「それにしても、大丈夫なのか?その左腕。」
「ん?平気平気。すぐ直る。」
ハル曰く、「いっしゅうかんあればなおるとおもうよ~」だそうだ。
「そうか?なら良いんだが………」
そういって、また酒を飲む魔理沙。
「………飲み過ぎんなよ?」
「あ”ぁ”?飲まずにやってられるか!お前、こっちがどれだけ心配したと思ってんだ!異変解決は普通、ただの外来人に務まる仕事じゃないんだぞ!」
そう言われると、何も反論できない。
「あのなぁ、こっちは何っ回も異変解決やってるし、元々人より魔力が多いからこんな仕事をしてるんだ!お前、全く霊力が使えねぇ癖によぉ!出てきたときは目を疑ったわ!」
「すいません………」
なおも魔理沙は続ける。
「全く………なにが『俺たちは友達か?』だ!そんな今更確認するまでも無いようなこと聞くために異変の中家を出て来るんじゃねぇ!ていうかなんだその質問はぁ!なんか恥ずかしいだろ!」
そしてまた酒を飲む。
何だか申し訳ない気持ちになってきた。自己満足的な動機で魔理沙に心配させてしまって。そういう行動こそ、友達を失望させかねないというのに………
「心配させてごめん………」
「全く、昔なにがあったかは知らんけど、私たちは友達なんだ、それについては自信を持てば良いじゃないか。」
魔理沙はふぅ、とわざとらしくため息をついて、続ける。
「まぁ尤も、私が酒を飲みたいのが一番の理由だけどな!」
「俺の感動を返せ!」
しばらくして霊夢と紫としばらく話をして、家に帰った。
「ふぅ、今日も晩飯はサラダ大盛りと白米か………」
いい加減野菜ばかりのご飯にも飽きてきた。たまに魚が食べられることもあるが、やっぱりそう滅多にあることではない。
「塩の備蓄も魔理沙たちの分で少し心許ないし、人里に買い物に行くのも検討しないとな………」
そう、人里。我が家のあまり気味の野菜と白米を売ることで肉とかも少しずつ買えるようになりたい。
「そのためには飛行訓練もしないと………」
帰り際に霊力の使い方や増やし方を教わったので、訓練すれば多少出来るようになる。家と人里の直線距離は約8㎞。徒歩ではつらい距離。飛べるようになる必要がある。
「それから次の異変の準備………」
冬が長引くことが予想されるから、春野菜は全て冬野菜に入れ替えて収穫高の減少を防いでいる。
それに、次の異変では確実に飛行能力が必要だ。主戦場が空だから。
「まぁ………でも当面はゆっくりしたいな………
いるんだろ?紫。」
「あら、よく分かったわね。隠蔽はしっかりしていたはずなのだけど。」
紫はそう言って、俺の前に不気味なスキマを開いて現れた。
「分かってたわけじゃない。もしお前が居なかったら俺が一人恥ずかしい思いをするだけだし、居たらこうやって見つけ出せるから試しただけだ。」
「まぁ、策士ね。」
「お前ほどじゃないさ。」
俺がそう言うと、紫は「あら、そうかしら?」と僅かに目を細めて言った。
「本当は『異変はまだ終わっていない』っていうのについて詳しく聞こうと思ったのだけど、今日の所はやめておくわ。」
「そのうち嫌でも分かる。」
「そう………今日のところはもう帰るわ。」
紫はそういってまたスキマを開いた。
「最後に聞いておくわ。貴方は私たちの敵かしら?」
「よっぽどのことが無い限りはな。」
「そう。」
そして今度こそ紫は帰って行った。
おわったぁぁぁぁぁ(ヘヴン状態)!次は日常編!
いよいよヒロイン登場!どういう風に関係が発展していくんでしょう!
そして妖精さんと繰り広げられる日常回!
お楽しみに!