戦うことを選ばなかった凡人   作:ロック大佐

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 最近ほのぼのな日常を過ごしている裕司くん。
 しかしそれを終わらせると言わんばかりに、新たな刺客が迫る……かもしれない。

 ちょっと遅過ぎるんとちゃう?(更新)
 来週もまた読んでくださいとか言っておいて週一更新守れないとか恥ずかしくないの?(自虐)
 これは詫び石のような感じで何か詫びになるものを用意しなければ……!

 今回の主人公は寝惚けているので口調も思考もかなりおかしいです。見るに耐えないぐらい。
 それに伴って地の文もおかしくなってます。ご注意を。
 更に今回ほとんど話が進みません。色々と本当にすいません。


早起きは藤原の損

「ふわあぁぁ……」

 

 眠い。凄く眠い。この眠さは早朝じゃないかな。昼まで寝かせてくれ……。

 背中に謎の違和感を感じて意識が半覚醒。しかし眠いので二度寝の準備に入る。

 違和感の正体なんて添い寝組が原因でしょう。だからへーき。

 とりあえず目の前の相手を抱き枕代わりにして寝始める。

 

「むぎゅ」

 

 抱き枕にした相手から声が出た。腕の中でもぞもぞと動く。

 この感じは立香かな? 昔と同じで安心する温もりだ。

 前に立香ということは、背中のくっ付き虫は間違いなくジャックだな。

 幼女と密着とか通報されそうだけど、向こうからだからなんの問題もない。

 背後の相手の正体に納得した俺は意識を落とそうとして──

 

「よく眠ってるわね」

 

 ふと、新たな声が聞こえた。大人びてるような落ち着いてるような。

 ジャックの声ではないので、昨日はいなかった人物が俺の部屋にいる?

 更に頭を撫でられる感覚。しかしすぐに離れた。でもまた撫でてくる。

 ここまでされると流石に正体が気になるので、渋々薄目で犯人の正体を確認した。

 

 そこにいたのはママのような人だった。おっぱい大きい。優しそう。

 そして黄色いひらひらがうっとおしそう。邪魔じゃないのかな?

 その人は俺達三人の頭を撫でているようだった。

 道理で撫でられたり撫でられなかったりしたわけですな。よし寝る。

 

「うふふ」

 

 今度こそ寝ようとしたら何故か両手を使って俺を撫でてきた。

 心地良くはあるが、ここまでされると逆に眠れない。

 俺の眠りを妨害しようとは! どうやら怒られたいらしいな!

 俺はちょっと文句を言うために口を開いた。

 

「我が眠りを妨げるのは誰じゃあ……」

「あら、起こしちゃった? ごめんなさいね」

 

 黄色い人は申し訳なさそうな感じで謝ってる気がする。

 悪いと思うなら今すぐ出て行くか、頭か背中だけを撫でるかにするのだ。

 これ以上安眠妨害をするというのならば、この藤原裕司は容赦せん。

 

「聞きたいことがあるの。ちょっといいかしら?」

 

 眠いと感じる俺に更に質問やと? もう許せぬ。ここはキレるしかない。

 いくら目の保養になる格好をした美女でも決して許せないことはあるのだ。

 

「ええで」

 

 しかし露出の多い美女の姿はやはり目の保養。だから特別に許可してやろうではありませんか。

 今日の寝起きの機嫌の割合は紳士気味だ。運が良かったな黄色い美女。

 許可を得た黄色い美女は身を乗り出してこちらの顔を覗き込んでくる。

 そんなに見つめても寝惚けた俺は照れも隠れもしねぇぞ。残念だったな。

 

「貴方のお名前は?」

「ふじわらぁ、ぁあ……ひろし」

「趣味は何かある?」

「げーむぅ、ネットォ、娯楽」

「女性の好みは?」

「絶対浮気しない人かなぁ?」

 

 普通な感じの質問しかしてこねぇ。合コンじゃないんだからもっと聞くべきことあるやろ。

 その質問をするためだけに俺を寝かせないというのであれば、極刑は免れんぞ貴様……。

 でもふむふむって頷いてるのが可愛いんで許す。ボコボコ刑はまた次の機会。

 まあその可愛さは立香に及ばんがな。立香に可愛さで勝てる奴はいないから仕方ないが。

 

「年齢はお幾つ?」

「36、普通だな! 嘘だよぉ」

「ここはどう? 楽しい?」

「怖くて辛くてやばたん。慣れたい」

「学校生活はどうだった?」

「立香とずっと一緒、ふぁ……だったねぇ」

 

 なるほどねと言いながら、黄色い美女はこちらへ微笑みながらナデナデ続行中。

 よくも俺を質問攻めで丸裸にしていやーんなことをする気だな!? あのお姫様のように!

