わーにんぐ!わーにんぐ!わーにんぐ!
このお話は余り面白くないです。改訂されるまでは一、二話は軽ーく流した方が良いかも
第一話 始まり
ここは深い深い森の中。
ひょんな事からこんなところで農耕生活をすることになった俺、茅嶋優弥は、今日もまた、せっせと畑の野菜たちに水をやっている。
「ふぅ。」
広い畑全域への水やりを終え、畦に座って緑茶を飲む。美味い。
それにしても、こんな生活を始めてからまだ一週間しか経っていないというのに、もう人肌が恋しくなってきた。ここに連れてきてくれた神様は「テキトーな世界に放り込んでおく」って言ってたから、もしかしたら人が居ない世界なのかも知れない。
「それはそれで良いな………」
まぁ、そんなことはどうでも良い。夜までは家でゴロゴロしよう。そう思って、農耕具を背負って家に戻る。
それにしても、前世は酷かった。不良に金をたかられる日々。それを見て見ぬふりをする教師。思い出すだけでも嫌な気分になる。
それに比べて、今はどうか。なーんもない森の中、一人でひっそり誰にも知られず農業をする。眩しい電球も、面倒くさい人間関係も、何もない。最高じゃないか。
暫くして家に着く。疲れたー、と言いながらドアノブに手をかけ───
突如視界が上へと流れる。
ここから俺の数奇な運命が始まったのだ。
「いてててて………」
「っしゃ!かかった!」
「今時こんな簡単な罠に引っかかる人間が居たのね!」
………
あ………ありのまま今起こったことを説明話すぜ!
俺は特別なことなんて何もせずにドアノブに手をかけた。そしたら急に穴に落ちて、そしてその縁で俺のこと見てを小っちゃい人間………?が笑ってやがるんだ!
な………何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった………
頭がどうにかなりそうだった………驚きだとか怒りだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっとおぞましい感情の片鱗を味わったぜ………
「てめぇら何しやがるコノヤロー!」
「あっははは、怒った怒った!」
「とっとと退散するわよ!」
俺は急いで落とし穴から這い上がった!しかし、そこには既にチビ共はいなかった………
「くそっ!」
仕方ないから落とし穴を埋めて、さっさと家に入る。
あー、最悪。
このままふて寝してやろうかとも思ったが、そうすると晩ご飯の用意が無駄になるので、それを食べてから寝ることにした。
晩ご飯は、貴重なたんぱく質である、庭先の鶏が産んだ卵を使った卵焼き(味付けは砂糖)にどっさりと支給された米、そして元々畑に植えられていた物を収穫したキャベツにこれまた大量に支給された塩を振りかけただけのサラダ擬きの三品だ。
料理は苦手なので今晩も適当に済ませることにした。
しかし、少し気分は楽だ。先程の知的生命体───見た目からして妖精なので以後そう呼称する───と交流を持つことが出来れば、きっと様々な食材、調味料が手に入るやもしれん。楽しみ。
そんなことを考えているうちに食べ終わったので、食器をまとめて、簡素なキッチンへ運ぶ。
そこで。
「やっぱり砂糖は最高だな!」
「いつまでもいつまでも舐めてないで、早く袋に詰めなさい!バレるわよ!」
いた。あいつらだ。人を落とし穴にはめるだけでは飽き足らず、貴重な砂糖まで盗もうというのか!
もう怒った!(小並感)
そっと、虫取り網(なぜそんな物があったんだろう)を取り出し、近づく。
「もういいでしょ!早く詰めなさい!」
「ちぇっ、しゃーねぇなぁ………」
あいつら、完全に油断してる!頑張れ俺、これを逃せば次は無いと思え!
「おりゃ!」
バチーン!
思いっきり振り下ろした虫取り網は、見事にキッチンにいた妖精たちを捉えた。
「よっしゃ!」
「しまった!」
「だから言ったのに………」
なんとか捕まえられた!さぁ、取り調べの時間だ………!
設定集
──茅嶋優弥──
年齢 14才
身長 165㎝
まぁまぁイケメンな少年。現在のところ特筆すべき点はない。強いて言うなら妖精さんに好かれている。