身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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第14話

「へっきゅしゅ!」

 

「うるさいぞ穢れた血」

 

「ごめんなさい」

 

流石にローブがないと寒い。

私は教科書をローブで包んだせいで、上着なしで大広間でご飯を食べることになってしまった。

いくら暖かい大広間までも扉が開けっぱなしの入り口側はひどく寒くて、サラダをつつく私の手もかじかんでくる。しかし、私に中央の方で食べる勇気はなかった。

スープの入った器を両手で包んでなんとか暖を取ろうとするが、正直無謀。

 

そして、私が一番白目をむきたいのは先程私に罵声を浴びせた彼である。そう、マルフォイがサラッと隣に座って紅茶を注いでいた。おい、お仲間はどうしたんですか。私は怯えながら辺りを見回すが、有難いことに私をいじめてくれたお嬢様方は姿がない。もう食べて帰ったのだろう。

 

「ローブはどうしたらんだ」

 

「.,......カバンの中にありますよ」

 

「使えばいいだろう。カロウシする気か」

 

「あー..えっと、そうですね。あと、カロウシは労働のしすぎですよ。

私はしっかり休んでいますし」

 

紅茶にミルクをひと回し入れたマルフォイはそれをゆっくりとかき混ぜてから口に運んだ。さすが御坊ちゃま。様になっている。

 

「早く鞄から出して使えカロウシ」

 

「カロウシは私の名前じゃないんですけど。アルレシアです、アルレシア・ジェフィフィーナ」

 

私の鞄をサラリと開けて、勝手にローブを見るマルフォイにおいてめぇなにしてんだ!と言えず私は苦笑いだけをした。マルフォイは何かを包むようにしていることに気づいて、引っ張り出そうとする手を止めた。

 

「何か包んでいるのか」

 

「内緒です。ここで放り投げたら私が困るので、そうですね...少しでも無くなったらあと半年ほどを困ることになりますし」

 

「...そうか」

 

手早く食事を終えて食器をまとめると、私はカバンを掴んでマルフォイに頭を下げて立ち去ろうとした。ボロが出る前に逃げたいのが本音だ。

 

「....なんでしょうか」

 

立ち去ることは、マルフォイが私のカバンの紐を掴んだことで不可能になってしまった。離してほしいんですが、寒いですよここ。貴方マフラーにローブなのであったかいでしょうけどね!!私はさ、む、い!!

 

「まて、ローブになにを包んでいるのか僕も興味が湧いた」

 

「内緒で....あ、ちょ...」

 

マルフォイは、私よりも少し背が高いので私のカバンを取り上げると歩き始めてしまう。

何故そんなに興味があるんだろうか。というかこの状況を見られていいのか?私はまたもいじめフラグが建てられてるのでは?

 

人気のない職員室近くの廊下まで来させられるとマルフォイは私のカバンからローブを引っ張り出してしまった。

 

「見ない方がいいですよ」

 

「暇つぶしになればそれでいい」

 

「なりませんって」

 

眉を寄せって私のローブを広げたマルフォイ。

 

「あぁ...見ても楽しいモノじゃないのに..」

 

ため息がてら私がいうと、切り刻まれた教科書を見たマルフォイはさらに眉を寄せてしまった。

 

「....これはなんだ」

 

「教科書ですよ」

 

「いや、そういうことじゃない。なぜ、こうなった」

 

「私の魔力が足りなくて、それでその教科書は直せなかったんです。

もし可能なら、貴方の教科書を写させてもらえませんか?一夜で済ませますので....」

 

マルフォイ自身のあの、組分け帽子の際の孤児、その言葉が私の今をこういう風にしたという自覚はあるんだろうか。というか、それが発端で貴方が私に関われば関わるほどこうなるフラグが立つのだがご理解いただけているだろうか。

 

今のマルフォイは真剣になんだこれはと軽蔑していた。しかし、それは私に対してだとただの哀れみだろうか。

 

「穢れた血、お前は僕を恨んでいるか」

 

「.......どういうことでしょうか」

 

「お前の組分けの時にスリザリンに決まって、僕は...」

 

本当にそれかい!自覚あったんだ。自分のせいでって自覚があったことに驚きながら、私はその言葉には返さなかった。謝罪であれば受け入れるつもりもないし、ただの後悔を吐露されても私には関係がないだろう。

風が吹く廊下は、私の体温を着々と奪っている。

 

「.マルフォイさん......後悔をして、反省をして、理解して、受け入れる。それをすることで貴方達11歳の子達は成長するのです。

もう、ローブを返してください。

先生に気づかれることが私にっては問題なのです」

 

「いや、僕がスネイプ先生に掛け合う」

 

「やめてください」

 

「誰がしたのか言え」

 

「言いません」

 

マルフォイは自分の着ていたローブを乱暴に脱ぐと、私に掛けてマフラーも雑に片手で巻いてくる。香水なのか、良い匂いが私の鼻をついた。

彼もさすが貴族の息子だろう。こういうところがスタイリッシュなのがまた悔しい。

 

「風邪をひいても日本人は勉強するんだろ。ひいてもひかなくてもやるなら風邪をひくな」

 

「風邪をひいてから考えます」

 

「いいから行くぞ!」

 

カバンを肩に、片手にローブ、もう片方の手で私の腕を掴んで職員室に引きずろうとするのを抵抗しようとした瞬間だった。

 

「何を騒いでいる」

 

「....スネイプ教授、いえ、なんでもありません」

 

「スネイプ教授、お話があります」

 

マルフォイが私の腕を離すと、スネイプ教授に駆け寄る。そして、ローブの中身を広げてしまった。

 

「これはなんだ」

 

「.....僕がジェフィフィーナにローブを着てないのを聞いたら、これが包まれてました」

 

「ジェフィフィーナ、これの説明をしろ」

 

「........」

 

「マルフォイが関係してるから言えないのか。それとも我輩か。言え、命令だ」

 

私はただ静かに首を振った。年下にいじめられたとか恥ずかしい。口が裂けても言えないんですが。しかし、私の顔の真上でおいてめぇ言えよと圧をかけられる。

 

「ジェフィフィーナ」

 

「..........えぇ、そうです。マルフォイさんが関係しています。

でも、決して彼が悪いわけじゃありません。彼は関係とはいえ、ローブの中身に関しては無関係です。それだけはご理解を。

スネイプ教授、申し訳ないのですが2人で話すことは可能でしょうか?」

 

「よかろう」

 

「スネイプ先生!僕も......」

 

「貴様は寮にまっすぐ帰るように、よいな?」

 

「はい....」

 

マルフォイが私にカバンを、教授にローブを渡して走って行ってしまった。あ、まってローブとマフラーは!?私はそのことを言おうと口を開くが、肩を掴まれて閉じた。スネイプ教授に他ならない。

 

「ついてこいジェフィフィーナ」

 

「はい教授」

 




ハリポタほど考えさせられるものは無いなぁとよく思います。

マルフォイくんについては、ローブとマフラーでぐっじょぶですかね。

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