから話している内容に追いつけずいた。

 

 「だから、さっきから『まじゅつ』とか『まりょく』とか言ってるけど、何なんだ?」

 

 「あっれぇ〜。言ってなかったっけか。日輪家と竜葉家は、西暦の頃から魔術師の家系なんだよ?その、ボロボロになった身体治したのも、魔術的な技術なんだから。」

 

 と説明するとさらに銀は困惑して、

 

 「余計にわからない・・・」

 

 と呟いた。

 

 「まぁ、あまり気にしなくてもいいよ。ただ、世話役兼護衛役を務める者を召喚するだけだから。」 

 

 「は、はぁ・・・」

 

 ともはや頭の中で状況を整理するのに徹している様子だったので、

 

 「ハイ!考えな〜い。」

 

 と思考を切った。

 

 「銀。このケースを手に乗っけてもいいか?」

 

 「ああ、いいけど・・・」

 

 と凛空が乗せたのは

 

 「霊器グラフといってね。昔の英雄の魂が刻まれているんだ。まぁ、人理側がこの世界に召喚した英霊の霊器パターン写してるだけなんだけどね。あ、聞き流してもOKよ、ここ。」

 

 「悪いけど聞き流すことにするよ・・・」

 

 「じゃあ今から、召喚するんだけど向こう側が応えてくれれば来るからね。俺はこの辺で部屋に戻るよ。今、もう召喚陣は起動してるから今夜中に現界するから。」

 

 「あ、ああ。じゃあありがとな!」

 

 と言ってくるので、

 

 「俺、一ヶ月は入らないことにするから、ホントに困ったら幸助を叫んで呼んでくれ。聞こえるから。」

 

 「す、すごいんだな、幸助さん。」 

 

 「じゃね〜」

 

 と工房のドアを閉めた。

 

 (どんな英霊が呼ばれたのだろうか。)

 

 少し気になる凛空だった。

 

 翌日、凛空は銀が目覚めた事を報告するために園子の病院に行き、大赦に邪魔されないために何十にも結界を敷いた。その報告を聞いた園子は一筋の涙を流したという。結局、凛空は結界張りに丸一日かかって、二日も学校を休む羽目になり、子供会のレクリエーションと、夏凛の誕生日パーティーに出れなかった。だが、夏凛が勇者部に溶け込んでいて良かったと思ったのだった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 〜六月三十日、讃州中勇者部部室〜

 

 

 「あ〜もうっ!ストーリーが思いつかん!」

 

 と風が叫ぶ姿を見て凛空は

 

 「風さん、どうしたんすか?」

 

 とたずねて、原稿の内容をみた。

 

 「あ〜。学園祭の劇のストーリーですね?」

 

 などなど。今日も勇者部は平常運転だ。たった一人を除いて。

 

 「はぁ〜・・・・」

 

 と、大きな溜息が樹の口から漏れていた。

 

 「樹?どうしたのため息なんかついて。」

 

 と風がたずねた。

 

 「あのね、もうすぐ音楽の歌のテストで、うまく歌えるか占ってたんだけど・・・」

 

 と、見せたのがタロットカードだ。結果は・・・

 

 「死神の正位置。意味は破滅・・・終局・・・・」

 

 ああーなるほど、と凛空は思った。どうやら占の結果でため息をついてたらしい。

 

 「じゃあ、もう一回やればいいよ。次の占いの結果は変わってるって。」

 

 と、凛空は樹に提案した。

 

 

 TAKE 2『死神の正位置』

 

 

 TAKE 3『死神の正位置』

 

 

 TAKE 4『死神の正位置』

 

 「すごいな……4回やって4回同じって。」

 

 凛空は正直ビックリした。

 

 (これって、ある意味運がいいんじゃ・・・)

 

 という訳で

 

 『今日の勇者部活動、樹を歌のテストで合格させる。』

 

 「勇者部は困ってる人を助ける!それは部員だって同じよ。」

 

 と風がウィンクしながら言った。部員達は早速考え始めた。すると、美森が

 

 「まずは歌声でアルファ波を出せるようになれば勝ったも同然ね。良い音楽や歌というものはたいていアルファ波で説明がつくの。」

 

 と手で謎のオーラを出しながらアホな事を言った。だが樹は

 

 「アルファ波・・・そうなんですか!」

 

 となぜか信じていた。そこにすかさず夏凛が

 

 「んなワケないでしょ!」

 

 とツッコんだ。あはは〜と凛空が笑うと、誰かの携帯が鳴った。

 

 「あ、俺だ。」

 

 どうやら凛空らしい。凛空は内容を読むと、またか、と言わんばかりに、

 

 「あ〜、しゃーない。先に上がらさせて頂きます!」

 

 と言ったかと思えば、凛空は教室から消えていた。

 下校した凛空は、メールの差出人に電話をかけた。メールの差出人は大赦の中でも乃木家に並んで上位である上里(うえさと)家の長からだ。乃木家は優秀な勇者を輩出してきたが上里家は巫女の家系で巫女を輩出してきた。なので、今回は神託案件であることが凛空には予想できた。