 でも別にバレても怖くないから丸裸でもいいかぁ。俺ってつまんない生き方しかしてないし。

 そんなことを考えていると、ひらひら美女が俺の頭を豊満な胸に抱き込んできた。

 顔を極上の感触で包み込まれて幸福。匂いも良きで幸福。暖かさも適温で超幸福。

 こんな極上の枕を用意してくれるとは、気が利くじゃあないか。いい人だなぁ。

 あ……もう眠気がマッハでやばす。そろそろ二度寝の準備をしようそうしよう。

 でも質問されてる最中なんだよなぁ……もう適当に答えればいいかぁ……。

 とりあえず次の質問の答えの時に寝るって言えば相手も質問してこないやろ。

 

「どこで生まれたかわかるかしら?」

「じゃぱにーず。もうおやすみなさいで寝るです」

「じゃあマスターのことはどう思ってる?」

「いっぱいちゅき」

「……最後に私のことを知っているか教えて頂戴な」

「おかあさん、おやすみなさい……」

 

 最早自分が何になんて返答しているかも曖昧。堪らなく眠いのだ。

 さらばだ黄色いひらひらの大人のお姉さんよ……次は起きてる時にその姿を拝ませ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おとうさん起きて、おとうさん」

 

 誰かにゆさゆさと揺さぶられている。同時に幼い感じの声も聞こえた。

 この感じはジャックかな。一緒に寝たんだっけ……? そういえば立香も?

 駄目じゃあ! 頭が全然動いてない! 毎度のことだが早起きと朝には凄く弱いのだ。

 えっと……確か俺はお父さんでジャックは娘だったよな。

 なら必然的に立香はお嫁さんか。幸せで温かそうな生活が待っているとか最高。父親万歳。

 

「会いたかったぞ我が娘よ。再会を祝うナデナデをプレゼントしましょう」

 

 頭を撫でてあげると、ジャックは光り輝いてそうな笑顔でナデナデを堪能している。

 うむうむ。仲良きことは美しきかな。仲がいいと言えば一番の仲良しである立香はどこ?

 俺はジャックの頭を撫でながら立香の姿を探す。ベッドの上にはいないし、どこに行った?

 部屋中を見渡すが、いるなら起きた時に声をかけてくると思ったのですぐに見渡すのをやめた。

 立香め……折角娘がここにいるというのに! 母が不在とは何事だ! 出会え出会え!

 そんな理不尽な怒りを勝手に抱いていると、部屋の扉が開いて立香が入ってきた。

 どうやらどこかに出かけていたようだ。手に持っているのは……タライ? 水?

 

「おはよう母よぉ。お父さんは寂しかったぞ。早くおはようの挨拶をするのだ! リッター!」

「…………やっぱり完全に寝惚けてるし」

 

 呆れたような表情を浮かべながら、お母さんはタライの中から何かを取り出した。

 あれはタオルだろうか? 冷たそうな感じがするな……あれで体を拭いたら気持ちよさそう。

 立香は手にしたタオルをよ~く搾ると、そのタオルでこちらの顔を拭いてきた。

 ひんやりしたタオル気持ちいい! こんな素晴らしい気配りができるとか流石立香様や!

 

「生き! 返る! 最高!」

「フキフキっと、これでよし! というわけでおはよう裕司」

 

 濡れタオルで立香に顔を拭かれた俺は完全に目を覚ました。

 同時に起きてから今までの言動がどれほどアホだったかを自覚してしまう。

 畜生! いつもはこんな馬鹿なことを言うほどは寝惚けないはずなのに!

 顔がどんどん熱くなるのを感じる。恐らく俺の顔は徐々に赤みが増しているのだろう。

 

「す、すまない立香。勝手にお父さん面してしまって本当にすまない……」

「今回は特に酷い寝惚けだったね……さて、今日こそ職場を案内するよ!」

 

 さらっと昨日は果たせなかった職場案内の話になった。

 こっちが恥ずかしがってるのを察して話題を変えるとか神か。

 俺は立香に最大限の感謝の念を送りながら立ち上がる。

 顔をタオルで拭いてさっぱりもしながら今後について少し考える。

 

 今一番気になっているのはやはり昨日のジャックの発言である。

 マーリンが何か企んでることがわかった以上、このまま日常を過ごすのは危険過ぎる。

 迅速に常識人な鯖達と仲良くなって花の魔術師の魔の手から保護してもらわなくては!

 英霊と関わればトラブルにも巻き込まれやすくなるだろうが、贅沢は言ってられない。

 もう初期に抱いていた英霊と極力関わらないという想いは捨てた。マーリンがこちらに興味を持ってる時点で関わらない方が危険だからな。

 そのためにも早く職場見学を終わらせ、カルデア内を自由に動けるようになるのだ!

 俺は命と身の危険がない状態で生きたいのだ。だからお前の謎の思惑には乗らんぞマーリン!

