しかし、私にはかわいい初代エラー娘を書く能力は無いですね………容姿については、頑張って文章で伝えるしかなさそうです。これはこれでいい訓練かな?
「優弥!乗れ!」
どうしたものか、と考えていると魔理沙が箒の後ろに乗ることを勧めてきた。しかし、俺はラノベやゲームのキャラのような特別な力は持ち合わせていない。俺が行くと魔理沙の行動に悪影響を与えかねない。
「俺が行ったって何にもならないだろ?」
「違う違う、家に送ってやるって言ってるんだよ!」
ああ、そうか。まぁ、何も出来ない俺が戦力として見込まれるわけが無いよな。
「分かった!………あ、ハルはどうする?」
「わたしはかえる~!ユズ、ユウ、いくよ~!」
「わかったです。」「………うん」
というわけで、家に帰ると、魔理沙はさっさと異変解決に向かってしまった。
原作では(プレイヤーが上手ければ)ちゃんと帰って来れるんだが、やっぱり心配事はある。
魔理沙が今まで何件の異変を解決してきたかは知らないが、間違いなく言えることはフランレベルの 敗北=死 という可能性がある敵とは戦ったことがないだろう。
魔理沙と会ってからもう四カ月ほどたつ。長い間衣食住を共にした。友達と言えるくらいには仲良くもなった。俺にとっては初めて出来た友達といっても過言ではない。
そんな人が死ぬかも知れない戦場へと向かうのを、俺は見送ることしか出来ない。
「はぁ………」
「どうしたです?」
そこへ、ユズがやって来た。
「いや、魔理沙が心配でさ。」
ユズは、時々俺の相談に乗ってくれる。それに、秘密と言えば絶対に言いふらさない。アホな所が玉に瑕だが。
「じゃあたすけにいきたいです?」
「まぁ、行けるなら行きたいけど、俺が行っても何にもならないだろ?」
「そうです?」
そう言って、ユズは筆箱の中から何かを取り出した。
「おさしあげ~」
それは、見た目は普通だが、小さなスイッチが付いている竹刀二本と………八卦炉?みたいなもの。
「何これ?」
「つかってたすけるです!」
俺はまず剣を確認する。まずは持ってみる。
「軽っ!」
滅茶苦茶軽い。コレなら鍛えていない俺でも振れる。
「でも、コレじゃあダメージ少ないだろ?切れないし。」
「きれないとだめです?」
「駄目だろ?」
「きれるけんはただのけん」
「だから俺は武器になる物が欲しいんだ。切れない剣に用はないの。」
「そのかんがえかたってざんし~ん!」
「どの考え方だよ?!」
そう言うと、ユズは不思議そうな顔をした後、うんうんと唸りだした。
いつまで経っても何も言わないので、ユズをポケットに入れて家を出る支度をした。
「ったく、どうやって使うんだよ………」
竹刀の鞘を腰に上手くぶら下げ、家を出る。
鍵を閉めて、振り返ると。
普通種の妖精さんたちが大量に弾幕を撃ってきたところだった。
「やっべ!」
飛んできた弾幕を何とか躱すが、流石に長時間完全に避けきるのは難しそうだ。
「ユズ!コレはどうやって使うんだ!」
「それでたまをたたくです!」
言われた通り竹刀を振ると、竹刀の通った辺りの弾が消えている。
成る程、コレなら切れなくても問題ない。様々な切り方を試してみる。横に。縦に。斜めに。
通りたい所にある弾、当たりそうな弾を切る。一つ一つの弾が大きいので、大雑把な振り方でも余裕を持って対処できる。
「これなら………
行ける!!」
そして、弾幕の隙間を縫って、一匹の妖精さんに肉薄する。
「妖精さん、ごめん!」
そう言って、思いっ切り竹刀を振りかぶる。
バコッ
「………あっ」
狙った妖精さんは、しばらく痛そうに呻いた後、糸が切れたように倒れた。
「………妖精さん、ごめん………」
そして、倒れた妖精さんの横を通って、霧の湖へとひたすら走る。
「あいつら、まだ、追いかけて、来るの?」
もう大分走ったが、今まで倒さなかった妖精さんが沢山後ろに付いてきていた。
「ユズ、何とか、ならない、のか?」
「まどーほーをつかうです!」
「まどーほー?」
ぱっとは思い浮かばなかったが、直ぐに八卦炉もどきに気づいた。直ぐに竹刀の鞘の横につるしてあった魔導砲を構える。
「つかうときはこれをよむです!」
ユズが俺に渡したカンペには、こう書いてあった。
『魔符:妖精印の魔導砲』
「スペルカードか!分かった!『魔符:妖精印の魔導砲』!」
砲を妖精さんに向け、ボタンを押す。
ガッッッッッッッ!!!
馬鹿にならない反動を、力で押さえつける。
「なっ………なんじゃこりゃ………」
想像以上の威力があった。目の前にいた妖精さんたちは、魔導砲が終わった頃には誰も動いてはいなかった。
その隙に、再び走って逃亡を図る。
「なぁ、あれってどういう仕組みなんだ?」
霧の湖の淵を駆け足で走りながら、ユズにそう聞いた。
「えねるぎーほぞんのほうそくです、きえたものはふたたびあらわれるです」
「なる程。」
エネルギー保存の法則って、そういう法則だったっけ?まぁ、吸収した妖力とかを、そのままの撃ち出したってことか………
「………多少は戦えそうだな………」
正直、俺が行っても意味が無い可能性もある。むしろ、じゃまになる可能性が高い。
じゃあなんでそれでも紅魔館へ行くのか、今気づいた。もちろん魔理沙を見守りたいというのもあっただろうけど………
友達に認めて貰いたい、きっとそれが真の目的だったんだと。