 今回は日輪家の緊急回線で電話をかけるので最初から上里の人は日輪の(おさ)と理解してもらった上で電話に応じていただけるだろう。

 

 (確か、今の上里の(かしら)は上里麗花(りか)だったよな・・・)

 

 と考えているうちに向こう側が電話に応じたようだ。

 

 「日輪凛空様ですね?上里麗花と申します。」

 

 と、上品で気品のある声が聞こえてきた。

 

 「いかにも、そうです。今回の案件は神託で構いませんか?」

 

 と、あまり知らない相手とは無駄話はしたくない凛空だった。幸いそれは向こうも同じようだ。

 

 「そうですね。どうやら貴方が御霊も撃破した筈のバーテックスが複数体が、近いうちに総攻撃してくるみたいですね。あなた方は五体倒したことになってますから、形上ではあとの七体が同時に攻めてくると、神託がありました。」

 

 「そ、そうですか・・・。了解です。気をつけておきます。」

 

 「ええ。では。」

 

 ガチャッ!と音がなって切れた。ホントに必要以外の事を言わない人だった。

 

 こうして、凛空の一日はまた、終わったのだった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 〜翌日〜

 

 「夏凛、何だその大量の健康食品は。」

 

 と、凛空はそれを見て呆然として言った。

 

 「樹のために持ってきたのよ。」

 

 「さいですか・・・」

 

 というと夏凛はペラペラと健康食品の解説を始めた。一通り終わると夏凛は

 

 「さぁ、樹。これを全種類飲んでみて。」

 

 というと風が

 

 「ぜ、全種類って多すぎじゃ?夏凛でもムリでしょ!?さすがの夏凛さんだって・・・ねぇ?」

 

 となぜか若干挑発気味に言うので、夏凛のスイッチが入ったのか、

 

 「いいわよお手本見せてあげるわ!」

 

 と言って、ぐいっと、ザラザラ山程サプリやらなんやらを食べ、飲みした。その結果はもちろん・・・

 

 「うう・・・。サプリは一つか二つで十分よ・・・」

 

 でしょうね、と凛空は思った。

 樹はやはり声が出ないようだ。すると、一番樹の事をわかってるであろう風が

 

 「喉よりもリラックスの問題じゃない?」

 

 と、的確な指摘をした。すると、復活の早い夏凛が

 

 「次は緊張を和らげるサプリ持ってくるわ。」

 

 と言うと、樹が

 

 「やっぱりサプリなんですか!?」

 

 と突っ込んだのであった。

 

 翌日、凛空は友奈からとある事を頼まれる。

 

 「樹ちゃんにメッセージを一人一つ書いてほしいんだよ。」

 

 「ああ、わかったよ。なんと書こうか・・・。」

 

 と少し考えるとスラスラ書き始めた。

 

 『自分の世界を誰かに知ってもらいたいと思って歌うんだ。そしたら大抵なんとかなる。』

 

 と書いておいた。

 風は

 『周りの目なんて気にしない!お姉ちゃんは樹の歌が上手だって知ってるから』

 友奈は

 『テストが終わったら打ち上げでケーキ食べに行こう』

 美森は

 『周りの人はみんなカボチャ』

 夏凛は

 『気合よ』

 と書いてあった。

 

 〜その翌日〜

 

 勇者部の部室で樹を待つ部員がいた。

 

 「─樹ちゃん。歌のテストうまく行ったかな・・・」

 

 と心配そうに呟く友奈。すると、風が

 

 「大丈夫よ。あの子はあたしの自慢の妹なんだから。」

 

 と少し得意げにも言った。すると、カラカラとドアが開く音がなった。

 

 みんな振り向いた。友奈が

 

 「樹ちゃん。ど・・・どうだった?」

 

 と聞くと、樹は右手でピースをして満面の笑みで

 

 「バッチリでした!」

 

 と言った。

 

 友奈や美森も夏凛も、もちろん風も凛空も喜んだ。

 

 みんなで

 

 「「「「「「やったー!!」」」」」」

 

 と喜びあったのだった。

 

 〜その日の夕方〜

 

 バーテックスはやはり空気が読めないようだ。

 勇者部一同は七体のバーテックスを相手取ることになったのだった。

 今回は凛空も参加している。

 なにせ獅子(レオ)バーテックスがいる。

 アレは何をするかわからない。

 合体もあり得るし、突進してくるかもしれない。

 だが、勇者部が、することはやはり同じだ。

 

 バーテックスを倒し、世界を守る。ただそれだけだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




結構ガッチガチに突っ込みました。
というか、なんで投稿ペースが落ちたかだって?
私も学生です。部活あって夜まで書けなかったのが原因ですね。
ともあれお待たせしたので、次回はすぐに執筆にかかる予定です。
なんとしても明日の夜中には投稿したいと思います。
では、久々の曖昧な次回予告、いっときますかぁ!

あ、感想もぜひぜひお待ちしております!!!
是非もなし、とか言わないんで!!!!


次回!『ホシ打ち砕くモノ』

次回もよろしくですよ〜

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