学校が始まるともっと遅くなると思いますが、決して失踪はしません。
霧の湖外縁部を走っていると、空からルーミアが降ってきた。
「あ~、そらからびしょうじょが~」
よく知ってたな、それ。
「いたたた………」
ルーミアは湖面すれすれで減速すると、ふらふらとこちらの方へ飛んできた。服がボロボロだから、魔理沙か霊夢辺りにやられたのだろう。いや、原作通りなら両方の可能性もある。ルーミアはやがて失速し、俺の目の前に着地………いや、墜落した。
「お、おい!大丈夫か?」
「………貴方は………食べても………」
ルーミアがこちらに手を伸ばしてくる。怖っ!
………幼女に食べられるくらいなら制服種の機銃掃射で死にたい。
「駄目だけど、えらくこっぴどくやられたんだな………自分で家に帰れるか?」
「ご、
「無理なんだな。」
さて、どうしたものか………このままルーミアを送るのも良いが、それだと紅魔館への到着が遅れてしまう。それはそれで悪くないんだが、全てが終わった後に紅魔館に行っても何にもならない。
でも、ここで放っておくのは、いくらいつか回復するとはいえ可哀想だ。
………
う~ん………
「ルーミア、家までどれくらいだ?」
「直ぐそこ………」
そうか。直ぐそこか………
「よし、俺が連れてってやる。」
ルーミアの家は、そこから100m程森に入った所にあった。といっても、人が四人入るとパンパンになるほど小さいが。
「ありがとう、助かったわ。」
「この距離なら自力で歩けただろ。ていうか妖精ってご飯食べたら直ぐ回復するのか。」
ルーミアは、○○なのか~、とか○○なのだ~、とか言ってるイメージがあるが、原作ではそんなことは無かったりする。
「まぁまぁ、もう過ぎたことじゃない。」
まだ納得がいかないが、そこはスルーすることにした。
「それにしても、貴方が噂の優弥さんなのね。森の中に住んでるって聞いたからどんな人かと思ったら、思ってたより普通の人間ね。」
「そりゃどうも。それにしても、何があったんだ?そんなにボロボロになって。」
実はまだ魔理沙が実際に戦う所は見たことが無いので、ここらで情報収集をしておこうと思ったのだが。
「あら?貴方、やっぱりこの姿を見て興奮したの?噂に聞くとおりのロリコンね………」
「違うわ!失礼な。そもそも、俺と魔理沙ってそこまで年は変わらないだろ!」
お、俺の噂ってそういう風に広まってたのか。ちょっと悲しいな。
「まぁ、それは良いとして。」
「良くねぇよ!」
「紅白の巫女と貴方の彼女さんにやられたわ。まぁ、異変のたびに人間にちょっかいをかける私たちが悪いのだけど。」
「魔理沙は彼女じゃない!………噂で聞いたのか?」
「あら?違うのかしら?私が聞いたら彼女、同居してるとか言っていたけれど。」
「ああ、それか。あいつがどう言っているか知らないが、同居じゃなくて居候だ。」
ちなみになぜ魔理沙が俺の家に居候するようになったのかは、彼女の家を見れば分かる。
はっきり言って、ゴミ屋敷。
実際、居候開始から五日で部屋中ゴミだらけにして、それ以来三日に一度俺が掃除を手伝っている(ほとんど俺がやってる)。
「ふぅん?貴方、女性の家に居候とか、恥ずかしくないの?」
「ち・が・う!俺の家に魔理沙が居候してるんだ!」
そう言ったが未だにルーミアは俺に疑いの目を向ける。全く、お前は人をなんだと思ってるんだ。
「………まぁ良い。なぁ、実は俺はまだ魔理沙が戦う所を見たことがないんだが、どれ位強いんだ?」
ここで、話題を元に戻す。
俺は、ここでの情報収集が今後の動きを大きく左右すると考えている。万が一魔理沙が弱かった場合、俺は最悪の場合も覚悟しなくてはならない。
最悪の場合、即ち魔理沙の死。
敵機は誰がゲームをプレイしようと、強さは変わらない。
しかし、自機は?
力の大部分をプレイヤーのスキルに委ねられる。どんなキャラだろうと、プレイヤー次第では強くも弱くもなる。つまり、魔理沙が弱い可能性も十分ある。
そして次に、イレギュラーの発生。
俺や帽子種、制服種のように、想像されない事態が発生するかも知れない。例えば、フランがゲームと違って自重せず次々と能力を使用するとか。
魔理沙の周りには危険が山ほどある。魔理沙が弱ければ乗り越えられない。この返答次第では、紅魔館に急行しなくてはならない。
ルーミアはしばらくうーん、と唸った後、こう言った。
「紅白の巫女とちがって、弱かったわ。手負いじゃなかったら、多分勝っていたと思う。」
バトル小説ではないので、紅魔館組以外とは戦いません。
そして、何か重要なものを見落としている優弥。
知ってる人から言えば、優弥はアホですね。