 先に部屋を出て手招きをしている立香を追いかけながら、そう決心したのだった。

 

「いってらっしゃい。おかあさん。おとうさん」

 

 あれ、ジャックはお留守番? それともどっか行くの? ……まあ好きにしたまえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、マスターと裕司だ! やっほー!」

「うお!? いきなりなんか現れた!?」

 

 道を進んでいる途中でなんか桃色の髪の毛をした美少女と遭遇した。

 この声の感じと格好からして多分アストルフォだろう。よく見れば肩幅が広いような?

 でもやっぱりどう見ても美少女にしか見えないんだよなぁ。

 

「かの……彼はアストルフォ。ああ見えて男の子だよ」

 

 立香は俺と同じように突然現れたアストルフォに驚きつつも説明をしてくれた。

 やっぱりアストルフォだったか。外見は間違いなく美少女なのにな……。

 アストルフォは俺の目の前に来ると、両手を挙げてハイタッチの構えを取った。

 

「裕司! ありがとー!」

「はっはっは! 元気いっぱいでノリのいい性格は好きだぞー!」

 

 俺は感謝の言葉を聞きながらハイタッチをかます。

 一瞬吹っ飛ばされるんじゃないかと不安になったが、流石に手加減は忘れなかったようだ。

 術ニキ戦で吹っ飛ばされたこと、まだ覚えとるからなぁ……。

 過去の苦い記憶を思い出しつつ、俺は目の前の男の娘に質問をした。

 

「……で、君は誰? 会うの初めてだよね」

 

 俺は不思議そうな表情を浮かべる努力をしながらアストルフォを見つめる。

 実際は色々と知ってるけど、会うのは本当に初めてなので質問はちゃんとする。

 じゃないと立香達が後で疑問を抱いて怪しんでくるかもしれないからな。

 

「あれ、会うの初めてだっけ?」

 

 アストルフォは意外そうな表情で逆に質問してきた。直接対面するのは初めてだよな?

 最初の挨拶の時にいたのなら会うこと自体は初めてではないが、それ会ったと言えるの?

 あのガチガチな挨拶の後に話しかけてきたのは術ニキだけ。それに今の時点ではアストルフォの名前を俺は知らないはず。一応立香が教えてくれたけども。

 会ったと言えたとしても誰か聞くのは普通だと思うんだが、俺が変なだけ?

 少しの違和感を抱いて頭を捻らせていると、ふと一つの答えを思い付いた。

 

 ……まさかこれもマーリンの仕業か?




 だんだん裕司が疑心暗鬼に囚われていってる気がする……。
 その内当たり前の行動すら疑い始めて発狂しそう。
 まるでどこぞの症候群みたいだぁ……まあそうはならないんですけどね(ネタバレ)

 Q.どうしてここまで遅れた! 言え!
 A.ぶっちゃけると私生活で疲れることがあったからです。すいません。

 Q.次回予告の征服王さんどこいった?
 A.いずれかってお花さん言ってただろう? 今回は初対面は朝チュンでが選ばれたのだ。

 Q.今まで伏線結構あるっぽいけど、考察するのって迷惑?
 A.寧ろたまに参考にさせてもらってるので遠慮なくやってくだせぇ。でも推理を否定しているとどこぞの魔女になった気分である。

 Q.主人公早起きに弱過ぎじゃね?
 A.たまに朝起こされた記憶とかないやん? その時変なこと言ってたりするやん? ほら普通。

 Q.前半に出てきた黄色いひらひらの美女って?
 A.一体何・ハリさんなんだ……?

 Q.黄色い人が寝起きの裕司に色々質問してきたのって一体?
 A.……実は裕司くん感想の返信でも書いたけど、静謐ちゃんの件から結構疑われてるのよね。だから裕司くん気が付いてないけど毒で倒れてからずっと監視されてる。勿論朝に弱いという情報もバレバレなのだ。黄色さんはそこを狙いました。独断かどうかは秘密。

 Q.アストルフォと裕司って出会ったことあるの? 実は疑似サーヴァント化してたとか? それとも実は特異点修正の旅に同行しててその時のアストルフォのマスターだったけど何かが原因で記憶を失ったとか? もしかして裕司くん強化フラグですかー!?










 A.妾には赤き真実があるダルォォ!? 裕司は人理修復の旅に同行なんてしていない。というか人理と一緒に燃やされた。裕司の疑似サーヴァントも出ていなければ今後の登場予定もない。更に裕司がマスターになったり英霊達や人類悪と戦えるようになる隠された特典覚醒の未来は一切存在しない。だから安心して、どうぞ。



警告
次の話 >> をクリックするとボツシーン集&裕司くんプロフィール(おまけ)へ飛んでしまいます。
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やっぱり主人公が酷い目に遭うのは嫌だ?(精神的に追い詰められるのは流石にどうあがいても避けられないので勘弁してください)

  • これ以上物理的に苦しむのはちょっと……
  • 痛くしなければどんどん困らせてOK
  • 何事も程々が一番でしょう
  • コメディなら出血するぐらい普通普通
  • そろそろ胃痛で倒れさせようぜ(外道)
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